台北の美術館・博物館特集！1度は訪れてみたい個性的でモダンな場所を紹介！

台北には美味しい食べ物がたくさんあるので、どうしてもグルメばかりに目が行きがちです。でも台北の見所はグルメだけではありません。台北には、モダンで個性的な美術館や、歴史ある博物館などの見所がたくさんあります。一度足を運んでみると、勢いある台北の現代美術にハマってしまうかもしれませんよ。台北にある美術館と博物館をご紹介しましょう。

「台北當代藝術館(Museum of Contemporary Art-Taipei)」はレトロ感漂うレンガ作りの建物が目印。日本統治時代に設立された建成小学校を、美術館にリノベーションしたものです。個性的な現代アートを軸とした、絵画や彫刻、映像作品、インスタレーションなどさまざまなアートが見所。

世界各国のアーティストの個展やグループ展、学生による作品展示などを行うほか、子どもたちの美術教育やワークショップの開催などにも力を入れ、個性的なアートに幅広く接するチャンスを与えてくれる美術館です。

ミュージアムショップも充実のラインナップ。台北當代藝術館オリジナルのグッズも扱っています。「罐子書館」というカフェも併設しており、いたるところに飾られた作品を見ながらティータイムを楽しむことが可能。夜のライトアップも見所です。

開館時間は10時から18時まで。休館日は月曜日と旧正月1日。台北當代藝術館へのアクセスは、MRT「中山駅」で下車、中山駅地下街を台北駅方面に向かって歩き、R4番出口を出て長安西路で右折。右手に見えてきます。

住所:台湾台北市大同区長安西路39號 電話番号:02-2552-3721

1983年にオープンした「台北市立美術館(Taipei Fine Arts Museum)」は、天井が高く広々としたロビー、広い展示スペースなど、開放感あふれる美術館です。現代美術の祭典「台北ビエンナーレ」のメイン会場にもなっています。約3ヶ月ごとに展示が替わり、そのジャンルも幅広いため、常に新しいアートに接していたい方におすすめです。

美術館内にはミュージアムショップがふたつあり、ひとつは台北市立美術館のオリジナルグッズやアーティストグッズなどを扱うお店。もう一方は、美術関係の本を取り揃えています。美術館併設のカフェ「Cosi O Cosi」では、軽食をいただくことが可能。

開館時間は9時30分から17時30分まで。休館日は月曜日。台北市立美術館へのアクセスは、MRT「圓山」駅で下車、2番出口を出て公園内を歩きます。中山北路三段の信号を渡り、左折。右手に見えてきます。

住所:台湾台北市中山北路三段181號 電話番号:02-2595-7656

「1839當代藝廊」は、写真が見所のギャラリーです。「1839當代藝廊」の「1839」は、世界初のカメラ「ダゲレオタイプ」が発明された年に由来しています。「1839當代藝廊」では、現代写真をメインとして世界各国の作家を扱っています。オーナーの邱奕堅さんは、日本とアメリカで写真を学び、大学講師も勤めています。

邱奕堅さんが選出にあたる、35歳以下の台湾人が応募可能な「1839攝影藝術新秀展」で選出された作品は、「Little Gallery」という併設スペースにて無料で展示することができます。積極的に若手の活動を支援する活動を行っているギャラリー。ギャラリー内では、写真集やポストカードの販売もしています。

開廊時間は11時から20時まで。休廊日は月曜日。1839當代藝廊へのアクセスは、MRT「國父紀念館」駅で下車、2番出口を出て忠孝東路四段を左折。まっすぐ進み、延吉街を左折。そのまま直進し、光復南路308巷・仁愛路四段345巷15弄を越えた地下1階にあります。

住所:台湾台北市大安区延吉街120號地下樓 電話番号:02-2778-8458

「華山1914・文創園区(Huashan1914・Creative Park)」は、日本統治時代の酒造工場の跡地に若者が壁画などを描いたことをきっかけとして、アート・イベントのための空間として蘇らせたもの。

2009年には、カフェやショップ、ライブハウスなども併設され、台湾の新旧が融合するおしゃれで個性的なエリアに生まれ変わりました。ギャラリーはほとんどが無料。イベントなども開催され、今ホットなスポットとなっています。

営業時間は9時から21時頃までですが、お店によって異なります。華山1914・文創園区へのアクセスは、MRT「忠孝新生」駅で下車、1番出口を出て徒歩3分。MRT「善導寺」駅で下車、6番出口を出て徒歩5分。

住所:台湾台北市中正区八徳路一段1號

二二八和平公園の中にある「国立台湾博物館」は、台湾古来の生物や先住民、自然などを学べるのが見所の博物館です。台湾の先住民について学ぶコーナーでは、先住民が住む地域や民族名、各文化などを紹介。日本統治時代の建物を利用した博物館は、白亜の石柱や煌びやかなステンドグラスが美しい、風情ある洋館となっています。

開館時間は、本館・土銀展示館は9時30分から17時まで、南門園区は6時から22時まで、南門園区内の展示館は9時30分から17時まで。休館日は月曜と、旧暦の大晦日・元日。国立台湾博物館へのアクセスは、MRT「台大医院」で下車、4番出口を出て右折し、二二八和平公園に入ると見えてきます。

住所:台湾台北市中正区襄陽路2號 電話番号:02-2382-2699

1955年創設の「国立歴史博物館」は、芸術文物のコレクションや研究、イベント企画などを積極的に行い、高い評価を受けている博物館。特設展示場は、2、3ヶ月の周期でさまざまな展示が行われています。日本でもなかなか見ることができない貴重な展示が行われることもあるので、国立歴史博物館のウェブサイトをチェックしておくと良いでしょう。

常設展では、国立博物館が所有している、新石器時代から中華民国までの工芸品が展示されています。特に陶器に関しては点数が多く、唐三彩と青銅器の収蔵数は台湾で一番とのこと。

博物館の中には、ふたつの素敵なカフェがあります。ひとつめは2階の「忘言軒」。窓際の席をゲットすれば、植物園の蓮池が一望できる最高のロケーション。台湾コーヒーやお茶、軽食などをいただくことができます。

ふたつめは「挹翠楼」という茶芸館。こちらはすべての席が窓際に設けられており、「忘言軒」と同じく蓮池を望むことができます。鉄観音茶、プーアル茶、菊花茶、東方美人茶、龍井茶、碧螺春茶ほか、各種中国茶やお茶菓子を味わうことができます。展示品にちなんだグッズを販売するミュージアムショップもあります。

開館時間は10時から18時まで。休館日は月曜日(祝日の場合は開館)と、旧正月の大晦日・元旦。国立歴史博物館へのアクセスは、MRT「中正紀念堂」駅で下車、1番出口を出て南海路を直進。重慶南路二段を越えると、右側に見えてきます。

住所:台湾台北市南海路49號 電話番号:02-2361-0270

「袖珍博物館」は、世界各地のミニチュアを集めたミニチュアアートの博物館。建物全体あるいは部屋のすべてを12分の1に縮尺したものをミニチュアアートと呼ぶそう。生きているもの以外、すべて本物を使って作られているところがすごい!

開館時間は10時から18時まで。休館日は月曜日と、旧正月の前2日間。アクセス方法は、MRT「松江南京」駅で下車、5番出口を出て東へ進み、高架道路前を右折。右手に見える茶色いビルの地下です。

住所:台北市建国北路一段96號B1F 電話番号:02-2515-0583

世界4大博物館のひとつ「国立故宮博物院」は、約70万点近くの収蔵品があるとされていますが、展示しているのはそのうち6000から8000点。3から6ヶ月ごとに展示品の入れ替えがあります。「国立故宮博物院」は、歴代の収蔵文物を継承しており、中国社会の歴史と深い関わりがあります。

開館時間は8時30分から18時30分まで(金土は21時まで)。年中無休。至善園は、火曜日から日曜日の8時30分から18時30分まで(11月から3月は17時30分まで)。アクセス方法は、MRT「士林」駅で下車。バスの場合、士林駅で255、304、紅30、小18、小19のいずれかに乗車し、故宮博物院前で下車。15元。タクシーは約100元。

住所:台北市至善路二段221號 電話番号:02-2881-2021

台北にある個性的な美術館・博物館をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。台北というとどうしてもグルメに目が行きがちですが、美術館や博物館で台湾のアートや歴史に触れるのも楽しいものです。ぜひ足を運んでみてください。