心霊スポット「力丸ダム」を紹介！過去の事件や謎の建造物について解説！

九州の福岡県にある力丸ダムは、地元の人からも怖がられているちょっとしたスポットです。四季折々の美しい山の景色が一変してしまうような数々のエピソードをご紹介します。

力丸ダムで起こった事件や、怖い心霊現象など、心霊スポットが好きな方にとっては、ぴったりの場所です。犬神峠よりも数倍怖い力丸ダムについて調査し、詳しくご紹介します。

福岡北部にある力丸ダムは、地元の生活を支えている重要なダムです。春には湖畔に桜が咲き、かつて賑わいをみせたホテルのあった場所には、きれいな枝垂桜も植えられています。ダムにはブラックバスやフナなども生息し、釣り人の間では、良い釣りスポットとしても知られています。

しかしその一方で、とても怖いスポットして名前が挙がることもあります。福岡の怖いスポットとして、小説の題材にもなっている犬鳴峠をご存じの方は多いかと思いますが、力丸ダムは、犬鳴峠よりも数倍怖い場所と言われています。

犬鳴峠から約10km車で30分程と、それほど離れていない場所にある犬鳴峠より数倍怖いスポット、力丸ダムについて詳しく説明します。

力丸ダムは福岡の北部、中心部から約40km程離れたの場所にあるダムです。高さ49.5m、長さ160.5mの重力式のコンクリートダムで、着工から約1年、事業開始からは約6年の歳月を経て、1965年に完成しました。

ダムに貯水出来る水の量は約13200000立方メートルで、25mプールの約44000杯分に当たります。1日に153000立法メートルの工業用水、上水道用水を北九州地区や直方地区に供給していて、地域に欠かせないダムとなっています。

力丸ダムは、当時水害常習地域となっていた八木山川流域の治水対策の一環として、同川の上流部に建設されたダムです。

1953年の6月末、九州地方北部を中心に襲った集中豪雨、西日本水害では、死者・行方不明者が1001名、浸水家屋45万棟、被害者数は約100万人とういう甚大な被害を受けました、この西日本水害を機に建設されたのが力丸ダムです。

治水はもちろん、北九州市の人口増加や工業化によって高まる水需要のための水道用水や工業用水の確保も目的とされ、1959年に着手した工事ですが、ダム建設にあたり36世帯がダムの底に沈んだとされています。

福岡の力丸ダム湖の湖畔には、昭和四十年と彫られた慰霊碑が建てられています。見た感じどこにでもある極一般的な慰霊碑には、力丸ダム建設の際に事故で殉職された方々の名前が刻まれています。

何の変哲もない慰霊碑ですが、その存在は力丸ダム周辺で起こった様々な事件と相まって、辺りの雰囲気を不気味なものにしていることは間違いありません。

水害やダム建設で多くの方が亡くなられた力丸ダム。地元では多くの霊が眠る心霊スポットとしても有名です。

霊感の強い人は、昼ならまだしも、夜には絶対に近づきたくないと感じるスポットになっているのだそうです。

何も情報を知らなければ、春にはダム周辺に桜が咲き、美しい山の景色が広がる力丸ダムなのですが、心霊スポットとして怖がられる原因は水害やダム建設中の事故だけではありません。

福岡にある力丸ダムが心霊スポットして怖がられている理由としては、水害などで多くの人の命が奪われてきた場所であること、ダム建設中に殉職された方の慰霊碑が建てられていることなどの他に、力丸ダム周辺で過去に起こった数々の悲惨な事件があります。

多くの亡くなられた命が霊になって現れ、様々な悪さをすると噂され、実際に霊を目撃したという人や、奇妙な現象を体験したという人が少なくありません。ここでは、実際に福岡の力丸ダム周辺で起こった過去の事件を紹介していきます。

力丸ダムで1979年に起きた事件は、自分の妻に2億円の保険金をかけ、車ごとダムに落としたという事件です。この事件は暴力団の男たちによって企てられ、自力で脱出するはずだったという3000万円で雇われた運転手の男性も、結局脱出できずに一緒にダムの底に沈んでいったのだそうです。

事件の当日はダムの湖畔でパーティーが行われており、主犯の男は妻に自分の母親をパーティーに連れてくるようにと頼んだのだそう。運転手と妻が男の母親を車で迎えにいく途中、犯行に及ばせました。

直後は交通事故として処理されていた事件ですが、男と一緒に殺人に関与した暴力団幹部が詳細を話したことで事件が明るみになりました。

犯人達には無期懲役の刑が確定しました。現在は、関与した全員が逮捕されていますが、かなり悪質な暴力団保険金殺人事件として今も人々の記憶に残っています。

1989年には福岡・力丸ダム周辺の雑木林で殺人事件が起きています。一人で車を運転していたOLの女性に、ナンバープレートが外れているといって車を停車させ、女性が確認の為に車を降りたところを押し倒して気絶させ、その後強姦し絞殺したという事件です。

遺体は雑木林に遺棄され、後に女性の家族からの行方不明の連絡を受けた警察が、全裸の状態の女性を発見しました。

女性の衣服が死体の発見現場まで点々と落ちていたことや犯行時の夜に道路を塞ぐように路駐していた車があったことなどから犯人が逮捕され、裁判の結果、無期懲役の判決を受けています。

この事件は力丸ダムのOL殺人事件と言われ、犬鳴峠の都市伝説であるい集団レイプ殺人事件の元になっていると言われています。

力丸ダムでは1992年1月にダムの東南端の湖底から軽トラックが発見されています。発見された軽トラックの中には白骨化した男性の遺体がありましたが、こちらは事故や事件などではなく、自殺の線が濃厚とされています。

心霊スポットと言われる力丸ダムで1994年に起きたのは、突き落とし殺人事件です。女性と男性の間で起こったトラブルによって、女性が力丸ダムのつり橋から突き落とされました。女性は3人の男性に呼び出され、その後突き落とされたと言われています。

3人の男性は、後に違う事件で逮捕されましたが、その際に力丸ダムの事件を自供したため再逮捕されています。

殺人事件が起きている福岡の力丸ダム周辺には、心霊スポットと言われるにふさわしい謎の建造物や廃墟も存在しています。ここでは力丸ダム周辺の、謎の多い建造物や廃墟について詳しく説明します。

心霊スポットとしても知られる力丸ダム周辺には、かつて何に使用されていたのかはっきりとはわからない謎の巨大建造物があります。

巨大建造物までは、殺人事件の現場となった道の無い雑木林を抜け、さらに急斜面を上っていく必要があります。当時、建造物建設のために必要な重機などはどうやってその場所まで運んだのか、通る道があったのかなどは謎で、気味の悪さが残ります。

巨大建造物の大きさは縦約3m、横は10m程度で、コンクリート製です。おそらく土砂をせき止めるためのものであろうと推測されていますが、はっきりとしたことはわからず、こちらも謎とされています。

心霊スポットとして怖がられてる力丸ダム周辺の不気味さに加担しているのが廃墟となったスケート場と礼拝所です。

スケート場はかつて力丸ランドマークというレジャー施設の中にあったアイススケート場で、1966年にオープンし、筑豊の冬の楽しみとして多くの人で賑わった場所です。

リンクの面積は約2500平方メートル、500人ほどの人がゆったりとスケートを楽しめる場所で、当時はとても珍しいレジャースポットだったようです。

学生など、遠方からも多くの人が訪れ、ワンシーズンで15万人もの来場者があったとも言われています。

そんな人気のスポットは、1996年頃に閉鎖されたと言われていて、現在スケート場周辺には当時休憩所として使われていたと思われる2階建ての寂びれた建物があります。

建物は現在、木造部分は朽ち、鉄製の階段は錆び、鬱蒼とした木々に覆われていて、辺りは廃棄物のリサイクル場となっています。

力丸ダム周辺には、謎の建造物の他に、礼拝所もあります。礼拝所は、力丸十二支苑と言われ、今は廃墟となっている力丸花ホテルの庭園内にあった建物です。力丸十二支苑には、薬師如来を中心に干支を祀る十二神将が祀られていて、水子供養堂などもあります。

力丸十二支苑は、元は鮮やかな朱色で高さもある建造物なので、比較的目立つ建造物なのですが、現在は竹や草木などが鬱蒼と生い茂っていて、その存在を見つけることも難しいようです。礼拝堂に通じる道にはブロックも置かれていて、建造物自体に近づけないようになっています。

悲惨な事件が起きたり、謎の建造物が建っていたりと不気味なスポットになっている福岡の力丸ダムですが、ダム周辺では、それだけでなく、数々の怖い心霊現象が起きています。

多くの命が奪われているスポットですから、心霊現象が起こることは、当然あり得ることなのかもしれません。ここでは、震えあがるような力丸ダムの怖い心霊現象をご紹介します。心霊スポットが好きな方はぜひチェックして下さい。

福岡の力丸ダム周辺は、暴走族たちのたまり場にもなっています。夜になると多くの若者が集ってバイクを走らせます。そんな暴走族たちの間で、多くの人が女性の霊を見たと証言しています。

1979年の暴力団保険金事件、1989年のOL殺人事件、1994年の突き落とし殺人事件と、3つのいずれの事件も被害者は女性です。女性の霊は、事件で殺された怨念をもった女性だということは、当然の事とされているようです。

謎の建造物がある不気味な力丸ダムは、釣り人の間では有名な釣りスポットでもあります。特にバス釣りが人気で、多くの釣り愛好家が訪れています。

力丸ダムを訪れた釣り人の間で、釣り中に足を引っ張られるような感覚に陥るという人が少なくないのだそうです。中には、釣りの最中に昼寝をしている時に足を引っ張られたという体験をした人もいます。

湖の底に沈んだ命が、道連れを探しているのかもしれず、力丸ダムで釣りをする際には十分注意が必要です。

力丸ダム周辺は、数々のエピソードを知らなければ、ドライブコースとしてとても気持ちの良い場所です。しかし、ダム周辺では、ドライブ中に突然車がエンストするという心霊現象が報告されています。

エンストが報告されているのはいずれも新車で、購入から時間が経っている車でのエンスト報告はないのだそうです。理由はわかりませんが、いずれにしても力丸ダムの新車でのドライブや、アクセス手段として新車を使うのは避けた方が良さそうです。特に、夜のドライブでは注意して下さい。

多くの心霊スポットの例に漏れず、力丸ダムでも心霊写真が撮れると言われています。実際に心霊写真が摂れたのは、1999年に富士フィルムから発売されたチェキと言われるカメラで撮影した時だそうです。

チェキは、写真を撮ったその場でプリントが楽しめるインスタントカメラで、その写真が心霊写真になっていたということです。

デジカメやスマホでの撮影が主流になる前にとても流行ったチェキですが、現在でも色々なタイプのチェキが展開されていて、2020年にも新しいモデルが発売されています。

現在はスマホによる写真撮影が主流となっていますが、多くの命が奪われたスポットですから、カメラの種類を問わず、何らかの心霊現象が撮影されることは当然考えられます。

謎の建造物のある力丸ダムでは、訪れた人が体調を崩すという心霊現象も起きています。体調を崩すという現象は、力丸ダムに限らず心霊スポットを訪れた後によく起きることで、一節には過度の不安やストレスが引き起こす現象とも言われています。

力丸ダムでは、霊感のある人がダムを訪れた後、3日間謎の発熱が続き、発熱の前には体の震えが止まらなくなったという例があります。

さらに、発熱で寝ている時には夢に女性と女の子の幽霊が出てきたのだそうで、この証言でもやはり力丸ダムに現れる幽霊は女性のようです。

力丸ダムに関しては、ラジオによる心霊現象も報告されています。深夜ラジオで力丸ダムのことを「夜の力丸ダム」として紹介していた時に、ありえない異音が入ったのだそうです。リスナーの間では有名な話で、一時ちょっとした騒ぎになりました。

深夜という時間帯に起こる聴覚による心霊現象は、昼間の視覚による心霊現象よりも一層怖い気がします。

謎の建造物、様々な悲惨な事件や数々の心霊現象が起きている力丸ダムでは、何が起こるかわかりません。思いもよらない事件に巻き込まれたり、亡くなられた方の霊と遭遇することもあるかもしれません。

それでも力丸ダムへの道は通っており、実際周辺の治水という点では大きな役割を果たしていたり、ブラックバス、フナ、ハヤなどの釣りをすることも可能です。ここでは力丸ダムの場所や行き方、また周辺の宿泊施設について説明します。

ウィキペディアによる力丸ダムの住所は、左岸が福岡県宮若市下字広瀬、右岸が福岡県宮若市宮田字笠城です。公共交通機関を使った行き方では、力丸ダムの左岸側にバス停がありますので、左岸からアクセスすることになります。

かつて力丸ダムの最寄の駅はJR九州、宮田線の筑前宮田駅でしたが、1989年に廃駅となり、現在は鯰田駅が最寄になっています。

公共交通機関を使って、博多から力丸ダムにアクセスする場合、博多駅からJR福北ゆたか線を利用し、力丸ダム最寄の鯰田駅に向かいます。直行便を使えば所要時間は1時間程、料金760円程です。

鯰田駅からは、宮若市・飯塚市コミュニティバスを利用します。途中何度か乗り換えて、バス停「ダム入り口」や「力丸ダム」で降ります。鯰田駅から力丸ダムまでの運賃は1000円程ですが、所要時間は4時間程かかります。

日が暮れてからの怖い力丸ダムを避ける場合、現地での散策時間を考慮し、早い時間から行動することをおすすめします。

自家用車を使って博多から力丸ダムへ行く場合は、有料の高速道路を利用する方法と、一般道を使う方法の2通りあります。しかし、高速道路は距離的に遠回りになる為、所要時間は一般道とほとんど変わらず、どちらも1時間弱です。

公共交通機関を使うと1日がかかりの力丸ダムですが、乗用車でアクセスすると短時間で行くことができます。駐車場も完備されているので、心霊スポットに興味のある方はぜひ自家用車の利用をおすすめします。

有料高速道路を使う場合も一般道を使う場合も、力丸ダムへのアクセスは途中から471号線に入ります。駐車場は、471号線沿いの力丸ダムを管理している福岡県力丸犬鳴ダム管理出張所を目指す途中にあります。管理出張所の約400mほど手前です。

力丸ダムへ公共交通機関を利用してアクセスする場合、ダム最寄の鯰田駅からはバスで4時間程かかります。宮若市コミュニティバスの平日の始発は8時台なので、始発に乗れば現地でも比較的余裕を持って過ごせませます。

博多駅から鯰田駅までは1時間程ですが、同じ路線の新飯塚駅からは5分程で鯰田駅に着きます。前日に周辺で宿泊する場合、鯰田駅周辺にはラブホテルしかないので、博多駅か新飯塚駅周辺がおすすめです。

博多駅周辺にはもちろん多くの宿泊施設がありますが、新飯塚駅周辺にもいくつか宿泊できる施設があります。博多駅の便利な宿泊施設と、5分程で鯰田駅に行ける新飯塚駅周辺の宿泊施設をご紹介します。

ホテルクリオコート博多は、博多駅から徒歩1分のところにある駅へのアクセスがとても便利なホテルです。素泊まりの料金は5700円で、プランによっては朝7時からの無料の朝食もついています。とにかく便利さを追求したい方におすすめです。

博多駅まで徒歩3分程のところにあるマースガーデンホテルは、ホテルとしての評価も高い博多駅周辺のおすすめのホテルです。

素泊まりの宿泊は5500円で、スタイリッシュな部屋でくつろぐことができます。ホテル周辺には食事処も沢山あるので、博多の夜を楽しみつつ力丸ダムへ行きたい方にはおすすめです。

ビジネスホテル大和屋は、新飯塚駅から徒歩2分程のところにあるビジネスホテルです。アットホームな雰囲気のする旅館のようなホテルで、素泊まりは5000円程です。近くにはコンビニもあり、少しでも朝の時間を節約したい場合にはおすすめです。

新飯塚ステーションホテルは、新飯塚駅から徒歩5分程のところにあるホテルです。2019年にリニューアルされたばかりのホテルで、素泊まりの場合、1泊4000円程度で泊まることができます。格安で駅へのアクセスも便利です。

いかがでしたでしょうか。力丸ダムは、有名な犬鳴峠よりも怖いと噂される福岡の危険なスポットです。過去の事件や不気味な建造物、数々の謎の噂など、怖がりの方はとても訪れられることができない場所ですが、心霊現象など、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

また、心霊現象などを気にしないという方は、桜の時期や紅葉の時期など美しい自然の風景を楽しみに出かけてみてはいかがでしょうか。釣り好きの方にもぜひおすすめです。