シンガポールの雨季の観光を満喫しよう!
シンガポールはマレー半島の南端に位置し、赤道から137キロほど北側にある小さな島国です。この常夏の国・シンガポールには本島であるシンガポール島及び60を超える小島があります。ここではそんな、シンガポールについて、雨季やスコール時の気温、おすすめのや観光スポット、服装などの情報を交えて紹介します。
シンガポールの基本情報
シンガポールはマレーシアの南に位置する島国で、世界的な金融センターとして知られています。
赤道に近いこの国は熱帯気候に属し、様々な文化を育んでいます。シンガポールは、小国ながらもその存在感を世界に示しており、多くの観光客が世界各国から訪れます。
シンガポールの地理
シンガポールはマレー半島の南端に位置し、ダイヤモンド型のメインランドと60余の島々から成り立っています。国土面積は日本の琵琶湖程度の大きさで、シンガポールとマレーシアの間にはジョホール海峡があり、約1キロの橋でつながっています。
橋は2つあり、1つは北部ウッドランドに位置し、道路、線路、水路でつながるコーズウエイ、もう1つは西部のトゥアスにある道路のみの橋となっています。
シンガポールの人口
シンガポールの人口は約560万人で、狭い国だけに人口密度は1キロ平米当たり7700人とかなり密集度が高くなっています。
都市国家であるシンガポールの最大の都市はベドク地区で、この国では大統領制が敷かれています。
シンガポールの言語
多くの民族が暮らすシンガポールでは、英語、マレー語、中国語、タミル語と、数多くの言語が公用語となっています。
シンガポールでは英語が広く通用するため、観光で訪れた日本人は、英語で買い物などを楽しむことができます。
シンガポールの通貨
シンガポールの通貨はシンガポールドルで、日本円に対する為替レートは2019年6月26日現在、1シンガポールドル(SGD)が79.14円となっています。
シンガポールドルはシンガポール共和国の通貨で、ブルネイドルとも等価で固定されており、ブルネイ国内でも使用されています。
シンガポールの物価
高度経済成長期のさ中のシンガポールの物価は年々上昇しています。ホテルやレストランでの食事は日本とほぼ同じかやや高めですが、少しローカルなエリアに行けばかなり安い値段で食事のできる場所も見つけられます。
また、シンガポール動物園やナイトサファリなどの観光スポットの入場料もかなり高めの設定となっており、おすすめの観光にはお金がかかることを頭の片隅に入れておいた方がよいでしょう。
シンガポールの治安
シンガポールの治安は、他の海外の国々と比べると安全で、かなり治安の良い部類に属します。世界中の国の安全度を計る世界平和度指数ランキングでは、163か国の内、7位にランク付けされており、安全に観光のできる国と言うことができます。ちなみに1位はアイスランドで、日本は9位にランクされています。
シンガポールの雨季と乾季
シンガポールは熱帯モンスーン気候に属し、年間の平均気温は26度から27度で、高温多湿の気候です。そして、11月から2月が雨季、3月から10月が乾季となり、乾季には日中の気温が30度を超える日もあります。逆に雨季には、スコールの後など気温がやや下がり目となり、湿度も高くなります。
シンガポールの乾季
シンガポールの乾季は3月から9月で、この時期は観光旅行にも最適の季節となります。都市内部の観光が多いシンガポールでは、雨の少ないこの時期に観光するのがベストですが、暑さが苦手な人にとっては、気温が若干低めの雨季の方が観光するには適しているいうことにもなります。
もう1つ、乾季の4月から10月には、ヘイズの弊害に注意する必要があります。ヘイズというのは、インドネシアやマレーシアの焼き畑の煙がシンガポールに流れてきて、青空が見えなくなる大気汚染を指します。
シンガポールの雨季
シンガポールは他の東南アジアの国々と比べ、天候が比較的安定しており、雨季でも乾季との降水量の差は2倍程度にとどまります。そして、東南アジアでは、一般的に、降水量はスコールの量を表しています。スコールは1日に1回か2回程度のため、スコールを避けて観光できれば、むしろ気温が26度前後の雨季の方が観光しやすいことになります。
雨季のシンガポール観光のメリット
雨季でも降水量の多いのは11月から1月にかけてで、2月は雨季の中では比較的少な目です。年間を通しても、気温の比較的低めの2月は、雨季とは言え観光に適している月と言えます。
また、雨季での旅行時、スコールに合った時でも、建物内に避難していれば1時間もすれば雨が上がるため、さして問題はありません。
シンガポールの雨季の気候
シンガポールを観光するのに、雨季はむしろおすすめです。というのは、まず雨季にはヘイズという空気汚染がないこと、雨季のスコールは1日に1回から2回程度来ますが、1時間程度やり過ごせば、気温が下がり空気もきれいになって、快適な観光が楽しめることなどがおすすめできる理由です。
シンガポールの雨季の降水量
シンガポールの年間の降水量は2200ミリメートルほどで、東京の1500ミリメートルと比べてもかなり多めです。また、降水日数は167日と年間の半分近く雨の降る日があります。11月から2月までの雨季にはスコールが集中するため降水量は多めですが、降水日数自体は、雨季、乾季ともそれほど変わりはありません。
シンガポールの雨季の気温
シンガポールは熱帯モンスーン気候のため、年間を通してあまり気温差が無く、平均気温は27度前後ですが、雨季には1時間前後のスコールが数回あり、スコールが去った後に気温が下がるため、一般的に雨季の方が気温は低めとなります。乾季には30度を超えることもありますが雨季は26度前後で推移します。
シンガポールの雨季の服装
シンガポールの雨季における服装は、通常、ショートパンツに半そでのシャツ程度で十分ですが、カフェやランチ、ディナーなどに出かける場合は、日本と比べ室内の冷房がかなり効いているため、カーディガンや上着など、少し厚めの服装で出かけることをおすすめします。また、足が冷えるため、長ズボンやストッキングなどもおすすめです。
シンガポールのスコール対処法
雨季の季節にスコールは付き物ですが、スコールが来た場合は、頑丈な傘でないと用を足せません。むしろ、スコールが来そうな時は早めにビルなどの建物に避難してスコールの去るのを待つのが賢明な方法となります。雨季のスコール時には強い雨が降りますが、1時間もすれば止みますので、それを待って次の行動に移るのが賢明な方法と言えます。
傘は必要?
雨季のスコール時に、傘は持ち歩かなくてもさして問題ないでしょう。雨が気になる人は持っていた方が良いかも知れませんが、スコールの時は相当強い雨が降りつけるため、折り畳み傘程度の簡易な傘だと使い物にならないことがままあります。
また、一般の大型ホテルに宿泊すると、大きくて丈夫な傘を貸してくれますので、日本から持っていかなくても心配いりません。
スコールが降り出したら
雨季のスコールは1日に2回かせいぜい3回しか降りません。万一スコールに遭遇した場合は、速やかにカフェなどの建物やミュージアム内などに入って待機するか見学していれば、その内にスコールは止みます。スコールが去った後は気温も下がり、空気中の塵などが洗われるため、澄んだ空気の中で快適な観光が楽しめます。
スコールは朝一には降らない
スコールは気温が上がってきた日中に発生しやすいため、早朝にはあまり降りません。スコールに遭遇する時間帯は午前8時以降が多いため、午前8時前に行動すればまずスコールを避けることができます。そして8時以降は、建物内の観光を主体にするか、スコールが来た時のみ避難するように行動すれば、楽しい観光ができます。
シンガポールの雨季におすすめの観光スポット
シンガポールには雨季でも問題無く楽しめる観光スポットがいろいろあります。オーチャードエリアでショッピングを楽しむのも良し、セントーサ島で、シーアクアリウムを見学したりマレーシアン・フード・ストリートを食べ歩くのも良いでしょう。また、お洒落な服装で博物館や美術館巡りをするのもおすすめです。
オーチャードでショッピング
シンガポールの銀座とも言われる繁華街がオーチャードエリアです。シンガポールでショッピングを楽しみたい人のほとんどがこのエリアに立ち寄ります。このエリアの中心的存在がオーチャードロードで、このストリートには高級ブランドのブティックやデパート、ショッピングセンターなどが並んでいます。
また、オーチャード駅周辺のショップは地下道でつながっており、スコールが来ても楽しめるため、雨季の観光時でも充実したショッピングが満喫できます。
セントーサ島
セントーサ島はシンガポールの南端に位置する島で、島内の統合型リゾート「リゾート・ワールド・セントーサ」は8年連続してベスト統合型リゾート賞を受賞しています。
このリゾートは東京ドーム10個分に相当する広大な敷地を持ち、敷地内にはおすすめの海洋水族館や水のテーマパーク、ホテル、カジノ、コンベンションセンター、種々のレストランなどを併せ持つ大型リゾート施設があり、大人も子供も共に楽しめる素晴らしいスポットとなっています。
シー・アクアリウム
海洋水族館「シー・アクアリウム」は、セントーサ島の「リゾート・ワールド・セントーサ」内にあるおすすめの巨大水族館で、水のテーマパーク「アドベンチャー・コーブ・ウォーターパーク」には2つのアミューズメント施設があります。
このパークの最大の見所は、通常の映画館の2倍近い巨大パネルの中を様々な魚たちが悠然と泳ぐ海中をイメージした圧巻の大水槽です。
また、ウオーターパークには種々のユニークなウオータースライダーがあり、スリル溢れる種々の体験が満喫できます。
マレーシアン・フード・ストリート
「リゾート・ワールド・セントーサ」内には、マレーシアの名物屋台料理店が並ぶマレーシアン・フード・ストリートがあります。マレーシアの屋台街を歩いているような錯覚すら感じさせるこのストリートでは、マレーシアの人気店ばかりが並んでいます。
これらのお店では、エビの出汁が利いた炒め麺のホッケンミーや、鶏肉や腸詰入りの土鍋ご飯・クレイポット・チキンライス、タレに漬け込んだ肉を炭火で焼いたサテー、エビと豚骨ベースのスパイシーなスープに卵麺と春雨、具材を加えたプラウンミーなど、マレーシアの定番料理や郷土料理が心行くまで味わえます。
博物館&美術館
アジアの主要なハブとして経済的な発展を遂げたシンガポールは、2000年より、この国を国際文化芸術都市とすべく、アート関連の大きなイベントを毎年開いています。特に代表的な文化施設としては、シンガポール国立博物館やシンガポール美術館を挙げることができます。
シンガポール国立博物館
シンガポール国立博物館は国内最古のミュージアムで、シンガポールで最大規模を誇ります。特におすすめはシンガポールの歴史がよくわかるヒストリーギャラリーで、見どころが満載です。
このギャラリーでは、14世紀から現代にいたるまでの国旗や代表的な書籍、音楽、衣類、食器に至るまで、時代の変遷とともに移り変わってきたシンガポールの文化の息吹を感じとることができます。
シンガポール美術館
シンガポール美術館は、現代アートに特化した美術館で、東南アジアの近代芸術作品を一般公開しており、多くの国際的な現代アート作品が展示されています。展示作品は常設ではなく、数か月のサイクルで作品が変わるため、訪れるたびに新しいテーマ作品を鑑賞できます。
シンガポール美術館の美しい建物は、元々、セント・ヨセフ学院というミッション系の学校として建てられたもので、現シンガポール大統領の母校でもあります。学校移転後に、この建物は改修され、1996年からシンガポール美術館としてオープンしています。
リバーサファリ
リバーサファリは世界最大の淡水生物専門の動物園で、世界の8つの大河を再現した施設です。リバーサファリでは、アマゾン川に見立てた川をボートで下りながら、間近で動物たちを観察することができます。
12ヘクタールのサファリには300種類、500匹の動物や魚類が飼育されており、ジャイアントパンダにも会うことができます。
リバーサファリはシンガポール北部に位置し、シンガポール動物園やナイトサファリにも隣接しています。タクシーなら中心部から30分ほどでアクセスできます。また、複数のホテルを廻ってリバーサファリに行く特急バスを使えば5ドル程度で、1時間ほどでアクセスできます。
カジノ
シンガポールのセントーサ島には、リゾート・ワールド・セントーサ・カジノ、マリーナ・ベイ・サンズ・カジノという2つのカジノがあります。カジノへの入場は21歳以上の大人に限られており、厳しいチェックが行われます。不正入場した場合には、10000シンガポールドルの罰金を払わなければなりません。
リゾート・ワールド・セントーサ・カジノ
リゾート・ワールド・セントーサは、2010年にオープンしたユニバーサルスタジオ・シンガポールを含む巨大施設で、その中にリゾート・ワールド・セントーサ・カジノがあります。15000平米を誇る敷地内には500ものゲームテーブルがあり、ブラックジャックやポーカーを含む19種類のテーブルゲームが楽しめます。
このカジノに入場する場合の服装は、長ズボンにスニーカー程度なら問題ありませんがショートパンツやサンダル履きなどの服装では入場不可となります。
また施設内では冷房が強いため上着があった方がよいでしょう。正装をする必要はないまでも、ある程度服装や身だしなみには注意を払うことをおすすめします。
マリーナ・ベイ・サンズ・カジノ
マリーナ・ベイ・サンズ・カジノは2010年にオープンした4フロアにまたがる巨大なホールを持ち、豪華なシャンデリアが雰囲気を盛り上げるランドカジノです。このカジノでは、ブラックジャックやルーレット、スロット、バカラ、ポーカーなど13種類のカジノゲームが堪能できます。
カジノで使うお金は一般的には1万円から5万円程度ですが、初心者には、最低かけ金の低いルーレットや低予算で楽しめるスロットがおすすめです。このカジノでも、服装にはある程度注意を払い、ショートパンツなどのラフな服装は避ける必要があります。
メリットを活かして雨季のシンガポール観光を楽しもう!
常夏の国シンガポールには四季が無い代わりに乾季と雨季があります。シンガポール観光に適した時期は、一般的には乾季の時期が良いと言われていますが、雨季の方が良いこともあります。ここではそんなシンガポール観光について、雨季のスコールや気温、おすすめの服装などの情報を取り入れながら説明してみました。
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