敷地面積3000坪を誇る圧巻の河内藤園
河内藤園は、当時59歳だった樋口正男(故人)氏が、30年もの年月をかけて裏山を開拓し、骨組みを作り藤を植えて作り上げたもので、昭和54年4月に開園しました。園内は藤棚と80m/110mの2本の藤トンネル、そして中央に大藤棚があり、廻りをもみじの紅葉が取り囲んでいます。その圧巻の河内藤園の見どころを余すことなく紹介します。
世界も認めた河内藤園の藤のトンネル
河内藤園は、2012年に海外のFeedBoxというメディアサイトで「実在する世界の美しい場所10」として選ばれ、更に2015年アメリカのニュース専門放送局CNNのWEB特集で「日本の最も美しい場所31選」として選ばれ、SNSなどを通して瞬く間に世界中に知れ渡り、藤の花の開花時期はGWと重なることもあり、大人気の場所になっています。
世界が絶賛する絶景へ!北九州市『河内藤園』の藤棚。 https://t.co/Rjeynj5qbu
— 旅時間 (@tabijikan_jp) June 21, 2017
海外からの観光客のアクセスも増えるなど5月のゴールデンウィーク期間中には、交通渋滞を起こすほどの大人気の観光地となっています。2016年からは、入場制限のために事前のチケット購入制となっていて、チケットがないと入場できません。チケットは、セブンイレブンやファミリーマートなどの全国のコンビニで購入することができます。
河内藤園は独自の宣伝広告などは一切行っていませんが、自治体など積極的にPRしてます。こちらは北九州市観光協会が制作した約2分間のPR映像です。河内藤園のおすすめポイントである大藤棚、藤トンネル、秋の紅葉などその魅力と見どころ、そして3000坪の広大な敷地に咲き誇る約100万本の藤の花の美しさをじっくりとご覧下さい。
濃い紫色の野田長藤でびっしりと埋め尽くされた河内藤園の大藤棚は藤の絨毯のようで、その見事さにうっとりとしてしまいます。河内藤園の中央部分に位置し、出入り口付近に藤トンネル、秋には周辺を紅葉の木々、藤開花の時期は新緑が取り囲みます。上空から見ると新緑の緑と藤棚の紫色のコントラストが美しく色鮮やかに映えています。
河内藤園の大藤棚中央部分にある円形ドーム部分の藤棚は、ドーム中に立ち尽くして下から見上げると、野田長藤の濃い紫色のシャワーが頭の上から降り注いで来るようで、息を呑むような美しさに言葉を失くすほど圧倒されます。覆い尽くされる紫色の洪水は、河内藤園の園内おすすめの撮影ポイントのひとつとして大人気の箇所です。
22種類もの藤が咲き誇る河内藤園
藤は、4月下旬から5月上旬にかけて長い穂のような花序を垂れ下げて咲く花木で、ここ河内藤園には、六尺の長い花房をした濃い紫色の野田長藤、白い花に中心部がやや黄緑色をし花房が長く垂れ下がった白花藤、白い花で花弁の先が薄紅色の口紅藤、その他赤紫、紅、白に八重、長、中や短など全部で22種類もの藤の花が咲き誇っています。
白い花房が咲き誇る白花藤の垂れ下がった様子は、白い絹綿のように和らげな色合いの藤の花です。紫色の野田長藤とは対照的に、あるいは野田長藤の濃い紫色を引き締めるアクセントとして、そのコントラストの配置は見事の一言です。他にも薄紅色や黄緑色、など色とりどりの花々とのコントラストが絶妙な美しさを誇っています。
河内藤園の藤棚の周辺には秋の紅葉
河内藤園の園内もうひとつの見どころは、藤棚を取り囲むように植えられた総数700本もの紅葉の木です。その内18本は、樹齢70年から80年もの紅葉となっていて、毎年11月中旬ごろが見頃を迎えるおすすめ時期となっています。落ち葉の感触を踏みしめながら散策すると、まるで紅色の絨毯の上を歩いているかのような心安らぐ気持ちです。
河内藤園は紅葉もいいよ
— さーちゃん@あなたのSECOM (@vege26) May 6, 2017
紅葉はコンビニチケットはいらなかったよね……??現地支払いだけよね? pic.twitter.com/YpxqjlkQC3
紅葉の木々の隙間から見える皿倉山などの雄大な景色もおすすめ見どころのひとつ。秋のこの時期に訪れてみるのもいかがでしょうか。ゆったりとした時の中に、故人となった樋口正男氏が59歳にして一念発起し、後半の人生をかけてと言っても過言ではないくらいの30年もの長い歳月をかけて作り上げたこの藤園を想い偲ぶことができます。
藤棚の圧倒的な紫色や白や薄紅色の圧倒的な美しさに感動した後は、ゴールデンウィークのこの時期、新緑が映える周辺の緑溢れる木々の通りをゆったりと散策してみるはいかがでしょうか。藤棚とはまた違った心地よさに身も心も癒されます。新緑の新鮮な空気に触れていると、草花や木々の息吹が聞こえてきそうで静かな時間が通り過ぎます。
河内藤園の藤と紅葉の見頃を確認しよう
藤の見頃は、4月中旬から5月中旬ごろで、開園時間は8時から18時まで。見頃の始めは早咲きの藤が中心で、後半あたりから大藤棚の野田長藤が見頃になります。紅葉のもみじの見頃は、11月中旬から12月初旬ごろで、開園時間は9時から17時までとなっています。それぞれ開花時期は河内藤園公式サイトなどで調べて行くことをおすすめします。
河内藤園のチケットは開花時期での変動制
コンビニで前売りチケット買わんと入れないことにさっき気づいてバタバタ買いに行ったらこの時間しか取れんかった。
— 常岡 康次 (@tsune_0714) May 6, 2017
でも取れてよかったー:joy:#河内藤園 #入場券 pic.twitter.com/iQ3ONqIUgF
入園料金は藤の開花状況に応じた変動制となっています。咲き始めと咲き終わりが一番安く500円、中間が1000円、見頃が1500円。高校生以下は無料となっています。またコンビニで購入できるコンビニチケットは、日程と2時間ごとの入園時間指定式となっており、指定時間に入園できなかった場合、払い戻しができないので注意が必要です。
今日は朝から河内藤園の藤!ともさんに教えてもらったとこ。GW中は入園時間指定チケットが必要なので注意。
— 紙月ルエ (@sizuki_rue) May 4, 2017
山一つ丸々藤の豪華さよ。まだ時期が少々早かったのか、先が蕾の種類もあったけど、それはそれでレースのような繊細さがあって素敵。 pic.twitter.com/vN8cr3ggWc
事前のチケット購入が必要なのは、ゴールデンウィーク期間中で注意が必要です。チケットがないと入場口ではチケット販売をしておらず入場することができません。日程によっては、海外や日本中からアクセスする観光客で売り切れ完売となることもあり、早めの購入がおすすめです。ちなみにコンビニでの販売開始は3月中旬からとなってます。
河内藤園に行ってきました〜♪ 朝イチのチケットを買いましたらスイスイ行けて、駐車場も楽々。朝の空気は気持ち良いし、最高です。 pic.twitter.com/00nYzMG4E6
— ひなたまり【10/8文フリ福岡う-27】 (@meijihinata) May 2, 2016
2016年から事前チケット購入制に変わり随分と交通渋滞や園内の混雑も少なくなってきたようです。駐車場なども混雑なく停めれるようになってるようです。せっかくの河内藤園ですから、余裕を持って早めのチケット購入をして出掛けるようしたいもの。詳しい情報は、河内藤園公式ホームページや北九州市観光協会のホームページなど参考に。
河内藤園の注意事項
河内藤園では多くの入場者に快適に観覧してもらうためにいくつかの注意事項があります。藤の木は根を踏んだり触ったりしない、動物(犬)の同伴禁止、退出後の再入場は不可、プロカメラマンの撮影禁止、撮影写真の販売禁止、飲食は休憩場所などの所定の場所で、などです。注意事項を守って気持ちよく観覧するようにしたいものです。
車や鉄道を使っての河内藤園までのアクセス
河内藤園:herb:
— A.KIMOTO (@AKIMOTO52784866) May 5, 2016
今年のGWから事前チケット制に!
道が渋滞していない:frowning:
(:flags:5月5日の正午過ぎ) pic.twitter.com/YHsGeTXZQu
河内藤園は、北九州市八幡東区の河内貯水池近くにあり、周辺は貯水池と緑の木々に囲まれた自然豊かなところです。車でアクセスの場合は、北九州都市高速道路の大谷ランプ又は山路ランプより車で20分。JR利用でアクセスの場合は、新幹線小倉駅下車、在来線の鹿児島本線下りに乗り換えてスペースワールド駅下車、車で約20分の距離です。
河内藤園近くの河内貯水池の見どころ
河内藤園へのアクセス道中にある板櫃川上流には、人造的に作られた河内貯水池があります。湖の周辺は、桜や新緑、紅葉など四季折々折りの木々が美しく咲き誇ります。湖周辺はサイクリングロードとなっていてレンタル自転車で楽しむことができます。また近くには、「あじさいの湯」温泉などもあり、ゆったりとした時間を過ごせます。
他にもある北九州市の見どころ
世界中にその名を知られることとなった河内藤園ですが、その河内地区はもとより河内藤園がある北九州市には、他にもアクセスしたい沢山のおすすめの人気スポットがあります。レトロな街並みを再現した門司港レトロや100億ドルと呼ばれる絶景の夜景が美しい皿倉山など、見どころ満載の観光スポットも併せて訪れてみてはいかがでしょう。
門司港レトロ展望台!
— のん✿櫻子ちゃん生誕祭 (@ki_Non) July 29, 2017
晴れててきれいー pic.twitter.com/J9zxAsjme0
レトロな街並みを再現した門司港レトロ地区の港堤防に立って関門海峡を眺めると、遠くに関門橋、その向こうに本州の山口県下関市が見渡せる絶景のおすすめポインです。門司区西海岸は、名優高倉健の遺作となった映画「あなたへ」のワンシーン(手紙を渡すために椅子に座って待つシーン)が撮影された場所としても有名な見どころです。
北九州へ来たらぜひ河内藤園へ行こう
個人が所有する藤園では最大の敷地面積を誇り、SNSなどを通じて写真で紹介されると瞬く間に世界中に知れ渡ることになった河内藤園ですが、余分な広告などは一切おこなっておらず、知る人ぞ知る奇跡的な藤園として名園に相応しい美しさです。北九州へ旅行の際は、ぜひその目で幻想的な藤園の美しさに触れてみてはいかがでしょうか。
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