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富山の方言特集!かわいい言葉や「だいてやる」の意外な意味などを紹介!

富山の方言特集!かわいい言葉や「だいてやる」の意外な意味などを紹介!
投稿日: 2017年11月30日最終更新日: 2020年10月8日

富山の方言には、かわいい、それでいてどきっとする表現があります。富山で言う「だいてやる」や語尾の「やちゃ」など、他県人にとって、かわいいと感じる方言がいっぱい。いつぞやのめざましTVでも、男性がきゅんとくる女性の方言2位になった富山弁の魅力をまとめました。

かわいい!特徴的な富山弁見出し

富山県の方言は、女性や小さい子供がしゃべるととってもかわいいフレーズがいっぱい!富山出身の人がちょっぴりうらやましいところです。富山の冬は大雪が降り、立山の山中では20mも積もることがあります。そんな富山の面白い方言の言い回し、富山ってどんなところなのかなど、富山弁に関するトリビアを集めてみました。

富山県ってどんなところ?見出し

あの世界遺産、五箇山白川郷の合掌造りがあるところです。雪かきをしやすくするために作られた茅葺きの屋根。地面から合掌した手が立ち上がるように、急勾配の屋根が集まっている、あれです。この屋根は豪雪への対処というほかに、屋根裏に2層・3層の空間を確保するという点で、養蚕にとっても都合のいいものなのです。

また、標高2000mから3000m級の山が連なる立山連峰もあります。富山県と岐阜県の県境の山を経て北アルプスと連なっている立山連峰ですが、立山と剱岳(つるぎだけ)には小規模な氷河があります。富山の方言で「きときと」(新鮮な、の意)と表現される海の幸は全国最高の消費率、また名水百選に4か所が選ばれている名水の産地でもあります。

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富山の方言が出てくる漫画1:「ほしのふるまち」見出し

「ほしのふるまち」は、2006年から2008年まで連載されていた漫画です。週刊ヤングサンデーでの掲載でしたが、2011年に川野浩司監督によって映画化されました。舞台となっているのは富山県の氷見市。東京の学校から転校してきた少年と、彼が住む家の隣家に住んでいる少女の恋物語が描かれています。

東京出身のキャラクター以外のセリフに富山の方言が使われています。2009年に実写で映画化という発表があり、2011年に劇場公開されました。映画の出演俳優は中村蒼、山下リオ、富山出身の柴田理恵など。県知事の石井隆一さんも校長先生役で出演しています。現在ではDVDも発売されています。

富山の方言が出てくる漫画2:「ゆるゆり」見出し

漫画家なもりさんの手で描かれた、女子校の人間模様を描いた漫画作品です。七森中の「ごらく部」にいる中学生と、生徒会の女子たちまったりした日常を描く青春ものの物語。いじられがちな主人公と、同性愛感情から起こるハプニングが描かれています。このごらく部の部室になった旧茶道部の部室は、原作者なもりさんの実家にあるお部屋がモデルになっているそうです。

物語の舞台は富山県の高岡市になっていますが、アニメ版の中では富山駅での待ち合わせの場面や富山の高速バスなどの描写があります。アニメ版では原作に忠実な部分も多いですが、オリジナルのストーリーやキャラ設定があったりもします。1話は複数の原作内のお話がつながっていますし、原作では男性キャラクターだったところが女性キャラクターになっています。

富山弁っていうけど富山県内ではどこも同じ?見出し

富山だからといって、方言はどこでも同じということはありません。呉羽丘陵の東が呉東、西側が呉西、庄川の上流が五箇山、といった具合に大きく3つの地域に分けられ、それぞれ呉東方言・呉西方言・五箇山方言という分け方をしたり、少し違う地域の区分で旧新川三郡がひとくくりの新川方言、富岡市・高岡市などの中部方言、氷見市の氷見方言、五箇山方言という分け方をすることもあるようです。

どの分け方をしても、五箇山方言は他とかなりタイプが違い、アクセントの特徴が違うようです。また長い間旧加賀藩の直轄領だったのが呉西の地域。方言だけではなく習慣も加賀藩だった石川県と似ているところが多いようです。ちなみに石川の能登で使われる方言は、金沢の方言「まっし」と富山の方言「ちゃ」と両方の語尾を使います。

発音の特徴!富山弁はこう発音する見出し

同じ音でも、富山の方言では発音が標準語と違う特徴があります。ポイントは「しお」の音で「っしお」。「おきる」の言葉だと「おっきる」など言葉のあたまが促音や撥音「っ」になることがあるというものです。また、山あいではちがうものの、母音の「い」と「え」がほとんど区別されません。海沿いでは「し」と「じ」、「ち」と「ず」などもほとんど区別がなく、いわゆるずーずー弁という印象になるのです。

富山弁はアクセントも特徴的!見出し

2つの音からなる単語の富山弁流のアクセントは県内ではほぼ共通ですが、五箇山の一部分で富山県内の主流のものと違ったアクセントで話されています。県内で言われる主なアクセントは、糸・稲・顔・風などは起伏のない感じで平坦な発音になります。雨・池・音といった単語は二音目が高くなり、あとの助詞が低い発音になります。

また、紙・足・春などの単語は一音目が高くなり二音目は低くなります。しかし動詞・形容詞の言いきりの形になるとすべて、二音の単語は一音目が高いアクセントに、三音以上の単語は最後のほうから二番目の音にアクセントがきます。なかなか複雑ですね。こればかりは、富山に住んで何年も経たないと身に付かないかもしれません。

面白い富山の方言の気になる意味1:「だいてやる」!見出し

それでは、富山の方言で面白いものをピックアップしていきましょう。まずは「だいてやる」!これほどに富山県人が使う実際の意味と、他県民が直感的に思う意味のギャップが激しい方言はないでしょう。富山で「だいてやる」と言われたら、あなたは別に惚れられているわけではありません。これは「お金を出してあげる、おごってあげる」の意味です。

面白い富山の方言の気になる意味2:「きときと」見出し

「新鮮な」という意味の言葉です。魚や市場などで魚介類を売るとき、キャッチフレーズになったりします。金沢でも使われますが、『キトキト!』という富山県が舞台の映画タイトルに使われてもいます。またチェーン展開しているお寿司屋さん、氷見きときと寿司というお店の店名にもなっています。

面白い富山の方言の気になる意味3:「いじくらしい」見出し

この富山方言、標準語の「いじらしい」と似ていますが、似ても似つかない意味です。かわいい印象がどことなくしますが、「面倒くさい」もしくは「うっとおしい」といった意味。面倒なこと、思い通りにならない感じのときの言葉で、標準語では表現しにくい微妙なニュアンスが特徴的な言葉です。

面白い富山の方言の気になる意味4:語尾の「やちゃ」「ちゃ」見出し

富山では語尾に「ちゃ」「やちゃ」とつけることがあります。かわいい印象にとられやすい言葉です。「だいてやる」にくっつけると「今日はだいてやっちゃ」などと使いますが、男性でも、おじさんでも、おじいちゃんでも普通に使います。富山県出身のおじさんがしゃべったり、年配の人が使うのを聞いたら、かわいい・面白いと感じていた幻想はきっと冷めるはずです。

面白い富山の方言の気になる意味5:「お前だらけ?」見出し

だらけ、といいますが標準語で言う「だらけている」とは違います。「だら」というのは「アホ」「バカ」というニュアンスですが、やや親しみをもっている相手に使うのが特徴です。「だらぁ」と使われたりもします。勉強ができないというときのニュアンスでは使われることが少なく、行動に対して「おいおい!」「あほやねぇ!」的に言う感じです。

面白い富山の方言の気になる意味6:はんごろし見出し

いくら不思議な富山弁といえども、ぶっそうな、響きの言葉です。これはぼたもちやおはぎのことを指して言います。この言葉が不幸な勘違いを生んでしまったエピソードもあります。とある富山の農家にお客さんが来た時、お嫁さんと姑さんがおもてなしのものを台所で作っていたそうです。お客さんがくつろいでいると、「はんごろしにしようか」という声が台所からしてきました。

それを聞いて、言葉の意味を知らなかったその人は、ぞっとして逃げ帰ってしまったということです。「はん」ごろしというのは、おはぎ・ぼたもちが米の粒を残してつぶつぶ感がある仕上がりになるので出てきた言い方。また完全に粒をなくしてしまったこしあんは「みなごろし」と呼ぶところもあるそうです。

面白い富山の方言の気になる意味7:きのどくな見出し

この方言も、想像するのと実際の意味とが違う特徴的な言葉です。意味は、そんなことしてくれて「ありがとう」。富山でも起源になっているのは「かわいそう」「ココロが痛む」のようですが、そのニュアンスから「もうしわけない」「ありがとう」と変化したようです。なぜここまでの変化を遂げたのかは不明ですが。

面白い富山の方言の気になる意味8:語尾の「まいか」見出し

これは誰かを誘うときの接尾語です。「だいてやる」より、富山弁を知らない人にもすんなり受け入れられそうな感じの言葉ですね。「テレビを見ましょうよ」と言いたいときは「テレビ見よまいか」などと使います。この「まいか」を丁寧に言うと「まいけ」となります。富山のコミュニティバス「のらんマイ・カー」や富山鉄道の「エコマイカ」カードにも使われている方言です。

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面白い富山の方言の気になる意味9:「なーん」見出し

富山の方言ですが、響きが似ているフランス語の「ノン」と同じ、否定する意味の言葉です。「これでだめなの?」「なん、いいがだけど」(いや、いいけど)などと使います。「なんなん」と数回続けて言うのは否定の度合いが強いとき。「違う!」というニュアンスになります。早いスピードで繰り返すと否定のレベルが強いのは、標準語などの他の言葉でも共通ですね。

面白い富山の方言の気になる意味10:「あやまち」見出し

この方言は、「怪我」という意味です。ちょっとケガをしたというときに「あやまち」っていうのを聞いたら何だか大げさに聞こえてしまいそうです。それに、単に「怪我」という時以上に気を付けたいのが「あやまち医者」の言い回しです。あやまち医者というと、それは施術所という意味。接骨院などのことを表現する言葉です。

富山弁をマスターして富山を楽しもう!  見出し

かわいいいといわれる富山弁。「だいてやる」のように、一見衝撃的な印象を与えてしまうもの、なぁに?と思ってしまうものがここで紹介した以外にもあります。しかしいったんその意味を知ってしまえば、なんてことなく富山を楽しめるはずです。富山に観光などで行かれるときは、ぜひ方言特集を参考にしてみてください。

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投稿日: 2017年11月30日最終更新日: 2020年10月8日

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