佐賀空港のアクセスや見どころ紹介！レストランやお土産など魅力満載！

佐賀県の空の玄関口である九州佐賀国際空港が平成30年7月に開港20年の節目を迎えます。地方空港は苦境が続き路線廃止や減便が後を絶たないなかにあって、ここ5年連続で利用者数の最高記録を更新して話題を集めています。そんな佐賀空港の就航路線、レストラン・お土産などのお役立ち情報、さらに駐車場を含む周辺スポット紹介やアクセス方法など見どころをお伝えします。

佐賀駅から南へ約1ｋｍの有明海に面した干拓地。佐賀空港があるのは九州北部の福岡、長崎、熊本、大分どこにもアクセスしやすい場所です。アジア各都市とを結ぶ国際便も増えたここ数年は外国人観光客が目立つようになり「九州のゲートウェイ空港」としての存在感が高まってきました。「Pepper」が空港コンシェルジュとして出迎えてくれることで話題になったこともあります。

佐賀空港をおすすめする理由。それは海外渡航などの長旅に大きなアドバンテージがあるからです。駐車場が何と無料。何泊しても無料です。国際線にくわえ成田便も海外LCCによる運航なのでそれだけでもリーズナブルなのですが、1600台収容できる停め放題の駐車場が完備されているのです。佐賀空港のいちばんの魅力といっても過言ではないかもしれません。

たしかに九州各地へ行きやすい反面、福岡空港などにくらべ都市部からの佐賀空港へのアクセスは決してよいとは言えません。その分、渋滞知らずでストレスなく空港駐車場までの道を走れます。それに駐車場に車があると思えば大きな荷物があるときでも安心です。数日の駐車場代で1泊分の宿泊費くらいすぐに浮きそうですからその分ゆっくりと旅を満喫しましょう。

駐車場に続いて実際にどんな路線があるのかくわしく見てみましょう。佐賀空港の国内線には2路線が就航しています。ANAが運航する羽田便が1日5往復、そしてLCCのSpring Japan（春秋航空）は成田便を1日1往復運航しています。春秋航空は過去に片道737円や1737円という破格のキャンペーンを実施した実績があります。

空港の20周年キャンペーンのひとつとして、学生限定のグループ旅行支援が2018年の9月30日まで実施されています。補助額は一人あたり片道1000円、往復だと2000円です。グループは2人以上、旅行日の3日前までに申請すればOKです。羽田便・成田便のどちらにも適用されます。気の合う仲間との九州での思いでづくりに利用を検討してみてはいかがでしょうか。

佐賀空港の国際線は、ソウルと上海への既存2路線にくわえ2017年から3番目の路線として佐賀～台北（桃園）が加わりました。これでティーウェイ航空（仁川行き）が週9往復、春秋航空（浦東行き）は週3往復、タイガーエア台湾（桃園行き）が週2往復です。アジアの人気都市へアクセスする窓口としてますます充実しています。

20周年キャンペーンは国内線だけではありません。佐賀空港からアジア3都市を目指す2人以上のグループ（2018年9月末までに帰国の場合。その他は4人以上）に片道が一人あたり2000円で往復利用だと4000円の補助が出ます。国内線と違い学生限定ではなく、家族・友人すべてのグループが対象です。無料駐車場と合わせて使えば国内旅行よりもリーズナブルな旅になるかもしれません。

ここからは佐賀空港から周辺都市や観光スポットへのアクセス方法をご案内していきましょう。各路線の発着時間に合わせ、佐賀駅バスセンターとの間を約30分で結ぶアクセスバスが運行されています。片道の運賃が600円、車内ではWi-Fiが無料で利用できます。佐賀駅でバスを乗り継ぐかJRを利用すれば県外の博多・天神、ハウステンボスや熊本へも1時間内外でアクセスします。

九州一の繁華街、博多・天神方面へ行くなら福岡空港を利用すべきでしょう。佐賀空港からも直通の高速バスが運行されていますが上海便に合わせて月水土曜日のみです。そのほかの主要スポットへの移動手段を2つご紹介します。ひとつはリムジンタクシーで、空港から県内外の19エリアへ接続しています。そしてもうひとつはキャンペーン中のレンタカーを利用する方法です。

前日の午後4時までに申し込めば一人から運行してもらえてWeb予約も可能な佐賀空港のリムジンタクシー。吉野ヶ里遺跡まで1時間とかかりませんし、ほかにも温泉なら武雄や嬉野、海中鳥居の太良町や鹿島の祐徳稲荷、有田や福岡県の柳川・大川も対象エリアに入っています。料金は1000円から行先に応じて最大で2000円。とくにグループにおすすめの移動手段です。

最初の24時間が1000円、ハイブリッドカーでも24時間2000円といううれしいキャンペーン中なのがレンタカーです。意外と時間がかかる博多・天神方面に行く場合はおすすめしませんが、リムジンタクシーの対象エリアになっているような観光スポットに行くには最適です。利用には事前の予約が必要なのと、お盆や年末年始などキャンペーン対象外の期間があるのでご注意ください。

佐賀自慢のサッカークラブ、J1サガン鳥栖へ電撃的に加入した「エル・ニーニョ（神の子）」こと、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス。同じ元スペイン代表MFでJ1ヴィッセル神戸へ移籍したイエニスタとの対決が鳥栖で実現するかもしれません。佐賀空港から鳥栖市のベストアメニティスタジアムまで車で約80分、レンタカーを借りればちょうどよいドライブになりそうです。

佐賀空港のターミナルビルは3階建ての建物。1Fにはチェックインロビーと到着ロビーのほかレンタカーカウンターもあります。エスカレーターで上がった2Fの出発ロビーではPepperがコンシェルジュとして出迎えていたこともあります。お土産が購入できるショップもこのフロアで午前6時から営業しています。レストランがあるのは3Fで、国際線の出発もここからです。

屋上の展望デッキからは広大な佐賀平野が一望できるほか、遠く有明海や雲仙普賢岳など360度のパノラマが楽しめます。元旦にも展望デッキは開放され、周囲に高い建物もなく見晴らしのよい空港から初日の出や初フライトを見ようと多くの人が集まる人気スポットです。20周年の記念事業の一環として展望デッキの入場は無料になりました。

ゆるキャラやPepperを使ったキャンペーン告知や認知度UP活動が盛んです。来場者の注目を集めイベントを盛り上げるゆるキャラやPepperの姿を観光スポットや商業施設で見ないことはないほどです。九州のゆるキャラ代表格と言えば「くまモン」ですが、佐賀空港にもマスコットキャラクター「むっぴー」がいますしPepperは2Fロビーの案内役を担当していました。

ホテルや空港のコンシェルジュとしてPepperが導入されているケースがよくありますが、佐賀空港でも2016年に空港専属のコンシェルジュとして採用され利用者を迎えていました。佐賀空港のほかにも羽田、成田、福岡空港などで乗継や施設の案内をPepperが務めていました。宮崎ブーゲンビリア空港では自走するPepperが空港の案内を行う取り組みが行われました。

有明海のムツゴロウと飛行機をモチーフにした「むっぴー」は佐賀空港の開港した1998年生まれで、Pepperなどよりもずっと前から佐賀空港で活躍するキャラクターです。2Fのショップはその名を冠して「むっぴースカイショップ」と名付けられ、ぬいぐるみなどむっぴーグッズが並びます。誕生から20年たつ現在も空港PRに忙しい日々が続いているようです。

むっぴーやPepperのおもてなしも好評だったのですが、佐賀空港で今人気なのが「壺侍」です。由緒ある武士の子どもなのに今では有田焼の壺に入って「どがんしたと？」と気さくに声をかけてくる「いやしキャラ」の佐賀県観光PRキャラクターです。空港のイベントに登場するなどインスタにアップされることも多く、Pepperと一緒にブログに取り上げられたこともありました。

空港を利用しなくても楽しめる場所が周辺にはたくさんあります。空港から東へ600mにある「佐賀空港公園」には専用駐車場もあり、遊歩道や芝生広場やピクニック広場が約4haの敷地に広がります。戦後初の国産旅客機であるYS-11の展示があって自由に見学できます。アスレッチック施設や遊具も豊富にあって子どもが思いきり体を使って遊べるスポットです。

公園東側にある多目的広場は広々として、野球をはじめソフトボールなら4面、サッカーならピッチが2面は取れる大きさがあります。試合で利用するには許可が必要ですが用具を準備していけばいつでも使えます。過去にはマラソン大会の会場になったこともあるようです。「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」のときに利用するのもいいかもしれません。

佐賀空港から東へ車で1分。空港公園からさらに車を走らせると「佐賀空港コスモス園」があります。春は菜の花にポピー、夏はヒマワリ、そして秋には地元の人たちが丹精込めて育てた300万本のコスモスが広大な敷地一杯に咲き誇る光景はインスタ映え抜群と人気です。コスモスを楽しめるのは秋口のわずかひと月ほどです。この時期に佐賀空港を訪れたなら見逃せません。

佐賀空港の3Fにある「レストランカンフォーラ」では滑走路とその向こうに広がる有明海を眺めながら地元のグルメが味わえるお店です。佐賀牛や伊万里牛を贅沢に使ったメニューから佐賀のソウルフード「シシリアンライス」、それにクレミアソフトも濃厚で極上の味とレストランの人気上位に入ります。おすすめメニューをいくつかご紹介しましょう。

佐賀のB級グルメといえばこれ。基本はご飯のうえに甘辛いソースをかけた牛肉などをのせ、そこにレタスやトマト、玉ねぎなど生野菜とマヨネーズをくわえ刻み海苔をトッピングした形。カンフォーラではレンコン揚げと温泉たまごが入り、オリジナルソースをかけた伊万里牛もたっぷりと味わえます。お肉と野菜が一度に摂れて、味噌汁もついて1000円の看板メニューです。

レストランでとくに女性に人気なのが「マジェンバ」。もとは地元の食材と麺を混ぜて食べる小城市のローカルフードです。カンフォーラ特製の「マジェンバ」は、季節で変えることもある麺、佐賀牛・伊万里牛、シシリアンライスの三要素を、加盟店のみ使用を許されているタレで見事に融合させたメニューです。暑い季節にも食べやすいおすすめの一皿です。

佐賀が誇る3銘柄を好みの酒器で飲み比べができる「Let's TRY! "NOMIKURABE" キャンペーン」。日本有数の米どころ佐賀で厳選された「The SAGA 認定酒」から3銘柄をチョイスして、有田焼、唐津焼、肥前びーどろの3つの好みの酒器でレストランカンフォーラの店内から空港の夜景を見ながら味わってみませんか。2019年3月までの期間限定で、お値段は驚きの500円です。

お土産で持って帰ることは無理でも、これを食べずして佐賀を離れられないという味がいくつかあります。そのひとつが小城市の竹下製菓が製造するアイス。ミルクセーキアイスの「ミルクック」、タイガースファンの社長のこだわり「トラキチ君」もおすすめですが、何といっても王道は「ブラックモンブラン」です。これを味わった思い出はきっと最高の佐賀のお土産になります。

宝の海と言われ豊富な海の幸に恵まれる有明海。ムツゴロウなど独特の生き物たちが暮らす広大な干潟は珍味の宝庫でもあります。そんな有明海の定番珍味が「ワラスボ」です。「有明海のエイリアン」として知られるその外見はあまりにもグロテスクで、気持ち悪いを突き抜け今やアイドル扱いです。お土産で持って帰れば話題になること間違いありません。

魚のすり身がメインの佐賀のソウルフードです。「おさかなミンチコロッケ（プレーン・カレー味・チーズ入）」は小腹が空いているときやビールのお供にもよさそう。「おさかなドーナツ（プレーン・ココア味・まっ茶味）」はカルシウムたっぷりで低カロリーなヘルシーなおやつといった感覚で子どもにも人気です。これもお土産に喜ばれそうです。

空港2Fの「むっぴースカイショップ」には定番のお土産がならぶショップが集まり、早いところは午前6時から最終便の時刻まで営業しています。伝統の「小城羊羹」や「丸ぼうろ」といった定番から人気の芋焼酎「魔界への誘い」、有明海の珍味に有田焼の器などお土産の好適品がそろい外国人観光客を含めた多くの空港利用者でにぎわっています。

アジアの人気都市へアクセスする路線、何泊でも無料の駐車場、佐賀の魅力が詰まった逸品に見晴らし最高の展望デッキや一面のコスモス。佐賀空港の見どころを感じていただけましたでしょうか？ここから全国・世界へ飛ぶ方も各地から佐賀を目指す方も佐賀空港のディープな魅力をとことん満喫されることを願っています！