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慈光院は奈良が誇る茶の湯の名所!美しい日本庭園を眺めながら癒やしの一時を

慈光院は奈良が誇る茶の湯の名所!美しい日本庭園を眺めながら癒やしの一時を
投稿日: 2018年7月1日最終更新日: 2020年10月8日

慈光院は奈良にある茶の湯の名所としても知られる場所です。美しい日本庭園を眺めながらいただく抹茶とお茶菓子はとても贅沢なひと時を提供してくれます。奈良観光の立ち寄りスポットとしてもぜひ押さえておきたい慈光院について詳しくご紹介します。

心落ち着く慈光院見出し

Photo by Hyougushi

見どころいっぱいの慈光院は奈良県大和郡山市にある臨済宗大徳寺派の寺院です。寛文3年に石州流茶道の父、片桐石見守貞昌によって建てられました。白砂の中にツツジの大刈込がある庭園は見事で先に広がる奈良盆地を眺めながら抹茶を頂く優雅な時間を過ごせます。慌ただしい日常に一服の清涼を求めてアクセスも便利な慈光院に出かけてはいかがでしょう。

石州の茶の湯見出し

Photo by Francisco Javier Argel

石州の茶の湯は千利休の長男である千道安の流れをくむ桑山宗仙から学んだものとされています。利休の伝えた本来の茶の湯の精神を継承しつつも時代の流れの中で武士中心の世に合わせ、分相応の茶というものを説きました。有名な水戸光圀などはこの石州の茶の湯を学んだとされています。全国に広がる中で様々な流派へと分かれています。

慈光院境内の見どころ1「書院から望む庭園」見出し

見どころいっぱいで茶の湯も楽しめる慈光院境内の主な建造物は大きく書院、茶室、茨木門、庭園に分けられます。建物全体が大きな茶室として建てられていて細部まで風情ある雰囲気が漂っています。書院から眺める庭園は晴れた日には最高のロケーション。曇った日でもその庭園の美しさは絶景です。

書院は重要文化財にも指定されていて、外観は農家風の造りになっています。屋根は茅葺に桟瓦の庇がめぐらされていて、13畳ほどある書院内は天井や鴨居の高さが低く設計されているので、座った時に安らぎや落ち着きが出るように考慮されています。

慈光院境内の見どころ2「中庭」見出し

見どころいっぱいの慈光院境内の中庭は五葉松や苔の生えた石などが置かれ、どの角度から見ても風情があるように設計されています。四季折々で変化を見せる中庭は自然を身近に感じるなくてはならない存在。いつでも緑とともに歩んできた日本人らしいスポットです。

慈光院境内の見どころ3「庭園」見出し

中庭はきれいに刈り込まれた植木の数々が見事に配置された心落ち着く庭になっています。様々な目の高さに育てられた植物たちが庭に奥行きを持たせ、視界に入る風景の丁度良いバランスを保っています。禅宗の庭としては石をほとんど使わない設計で、四季折々の風景を楽しめる茶室という発想で造られています。抹茶も楽しめる書院からの眺めは最高。

慈光院境内の見どころ4「一之門」見出し

慈光院の立派な看板を上ると駐車場があり、そこから少し戻ったところに一之門があります。一之門の前には茶道石州発祥のお寺の立派な石碑が建っていて、時間帯によっては木漏れ日が心地よい場所でびっしりと敷き詰められた石畳が趣を感じます。慈光院の見どころのひとつ。

慈光院境内の見どころ5「参道」見出し

茶の湯も楽しめる慈光院の一之門から茨木門に続く参道は両脇にうっそうと生い茂った木立と切り立った土手が続きます。参道を上りきる間に気持ちが一気に日常とは違う非日常の静かな世界へ引き寄せられる感じ。ひんやりとした石畳の温度も心地よく、茨木門をくぐった瞬間に開ける広く明るい空間とのギャップが楽しめます。

途中の水路には竹筒も設置されています。のぼりながらついいろいろなことに思いを馳せてしまうよな静かな風情ある参道です。日常の雑念を少しずつ取り払ってくれるような深い時間が流れています。ゆっくりと深呼吸しながら慈光院までのアクセスを楽しみたい参道です。

慈光院境内の見どころ6「茶室」見出し

片桐石州の代表的な茶室。二畳台目の隣にさらに二畳の控えの間を設け、中のふすまを外して4畳のような使い方にしてあります。全国に現存している茶室の中では時代や作者などが証明できる最古の席とされ、重要文化財にもなっています。

茶の湯も楽しめる慈光院の茶室には入ることはできませんが、外からはじっくりとその様子をうかがうことができます。床の間に飾られた一輪挿しや低い窓の様子など空の美を追求した狭くも美しい整った空間は心に染みるものあり。じっくりと眺めていたい場所です。

慈光院境内の見どころ7「手水鉢」見出し

片桐石州の中庭には4つの手水鉢が置かれています。素材や形状、配置などすべてにこだわりの演出を感じることができ、各スポットに風情があります。4つの手水鉢とも重要文化財になっていて、写真は女の字の手水鉢になります。渋い色合いも魅力です。

慈光院境内の見どころ8「本堂」見出し

もともとは抹茶などもいただける書院と呼んでいる建物に本尊である釈迦如来が祀られていたのではないかといわれていますが、現在はそこに開山と石州の座像が移されてきて北側に小さい仮のお堂が付け足されています。本堂内の天井には墨絵の龍が描かれています。

慈光院境内の見どころ9「観音堂」見出し

かつて近くにあった六道山古墳に石州の母をまつるために善隣寺を建立しましが、現在は廃寺となっていて、そこにあった神能堂を慈光院へ移してあります。本尊の十一面観音像自体は秘仏となっています。慈光院境内でぜひ立ち寄りたい場所です。

慈光院の人気のイベント見出し

慈光院ツアーではお坊さんの説法を聞くことができます。また9月には観月会というものが行われ、毎年色々な先生を招いた講演会やお話などを伺うことができます。静かな庭園で月を眺めながら過ごすひと時は格別な時間です。ぜひおすすめ。外国の方にも人気です。

慈光院の書院でいただく抹茶見出し

慈光院の書院では石州流でたてられた抹茶をいただくことができます。季節の移ろいを感じる庭園を楽しみながらいただく抹茶は格別。ほろ苦く味わい深い抹茶は外国の人たちからも人気です。心も体も喜ぶ瞬間です。抹茶とお茶菓子の料金は拝観料金に含まれています。

一緒に出される茶菓子は片桐家の家紋を形どったもの。割羽違いを模った餡入りの落雁で、抹茶との相性も抜群。体の中にほんのりとした甘みが広がり、ホッとする時間が流れます。普段なかなか食べることのない落雁や飲むことのない抹茶は体に良い刺激を与えてくれます。

慈光院の伝統ある精進料理見出し

茶の湯を楽しめる慈光院では前日の昼過ぎまでに電話で予約すれば伝統ある精進料理を奥の座敷でいただくことができます。メニューは石州懐石と松花堂で、石州懐石には名物の玉葱丸煮(おろし生姜)や里芋田楽などがつき、値段は6300円です。茶の湯を楽しんだ後にぜひおすすめです。

Photo by chidorian

玉葱丸煮は玉ねぎを3~4時間ほど煮込んだシンプルな味付けの料理です。慈光院で使われている井戸水で煮込まれ、過去には大変なご馳走でした。玉ねぎ本来の甘みをたっぷりと堪能できます。松花堂は3800円で食べられ、季節によって献立や器などは変化します。食事をしたい方も食事代とは別に入場料は必要になります。

慈光院名物の石州麺見出し

古くから作られていた油を入れずに作る素麺というものを再現した石州麺はかつて好まれていた食感をそのまま残して作られています。独特の食感が美味しく、慈光院の名物となっています。こちらも事前の予約で食べることができます。

また石州麺は慈光院の売店で2袋入り紙パックが販売されていますが商品としては木箱に入った6束入り5400円や3束入り3240円などもあり、こちらは石州麺販売元イリグチにて販売しています。気になる人はぜひホームページをチェックしてみてください。

慈光院の営業時間とアクセス見出し

慈光院への参拝は拝観料として1000円がかかり、これには抹茶や茶菓子接待料が含まれています。拝観時間は午前9時から午後5時までで年中無休です。駐車場は普通乗車が約25台ほど駐車可能な無料駐車場がありますが大型バスなどは駐車できません。

Photo by hans-johnson

大型バス用駐車場は県道9号線沿いに8台分のスペースがあり、こちらも無料で駐車場はすることができます。大型駐車場の利用時間は9時半から16時半まで。これ以外に駐車したい場合は事前に慈光院へ連絡が必要です。普通駐車場への道は参道の道幅が狭いので車幅2.1mを超す車両は利用することができません。

Photo by alberth2

慈光院への電車でのアクセスはJR京都線で大阪駅に出て、奈良行きのJR大和路快速に乗り、「大和小泉駅」で下車します。新大阪駅からは乗り換え時間も含めて1時間10分。料金は710円です。JR大和小泉駅から慈光院までは徒歩20分ほどです。

Photo by 松原 誠

また、近鉄橿原線近鉄郡山駅から奈良交通バス24、50、71、97系統の「慈光院」停留所、もしくは「片桐西小学校」停留所下車では徒歩2分ほどで駐車場があります。京都駅アクセスするには近鉄京都線で橿原神宮前行きに乗り、近鉄郡山駅で下車します。所要時間は約50分。料金は690円。

Photo by Monica's Dad

近鉄郡山駅からのアクセスは法隆寺行きバスで20分、もしくは小泉駅東口行きバスで25分、「片桐西小学校」までは380円です。車では西名阪自動車道「法隆寺IC」から奈良県道5号線を走り、国道25号から奈良県道9号に入ります。

便利なバスツアーもおすすめ見出し

Photo by Tamago Moffle

奈良はアクセスしにくい観光スポットが多々あります。そのため奈良交通では法隆寺、中宮寺、慈光院、薬師寺、唐招提寺、朱雀門をめぐるバスツアーを運行しています。英語と中国語の音声案内記とルートマップが完備され、外国の方たちからも喜ばれています。

Photo by na0905

所要時間は約7時間のたっぷりコースで、料金も大人が7500円、子供が3530円と少々お高めですが、乗っているだけで奈良の見事な寺院を巡れるのでとても便利です。出発はJR奈良駅を9時55分に出発します。予約などは奈良交通の公式ホームページをご覧ください。

住所:奈良県大和郡山市小泉町865
電話番号:0743-53-3004

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慈光院周辺一緒に回りたいお寺見出し

Photo by iMorpheus

慈光院周辺にはたくさんの由緒ある寺院がたくさんあります。慈光院観光のついでにいろいろな寺院をめぐってみるのも奈良観光を満喫するための一つの方法です。その中でもおすすめの寺院についてご紹介します。ぜひ合わせて参拝してみましょう。

アジサイの美しい「矢田寺」

Photo by yuchinmchu

矢田寺は日本のお地蔵様の発祥の地ともいわれるアジサイの美しいお寺です。境内内には本堂、講堂、閻魔堂、阿弥陀堂などがあり、天武帝尊像をまつる御影堂その他の堂宇並びに塔頭4ヶ坊もあります。重要文化財に指定されている様々な像が魅力です。

Photo by yuchinmchu

昭和40年ころから植え始めたというアジサイは5月頃に咲くツルアジサイや9月頃に咲く中国アジサイまで約60種類ほど、100000株のあじさいが植えられています。アジサイを眺めながらの参拝はとても風情があり人気です。アジサイを見に訪れる人もたくさんいます。

Photo by yuchinmchu

アクセスは電車の場合近鉄郡山駅、JR大和小泉駅が最寄りになります。アジサイ園の開園に合わせてそれぞれの駅から矢田寺域の臨時バスが運行されるので、そちらに乗るととても便利です。慈光院の帰り道にでもぜひ立ち寄ってみてください。

住所:奈良県大和郡山市矢田町3549
電話番号:0743-53-1445

日本最古の厄除け寺「松尾寺」

日本最古の厄除け寺と称される松尾寺。2月と3月には初午の日に縁日が開かれ、多くの参拝者でにぎわいます。境内にあるバラ園はバラの名所としても知られ、開花時はとてもきれいです。本堂は重要文化財にも指定された中世の大型仏堂の貴重な遺構。

アクセスはJR大和路線大和小泉駅から奈良交通バスの「松尾寺口」停留所下車後徒歩30分ほど。近鉄橿原線近鉄郡山駅から奈良交通バスの「松尾寺口」下車後徒歩30分です。拝観時間は9時から16時で年中無休でやっています。

住所:奈良県大和郡山市山田町683松尾山
電話番号:0743-53-5023

三重塔を見るなら「法起寺」

法起寺は聖徳宗の寺院で法隆寺地域の仏教建造物の一部として世界遺産にも登録されています。三重塔の高さは24mほどで日本では最古。アクセスはJR法隆寺駅で下車し北東へ2.5km。または奈良交通バスで8分ほどの「法起寺前」停留所下車すぐ。

拝観時間は2月22日から11月3日までは午前8時半から午後5時。11月4日から2月21日までは午前8時半から午後4時半まで。拝見料は一般300円、小学生200円とお手頃な値段で拝観できます。慈光院で茶の湯を楽しんだ後にもぜひ寄ってほしいスポット。

住所:奈良県生駒軍斑鳩町大字岡本1873番地
電話番号:0745-75-2555

尼寺の「中宮寺」

中宮寺は法隆寺に隣接する聖徳太子ゆかりの寺院。国宝の菩薩半迦像が本尊で飛鳥時代の木造。紙製文殊菩薩立像は重要文化財に指定されています。春には庭園に山吹が咲き誇り美しい景色が見られます。拝観時間は10月1日から3月20日が9時から16時。3月21日から9月30日が9時から16時半。アクセスは法隆寺駅から徒歩15分ほど。

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
電話番号:0745-75-2106

世界遺産の「法隆寺」

Photo by Richard, enjoy my life!

法隆寺は聖徳宗の総本山で西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群で、世界遺産にも登録されています。建造物以外でも飛鳥・なら時代の仏像や仏教工芸品など多数の文化財を保有しています。数あるお寺の中でも最も寄りたいスポット。

Photo by Kentaro Ohno

拝観時間は2月22日から11月3日までが午前8時から午後5時まで。11月4日から2月21日が午前8時から午後4時半まで。拝観料は一般1500円、小学生750円。アクセスはJR法隆寺駅から徒歩20分、又はバスで「法隆寺門前」行き法隆寺門前下車。

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話番号:0745-75-2555

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慈光院の抹茶をいただきに出かけよう見出し

Photo by Hyougushi

いかがでしたでしょうか。奈良観光の一つのスポットとして庭園が魅力の慈光院へ足を延ばしてみませんか?重要文化財にも指定されている慈光院の建物。素晴らしい庭園と奈良の山並みを眺めながら茶の湯を楽しめば、特別な時間を過ごすことができます。ぜひ慈光院へ足を延ばしてみてください。

投稿日: 2018年7月1日最終更新日: 2020年10月8日

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