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寿福寺は鎌倉の隠れ寺?見どころや歴史に御朱印情報もご紹介!

寿福寺は鎌倉の隠れ寺?見どころや歴史に御朱印情報もご紹介!
投稿日: 2017年11月23日最終更新日: 2020年10月8日

鎌倉にある寿福寺は、由緒あるお寺ながら、観光客があまり訪れない隠れたおすすめスポットです。自然溢れる美しい参道や歴史が感じられるやぐらを見ることができます。今回は寿福寺の見どころや歴史、アクセス方法や御朱印情報をまとめましたので、訪問する際の参考にして下さい。

寿福寺とは見出し

鎌倉にある寿福寺は源頼朝没後、妻の北条政子が創建したお寺です。仏殿は通常一般公開されていませんが、四季折々で違う表情を見せる美しい参道や鎌倉時代の歴史を感じるやぐらなど、一見の価値があります。今回は寿福寺の見どころ、歴史、アクセス方法や御朱印情報をご紹介します。

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寿福寺のアクセス方法見出し

寿福寺へは、JR横須賀線もしくは江ノ島電鉄鎌倉駅を下車し、徒歩で行くことができます。アクセス方法は、時計台が目印の鎌倉駅西口より100メートルほど直進し、スーパーがある四つ角を右に曲がります。その後、横須賀線の線路と並行して10分ほど進むと、左手に八坂神社が見えてきますので、さらに先に進むと寿福寺に辿り着けます。

寿福寺は小さなお寺ですが、人力車が通るルートでもあり、歴史あるお寺です。駅から徒歩でアクセスし易く、近くには有名な鶴岡八幡宮や銭洗弁財天など数多くの観光スポットがありますので、周辺の観光と合わせて寿福寺を訪れるのがおすすめです。

住所:神奈川県鎌倉市扇ヶ谷1-17-7 電話:0467-22-6607

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寿福寺の歴史見出し

源頼朝没後、翌年の正治二年(1200年)、妻の北条政子が葉上房栄西(明庵栄西)を開山とし、創建しました。現在の寿福寺のある場所は、平治の乱で戦死した頼朝の父・義朝の邸宅があった場所です。鎌倉五山で最も古い、第三位の臨済宗建長寺派の名刹です。 寺号は壽福金剛禅寺で、本尊は釈迦如来です。

寿福寺の見どころ1:総門見出し

ここからは寿福寺の見どころをご紹介します。まずはこちらの総門です。寿福寺の総門は朱塗りであり、門を額縁に見立てて、中門まで続く参道を眺めると、一つの美しい絵画の様に見え、目で楽しむことができます。門には山号である「亀谷山」の額があります。また、門前の大きな石柱には、寺号である「壽福金剛禅寺」が刻まれています。

寿福寺の見どころ2:参道見出し

Photo by nyanchew

朱塗りの総門を抜けると、鎌倉一美しいと称される参道に出ます。中門までの参道は、桂敷きと呼ばれる技法を用いた美しく長い石畳が続いています。また、石畳の両側には杉林があります。一人参道に立ってみると、木々の隙間から漏れ出る光の眩しさと、しんとした静けさが感じられ、都会の喧騒を忘れることができます。

自然溢れる参道では、季節の移り変わりにより、様々な景色を楽しむことができます。新緑の季節は、青々とした若葉の色が美しく、エネルギーに満ち溢れています。

晴れの日に訪れるのも良いですが、石畳の敷石が小雨に濡れている時もおすすめで、鎌倉らしい情緒が感じられます。

11月に入ると寿福寺の紅葉が見頃を迎えます。この時期に訪れると、参道に赤く色付いた葉がとても美しく映え、あまりの絶景に見とれてしまいます。寿福寺は小さなお寺のため、観光シーズンでもあまり人手が多くなく、じっくり紅葉を楽しむことができるのでおすすめです。

また、寿福寺の参道の両側には目にも鮮やかな緑の苔が生い茂っています。木々の隙間から漏れ出る光に照らされた苔はとても美しく、思わず息を飲んでしまうほど。寿福寺を訪れた際は、是非立ち止まってじっくり苔を見てみてください。

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寿福寺の見どころ3:仏殿見出し

参道の突き当たりにはこちらの中門があります。中門の先の仏殿前は通常非公開となっているため(正月、ゴールデンウィークに境内特別公開)、中門は普段閉められています。中門から、もしくは御朱印をいただく際の庫裏から、仏殿や鐘楼堂を見ることができます。

中門奥には仏殿があり、左手側にはビャクシン、右手側には鐘楼、その奥には庫裏・寺務所があります。普段一般公開されておらず、人が立ち入らないため、仏殿までの石畳の苔がこれまた美しく、手入れの行き届いた庭園を見ることができます。また、庭園を見ていると、鹿おどしの音が聞こえてきますので、その音色に癒されます。

Photo by nyanchew

こちらが通常非公開の仏殿です。寿福寺創建当時は七堂伽藍に14の塔頭を有する大寺院でしたが、度重なる火災の被害に見舞われ焼失。現在の本堂は寛文4年(1664年)に再建されたものです。

本堂に安置されている釈迦如来坐像は、鎌倉時代には珍しい脱活乾漆造という技法で作られています。一見の価値がありますので、是非一般公開期間に訪れて、間近で見てみてください。

仏殿がある庭園には鎌倉市指定天然記念物であるビャクシンの大樹があります。鎌倉市には他に建長寺、円覚寺にもビャクシンの木があり有名ですが、ここ寿福寺にも立派なビャクシンがあります。この大樹は、かつて火災に見舞われ仏殿が焼失した際も、無事だったと伝えられています。仏殿公開時には合わせて見ておきたいポイントです。

寿福寺の見どころ4:岩のトンネル見出し

アニメの聖地巡礼スポットにもなっている岩のトンネルは、寿福寺からやぐらへ向かう途中にあります。こちらの写真は、岩のトンネルに向かう際の目印になる焼刃(やいば)稲荷です。寿福寺の手前の路地を左に入ったところにあります。焼刃稲荷は、鎌倉時代の刀匠正宗の屋敷に祀られていたお稲荷さんで、小さいながらも精巧な作りになっています。

焼刃稲荷の先を進んでいくと、巨大なトンネルが現れます。住宅街の中に岩をただ削っただけのトンネルが突然現れるため、初めて訪れた方は驚きを隠せないと思いますが、このような大きなトンネルをくぐってみると、思わず童心に返った様に大人であっても胸が弾んでしまいます。

寿福寺の見どころ5:やぐら見出し

やぐら(鎌倉地方特有の横穴式墓地)がある裏山に直結する階段は、「崩れていて危険」という看板と共に閉鎖されているため、やぐらへは寿福寺中門の前で左折して、大きく迂回することで辿り着くことができます。やぐらには源実朝や北条政子の墓とされるものや、陸奥宗光や高浜虚子、大佛次郎など著名人の墓があります。

やぐらへ向かう途中には、青々と茂った立派な竹林が広がっています。鎌倉には"竹の寺"としても有名な報国寺がありますが、そこまで足を運ばなくとも竹林を見ることができます。

この竹林を右手に坂道を登っていくと、山の岩肌に横穴を掘るようにして作られたたくさんのやぐらを見ることができます。

こちらがやぐらの写真です。奥の方に源実朝と北条政子のやぐらと伝えられているものがあります。源実朝のやぐらは、牡丹唐草の文様が彩色されていたため、唐草やぐらと呼ばれていました。また、やぐらには鎌倉末期から南北朝にかけての歴史を伝える五輪塔が安置されています。北条政子のものとされるやぐらは隣にあり、同じく五輪塔が安置されています。

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寿福寺でいただける御朱印見出し

Photo by mdid

寿福寺の御朱印は、仏殿の隣にある庫裏でいただくことができます。御朱印代は300円。寿福寺ではご住職自ら御朱印を書いてくださるため、不在時の時はいただけないこともあります。御朱印をいただく場合は、事前に受付時間などを確認するのがおすすめです。

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寿福寺周辺のおすすめスポット見出し

寿福寺周辺には観光スポットが数多くありますが、こちらの源氏山公園もおすすめスポットの一つです。山頂一帯を切り開き、芝生広場や遊歩道、桜並木がある公園です。園内には源頼朝の銅像がありますので、訪れた際は是非見てみてください。春には桜、秋には紅葉が楽しめますが、駅から距離があるため、訪れる人が少なく穴場スポットになっています。

寿福寺周辺ではこちらの海蔵寺もおすすめです。源氏山の北側に位置しているこちらのお寺は、四季折々の花が見られることから"花の寺”として知られています。

通年美しい花々を楽しむことができますが、特に春の枝垂れ梅と秋の紅葉が特におすすめです。また、海蔵寺でも本堂の脇の山腹にやぐらを見ることができます。

寿福寺へ行こう見出し

Photo by nyanchew

寿福寺の見どころ、歴史、アクセス方法や御朱印情報をご紹介してきましたが、寿福寺境内は一般公開されているところが少ないものの、観光客が比較的少なく、風情を感じられる穴場スポットとしておすすめです。是非周辺の源氏山公園や海蔵寺と合わせて行ってみてください。

投稿日: 2017年11月23日最終更新日: 2020年10月8日

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