誠品書店！台湾最先端カルチャーを感じよう！台北の店舗リストまとめ！

最近では書店でもカフェ併設など、あり方が多様化してきています。その中で世界中から来店があると言われる台湾の誠品書店(せいひんしょてん)はご存知ですか。書籍の他、カフェ、食品、雑貨などおしゃれで最先端の台湾カルチャーを感じることができる商品も取り扱っています。今回は行きたくなること間違いなしの誠品書店をご紹介いたします。

誠品書店は1989年創業、台湾の大型書籍チェーン企業です。現在台湾では41店舗、台北市では10店舗以上を展開しています。1989年に台北市大安區仁愛路に一号店をオープンし、その6年後に現在の本店である敦南に移転します。最初は芸術書など専門誌を扱う書店でしたが、店舗の移転とともにファッションや雑貨も取り扱うようになりました。

そして誠品書店が大きな話題となったのは書籍フロアが24時間営業ということ！これは当時の顧客アンケートで「24時間営業の本屋がほしい」という意見が一番多く、それを取り入れたためです。現在の本店敦南店はB2階から2階まであり2階が書籍フロアになっています。2階は24時間営業ですが、その他フロアも22時過ぎまで営業しています。

誠品書店にはアーティストなどとコラボレーションしファッションカルチャーを発信するホールを完備している店舗もあります。ビルで何フロアも運営する店舗やフードコートや映画館が入っている店舗など書店というよりは商業施設のようです。毎年世界中からも多くの来店がある誠品書店ですが今回は台北市にある店舗を中心にリストアップしご紹介します。

台湾の地下鉄、MRTの忠孝敦化駅から徒歩3分の誠品書店敦南店は4階建て（地下2階から2階）の建物です。しかし全フロアが書店ではなく2階のみが書店です。カフェも同フロアにあります。書籍は約23万冊が販売されており、洋書や日本語の書籍も多く置かれています。日本人向けの台湾語勉強本などもあり、台湾語が読めなくても面白い本もあります。

誠品書店のフロアはかなり広いため、休憩できる椅子やテーブルも用意されていますが、椅子がない場所でも座り読みをしている人が多く見うけられます。中には自分で椅子を持ち込んで本を試し読みしている方も！日本ではほぼ見かけることのない光景ですが、台湾では一般的なようです。驚くかもしれませんが、台湾カルチャーを感じることができます。

1階はアクセサリーやバッグなどを扱う台湾ブランドや海外ブランドのお店が入っています。流行りやカルチャーを感じることができるフロアです。B1階は日用品などの小物を扱っています。ラッピングのコーナーやフードコートも入っています。石鹸や台湾茶、文房具も多く取り扱いがありお土産を探すのにもぴったりです。B2階はCD、DVD、児童書などがあります。

住所:106 台湾台北大安區敦化南路一段245號2樓 電話番号:＋886 2 2775 5977

2006年にオープンした誠品書店信義店は8階建て（地下2階から6階まで）のビルで台北101付近にあります。B2階が食品とフードコート、B1階がファッション、1階がカフェとファッション、2階が文具と家電、3階が書籍、4階がCDとヘアサロンとブライダル、5階が子ども用品、6階がレストランとホールになっています。書店という名前ですがもはやデパートのようです。

信義店はフロア面積が敦南店よりも広く、書籍もより充実しています。誠品書店が出している文具ラインもあり、ノートやペンなどが販売されています。デザインはシンプルなものが多く、価格もリーズナブルです。4階にも文具がずらり並んでいます。1階にあるファッション小物などはおしゃれですが値段が少々お高めです。

5階の子どもフロアでは児童書が豊富に販売されています。価格も一冊800円ほどで日本よりもかなり安く購入できます。DIYのコーナーもあり、大人も楽しめます。信義店は早いフロアで22時まで遅いフロアは深夜0時まで営業しています。金土曜日は延長営業もしており、夜でもゆっくりと楽しむことができます。

店舗が広いため、回っていると結構時間がかかります。特に食品、日用品(石鹸など)、文具はお店ごとに惹かれてしまうこと間違いなしです。フロアガイドもあるので「ここだけは絶対に行っておきたい！」というところをあらかじめリストアップしておくと行き残しなく回れると思います。

住所:台北市松高路11號 電話番号:+886 2 8789 3388

2013年にオープンした誠品生活松菸店は映画館も入った大きな店舗です。地下2階と1階から3階まで店舗あり、B2階が映画館とグルメフロア、1階がアーティスト作品とファッション、2階が雑貨や食材、3階が書籍とお茶のフロアになっています。特徴は店舗名の「誠品生活」のとおり書籍が他の店舗に比べ少し少なく、生活雑貨などが充実しています。

またフードコートにかなり力を入れており、台湾の人気ベーカリー「呉寶春」や若い女性に人気があるおしゃれなカフェ「Pinknic 野餐吧」が営業しています。さらに3階のフロアは5店舗のお茶のお店が書籍を囲むおしゃれな作りになっており、本を選びながら一息つくこともできます。営業時間はどのフロアも22時までです。

住所:台北市菸廠路88号 電話番号:+886 2 6636 5888

こちらは2017年8月にオープンした店舗です。店名の「R79」は地下鉄MRT「中山駅」の地下街にあります。駅のR7出口からR9出口(約300メートル)まで店舗が続くところからつけられています。4つのエリアから成り、書籍の「出版糧行」、文具の「文房雜鋪」、児童書の「頑童學堂」、CDの「影音工坊」となっています。どれもおしゃれな外観です。

もちろんグルメも欠かしてはいません！有名台湾スイーツを食べることができる「學堂豆花圓」やコーヒーショップも入っています。誠品R79はすでに大きな話題を呼んでおり、土日は約4万人、平日でも2万人弱の来店数がある人気店となっています。営業時間は10時から22時までで年中無休です。

住所:台北市大同區南京西路16號B1之中山地下街B1-B48號店鋪 電話番号: ＋886 2 2563 9818

誠品書店にはほぼフードコートが存在し、台湾のグルメを楽しむことができます。旅先でしか食べられないグルメもその国のカルチャーを感じることができます。フードコートのためお値段もリーズナブルです。しっかりとご飯ものを食べられるところ、おしゃれな軽食や人気の高いタピオカミルクティーが楽しめるところなど、誠品書店に入っている人気店をご紹介します。

敦南本店にある皇品珍では炒め物を中心に定食形式でご飯を楽しむことができます。メインの他にご飯、スープ、お漬物が付いてきます。メニューはお肉や魚介の炒め物や汁物など20種類ほどから選ぶことができます。一人前は500円ほどでとてもリーズナブルです！ボリュームもあるのでしっかり食べたい方におすすめです。

こちらは誠品書店信義店にある台湾料理のお店です。お店の名前になっている蚵仔煎は牡蠣と卵のオムレツ料理です。メニューは写真で大きく表示してあるため指差しで注文できます。こちらも500円ほどで料理とご飯のセットがあり、お昼時はいつも行列ができる人気店です。手頃な価格で台湾料理を楽しむことができます。

誠品書店敦南本店にある天仁茗茶ではタピオカミルクティー(珍珠奶茶)を楽しむことができます。お茶の専門店なので種類も豊富です。氷の量や砂糖の量も調節できるため自分好みの飲み物を注文することができます。値段はお安いもので120円ほどからあり、タピオカをごろごろ入れたいという方は30円ほどで追加も可能です。

誠品生活松菸店に入っている人気のベーカリーです。世界大会「マスター・ド・ラ・ブーランジュリー」で一位をとったこともある有名店で週末は行列ができることもしばしばです。大会で優勝、準優勝を受賞したパンから日本でも販売されているような菓子パンまでたくさんのパンが販売されています。ぜひお気に入りのパンを見つけてみてください。

台湾全土にわたって店舗を構える誠品書店ですが、書籍販売は芳しくありません。書籍通販や電子書籍の普及により出版業界はあまり盛り上がりを見せませんが、誠品書店もここ10年ほど書籍部門は赤字が続いており例外ではありません。それでも書籍とカルチャーを融合し販売する場を作ることで、書籍に触れる場所を増やせればという思いで誠品書店は取り扱いを続けています。

2011年にオープンした代官山芦屋書店は「代官山T-SITE」という商業施設の中の1施設です。3つの号館に分かれており、書籍はもちろんCD、DVD、文具、カフェ、ホテルのようなラウンジまであります。おしゃれな外観も魅力的です。様々な分野に熟知したコンシェルジュも存在しており、お話を聞くことも可能です。

代官山T-SITEの中にはギャラリーホールもあり、文化発信の場所ともなっています。その一方でクリニックがあったり、蔦屋書店の中ではこども向けのおはなし会が開かれたりと、地域に根ざした施設でもあります。また営業時間は朝の7時から深夜の2時までというスタイルも誠品書店の24時間営業と思い出させます。

住所:東京都渋谷区猿楽町１７−５ 電話番号:03-3770-2525

いかがでしたか、今回は台北のなかでも有名な店舗をリストにしてご紹介しました。誠品書店では書籍だけでなくフードコートでのグルメやおしゃれな雑貨、文具など台湾の最先端のカルチャーを感じることができます。台湾、台北を訪れた際はぜひ誠品書店で1日を楽しんでみてはいかがでしょうか。