吉野ヶ里歴史公園の見どころやアクセスは？バーベキュー場や遊び場もあり！

佐賀県にある吉野ヶ里遺跡と聞けば、誰でも歴史の時間に勉強したことを覚えているぐらい国内有数の遺跡です。実は、吉野ヶ里遺跡がある吉野ヶ里歴史公園は、アスレチックができる場所があったり、バーベキューができるエリアがあるなど、遺跡見学以外にも多くの楽しみ方があります。この記事では、そんな佐賀県の吉野ヶ里歴史公園についてご紹介します。

吉野ヶ里歴史公園は遺跡に加え、バーベキューやアスレチックなど大人から子供まで楽しめる設備がたくさんあるので敷地が非常に大きいです。その面積はなんと約117ヘクタールもあります。東京ドームに換算するとなんと約25個も入るのですからその大きさはかなりものです。

そんな広大な吉野ヶ里歴史公園、分かりやすいように全体は4つのゾーンに分けられています。まずは、ランチを食べるのにぴったりのレストランなどがある「入口ゾーン」です。

そして吉野ケ里と聞けば多くの方が想像するであろう遺跡群があるのが「環濠集落ゾーン」です。子供さんを連れて訪れるのにぴったりなのが「古代の原ゾーン」。こちらはなんと約20ヘクタールもあります。

そして2013年3月にオープンした一番新しい「古代の森ゾーン」には名前の通り広大な森が広がるほか、古代植物館などがあります

それではそんな広大な吉野ヶ里歴史公園の中を効率的に見て回る方法はあるのでしょうか。実は、吉野ヶ里歴史公園では園内を循環するマイクロバスが走っており、高齢者や体の不自由な方が優先のバスですが、誰でも無料で乗ることができます。

バスには、「循環ルート」と「北口ルート」という二種類のバスルートがあります。「循環ルート」は、環濠入口から出発し、古代博物館、西口などを周って環濠入口に戻ってくるバスです。「北口ルート」は、古代植物館と北口の間を往復するバスです。

バスの時刻表などについては、吉野ヶ里歴史公園の東口すぐにあるバス乗降所や西口サービスセンターまでどうぞ。

まずはじめにご紹介するゾーンは、東口からすぐのところにある「入口ゾーン」です。JR吉野ヶ里公園駅からだとこちらのゾーンが一番近いのでここから入場する方も多く、吉野ヶ里歴史公園の案内所や、吉野ヶ里遺跡のガイダンスルームもあります。

また、吉野ヶ里遺跡や吉野ヶ里歴史公園がどのようにして整備されたのかを12分の映像で紹介するミニシアターや、ランチスポットとして人気のレストラン、吉野ヶ里遺跡グッズなどを販売する売店もこちらにあります。

続いてご紹介するのは「環濠集落ゾーン」です。こちらにアクセスするには、東口の利用が便利です。「環濠集落ゾーン」で一番のおすすめポイントはなんといっても吉野ヶ里を再現した展示です。吉野ケ里の支配者が住んでいた場所とされる南内郭には、高くそびえる物見やぐらや、歴史の教科書で何度も目にしたことがある竪穴式住居などがあります。

吉野ケ里集落の人々が生活していたであろう南のムラには、高床式建物や竪穴式住居などが合計27棟あります。そして、北墳丘墓には、出土品の本物やレプリカの展示があります。

続いての吉野ヶ里歴史公園のゾーンは「古代の原ゾーン」です。こちらはJR神崎駅からアクセスすると便利なゾーンで、西口駐車場も近いです。

そしてこのゾーンの一番人気は遊びの原というエリアです。子供さんだけでなく大人も思わず夢中になってしまいそうなアスレチックやまるでタイムスリップしたような気分になれる物見やぐら風の展望台などがあります。

他にも、少し転んでも痛くないようにクッション性のあるふわふわドームやトランポリンなど、子供さんが元気に体を動かして遊べる施設が揃っています。

他には、ゴルフとゲートボールを合わせたようなスポーツのグラウンドゴルフや、フライングディスクを投げて競い合うディスコゴルフなども無料で行うことができます。

そして約6ヘクタールもの広さを誇るのが弥生の大野です。美しく整備された広大な芝生のエリアですから、自分たちで道具を持ち込んで遊ぶのもいいですし、晴れた時にはピクニックランチを食べるのにも最適。

また子供さんの背丈ほどもあるビックボールの貸し出しも無料で行われていますので、大玉転がし競争などをしてみるのもおすすめです。このビッグボールやグラウンドゴルフなどの受付や道具の貸し出しは、このエリア内にある西口サービスセンターで行うことができます。

そして最後にご紹介する吉野ヶ里歴史公園のゾーンは「古代の森ゾーン」です。敷地は12ヘクタールで、アクセスには北口が便利です。まずゾーンの大半を占めるのが弥生時代の森を再現した古代植物の森です。

そして、圧巻なのが全長300メートル、約500基の甕棺墓が並ぶ甕棺墓列です。実は吉野ケ里遺跡では約3000基の甕棺墓が発見されましたが、その三分の一ほどがこの「古代の森ゾーン」から発見されています。その他には、弥生時代の人と森をテーマにした植物館もこのゾーンにあります。

こんなに広大な敷地を誇る吉野ヶ里歴史公園ですが、ランチを食べたい場合はどのような選択肢があるのでしょうか。まずは吉野ヶ里歴史公園はお弁当などの持ち込みは許可されていますので、気候のいい時期などには先ほどご紹介した芝生のエリアなどでランチを食べるのもおすすめです。

また、はじめの方のゾーンのところで少し触れましたが、「入口ゾーン」にはランチを食べるのにぴったりのレストランもあります。こちらは2019年2月22日にリニューアル開店したばかりのスポットです。

佐賀の食材をたっぷりと使ったものや、吉野ヶ里遺跡らしく古代の食事の雰囲気を味わえるランチメニューなどがあります。

佐賀の食材を使ったものとしては、「佐賀の恵みハンバーグ定食」や「佐賀県産和牛コロッケ定食」、「佐賀県産黒毛和牛ステーキ重」などがあります。弥生時代にタイムスリップしたような気分で食べられる人気メニューは「古代貝汁御膳」です。

ちなみにこちらのレストランで提供されるご飯は古代米の一つである赤米です。子供さんにも食べやすい「ミートソースパスタ」や「ホットケーキ」といったメニューもあるほか、飲み物なども豊富に揃っていますのでランチだけでなくちょっとした休憩にもぴったりです。

そして春から秋にかけてぜひランチとして楽しみたいのがバーベキューです。吉野ヶ里歴史公園でバーベキューというと少し不思議な感じがしますが、「古代の原ゾーン」には野外炊事コーナーがあり、天気のいい日などにはランチにバーベキューをする方でいっぱいです。

バーベキューなどでこの野外炊事コーナーを使用する際には西口サービスセンターまで申し込みが必要ですが、利用自体に特別な料金はかかりません。

吉野ヶ里歴史公園ではバーベキュー用具の貸し出しはありませんので、すべて自分で準備をするか、「手ぶらでバーベキュー」という有料のサービスを利用することになります。

「手ぶらでバーベキュー」とは、あらかじめ人数やメニューなどの希望を伝えて予約しておくと、当日は吉野ヶ里歴史公園でバーベキュー設備や食材のセッティングをしてもらえるだけでなく、面倒な後片付けまでもしてくれるという至れり尽くせりのバーベキューサービスです。料金は大人が一人1980円、子供が一人990円となっています。

吉野ヶ里歴史公園は子供さんを連れて遊びに行くスポットとして地元の方を中心に人気ですが、それには充実したサービスも関係しています。子供さん、特に赤ちゃんを連れて行く場合には欠かせない多目的トイレはもちろん、無料でベビーカーの貸し出しがあったり、広くて清潔な授乳室もあります。

吉野ヶ里歴史公園は実は2009年6月からペットと一緒に入園することが可能になりました。吉野ヶ里歴史公園の中では、リードを必ず使用する、糞などの始末は責任を持って行うなどのルールはありますが、公園内の多くの施設、特に「古代の原ゾーン」はペットと一緒でも楽しむことができます。

吉野ヶ里歴史公園の料金は、15歳以上の大人が460円、大人の2日間通し券が500円、65歳以上のシルバーの料金は200円、シルバーの2日間通し券は240円となっています。20名以上の場合は団体料金の設定もあります。

また嬉しいことに2018年に行われた吉野ヶ里歴史公園の料金改定によって、子供の料金は無料になりました。改札口にて年齢が確認できるようなものを提示する必要がありますので注意をしてください。

吉野ヶ里歴史公園の近くに住んでいるのでアクセスがよく、年間を通して何度も子供と遊びに来る場合などにおすすめなのが年間パスポートです。期限は一年間で大人が4600円、シルバーが2000円となります。しかもこのパスポートの提示で駐車料金まで無料になります。

吉野ヶ里歴史公園は佐賀県の神埼市と吉野ケ里町にまたがった場所にある公園です。吉野ヶ里歴史公園と併せてチェックしたい観光地を少しご紹介しましょう。ちなみに吉野ヶ里歴史公園は佐賀県の中でも福岡県に近いところにあるので、福岡県のスポットへのアクセスも便利です。

まずは吉野ヶ里歴史公園から車で約30分ほどでアクセスできるのが大宰府です。そして約45分で行くことのできるのが佐賀県の武雄市です。温泉やパワースポットの武雄の大楠などがあります。

そして1時間ほどで、唐津や伊万里、有田、そして九州国立博物館などもアクセスが可能です。子供さんが一緒の場合は1時間15分ほどで行けるハウステンボスもおすすめです。

最後に吉野ヶ里歴史公園の開園時間とアクセスについてご紹介しましょう。吉野ヶ里歴史公園の開園時間は季節によって異なります。

4月1日から5月31日までは、午前9時から午後5時まで、6月1日から8月31日までは午前9時から午後6時まで、そして9月1日から3月1日までは午前9時から午後5時までとなっています。そして、吉野ヶ里歴史公園の休園日は12月31日、1月の第3月曜日とその次の日になります。

吉野ヶ里歴史公園へのアクセス方法は車でアクセスする方法と、公共交通機関を使ってアクセスする方法があります。車でアクセスする場合は、長崎自動車道の東脊振I.Cが最寄のインターになります。インターを下りた後は、県道385号を南へと走ります。インターから約5分で吉野ヶ里歴史公園へアクセスができます。

吉野ヶ里歴史公園に車でアクセスする際に気になるのが駐車場です。吉野ヶ里歴史公園には駐車場が3つあり、4つあるゾーンのどこへアクセスをしたいかによって駐車場を選ぶのがおすすめです。

まず遺跡のあるゾーンに近いのが東口駐車場です。普通車は540台分の収容能力があります。そして子供さんがいる場合などにおすすめの「古代の原ゾーン」に近いのが西口駐車場です。こちらは普通車が310台駐車可能です。そして北口にも駐車場があり、こちらには普通車が230台駐車可能です。

また駐車場の料金は、大型車が1030円、普通車が310円、二輪車が100円、そして自転車は無料で駐車することができます。

吉野ヶ里歴史公園へ電車でアクセスをする場合は、JR長崎本線の神崎駅か吉野ヶ里公園駅が最寄となります。西口にアクセスをしやすいのが神崎駅で徒歩で約15分、東口にアクセスをしやすいのは吉野ケ里公園駅でこちらも徒歩で約15分となります。

また、吉野ケ里公園駅の北口から吉野ヶ里歴史公園までは、平日のみですが吉野ケ里町コミュニティバスも運行されています。

吉野ヶ里歴史公園へバスでアクセスする方法もあります。福岡空港からは一日一本ではありますが、吉野ヶ里歴史公園直通の高速バスが運行されています。所要時間は約54分です。JR佐賀駅からは佐賀駅のバスセンター発の高速バスだと約25分、路線バスだと約40分でアクセスが可能です。

吉野ヶ里歴史公園で楽しめる様々な情報をご紹介してきました。吉野ヶ里と言えば遺跡というイメージが強かった方も、次に佐賀県を訪れる時にはぜひ吉野ヶ里歴史公園でアスレチックを楽しんだり、バーベキューランチをしてみてください。もちろん吉野ヶ里遺跡の見学もお忘れなく!