四国と九州間の移動・旅行する場合に便利なフェリーについてまとめよう!
家族や友人達と休日を利用して旅行へ出かける場合の交通手段には様々な方法があります。その中で四国から九州間における移動手段の一つとしてフェリーを利用する方法があります。のんびりと瀬戸内海の美しい海を眺めながら贅沢な時間を楽しむことができます。ここでは四国と九州を結ぶフェリーについて詳しく紹介していきます。
四国・九州間:運行路線は5つの航路がある
四国観光のためのアクセスとして、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋や、淡路島をつなぐ鳴門大橋が挙げられます。また九州については福岡県北九州市からは関門大橋にて本州の山口県へと繋がっています。そのため四国から九州間での車や電車などでアクセスする場合において、これらの連絡橋を通行する方法になります。
四国から九州間において、本州を経由したアクセスでは距離が長く、相当な時間を生じてしまいます。また飛行機を利用したアクセス方法もありますが、現地で車を利用したい場合には不向きとなってしまいます。そこで登場するフェリーとなりますが、四国と九州間では全部で5つのフェリー航路があります。
1:別府~八幡浜
四国と九州間の航路の一つとして、大分県の別府市から四国愛媛県の八幡浜市を結びます。宇和島運輸フェリーを利用した航路であり、別府湾に位置する港から九四オレンジフェリーの出航拠点である八幡市の港湾でのルートになります。八幡浜は四国佐多岬半島に所在しています。
2:臼杵~八幡浜
2つ目の四国と九州間を結ぶ航路として、大分県の臼杵市にある港から八幡浜のルートになります。臼杵からは宇和島運輸フェリー九四オレンジフェリーが使用する航路であり、臼杵港においては市街地からのアクセスにも便利な立地であり、フェリーを使用したフェリー利用にはおすすめです。
3:佐伯~宿毛
3つめの航路として、大分県の佐伯市の湾港から高知県の宿毛市にある湾港を結ぶルートになります。現在では宿毛フェリーにおける航路として利用され、四国の中でも高知県への観光の場合にはおすすめです。宿毛港では車はもちろんのこと、電車やタクシー、バスでのアクセスのしやすさも人気の理由です。
4:佐賀関~三崎
国道九四フェリーが利用する航路として、大分県大分市の佐賀関から愛媛県西宇和郡伊方町の三崎港までのルートになります。自然の美しい景勝地を抱える佐賀関は観光地としても人気の高い地域であり、三崎港は八幡浜と同様に愛媛県の佐多岬半島に所在しています。
5:小倉~松山
九州の観光スポット人気の高い北九州市の小倉港から、四国においても歴史的な観光施設や道後温泉でも有名な松山港を結ぶ航路があります。現在では松山・小倉フェリーが利用する航路であり、四国と九州の両方の観光スポットを車で巡る目的としてはおすすめの航路となっています。
四国と九州間をフェリーで船旅をする魅力・人気の理由は?
四国と九州間を直接結ぶ連絡橋が存在しないため、5つの航路を利用したフェリーでのアクセスがおすすめであり、観光客にとっては非常に人気の高い移動手段となっています。フェリーの利用は単なる移動手段の一つとしてだけでなく、観光における思い出の一つしてフェリーは船旅としての魅力が多く詰まっています。
マイカーで旅ができる
フェリーを利用する最も大きな魅力として、マイカーも一緒に船内に収納し輸送できる点か挙げられます。
家族や友人との旅行を計画する場合において、旅先で訪れるポイントを決めることになりますが、より自由に多くの場所を訪れようとすればマイカーが必要になってきます。その点でフェリーによってマイカーも一緒に輸送できることは大きなメリットとなります。
ゆったりのんびりした気分を味わえるので人気
フェリーの利用における人気の理由として、船旅のゆったりとした時間を満喫できる点にあります。
航路やフェリーを運営する会社により運航にかかる時間や船内の様子は異なりますが、海上での時間を有意義に過ごすことができるように船内は充実した設備が整えられています。まるで海上のホテルのように客室や売店、休憩室などが用意されています。
料金が意外と安い
マイカーと旅客の輸送と充実した船内設備の利用など、フェリーの利用にかかる料金が気になるところです。
フェリーの利用における料金の内訳ですが、マイカーの輸送費、さらに旅客一人当たりについての料金の合算となります。マイカーの種類や人数によって価格の変動はありますが、条件によってかなり割安で船旅を楽しむことが可能です。
四国・九州間:移動におすすめフェリー【国道九四フェリー】
四国から九州間を結ぶ5つの航路のうち、大分県から愛媛県を結ぶ最短航路を運航する国道九四フェリーがあります。瀬戸内海の美しい海原を優雅に渡っていく大型フェリーは、船内にいくつもの席を用意しゆったりとしたスペースを確保しています。観光旅行の思い出の一つとしておすすめです。
四国・九州間:国道九四フェリーの特徴
国道九四フェリーでは、全部で3隻のフェリーを運航しています。3隻ともにマイカーの積載と充実した船内が特徴となります。
最大旅客数292名でマイカーは51台積載可能であるフェリーの遊なぎ(ゆうなぎ)、同じ最大旅客数ですがマイカーは48台積載できる速なみ(はやなみ)、さらに同定員数で41台のマイカー積載の遥かぜ(はるかぜ)の3隻が順次運航しています。
それぞれのフェリー船内においては、客室スペースとして通常の一般席から、家族連れなどゆったりと座ることができるソファータイプ、船内から運航する海の景色を眺めることができるように席が設けられた展望台スペースがあります。売店も設けられていますので、軽く食事をしながら船旅を満喫することができます。
四国・九州間:国道九四フェリーの航路
国道九四フェリーが使用する航路については、大分県の佐賀関から愛媛県のの佐多岬半島にある三崎までとなります。四国から九州間における最も短い航路であり、航行時間として片道おおよそ70分で到着することができます。佐賀関では地元の特産品が販売されている売店の人気が高いことも特徴です。
四国・九州間:国道九四フェリーの料金
国道九四フェリーの料金については、旅客一般席で大人1070円、小人540円となります。展望席を利用する場合にはそれぞれ追加料金が必要になります。マイカーについては車両の大きさに応じて価格が変動し3m未満であれば5040円、1m増えるごとに1720円が加算される仕組みとなっています。往復割引やインターネット予約割引など特典もあります。
四国・九州間:移動におすすめフェリー【松山・小倉フェリー】
九州でも代表的な観光スポットも多い北九州と、四国においても人気の観光スポットである松山を結ぶ航路を松山・小倉フェリーがおすすめです。たっぷりと時間をかけてフェリーでの観光を楽しみたい方にとっては最適です。またそれぞれの港からのアクセスも良く現地での観光のしやすさも特徴となっています。
四国・九州間:松山・小倉フェリーの特徴
松山・小倉フェリーの特徴として、最大旅客人数が481名と多くの旅客を運ぶことができる船舶の大きさが挙げられます。フェリーはやとも2とフェリーくるしまの2隻を運航し、船内の豪華さが最も目を引くポイントになります。多人数で利用できる寝台やホテルのようなシングルベットを備えた特別ルーム、売店や大浴場など長旅には最適です。
四国・九州間:松山・小倉フェリーの航路
松山・小倉フェリーは北九州と愛媛の松山を結ぶ航路であり、距離に応じて航行時間においても7時間を要する船旅になります。両港からの出発時間としては21時以降での乗船となり、22時前に出航となっています。そのため目的地の港へは翌朝の5時に到着することになります。
四国・九州間:松山・小倉フェリーの料金
松山・小倉フェリーの料金においては、船内拍となりますので利用する寝台スペースによって価格が変動し、大人数で利用する二等寝台で5990円、貸し切りの特等部屋では16890円となっています。車両料金は3m未満で11880円、最大6m未満で25650円です。10%割引の往復チケットや20%割引の学生やシルバー対象を利用可能になります。
四国・九州間:移動におすすめフェリー【宇和島運輸フェリー】
四国から九州間の5つの航路のうち、2つの航路を利用するおすすめフェリーとして宇和島運輸フェリーがあります。特徴としては観光の目的地に応じた航路や船舶を選択できることになります。四国からは同じ港を利用しますが九州においては別府と臼杵港と異なることになります。
四国・九州間:宇和島運輸フェリーの特徴
宇和島運輸フェリーでは全部で4隻のフェリーを運航しています。それぞれの船舶は旅客定員数500名以上を有し、車両においても150台以上積載することが可能です。船内は個々のプライベートな時間を演出できる特別ルームや、海の眺望が自慢の座ることができるシートやソファーを用意し、売店やキッズルームなど施設も充実しています。
四国・九州間:宇和島運輸フェリーの航路
宇和島運輸フェリーが利用する2つの航路については、距離としては異なるものの航行時間としておおよそ2時間30分程度を要します。九州での港が異なることで、大分や福岡などが観光目的であれば別府港、宮崎県やさらに九州南部への観光であれば臼杵港など目的に合わせて選ぶことができます。
四国・九州間:宇和島運輸フェリーの料金
宇和島運輸フェリーの料金体系ですが、八幡浜から別府の場合で通常の2等席で大人3100円、小人で1550円であり特等の部屋の利用では大人8750円、小人で4380円になります。車両においては3m未満で8050円となり車両の全長に比例して料金は上がっていきます。往復割引として10%やインターネット割引として5%お得に利用できます。
四国・九州間:移動におすすめフェリー【九四オレンジフェリー】
九州から四国、さらに神戸や大阪など瀬戸内海を運航するオレンジフェリーの中で、九州の臼杵港から四国の八幡浜を結ぶ航路を運航する九四オレンジフェリーは人気があります。一日で往復14便を運航する九四オレンジフェリーは海上のホテルのような豪華さが自慢の船舶が特徴になります。
四国・九州間:九四オレンジフェリーの特徴
九四オレンジフェリーは2隻の船舶を日替わりで運航しています。旅客定員数485名収容することが可能で、トラックを含めて60台以上の車両を積載できます。売店やラウンジ、ゲームコーナーなど設備が充実し、客室としてベットやシャワー室完備の特等室から、定員6名の和室など船内とは思えない雰囲気を楽しむことができます。
四国・九州間:九四オレンジフェリーの航路
九四オレンジフェリーは九州の臼杵港から四国の八幡浜までの航路を利用することになります。それぞれの港においては市街地からのアクセスの良さから人気あるフェリーであり、中でも臼杵港ではマイカーをフェリーに積載しない場合において、台数に限りがありますが無料の駐車場を利用することも可能です。
四国・九州間:九四オレンジフェリーの料金
九四オレンジフェリーの料金としては、通常の席が設けられた2等客室で大人2510円、小人で1260円となります。特等室の利用では10290円、1等室で8230円が加算されることになります。車両については3m未満で7560円となり大きさに応じて料金は加算されていきます。往復や団体割引、インターネットでの予約割引など特典も充実しています。
四国・九州間:移動におすすめフェリー【宿毛フェリー】
大分県と高知県を結ぶ航路を利用する宿毛フェリーも人気の移動手段になります。九州の南部や四国の高知県を観光目的とする場合にはおすすめのフェリーであり、片道で70㎞にも及ぶ航路を航行時間としておおよそ3時間かけてゆったりとした海の旅を楽しむことができます。
四国・九州間:宿毛フェリーの特徴
ニューあしずりと呼ばれる大型フェリーには、車両においては一般車で60台の積載が可能となります。客室のフロアーが2階建てで設置され、大広間の2等客室から家族連れでゆったりとした居心地を演出するファミリー向けの部屋を用意しています。売店はありませんが、自販機やゲームコーナーが設置してあります。
四国・九州間:宿毛フェリーの航路
宿毛フェリーが利用する航路として、大分県の佐伯港から高知県の宿毛港を利用しています。大分県の湯布院をはじめとした観光スポットや、高知県では沖の島や四万十川などの大自然を満喫できることが魅力であり、マイカーが必要な観光地巡りには欠かせない宿毛フェリーになります。
四国・九州間:宿毛フェリーの料金
宿毛フェリーの料金については、一等客室が3600円、二等客室が2570円、ファミリー向けの客室の利用では5140円必要になります。車両においては3m未満で7410円となり全長に応じて加算料金となります。往復割引や団体割引、学生割引などお得な料金で利用が可能となります。
四国・九州間フェリーの予約方法
フェリーを利用する場合において、あらかじめ乗船予約をインターネットを通じて確保しておくことがおすすめです。
旅行の目的地が決まれば、実際に利用する航路やフェリーの運営会社を選択します。フェリー運営会社各社はホームページ上にて船内外の案内や運航状況を提示しています。カレンダーをもとに船室の空き状況をチェックし予約することになります。
乗船予約に関しては、乗船日より数ヶ月前から前日までが可能となっています。観光シーズンや帰省シーズンなど状況によっては空席を確保することが困難になってしまう場合もありますが、乗船日当日に予約なしであっても、空席やマイカーの運搬スペースがあればチケットを入手できる場合もあります。
四国・九州間の移動はフェリーがお得で便利!
四国と九州間のフェリーはいかがでしたでしょうか。四国や九州のように海で隔てられた遠く離れた地域へのアクセス手段としてフェリーは非常に有効であり、航路でのゆったり過ごすことができることが魅力となっています。旅の思い出の一つとしてフェリーを利用してみてはいかがでしょうか。
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