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シンガポール旅行ではチップはどうする?
テレビや映画などでは、食事の際などに従業員にチップを残すシーンがあります。マナーや文化の違いから日本にはない習慣ではありますが、案外、そういったチップなどに関して具体的な金額などは示されないので、わからないことだらけです。
海外旅行に行く場合、そういった文化や習慣、マナーの違いに不安を感じる人は少なくありません。欧米なら間違いなくチップが必要であることはすでに知っている人は多いですが、アジア圏内の国々はどうなのか、意外と知られていません、
ここではそんなチップの事情に関して、特に東南アジアで最も欧米に近い先進国のひとつ、シンガポールについて紐解いてみましょう。果たしてシンガポールではチップが必要なのでしょうか。マナーや税金のことなど、あまり知られていないことも合わせて紹介していきます。
シンガポールでは基本的にはチップ不要
まず結論から申し上げましょう。シンガポールでチップは必要ありません。シンガポールもアジアの国ですので、日本と同じように、基本的にチップは不要なのです。
しかし、あくまでも「基本的には」チップが不要というだけで、シンガポールではチップがあった方がいい場合もあります。これが難しいのは、シンガポールは欧米とは違い、独特の考え方の上で成り立っているので、チップが必要なケースも出てきます。
このあたりはある程度の慣れも必要ですし、シンガポールならではのマナーに則っています。観光では滞在期間が短いのですべてを学ぶことは難しいですが、チップに関しては事前に知っておくべきことです。では、そんなシンガポールでチップが必要なケース、不要なケースとはどういったことか見てみましょう。
場合によってはチップを渡そう
シンガポールに観光で訪れた場合、シンガポール国内で様々なサービスを受けることになるでしょう。タクシーやホテル、マッサージなどのスパ、レストランなどいろいろな場面でです。そのため、シンガポールの文化やマナーに基づいていて、観光客でもチップについて知っておかなければなりません。
シンガポールではケースによってはチップが不要ですし、むしろチップを渡すことが禁止されていることもあります。また、チップが税金という形で自動的に支払うようになっていることもあります。シンガポールのチップ事情は案外に難しいところです。
ただ、チップについての基本的な考え方は、そのタクシーやホテル、レストランで受けるサービスが水準以上だった場合、あるいは自分が非常に嬉しい、助かったというときに渡すものです。シンガポールでは「基本的には」チップが不要ですが、気持ちがあれば渡してあげると喜ばれます。
シンガポールはどんな国?
シンガポールのチップ事情は、シンガポールの文化やマナーなどから発生していると見ていいでしょう。それはつまり、シンガポールがどういった国であるかということを理解すれば、わりとすんなりとこの国のチップ事情がわかってきます。
ここではまず、そんなシンガポールについての基本情報を紹介します。シンガポールの歴史や地理などを知れば、どういった税金があり、どんなケースでチップを渡せばいいかが見えてくることでしょう。
国土は東京都23区並み?
シンガポールは東南アジアにあるマレー半島の突端、マレーシアの隣にある小さな国です。正式には「シンガポール共和国」で、公用語は英語を中心に、中国語、マレー語、タミル語になっています。東南アジアの一国ですが、GDPが非常に高く、経済的に発展しています。
国土は狭く、東京都23区の面積の1.15倍です。わずかに23区よりは広いとは言え、ひとつの国なのにこの程度の広さとも言えます。
銀行などの金融サービスが発達していますが、観光の見所も多く、シンガポールのシンボルとも言えるマーライオンや、セントーサ島、カジノのマリーナベイサンズなどがあります。
シンガポールの歴史
シンガポールは1400年ごろ、この地域に建国されたマラッカ王国が始まりとされています。その後、様々な王国が支配し、1824年にイギリスの植民地になりました。そして、第2次世界大戦時の1942年から1945年まで、日本による占領時代が続きます。
その後、1963年にマレーシアの独立と共に、マレーシアの自治州のひとつになりました。そして、1965年、マレーシアから独立し、シンガポール共和国が誕生します。これがシンガポールの歴史です。
実はこのシンガポールには日本も関わっています。後述しますが、この事実もまた、日本人がシンガポールでチップを渡す場合にいろいろと考えなければならない要因にもなっています。
シンガポールのタクシーはチップ不要
シンガポールでのチップ事情をシチュエーション別に紹介します。タクシーやホテル、レストランやマッサージなどでチップをどうするかを見ていきます。
前述の通り、シンガポールは狭い国でありながら、金融サービスに長じた国であるため、税金などもかなり高額です。この税金の存在もまたシンガポールのチップ事情をややこしくしていますが、そのあたりも含めて、シンガポールのシチュエーション別のチップ事情を紹介します。
まずはタクシーのチップ事情から紹介します。シンガポールは地下鉄も発達しています。そして、シンガポールのタクシーは東南アジア内では高額ではありますが、日本よりもずっと安いため、観光で訪れてもわりと利用する機会が多くあります。タクシーのチップ事情は把握しておくべきでしょう。
まず、簡単に言えば、シンガポールのタクシーにはチップは不要です。降車時にメーターに出ている金額を渡せばいいだけですので、日本のタクシーと同じです。
チップはないが加算される料金がある
シンガポールは国土こそ小さいですが、国が狭く人口が少ない分、税金が高い傾向にあります。そのため、タクシーはチップ不要ですが、実質的に様々な税をサービス料として、あるいはチップとして払っているようなものです。
タクシーにかかる税だと、たとえば、深夜料金の割り増しなどがあります。それから、シンガポールは国土が狭いことから渋滞悪化を避けるために時間帯や場所によって一般道が有料になります。また、ホテルや商業施設など、場所によっては通行料がかかることもあります。
これらはタクシー運転手が直接払うのではなく、日本のETCのような装置でプリペイドなどで支払っています。これらの税は料金に加算されるので、結局は我々観光客が払うことになります。チップの代わりのようなものです。
時間帯によってはタクシーが捕まらない?
余談になりますが、シンガポールは東京や大阪の大都市並みにタクシーが走っています。料金的にも明瞭なので観光客でも利用しやすいのですが、時間帯によってはほとんどのタクシーが手を挙げても止まってくれません。
これは、シンガポールに住む人たちや観光客の数に対してタクシーが圧倒的に少ないからです。シンガポールでは車が日本よりもずっと高いです。輸入関税などが高いからなのですが、狭い国土なので車の数に規制がかかっているためでもあります。
時間帯、あるいは場所によってはタクシーはすべて呼び出しで出払っているか、商業施設やホテルのタクシー乗り場に向かっているので、手を挙げても捕まりません。観光客もタクシー乗り場から乗るか、電話やアプリでの呼び出しが必須です。
それでもチップを渡したい場合
シンガポールのタクシーは運転マナーがいいですし、運転手も英語が堪能です。観光でも十分利用しやすく、サービスも素晴らしいです。もし、運転手のサービスが思っている以上であれば、チップを渡してあげるといいでしょう。
タクシーへのチップの相場としては1~5シンガポール・ドルくらい、あるいは釣り銭の端数は受け取らないで降りるといったことをしてもいいでしょう。あまり高額を渡しすぎてもタクシー運転手のサービスの怠慢などに繋がるので、相場を守るようにするべきです。
シンガポールのホテルではチップを渡すことも
シンガポールではサービスなどに対して基本はチップ不要ですが、ケースバイケースです。その中ではホテルはチップを渡すシチュエーションが多いとされます。欧米の習慣が強いからか、ホテルでのサービスにはチップを渡した方がよさそうです。これは観光客も同じです。
ここでは、シンガポールのホテルのサービスに対するチップに関して見ていきましょう。渡すべきシチュエーションや、サービスに対するチップの相場を紹介します。
チップを渡すべきシチュエーションとは
シンガポールのホテルのサービスは欧米に引けを取らない、素晴らしいサービスです。これらのサービスが一般的なホテルのサービスの領域を超えていれば、その喜びや感謝をチップという形で従業員に表現しましょう。
チップが発生するホテルのサービスとしては、たとえばベッドメイキングが素晴らしかった、チェックインの際にベルボーイが荷物を部屋まで運んでくれた、掃除係が隅々までしっかりと部屋をきれいにしてくれたなどです。これらは元々の彼らの仕事ですので、あくまでも標準以上の仕事をしてくれたらチップを渡します。
あとは、部屋の故障、あるいは宿泊客が気に入らなかった箇所を直してくれたなど、一般的なホテルのサービスの中でもイレギュラーなことをしてくれた場合、そのサービスを提供してくれた従業員にチップを渡しましょう。
シンガポールのチップの相場
それではシンガポールのホテルのサービスに対してチップを渡す場合、どのようにすればいいでしょうか。そしていくら位が相場になるでしょうか。
まず、渡し方ですが、欧米ですと枕元などに置きます。シンガポールのホテルでも枕元でもいいですし、ベッドの脇にあるテーブルの上に置いておいてもいいでしょう。あるいは、直接その従業員と会う機会があるなら、直接感謝の気持ちを伝えながら渡します。
シンガポールのホテルのチップの相場ですが、基本的には小額紙幣の中でかまいません。具体的な金額では1~5シンガポール・ドル程度と考えましょう。タクシーのサービスへのチップと大体同じ相場です。ベルボーイが荷物を運んでくれたときは荷物1個につき1~2シンガポール・ドルくらいです。
シンガポールのレストランは税金が多い
シンガポール観光ではレストランの利用は間違いなくあります。ホーカーズと呼ばれるフードコートのようなものがシンガポールにはありますが、これらは屋台の集合体のようなものですので、安めの食堂と同じで、チップは不要です。考察するべきは観光客もよく行く、それなりの高級店です。
原則としては、シンガポールのレストランでもチップは不要です。しかし、ホテルと同じで、通常を超えるサービスを受けた場合はチップを渡すことがマナーでもあります。
チップを渡す場合は2~20シンガポール・ドル程度、あるいは会計金額の7~10%程度を渡せば無難なマナーです。
チップは不要だが実は渡している?
シンガポールのホテルはサービスの対価にチップを渡しますが、レストランの場合は標準以上のサービスを受けたとしても、チップを渡す必要がない場合もあります。これはメニュー内か、最後の会計時に合計金額近辺を見ればわかります。
シンガポールでは会計時にサービス税、あるいはサービスチャージと呼ばれるものがかかっています。概ね、合計金額の10%がサービス税にあたります。これは会計の中にすでにチップが含まれていると考えていいものです。
このサービス税がかかっていれば、わざわざチップを渡す必要はありません。もちろん、特定の従業員に渡したければ小額紙幣を感謝の言葉と共に渡してもかまいません。いずれにしても、チップに慣れていない観光客にはサービス税の方がわかりやすいです。
シンガポールの消費税GSTにも注意
シンガポールのレストランでは前述の通りサービス税がかかっていますが、厄介なのはこの税金以外に日本と同じように消費税がかかってくることです。レシートなどにはシンガポールの消費税を表すGSTという文字が見られるでしょう。これがシンガポールの消費税です。
GSTは現状7%です。もしサービス税がかかるレストランだと両方が飲食の合計金額にかかってきますから、すなわち飲食費の実に17%が税金としてかかります。たとえば1万円ほど飲み食いすれば、チップ代わりのサービス税と消費税で1700円もかかるということです。シンガポールは観光客でもたくさんの税金が取られます。
シンガポールのマッサージ店はチップ不要
観光でシンガポールを訪れた人、特に女性の楽しみのひとつにマッサージがあります。古式マッサージや日本でのエステに相当するスパなどがシンガポールの街中には多く、しかも日本より安いので多くの観光客に注目されます。
こういったサービスは日本より格安とはいえ、サービスの質は同等という店が少なくありません。だからこそ人気になるのですが、こういったマッサージやスパでチップは必要なのでしょうか。そのあたりを調べてみました。
シンガポールのスパではあげない方がいい
マッサージやスパにおいても、ホテルなどと同じように一定の水準を超えたサービスであればチップを渡してもかまいません。相場は施術の規模によりますが、5シンガポール・ドル程度の小額でもいいですし、10~20シンガポール・ドルくらいと多めでもかまいません。
ただ、マッサージなどは友人同士の大勢で行く、あるいはマッサージ師がひとりとは限りません。そうなると特定の従業員に渡すには多少マナーを考えなければならないでしょう。ほかの客の目もありますし、渡し方が従業員のモチベーションに繋がり、プラスに働けばいいですが、マイナスの印象を与えると店のサービス低下になるかもしれません。
このようにマッサージ店でのチップはマナーを考える必要があるので、わからない場合は思い切って渡さないという手もあります。観光ですとわかりづらいですから、何度かシンガポールに行き、シンガポールのマナーが身につけば自然にわかってきますので、それまで渡さないということでもかまわないでしょう。
気をつけよう!シンガポールにはチップ禁止の場所も
シンガポールでは基本的にチップが不要で、渡したい場合はケースバイケースであることはもうすでに承知いただいていることでしょう。結局のところサービスを受けた側の気持ち次第ですが、その一方、シンガポールではチップを渡すことをそもそも禁止しているところもあります。
たとえばレストランなどではサービス税を加算しているので、さらにチップを渡すことは従業員のサービスの質が低下すると考え、チップを禁止している場合があります。こういったチップ禁止の場所では日本と同じ容易チップは絶対的に不要です。
シンガポールの空港は特にチップ禁止
シンガポール国内で特にチップ禁止で知られているのが、シンガポールの玄関であるチャンギ国際空港です。空港内においては飲食店、小売店、そのほかのサービスにおいて一切のチップは禁止されています。そのため、空港においては到着時も出発時もチップに関してあれこれ悩む必要はありません。逆に安心してサービスを受けられます。
シンガポールはチップ以外にも守るべきマナーが多い
東南アジアは比較的いい加減な国が多いので、ある程度のことがなあなあで済みます。そういった気楽さが東南アジア観光の人気の理由でもありますが、シンガポールは東南アジアの中でも先進国で、少なくとも観光客にとってはすべてが法令に従っていて、平等な待遇を受けることができます。
そんな国ですので、細かなところまで法律が行き届いていて、観光客とはいえ、守るべきマナーは多いです。チップ以外にも観光客はいろいろと知っておくべきことが多いです。
ゴミのポイ捨てなどは厳禁
シンガポール観光で関係してくる事柄をいくつか紹介します。これらのマナー違反には罰金刑が設けられています。観光客にも適用されるので注意しなければなりません。
まず最も身近な点ではゴミのポイ捨てです。よその国をわざわざ汚す人はいないでしょうが、小さなゴミが意図せずにぽろりとポケットから落ちることもあるでしょう。こういったケースに場合によっては罰金がかかり、最高で1000シンガポール・ドルが課せられます。
さらに、特に男性に注意してほしいのですが、公共の場所で痰やつばを吐くのも罰金刑となります。発達している地下鉄内での飲食もNGですし、シンガポールは入国時にチューインガムの持ち込みも禁止されています。
シンガポールは喫煙やアルコールにも厳しい
シンガポールは麻薬に対しても厳罰が待っていますが、それは言うまでもありません。さらに、喫煙や飲酒に関してもシンガポールが日本より厳しいので注意しなければなりません。
まず喫煙に関しては、屋内外問わず飲食関連施設では一部を除いて禁煙になっています。環境省に認定された店舗だけが喫煙エリアを置けるのですが、基本的には禁煙が多いです。街中でも指定された場所以外で吸うと罰金刑になることもあります。
飲酒に関しては2015年4月から毎日22:30~翌7:00はアルコールの販売が法律で禁止されています。いつでもどこでも簡単に手に入るわけではないので、シンガポールは日本よりも厳しい国であります。
シンガポールで気をつけたいのはチップよりも反日感情
シンガポールのチップ事情にはある程度のマナーがあることがわかりましたが、気をつけたいのは渡し方を考える際に、我々が日本人であることを考慮する必要があります。多くの場所でその必要はないのですが、ときには周囲を確認した方がいいこともあります。
それは、シンガポール人の反日感情を考慮することです。シンガポールを歩いていると反日感情を感じることはあまりないですが、実は根深いところにその感情があることを知っておく必要があります。
中華系住民が多いので注意が必要
シンガポールは1942~1945年の間、旧日本軍の占領下にありました。それ以前に日中戦争が勃発してからシンガポールやマレーシアには中華系住民を中心にした抗日レジスタンスが結成されています。そのため、中華系シンガポール人の中には今でも日本人をよく思っていない人がいます。
そういった人の前でチップを渡すと、金銭でシンガポール人を懐柔しているとうがった見方をされる可能性もあります。そのため、周囲に注意して、反日感情を刺激しないように注意するべきです。
シンガポール人の若者や、多くのシンガポール人には反日感情はあまり見られません。レアケースかもしれませんが、注意するに越したことはありません。
シンガポールは多民族で多宗教
シンガポールは多民族国家です。中心になるのが中華系で、マレー系のほか、インド系なども多数暮らしています。もちろん日本人や欧米人などもたくさんいるのがシンガポールのおもしろさでもあります。
チップに関しても国籍によって考え方が違いますし、人種によっても同じです。チップを渡すマナーはこういったことにも考慮する必要があります。
ただ、全体的にはこれまで紹介してきたことが当てはまりますので、シンガポールのチップ事情を難しく考える必要はありません。むしろこういった多民族国家の魅力を堪能して帰りましょう。
慣れない日本人が気をつけること
日本は朝鮮系やアイヌ、琉球などの人種がありますが、教育や政治が一貫しているので、ほぼ単一民族の国とも言えるほどの環境ですから、多民族国家に慣れていません。多民族であるということはアイデンティティーや宗教が違うので、むしろ国がひとつにまとまることが難しいです。
これをまとめるために法令が厳しくなるなどありますが、それ以外にも日本人が注意するべきことがたくさんあります。たとえば上記の通り、宗教が違う点は大きいです。仏教もいればキリスト教、イスラム教が共存しています。
当然ながら自分の宗教とは違うからと相手に対して考え方を押しつけてはいけません。宗教が違えば政治への考え方も変わってきます。そのため、よほど知識に長けていない限り、宗教や政治をシンガポール人との会話で話題にしない方がいいでしょう。
シンガポールではチップがもたらす弊害も
シンガポールではチップ禁止区域があることを先述しました。また、シンガポールは多民族国家でもあります。公用語も宗教も複数あり、信仰などの自由もあります。そういった国ですので、様々な考え方があり、だからこそチップが禁止という措置も存在することになります。
シンガポールに限らず、チップはときにトラブルを引き起こす要因にもなるので、渡す側も注意が必要になります。チップにはいい面もありますが、弊害もあることを理解しておきましょう。
東南アジアのサービスがよくない理由
チップの弊害の多くはサービスの低下に繋がることです。普通は逆のような気がしますが、考え方によっては怠慢に繋がります。というのは、チップはそもそも特別なサービスに対する対価ですが、いつしかチップを受け取ることが目的になってくる場合があります。
たとえば、通常の業務に対して過剰なチップが特に従業員の怠慢に繋がります。シンガポールは物価が高いのであまり問題にはなりませんが、東南アジア各国は物価が安いので、外国人はついつい過剰にチップを渡してしまいがちです。
すると、従業員はチップをもらうことが当たり前になり、通常のサービスすらせずにチップを要求するようになります。チップの額が給与を上回ってしまうこともあるので、労働意欲が失われるのです。東南アジアの外国人向け飲食店の質が低いことが多いメカニズムはチップもひとつの要因なのです。
シンガポールはチップ不要!日本と同じ感覚で旅行を楽しもう
イレギュラーな部分はありますが、シンガポールは基本的にはチップが不要な国です。そのため、感覚としては日本と同じように観光すればなんら問題はありません。イレギュラーな部分としてはホテルくらいと考えておきましょう。
レストランはサービス税が加算されていますし、タクシーも基本的にはチップは不要です。難しいことを考えず、まずはシンガポール旅行を楽しみましょう。現地に来ればチップ事情も肌で感じられるので、すぐに慣れることでしょう。
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