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金閣寺から銀閣寺のアクセス方法は?それぞれの違いについても解説!

金閣寺から銀閣寺のアクセス方法は?それぞれの違いについても解説!
投稿日: 2018年1月29日最終更新日: 2020年10月8日

金閣寺は、室町時代に時の将軍足利義正によって造られた北山文化の中心的な建築物であり、銀閣寺はその孫にあたる足利義政によって造られた東山文化を代表する建造物です。金閣寺と銀閣寺は対照的な建物ですが、それぞれに味わい深い趣があり、多くの観光客に愛されています。

金閣寺と銀閣寺見出し

金閣寺は、正式名称が鹿苑寺と呼ばれ、その絢爛豪華な姿は、室町幕府の全盛期を彷彿とさせる寺院です。一方、銀閣寺は、正式名所が東山慈照寺と呼ばれ、室町時代末期の動乱期に建てられた簡素な美しさを持つ寺院です。ここでは、そんな金閣寺と銀閣寺についての違いを比較しつつ、アクセス方法等も紹介します。

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金閣寺へのアクセス見出し

京都駅から金閣寺までのアクセス方法は、バスで移動する場合は、バスターミナルのB2から出発する101系統のバス、「二条城・北野天満宮・金閣寺行」に乗り、13番目の停留所、金閣寺道で下車するか、B3乗り場の205系統のバス、「金閣寺・北大路バスターミナル行」に乗り、21番目の停留所、金閣寺道で下車します。いずれの場合も、料金は230円、時間にして40分前後の移動となります。

金閣寺道下車後、交差点を左折して鞍馬口道を直進すれば、5分程度で金閣寺に到着します。京都駅から電車で移動する場合は、「四条・烏丸御池・国際会館行」に乗車し、北大路駅で下車します。およそ14分の乗車で料金は260円です。下車後、北大路駅2番出口付近にあるバスターミナルから、急行101号系統か急行102号系統、205号系統に10分程乗り金閣寺で下車します。料金は230円です。

金閣寺の歴史と由来見出し

金閣寺の正式名称は鹿苑寺と言います。金閣寺は京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺院で、寺名は、開基である室町幕府3代将軍義満の法号、鹿苑院殿にちなんで名付けられています。舎利殿「金閣」が有名なため、一般的には金閣寺と呼ばれています。元々、鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりと云われています。

鹿苑寺は世界文化遺産にも登録されており、金閣を中心とした庭園や建造物は、この世に極楽浄土を出現させたものと云われています。金閣寺は、室町時代の全盛期に北山文化を作った足利義満の豪華な邸宅として造られましたが、義満の死後は禅寺となりました。また金閣寺は、三島由紀夫の小説、「金閣寺」の題材にもなっています。

金閣寺の見どころ見出し

金閣寺では内面、外面に金箔が張られた金閣と呼ばれる舎利殿が特に有名です。この金色に輝く木造二重三階の楼閣には、20キログラムの金箔が貼られています。舎利殿は、昭和44年に国宝に指定されていましたが、昭和25年の放火により焼失し、国宝指定は解除されました。その後、昭和30年に創建当時の姿に再建され、金閣寺を含む「古都京都の文化財」が世界文化遺産に登録されています。

金閣寺の茶室、夕佳亭(せっかてい)は、江戸初期の茶人、金森宗和が建てた数寄屋造りの茶室で、夕暮れ時に眺める金閣が非常に美しいことから、夕佳亭と名付けられたようです。また、金閣寺の庭園は、「鏡湖池(きょうこち)を中心とした池泉回遊式庭園で、国の特別史跡、特別名勝にも指定されています。池には大名たちが競って寄進した奇岩が幾つも配されています。

銀閣寺へのアクセス見出し

銀閣寺へのアクセス方法は、JR京都駅から市バスで30分ほど100系統のバス、「清水寺・祇園・銀閣寺行」に約45分ほど乗車し、銀閣寺駅前で下車するか、5系統のバス、「動物園・岩倉操車場行」に乗り、約60分ほど移動し、銀閣寺道で下車します。どちらの料金も230円です。銀閣寺前バス停からは、北側にある交差点を右折して道なりに進めば、約5分で銀閣寺の総門に着きます。

銀閣寺道バス停からは、徒歩で北の方向に進み、白川通今出川交差点を右折し道なりに進めば、約10分で銀閣寺の総門に着きます。電車とバスを使ったアクセスの場合は移動時間が短縮できます。京都駅から地下鉄烏丸線の国際会館まで10分ほど乗車し、今出川駅で下車後、烏丸今出川から203系統か102系統のバスに15分ほど乗り、銀閣寺道で下車すれば、歩いて10分ほどで銀閣寺に着きます。

銀閣寺の歴史と由来見出し

銀閣寺は正式名称を東山慈照寺と言い、金閣寺と同じ臨済宗相国寺派の寺院です。足利義満の孫で室町幕府8代将軍足利義政が、鹿苑寺の舎利殿を参考にして造り上げた観音殿が、国宝である銀閣、寺院全体は銀閣寺として知られています。義政の死後臨済宗の寺院となり、義政の法号、慈照院に因んで慈照寺と名付けられました。

足利義政の時代は室町幕府末期に近く、部下の対立や義政の妻、日野富子の政治への関与により、政局が乱れ、後継者争いが発端となって応仁の乱に突入したとされています。義政は政治の世界に嫌気がさし、静かで平穏な生活を送るため、1482年、応仁の乱で焼失した浄土寺の跡地に東山殿を築きました。この銀閣寺は、金閣寺とは時代背景を含めて様々な違いがあります。

銀閣寺の見どころ見出し

銀閣寺には銀閣と呼ばれる観音殿があります。銀閣は、二階建ての楼閣建築で、国宝に指定されています。この建物は、月見のために、月の出の方角を計算して建てられたと云われており、外壁には黒漆が塗られ、一階は心空殿と呼ばれる住宅風様式に、二階は湖音閣と呼ばれる唐様の禅宗様式になっています。一階には地蔵菩薩坐像や千体地蔵菩薩立像が、二階には洞中観音と呼ばれる観音菩薩像が安置されています。

銀閣と云われるようになったのは江戸時代以降のようで、当初は銀箔を貼る予定でしたが、財政難や義政の死によって実現できなかったと云われています。国宝の東求堂は、1486年、義政の持仏堂として建てられました。東求堂には書斎や同仁斎があります。日本最古の書院造である同仁斎はもともと4畳半の茶室でしたが、義政は書斎としても使用していたようです。

銀閣寺の本堂は、京都市の文化財に指定されています。本堂には、本尊である釈迦牟尼仏や日野富子の位牌が安置されており、与謝蕪村と絵師、池田大雅が描いた襖絵などがあります。また、庭園は特別名勝、特別史跡になっています。池泉回廊式庭園の中心にある錦鏡池(きんきょうち)には7つの石橋が架かり、白鶴島や大内石などの名石があります。

金閣寺から銀閣寺へのアクセス見出し

次に、金閣寺から銀閣寺へのアクセス方法について説明します。まず、金閣寺参道出入口から3分ほど歩いて金閣寺道のバス停Bのりばに行きます。金閣寺の参道をまっすぐ進み、交差点を渡って右に曲がればBのりばです。そこから銀閣寺の最寄りのバス停、銀閣寺道まで行きますが、金閣寺からのバスは、A、D、2つのバス停に停車します。

102系統「出町柳駅・銀閣寺・錦林車庫行」のバスで移動する場合には、AかDのりばに到着します。また、204系統バス「円町・銀閣寺行」で移動する場合はAのりばに到着します。102系統は約30分に1本、204系統は約15分に1本の割合で来ます。Aのりばに着いた場合は、バスの進行方向の反対側に進み、白川今出川の交差点を右折後、直進すれば銀閣寺に行けます。

Dのりばに停車した場合は、バスの進行方向に直進すれば銀閣寺に到着します。どちらの場合も料金は230円で、乗車時間は、102系統が約30分、204系統が約40分ほどですが、徒歩も含めると、移動時間が40分から50分ほどかかることになります。ただし、混雑具合により、大幅に遅れる場合がありますので、余裕を見て乗車することをおすすめします。

金閣寺と銀閣寺の比較見出し

世界文化遺産の一部である金閣寺は、室町時代の絶頂期に足利義満が贅を尽くして造り上げた寺院で、この寺院を中心に華やかな北山文化が栄えました。一方、国宝の銀閣寺は、室町幕府の衰退期に、孫である足利義政が鹿苑寺に勝るとも劣らない寺を造ろうとしてできた慈照寺ですが、当時の簡素で枯淡の趣が好まれた東山文化の影響を多分に受けており、金閣寺との違いが明白です。

そのためか、内外に金箔が貼られ、外見からして優雅で豪華絢爛な佇まいを持つ金閣寺の方が、銀閣寺に比べ、華やかさにおいては勝っており、欧米人や一見の観光客には人気がありますが、しっとりと落ち着いた中に風格のある静けさが感じられる銀閣寺の方を好む人も多く、それぞれ違いはありますが、リピーターの数では銀閣寺が金閣寺を上回っています。

金閣寺と銀閣寺の周辺比較見出し

金閣寺周辺は、北山と呼ばれ、室町時代から北山文化の栄えた場所です。この場所には、他にも世界遺産に登録されている寺院があります。一つは枯山水の石庭で世界的に知られている竜安寺です。もう一つは宮廷風建築と紅葉の名所としても有名な仁和寺で、その金堂は国宝に指定されています。この他にも、金閣寺の周辺には、妙心寺や等持院など有名な寺社が多数あります。

一方、東山文化の栄えた銀閣寺周辺には、銀閣寺から熊野若王子神社まで続く疎水に沿った有名な散歩道、哲学の道があります。その他にも、京都三大名勝の庭園や国宝指定の方丈を持つ南禅寺、紅葉の名所として知られ国宝、来迎阿弥陀如来像のある永観堂、国の登録有形文化財に指定されている平安神宮など、多くの寺社に溢れており、北山地区とは違い、東山独特の雰囲気があります。

金閣寺と銀閣寺へ行こう見出し

金閣寺と銀閣寺は日本が誇る京都の代表的な寺院の双璧とも言えます。どちらも室町時代に建造された建物ですが、その時代背景により、それぞれの持ち味や雰囲気、美しさに違いがあります。どちらがより魅力的かは、人によって見方が異なります。ここでは、そんな金閣寺と銀閣寺について、アクセス方法や両寺社の違いの比較などを含め、説明してみました。

投稿日: 2018年1月29日最終更新日: 2020年10月8日

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