氷菓の聖地巡礼へ！舞台となった高山を楽しむコースを紹介！

角川書店より2001年10月から刊行されている小説です。主人公は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの神山高校の１年生折木奉太郎（おれき・ほうたろう）というやる気のない省エネ少年で、ひょんなことから廃部寸前の古典部に入部することになります。『33年前の事件』『文集氷菓』をめぐるミステリー小説です。

ミステリーの要素だけではなく、テレビアニメでは、「青春は、優しいだけじゃない。痛い、だけでもない。」を宣伝文句に青春群像劇としても大人気になりました。ストーリーのおもしろさに加え、原作の再現度やキャラのかわいさなど様々な要素で人気のアニメ「氷菓」。山崎賢人さんと広瀬アリスさんという豪華キャストで実写映画化が決定しています。今後が楽しみなコンテンツですね。

テレビアニメ「氷菓」の舞台となっている神社や学校は、実際に岐阜県高山に現存しています。舞台の岐阜県・飛騨高山は「飛騨の小京都」と言われる古い町並みが有名ですね。観光地・温泉としても有名な飛騨高山。また、世界遺産にも登録されている白川郷など観光地がたくさんあります。

「氷菓」の舞台として、「聖地巡礼」による高山市内への観光客を年間15万人と想定し、近年さらに人気となっているようです。舞台となった場所を巡れば、まるでアニメ「氷菓」の世界に居るような気分になれるかもしれません。それでは「氷菓」聖地巡礼スポットを8つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

千反田えるが主人公の奉太郎に「氷菓事件」の解決を依頼した喫茶店です。アニメでは「パイナップルサンド」という喫茶店の名前で登場します。上の画像がテレビアニメ。下が実際の写真です。外観そっくりですね。中に入ったらさらに、アニメが現実世界を忠実に描かれていたことがよくわかります。

アニメの中で注文されていたのは、「ウインナーココア」と「ブレンド」です。実際のメニューにもあるので、試してみてはいかがですか？氷菓のファン交流ノートが設置されているようなので、立ち寄られた際はぜひ書きこんでみてください。ファンとの交流も聖地巡礼の醍醐味ですね。

店内も落ち着いた雰囲気です。高山駅から歩いて行けるので、散策後の休憩にもおすすめです。壁や、インテリアなどもアニメで見た世界がひろがっています。実際中に中に入って休憩してみてはいかがでしょうか。まさに人気の聖地です。

喫茶バグパイプ 住所：岐阜県高山市片原町75 電話番号：0577-33-7401

アニメに登場する、荒楠神社。日枝神社がモデルになっています。アニメでは占い研究会の部長の十文字 かほの実家という設定になっています。君の名は。の聖地としても有名ですね。

拝殿前の高さ43mの樹齢1000年の大杉は県の天然記念物に指定されており、迫力満点です。アニメと同じようにおみくじを引くこともできます。アクセスもよく、高山駅から歩いて20分ほどです。高山の観光地ランキングにもランクインしています。「氷菓」の聖地巡礼スポットとしても、高山の観光地としても見逃せないスポットです。

日枝神社 住所：岐阜県高山市城山156 電話番号0577-32-0520

主人公が通う神山高校。モデルとなったのは岐阜県立斐太高等学校です。「斐太」で「ひだ」と読みます。原作者の米澤穂信さんの母校です。「氷菓」をはじめとする古典部シリーズに描かれる神山高校の描写は、すべて岐阜県立斐太高等学校がモデルとなっているようです。

アニメの中ででてくる学校の描写は、ほとんどが現実の学校に忠実に描かれています。学校の中を観光することは、残念ながらできません。ですが、アニメの中の登下校のシーン、合崎橋のシーンなどは岐阜県立斐太高等学校の周辺に実際に瓜二つの風景があります。周辺の散策をしてみてはいかがでしょうか。桜の時期はさらに「氷菓」の世界感を感じられることでしょう。

また、制服まで実際の制服と似ています。ブレザーではなくセラー服っていうところもいいですね。とても可愛いです。そこまで忠実に描いているところが「氷菓」の人気の理由かもしれませんね。

岐阜県立斐太高等学校 住所： 岐阜県高山市三福寺町736

「ひだいちのみや みなしじんじゃ」と読みます。原作では「水梨神社」と表記されています。アニメの中でも描かれていた「生きびな祭」実際にもは毎年4月3日に飛騨一宮水無神社で執り行われるお祭りです。飛騨一ノ宮駅から歩いて行けます。

アニメの最終話で、「生きびな祭」がモデルとして描かれています。雛役を担うこととなった　える　に頼まれ、傘持ち役を請け負った主人公の奉太郎。ぜひ4月3日に飛騨一宮水無神社を訪れて、「生きびな祭」を生で見てみたいですね。お祭りの日以外でも、「氷菓」の雰囲気を味わえるよう、「生きびな祭」の顔出しパネルが置いてあるので、ぜひ写真を取りましょう！

飛騨一宮水無神社 住所：岐阜県高山市一之宮町5323 電話番号:0577-53-2001

町内にあるこじんまりとした神社です。一本杉白山神社の創建は不明ですが、大宝年間（７０１～７０４年）が始まりとされているので、かなり歴史のある神社です。聖地巡礼スポットとしても人気ですが、パワースポットとしても人気です。

アニメの中では、主人公である奉太郎の自宅の前にある、という設定になっています。実際に家はありませんが、狛犬や旗など、アニメでみたままの風景もあるので、楽しめます。

一本杉白山神社 住所：高山市八軒町3丁目9番地

「かんしょうかん」と読みます。図書館とは思えない美しい建築ですね。実際中に入ってみると、歴史を感じる落ち着いた雰囲気です。図書館で働いている方制服もアニメの中と同じデザインのようです。どこまでも現実に忠実な「氷菓」。すごいです。

高山市図書館 煥章館 住所：高山市馬場町2-115 電話番号：0577-32-3096

奥飛騨温泉郷・平湯温泉。アニメの中では古典部のメンバーでの夏合宿の舞台です。バスターミナルの中には足湯やおみやげ等もあり、観光地としても楽しめます。高山～平湯までのバスの中もアニメで描かれています。実際に、高山駅～平湯までは濃飛バスに約1時間ほど乗車しますので、移動も聖地巡礼スポットとして楽しめます。

バスターミナルにある自動販売機などもアニメに登場しています。本当に細かいところまで、現実と相違ありません。奉太郎とえるが訪れた温泉は、平湯民俗館に併設された平湯の湯がモデルです。中は露天風呂になっており、四季を感じられる人気の温泉になっています。

平湯民俗館 住所：岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 電話： 0578-89-2614

OP,ED,作中の何気ないシーンに登場する街並みに、高山の街並みを実際に散策しているとたくさん出会えます。高山市は「氷菓」の舞台モデルとなったことから、氷菓の舞台散策に役立つマップの配布をしています。岐阜県高山の街並みを散策する際は、お供にぜひ！すごく便利です。

マップの配布場所は高山市役所観光課、高山市内の観光案内所、まちかど観光案内所、まるっとプラザ等でもらえるようです。ぜひ参考にしてみてください。氷菓の聖地巡りには必須のアイテムです。

実在する土地を舞台にして、ストーリーが展開する「氷菓」。アニメを見ているうちに、実際にその場所への行きたくなってしまいませんか？また、地元の方にとっても自分の知っている場所のどこが登場するか、ワクワクするのも魅力のひとつです。

アニメ「氷菓」がもたらした岐阜県内への経済波及効果は数十億円規模になっているようです。これから実写映画化されて、さらに盛り上げりを見せるであろう「氷菓」と岐阜県高山。これを機に聖地巡礼にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。