誠品生活・松菸店！台湾の新設ショッピングセンター！一番のおしゃれスポット！

誠品書店が展開する店舗は、現在では40を超える店舗を台湾内に展開し、香港にも3店舗を構えるなどその発展ぶりは目を見張るものがあります。なかでも、台湾の誠品生活松菸店は書籍のみにとどまらずファッション、生活雑貨、書籍、音楽、お茶、飲食などのブランドを展開、さらに映画館やコンサートホールなども併設しています。

誠品書店と誠品生活という二種類の店舗展開をしているので、二社間の違いって？ と思うのは当然と言えましょう。当初は誠品書店だったわけですが、書籍のみでの大型店舗の維持はなかなか収支面でも大変であり、また創業者の「台湾の文化を広めたい」というコンセプトのもと、雑貨なども扱う誠品生活へと発展的に広がったようです。

誠品生活松菸店は大型のショッピングモールが一か所にギュッと詰まったと言いましょうか、お客さんのショッピングへの欲望を満たしてくれる場所と言えましょう。各売り場ごとに体験コーナーも充実していて、ショッピングにより深い満足感をプラスすることができます。外国人観光客は2000元以上の買い物をすればタックスフリーです。

誠品生活松菸店での飲食以外の2000元以上のショッピングは、B1Fのインフォメーションで、ショッピングしたレシートとパスポートを提示すると、外国人免税割引ということでレシート額の5％を返金してもらえます。ちょっと得した気分。当日限りですので忘れないようにしましょう。また、パスポートの提示も忘れないようにしてください。

1Fのエントランスは、誠品書店が注目するアーティストの作品やブランドを展開。2Fは創作空間で「暮らし」にフォーカスしており、生活雑貨･DIY･文具･台湾食材、制作体験ができます。3Fはモノの融合がテーマで、書籍売り場を囲むように喫茶エリアです。B1はフードコートで、スタイリッシュに展開。呉寶春麥方店、VVG Action 好樣情事、Pinknic 野餐吧などが展開しています。

誠品生活松菸店への行き方はMRT国父記念館駅５番の出口から歩いて5分くらいの位置です。ちょうど良さそうな地図を見かけたので引用させてもらいました。台北駅からの行き方よりアクセスしやすいです。わりと直線で歩く感じなので、行き方をイメージしておくといいでしょう。周囲に松山文創園区があるので寄るのもいいでしょう。

住所:台北市信義區菸廠路88號 電話番号:02-6636-5888

画像の左側が誠品生活松菸店、右側に見えるのが日本統治時代に煙草工場として建てられた施設で、新たにリノベーションされた複合施設･松山文創園区です。台湾政府が新たな文化の発信地として力を入れた施設で、台北文創ビル･琉璃工房･台湾設計館などの施設もあり、周囲は庭園になっていてゆっくり散策することもできます。

台湾総督府専売局松山煙草工場というのが日本統治時代のこの施設の名称でした。2001年に台北市から第99号市定史跡に指定され旧い建物の趣を残しながらの大々的なリノベーションで新たに蘇りました。庭園の中に池もあっていい感じです。展開されている商業施設のブランドを次に紹介。誠品生活の隣りなので行き方は簡単です。

映画監督の張毅と女優の楊惠姗夫妻が1987年に立ち上げた工房です。映画界から転身した楊惠姗が創る作品の表情はとても繊細。実用品からオブジェまで多種多様な作品があります。お土産のショッピングに良いですよ。本来、中国語ではガラスを玻璃(ボーリ)と言い、日本語で言われる琉璃(るり)は青色の宝石のことでガラスの古名ですね。

琉璃工房（ガラスアートギャラリー）楊惠姗の作品の一つです。最近は仏像などの作品が多く、重複鋳造という技法は海外からの評価が高く、作家楊惠姗の芸術家としての地位を盤石にしました。ガラス工芸を芸術に昇華させています。ブランドとしてここに辿り着くまでには、張毅･楊惠姗夫妻の苦難の歴史があったようです。

琉璃工房の隣りに位置する琉璃工房プロデュースの、松山文創園區で唯一のレストラン&カフェです。窓際に長い長いソファが置かれていて、お客さんは自宅にいるようにゆったりと寛げます。旧い建物をうまく生かしたレトロ感とモダンさがマッチしていい雰囲気を醸し出しています。琉璃ブランドを堪能した後の寛ぎはうれしいところ。

誠品生活松菸店の営業時間は、お店により異なることがあります。店舗フロアはB2/1F/2F/3Fが11:00 - 22:00の営業時間です。誠品表演廳は11:00 - 22:00です。誠品電影院は週日 - 週四が10:00 - 22:00、週五 - 週六が10:00 - 23:00になっています。映画館や劇場も併設されています。

台湾にはパン屋さんの店舗が非常に多いようです。ということは必然的にそのレベルも侮れない、ということになります。呉寶春麥方(パン)店は2010年にパン職人の最高峰を競う世界大会で優勝した方が運営しています。世界一のパンです。パンのブランド化とも言えそうです。是非食べてみてください。

汪麗琴(Grace)さんが率いる好樣VVGが展開するカフェ＆レストランです。場所の行き方としてはB2Fの映画館を目当てに行くとその隣りがそうです。映画の待ち時間を利用してお茶をするお客さんが多いようです。ご自慢はVVG特製のケーキです。店舗の作りもスポットライトの感じが映画をイメージしているようです。

友人グループや家族連れで食事をするのに最適です。子ども向けのメニューも充実、テイクアウトもできます。対応料理は、朝食･ランチ･ディナー･コーヒー･ドリンクなど。行き方は誠品生活松菸店に入ったらB2Fへと向かいましょう。パンプキンサラダやチキンリゾットなど、大人も子どもも満足の料理が味わえます。

本格的なタイ料理レストランです。とてもスタイリッシュで素敵なフロアです。サービスも迅速で本格的。スパイシーな料理が多いです。行き方に迷ったら誠品松菸店に入ったら2Fへ。暮らしにフォーカスしたフロアという位置取りは良いポイントです。営業時間は11:00 - 15:00、17:00 - 22:00になっています。

音楽、芸術、創意の緊密な連携を目指すフロア。座席数361。音響効果のすばらしさは感動にさらなる感動をプラスしてくれます。コンサート、フォーラム講座、記者発表会、など多機能にわたって利用することができるホールです。衣服をちょっとよそ行きのスタイルに整えて文化的な空気に触れる経験はとても大切なことです。B2Fです。

B2Fにあります。必ずしも常設の上映という訳ではないです。しかし、文化的に評価された名画やコアな観客の要望による作品の上映が行われるようです。観たかったのに観れなかった、そんな映画に触れあえる場所。一般入場料は290元、学生や軍人は260元(ただし身分証明書が必要)です。行く前に演目をリサーチした方がいいでしょう。

誠品書店は日本の蔦屋に似ている、ということはよく言われますが、逆です。日本の蔦屋が誠品を参考にして展開しているわけです。誠品生活の社長が5月26日の株主総会後の取材に対して、日本進出を検討していることを明らかにした、と中央通信社が報じています。香港にも新たな店舗を展開したばかりです。日本での展開にも注目です。

誠品生活(書店)ブランドの拡大は留まるところを知らない勢いです。創業者のコンセプトである文化と生活の融合は着々と現実化しています。日本にも上陸、の情報を聞いて心待ちにしている日本の人々もいることでしょう。後退していると言われる出版文化とものづくりの文化の連携は、私たちの生活を物心ともに豊かにしてくれることでしょう。また、新たなカタチの誠品生活(書店)ブランドが見られるかもしれません。