「飛騨の里」とは?
「飛騨の里」は、飛騨地方で古くから使われてきた民家を移築し、当時の暮らしを再現した集落博物館です。昔の古民家を開放しており、囲炉裏端に座りゆっくりした時間の中に身を置くと、まるで昔の世界にタイムスリップしたような気持ちになる観光名所。開業時間も早いので誰もいない里を歩くと、映画の世界にでも入ったような不思議な感覚に陥ります。
【飛騨の里】 住所:岐阜県高山市上岡本町1-590 電話:0577-34-4711 営業時間:8時30分から17時(通常)
「飛騨の里」の冬のライトアップがすごい
近年人気があるのが、ここ「飛騨の里」の冬のライトアップ。高山観光ツアーの一部や高山市内のホテルの目玉としても取り入れられているほど。雪化粧した合掌集落は、まるで水墨画を見ているかのような幽玄さがあり、ライトアップすることにより、雪の純白の輝きを増し、この時期だけの特別な表情を見せてくれます。
「飛騨の里」ライトアップ期間と営業時間
「飛騨の里」のライトアップは、合掌造りが雪で美しくなる1月中旬から2月いっぱい。真っ白な雪に覆われた古民家は、この時期しか見ることができないと人気があり、全国各地から観光客が訪れます。「飛騨の里」の営業時間は8時30分から17時までですが、ライトアップは営業時間終了後、17時30分から21時までとなります。
「飛騨の里」ライトアップここに注目
「飛騨の里」ライトアップ営業時間は17時30分からですが、まだ日が暮れないうちから訪れるのがおすすめ。次第に日が暮れてきて、ほんのり明るい中にかがり火が焚かれ、ライトアップされた古民家や合掌造りが浮かび上がります。青・赤・黄・緑・白の5色にライトアップされた古民家は見たこともないほど、美しく輝きだします。
こちらは「飛騨の里」で一番大きい合掌造りの「旧西岡家」。「旧西岡家」は、白川村から移築させた古民家で、蓮受寺というお寺の庫裏として建てられたもの。ライトアップでは茅葺屋根に積もった純白の雪を、5色のカラーで照らし、雰囲気抜群。合掌造りの建物の中にも入れるので、囲炉裏で温まることもできます。
漆黒の闇に浮かぶたくさんの土雛。これは高山市民のみなさんから寄付されたという約1000体の土雛様。桃太郎や金太郎、歌舞伎、布袋さんなど様々な土雛様がいるので、じっくりと見るのも楽しいですよ。つららと屋根の雪も素敵な演出になっていますが、ただ、夜に見るにはちょっと怖いかもしれません。
ライトアップに輝くつららも、ここならではの景色。冬の寒さの厳しさがわかりますね。合掌造りの軒先に連なるつららもライトアップに輝いて幻想的な雰囲気を醸し出しています。
冬には一面に氷が張ってしまうこともある「五阿弥池」。氷の上に雪が積もり、ライトアップされてモノトーンだった世界も綺麗に輝きだします。「五阿弥池」に棲む「飛騨の里」の人気者の白鳥の「タカコ」も氷が張ると困っているようです。運が良ければ氷の上に佇む「タカコ」にも会えるかもしれません。
「飛騨の里」入り口では、トトロの雪だるまが出迎えてくれます。ただし、夜に一人で見たらちょっとビックリしてしまうかもしれません。雪のトトロは冬の「飛騨の里」の人気者なので、記念写真を撮りましょう。
雪が降るとさらに寒くなりますが景色は一段と幻想的に変わります。こんな素敵な世界は、きっとここ「飛騨の里」ではないと体験できない世界かもしれません。寒い冬、暖かくして行ってみるのもよい思い出になるはずです。
「飛騨の里」で甘酒やしいたけ茶で温まる
飛騨の里は本当に綺麗で、しいたけ茶のおじちゃんともお話しました(*^^*)合掌造りの家の中にも入れたので沢山撮りました。 pic.twitter.com/1c8UKWfYWt
— ꒰もも(桃杏) (@momo_clt) October 31, 2016
漆黒の闇の中、ライトアップされた古民家を散策。ライトアップだけではなく、池の周りの古民家は中の見学も可能です。すっぽりと雪に覆われた「飛騨の里」は、かなり体も冷えてきます。古民家の一つでは、暖かい甘酒屋しいたけ茶なども無料でサービスされているので、寒い時にはそれで体の中から温まりましょう。
「飛騨の里」ライトアップは紅葉時期にも
冬のライトアップが注目されていますが、秋の紅葉の時期にも「飛騨の里」のライトアップが行われており、観光客に人気です。これは紅葉の期間の金・土・日・祝日のみ。「飛騨の里」営業時間終了後の、17寺30分から21時までとなっています。漆黒の闇に、鮮やかに色づいた木々、虫の声を聴きながら秋の夜長を楽しむのもおすすめです。
「飛騨の里」クリスマスライトアップ
毎年12月23日から25日の間は、「飛騨の里」クリスマスライトアップも地元では人気のイベントです。「飛騨の里」の入口がイルミネーションで華麗に彩られ、里内の古民家はかがり火とライトアップで、赤・青・黄・緑・白の5色の淡い光が変化しながら幻想的な世界を表現。和風クリスマスが楽しめるとあってこの時期も観光客が多く訪れます。
「飛騨の里」ライトアップ前に里めぐり
ライトアップした「飛騨の里」も良いですが、ライトアップの前には営業時間内に是非、「飛騨の里」観光もおすすめします。移築された古民家以外にも、様々な民具コレクションがあちこちの古民家で見られ、今も残る昔の生活を感じることができます。
合掌造りの古民家
「飛騨の里」に移築された茅葺き屋根の古民家は6軒あります。雪に強い茅の特性を生かした造りで、白川郷などの飛騨の北部の豪雪地帯に建っていたものです。内部に入り、家を支える構造の仕組みもじっくり見学できます。中でも一番大きな古民家、旧西岡家は4階建てで中の梁も立派なので必見。
榑葺き屋根の古民家
榑板を屋根に葺く榑葺き屋根の古民家は「飛騨の里」内には7軒あり、高山・国府・古川の盆地や飛騨中南部の民家を移築したものです。それぞれの家の特徴から、その暮らしぶりがわかるようになっています。ちょっと懐かしい田舎のおばあちゃんの家に遊びに来た気分にもなれる観光スポットです。
五阿弥池
「飛騨の里」中心にある大きな池「五阿弥池」は、昭和初期にこの地の下にひろがる新宮地区の水田用の貯水池として造成されたものであり、現在も農業用水として現役で働いていす貯水池です。鯉が放流され白鳥が飼われて、「飛騨の里」の一番の観光スポットにもなっています。冬には凍って雪におおわれていることもあります。
車田
「車田」は、文字通り、車輪の形に稲を植えている田んぼです。日本で新潟県佐渡島と高山市松之木町にのみ現存しています。神事に関した農作業の方法で、かつては、伊勢神宮にお供えする米を作っていたという説もあります。現在は餅米を作り、餅付きや冬の入館者には焼き餅が振る舞われます。
唐臼小屋(バッタリ小屋)
「五阿弥池」のすぐ横にある「唐臼小屋」は、小さな谷川に天秤の原理を用いた鹿威しのような仕組みで臼をつき、精米や製粉を行っていた小屋です。バッタンバッタンと音がすることから「バッタリ小屋」とも呼ばれます。「飛騨の里」の中でのどかな音を響かせています。
「飛騨の里」に来たなら思い出体験してみよう
「飛騨の里」の目の前にある「思い出体験館」。こちらは、約10種類以上の手作り体験が予約なしでできる体験専門施設とあって、ライトアップ前に楽しむ方が増えています。さるぼぼや陶器の絵付などの飛騨の民芸品の他、小さなお子様でもできる万華鏡作りやせんべい焼き等が観光客に人気があります。
【思い出体験館】 住所:岐阜県高山市上岡本町1-436 電話:0577-34-4711
「飛騨の里通り」でお土産散策
「飛騨の里」へと続く一本道が「飛騨の里通り」と言います。この道は、「飛騨の里」とともに観光客がたくさん訪れるスポットになっています。ここには、木彫りのオリジナルのグッズが並ぶお店「工房もくもく」や民芸品を売る「古民芸かじの」、美術館や食事処、お土産処など時間が足りなくなるほど観光するには楽しい通りです。
飛騨開運乃森
「飛騨の里通り」にある「飛騨開運乃森」では、日本一大きな「一木彫刻」の七福神を奉っています。樹齢700から1200年の巨木一本から掘り出した全長4mから7.5mの七福神は見応え抜群で、外国人に人気があります。
飛騨高山テディベアエコビレッジ
1900年初めの貴重なベアから現代作家のものまでのテディベアを多数展示してある「飛騨高山テディベアエコビレッジ」。飛騨高山にちなんだ、さるぼぼになったテディベアがとっても可愛い。子供さん連れのご家族や女性に人気なスポットです。隣接するカフェやショップでのお食事やお買い物もおすすめです。
「飛騨の里」ライトアップに行ってみたい
古い民家集落の「飛騨の里」は、古き良き日本が感じられる場所でもあります。時間に追われる日常から、ゆっくりとした時間が流れる世界で非日常を体験しませんか。キーンとした凍りついた空気としんと静まり返った暗闇の中にライトアップされた「飛騨の里」は、幻想的で感動してしまうはず。心に残る思い出をもう一つ作りに行ってみませんか。
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