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鎌ヶ岳登山のルートを解説!武平峠ルートがおすすめ?所要時間や駐車場も!

鎌ヶ岳登山のルートを解説!武平峠ルートがおすすめ?所要時間や駐車場も!
投稿日: 2017年12月22日最終更新日: 2021年11月15日

鎌ヶ岳は、鈴鹿山脈のほぼ中央に位置しており、ひときわ尖っている山です。山頂からはパノラマの展望が広がっており、絶景を楽しめることで日帰り登山でも人気のある山です。今回はそんな鎌ヶ岳の登山ルートやその所要時間、駐車場情報などもご紹介致します。初心者向けの武平峠ルートも載せています!

鈴鹿のマッターホルン鎌ヶ岳見出し

鎌ヶ岳は、鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、アルプス山脈のマッターホルンにその山容が似ていることから、鈴鹿のマッターホルンとも呼ばれ、低い山頂にもかかわらず、山頂付近は切り立った頂になっています。ここでは、その鎌ヶ岳登山の主なルートと所要時間、そして登山口への駐車場など便利な情報をお届けします。

代表的な鎌ヶ岳への登山ルート見出し

鎌ヶ岳への登山ルートはいくつも開設されています。車で登山口近くまで行く代表的なルートは、四日市方面から近江八幡方面へR477号線を走り駐車場から武平峠登山口まで行き、そこから山頂まで最短1時間で行く武平峠ルートやR477号線蒼滝トンネルを過ぎたところにある駐車場の登山口から約2時間で行く三ツ口谷コースなどがあります。

鉄道を利用して登るルートは、JR湯の山温泉駅から三ツ口谷や長石谷登山口を経由して登るルート、さらには馬の背尾根や雲母峰を経由するルート、駐車場を出て水沢岳登山口から宮妻峡の清流を楽しみながら行くルートなど、山間に咲く草花や野生の生き物など自然との触れ合いを楽しみながらゆったりとした登山を楽しむことができます。

鎌ヶ岳ドローン撮影による山容の様子です。山頂近くの様子がよく分かります。樹木が崩れ落ちれ岩肌がむき出しになっている部分があり、かなり崩落が進行しているのが分かります。ドローンが周囲を全方向から撮影しているのでアプローチできる箇所も岩場だけでなく森林の部分から巻き道を通って行くことができるのが分かります。

自然が生息する鎌ヶ岳見出し

鎌ヶ岳北東斜面には、三重県指定天然記念物のブナ原始林があります。このブナ林は、樹高13mから18mほどで、冬場には「鈴鹿おろし」と呼ばれる強風が吹きつける場所にあります。太平洋側にありながら同時に日本海側にあるヒメモチやハイイヌガヤも生息しているという全国でも珍しい自然態様を示している貴重なブナ林です。

鎌ヶ岳には、特別天然記念物として指定されているニホンカモシカが生息しています。ニホンカモシカは、単独で行動し群れをなしません。主に植物の葉、木の実、木の皮などを食べて過ごしています。早春の雪解けの頃、尾根伝いに緑の濃いアオキの葉を求めてやって来ます。時に岩の上に立つニホンカモシカに遭遇するかも知れません。

鎌ヶ岳武平峠登山口からのルート見出し

車で四日市から近江八幡方面へ477号である鈴鹿スカイラインを通って進むと、武平トンネル手前のところが登山口になっています。40台ほど停めれる無料の駐車場があり、トイレも設置されています。駐車場は普段から高級車が目立ち、鈴鹿スカイラインを走る愛車自慢の展示会の様相です。この駐車場先の脇道から登山道にアクセスします。

駐車場から武平トンネルに向って約200mぐらい歩くと、右側の路側帯横のガードレールの切れ目のところに、武平峠と書かれた小さな看板が立っていて、ここが登山口になります。武平峠はこのトンネルのほぼ真上にあり標高877mです。ちなみに武平は「ぶへい」と読み、古くは近江商人が湖東と伊勢を行き交う行商の道でした。

武平峠から鎌ヶ岳山頂への最短コース見出し

武平峠の標高が877mで鎌ヶ岳の標高が1161mですから、わずか標高差284mの登山道でここを約1時間で登頂するコースです。武平トンネル真上の武平峠からブナの原生林が茂る山道をしばらく登って行きます。鎌ヶ岳は花崗岩で出来ているので、足元はザレ場になっています。斜面部分は雨天の日は滑りやすくなっているので要注意です。

杉やブナが茂る原生林の中を抜けると、視界が開けるガレ場に出ます。ここから鎌ヶ岳北側の赤いザレ場が見えます。この部分は風化が進み、溝状になっている箇所も多々見られるため、山頂西側を巻く迂回路もできています。最短ルートであるザレ場を、足場に注意しながらそのまま登ってアクセスすることも可能ですが上級者向けです。

鎌ヶ岳山頂へ最後の分岐のところからは、右へ行くと巻道、左へ行くと時間にして5分ぐらいですぐに頂上です。その左手に行くと大きな石に「左けわしい」と書いてありますが、登山する上では難易度は高くありません。初心者でも両手を使って登ることができます。上部はかなり急になっているので、特に段差部分は慎重に進めば大丈夫です。

鎌ヶ岳三ツ口谷ルート見出し

三ツ口谷ルートは、車でR477を四日市方面から近江八幡方面へ進み、蒼滝トンネルを過ぎてヘアピンカーブの三つ目あたりにある中道駐車場へ車を停めます。登山口は、中登山道口からアクセスします。大きな砂防ダムの脇を通り、三ツ口谷へと入っていきます。三ツ口谷は、ガレた沢と滝の巻道が連続する変化に富んだコースでもあります。

三ツ口谷へ入ると長石尾根分岐点までは大滝や2連滝などいくつかの滝を眺めながら通っていきます。美しい清流や新緑の中を進んでいくと30分ほどで、落差が10mほどあり下の部分が2つに分かれる迫力ある大滝にアクセスすることができます。かつては御瀧と呼ばれていたといい、鎌ヶ岳と同様に自然信仰のひとつであったことが伺えます。

大滝や2連滝などと連続するように広々とした沢の中を進んでいきます。浮石などが多くあるガレ場に注意しながら道なき道を行くので、羅針盤などで方向をしっかりと把握しながら進まないと道に迷ってしまいそうになります。三ツ口谷最大の難所といわれる箇所です。できれば単独行動を避けて何人かのパーティで行くことをおすすめします。

尾根分岐を過ぎて足場に注意しながらガレ場を進んでいくと、新緑の林の中を抜けて視界が開けてき武平峠からの合流点に出ます。鎌ヶ岳が見えて山頂までは数分で辿り着くことができます。三ツ口谷コースは、登山道としては難易度は低く、新緑と渓流を楽しみながら初心者にも気軽に楽しむことができるコースです。

湯の山温泉駅を起点に鎌ヶ岳を目指す見出し

名古屋駅から近鉄電車に乗り、四日市駅を経由して約1時間で湯の山温泉駅に到着します。料金は名古屋から850円です。三重県菰野町の名湯「湯の山温泉」は、今から1300年ほど昔に、浄薫和尚が薬師如来のお告げにより発見した温泉と伝えられています。この湯の山温泉を起点として、いくつかの登山ルートでアクセスすることができます。

この湯の山温泉駅を走る近鉄電車には、鮮魚列車なるものが走っています。これは、三重の漁港で獲れた魚を奈良や大阪へ運ぶために伊勢志摩魚行商組合が貸切で走らせている列車のことで一般客は乗れません。この鮮魚列車の勇姿をひと目見ようと鉄道マニアの間では大人気となっています。また撮影会などのイベントも開催されています。

温泉にゆったり浸かって鎌ヶ岳登山見出し

湯の山温泉には、日帰り入浴ができる施設もたくさんあり、登山の帰りに時間的余裕があればちょっと立ち寄ってゆったりしてから帰るのもありです。老舗の旅館温泉から国民宿舎の温泉、リゾートホテルなど色々の温泉があり、料金は500円から1200円までの間で、日帰り入浴を楽しむことができます。

鎌ヶ岳長石谷ルート見出し

湯の谷温泉を出て登山道へ入り、御在所岳中道登山道を通り長石谷出合いから犬星大滝、岳峠を経由して鎌ヶ岳へアクセスするルートです。山頂直下付近の急な登りがあるものの難易度が高いというほどではなく特に危険な箇所はありません。山登りの達成感を味わえ渓流と新緑の美しさを眺めながら満足感を覚えることのできるコースです。

山間の沢登りは、水流の中を大きな石を飛び越えながら進むのも楽しみのひとつです。ただし、浮石なども多く足場には注意が必要です。特に濡れ石は滑りやすくなっているので転倒すると大怪我につながる場合があります。足元で固定していることを確かめながら進むように注意が必要です。途中岩場に休憩しながら進むようにしましょう。

鎌ヶ岳雲海峰ルート見出し

鎌ヶ岳の前方に位置する雲海峰から、白ハゲと呼ばれる萱が生い茂る尾根を伝い鎌ヶ岳へアクセスするルートです。雲海峰は「きららみね」と読み、標高875mの山で、丸い穏やかな山容をしています。足元には、背文の短い根笹が繁茂し、まわりには馬酔木の老木が点々と生えいます。秋晴れの日には、遠くに富士山を望むことができます。

御在所ロープウェイを使って鎌ヶ岳へ見出し

御在所ロープウェイを使って鈴鹿山脈もうひとつの主峰である御在所山山頂まで一気にアクセスし、そこから縦走して鎌ヶ岳へ至るルートです。御在所ロープウェイは、湯の山温泉駅と山上公園駅を2.1kmで結び駅間の標高差は780mです。ロープウェイ中からは、湯の山温泉街や四日市市街地、伊勢平野、伊勢湾などの絶景が一望できます。

標高780mがどれくらいの高さかピンときませんが、予想以上の高さに驚くことは間違いありません。一番高いところに来て後方を振り返ると眼下に後から来るロープウェイが小さく見えます。そしてその向こうに四日市市街地と伊勢平野、伊勢湾が開けています。風が強い日はちょっと揺れたりして怖いですが安全には支障はありません。

宮妻峡から水沢岳を経由して鎌ヶ岳へ見出し

鈴鹿ICを出てR306号線を直進し、宮妻キャンプ場奥にある駐車場で車を止め、水沢岳登山口から入り、水沢岳、衝立岩、岳峠を通り鎌ヶ岳へアクセスするルートです。宮妻峡から水沢岳までは、駐車場から車輌通行止めの林道へ入り、水沢岳登山口から沢沿いに1時間ほど登ると水沢岳に到着します。宮妻峡の紅葉が素晴らしい美しさです。

宮妻峡の水沢もみじ谷は、百人一首に詠まれているほどの紅葉の名所で、山合、谷合を真っ赤に染める紅葉が見事な美しさです。毎年11月下旬から12月上旬の紅葉の見頃になると、ライトアップがされて幻想的な世界が広がっています。鎌ヶ岳登山の途中、せっかくですから近くに一泊して紅葉を楽しみそれから鎌ヶ岳を目指すのもありです。

水沢岳からは、鎌尾根の核心部を進みます。尾根道は一部岩稜の険しいザレ場があるので要注意です。進んでいくと北西方向に雨乞岳や綿向山、東方向には雲母峰が見えてきます。要注意の危険箇所であるガレ場を通過し見晴らしのいい衝立山、岳峠を過ぎ最後の急斜面を登ると鎌ヶ岳山頂です。所要時間約5時間半のルートです。

鎌ヶ岳山頂から鈴鹿山脈を望む見出し

鎌ヶ岳北側斜面の赤ザレ部分は、かなり崩落が進行していて雨風の浸食などで崩れ落ちているのが分かります。もちろん、巻き込んで登るわけですが、中には難易度の高いガレ場に挑戦しようとする人もいたりします。一般の初心者が真似しようとすると事故につながるので、基本はなだらかな巻道を登るようにしましょう。

鎌ヶ岳山頂直下のガレ場です。見ただけで絶壁なのがよく分かります。急な斜面になっているためここの難易度は高いです。三点確保の登山の基本を守って登らないと中々厳しいものがあります。中には崩落が進行している部分もあったりするので、初心者がうかつに登ると危険です。ここも巻道を利用して廻りこんで登るようにしましょう。

鎌ヶ岳山頂からは、鈴鹿山脈が連なっており、手前に御在所岳、奥に雨乞岳を望むことができます。山頂部分は細長い大小の岩場になっています。四日市市街地からほど近いところにもかかわらず、視界360度の中々の眺望が開けているので多くの登山愛好家に人気です。武平峠からはゆったりアクセスして約1時間のコースです。

鎌ヶ岳山頂の様子です。かなりの混雑ぶりですが、みんなお昼時なのか食事の様子です。こうやって見ると本格的な登山のプロというわけではなく、ちょっとそこら辺に散歩にいくような格好で登っているのがよく分かります。それぐらい気軽に登山でき、初心者にもアプローチしやすい登山入門的なのが鎌ヶ岳です。

鎌ヶ岳山頂にある鳥居と祠見出し

奥へ進むと小さな鳥居と祠があり、その先に小さな休憩所があります。書かれた文字が消えかかっていますが、天照皇大神宮社と書いてあります。鎌ヶ岳は、古くは「冠峰」や「釜嶽」と呼ばれ、多くの詩人や俳人によって漢詩や和歌に詠まれています。また自然信仰の対象としても親しまれてきた山です。

自分ルートで鎌ヶ岳を目指そう見出し

志摩と近江を結ぶ鈴鹿山脈のひとつ鎌ヶ岳に至るルートはいくつもあり、それぞれに四季折々の自然の景色を楽しみながらアクセスできます。またそれぞれの力量によって色んなアプローチができます。さあ、あなたもこの自然の恵みを残す鎌ヶ岳へ、自分だけのオリジナルルートを見つけて色んな山登りの楽しみを発見してみて下さい。

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投稿日: 2017年12月22日最終更新日: 2021年11月15日

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