九州キャンプ場おすすめガイド！人気のコテージは温泉付き？ペット可の施設も

キャンプ場を探すにあたりまずは目的を明確にすると思います。自然の中でうまいビールを飲むのも、釣りをメインに考えるのも、温泉に入るのも、もちろんペットを含めた家族サービスを目的にされる方もおられるでしょう。全体が海に囲まれていて内陸には高い山を抱えている九州は、全てに対応可能なオールマイティなキャンプ場天国です。

熊本県の阿蘇郡に位置する「蔵迫温泉さくら」は、東を久住連山、南を阿蘇に囲まれた眺めの良いキャンプ場です。キャンプサイトは「久住サイト」と「阿蘇サイト」に別れており好きな方を選べますが、予約が優先されるため、ご利用の際はお早めに連絡を入れておくといいでしょう。利用者以外にも開放している大浴場が魅力です。

コテージ、ロッジは全室「源泉かけ流し内風呂付き」で、清潔な室内には大型テレビや冷蔵庫をはじめ生活に必要なものはほとんど揃っています。アメニティグッズも充実しており、たっぷりと温泉を楽しむことができます。基本的に「ペット可」となっているのはキャンプサイトの方なので確認を入れてから行かれることをおすすめします。

場所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺2849-1 問合せ先:0967-44-1008

台風で倒れてしまった杉山を丁寧にコツコツとキャンプ場に作り替えた「吉原ごんべえ村」は、熊本県阿蘇郡の山中にひっそりと建っています。画像はその中でも一番のウリになっている「手作りドーム」ですが、決してビニールハウスではありません。大雪の中でもぬっくぬくでテント泊のできる薪ストーブ装備の全天候型キャンプサイトです。

ごんべえ村ではロッジ、バンガロー合わせて9棟の屋根付き施設があります。内風呂はありませんが、所々にシャワーハウスがあり、岩風呂の施設もありますからお風呂の心配はいりません。気になる「ペット可」は、多客期で混雑していない限りロッジやバンガローでもペット可だそうです。可愛い家族と森林浴はいかがでしょうか。

場所:熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺5113 問合せ先:0967(44)0275

バッハ、ベートーベン、シューベルトとクラシック界の巨匠の名前が付けられたコテージが各3棟づつ、合計9棟のコテージが温泉付きで借りられます。温泉はシンフォニースパと名付けられた源泉かけ流しの大浴場。営業時間内であれば自由に使えます。画像のバッハタイプは2号館と3号館で「ペット可」となっています。

鹿児島県の霧島市といえば温泉のメッカです。そこに建つ「霧島高原国民休養地」は当然温泉も人気アイテムの一つになっています。施設の中に体育館やトレーニングルームなどもあるため、ここはご近所さんも日帰りのお客様もこぞって利用する人気の温泉になっています。キャンプの汗をゆっくり流して下さい。

霧島高原国民休養地シンフォニースパの内部はこんな感じです。ゆったりとした空間がスポーツやキャンプで疲れた体を癒してくれそうですが、霧島高原国民休養地は結構な頻度でバイクや車のイベントが開催されます。お出かけ前にはそれらのチェックも忘れずに。温泉がギチギチ、なんてこともありますから。

場所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3311 問合せ先:0995-78-2004

宮崎県の日南市といえばプロスポーツの春季キャンプが多い事で有名ですが、こちらの「蜂の巣キャンプ場」は学生さんの合宿所としてよく使われます。10名までのコテージが10棟、32名までのコテージが1棟と、大人数の宿泊に対応しているからですが、全棟冷暖房完備、天然温泉内風呂完備とその充実した内容も人気の秘密です。

残念ながらこちらの施設は「ペット可」とはいきません。やはりニーズの中心を考えれば仕方がありませんね。大人数での合宿や慰安旅行などにおすすめですが、そのために飛び込みでの利用は基本できません。閑散期でも繁忙期でも、予約は電話での予約のみになります。お気を付け下さい。

場所:宮崎県日南市北郷町郷之原甲2850-1 問合せ先:0987-55-3828

福岡県築上郡の「大池公園ふれあいの里」は、その名の通り「大池」の周辺に整備された眺めの良いログハウスになっています。6人用のログハウスが3棟、8人用が6棟のラインアップですが、そのすべてにテレビ、冷蔵庫、炊事用具、冷暖房、水洗トイレなどが備えられており、居心地のいい暖かい作りになっています。

9棟あるログハウスの中で、限定2棟は「ペット可」となっていますが、横幅800メートルもあるドッグランが施設内にあるため、大型犬でも充分楽しめるようになっています。グラウンドやテニスコートも施設内にあるため、ペットと健康増進を図りに行くのもおすすめです。

場所:福岡県築上郡上毛町下唐原2335-1 問合せ先:0979-72-4872

公園内に川が流れ、夏の水泳場は大人気です。泊まりはロッジ、キャビン、ティピーテントと、予算やアウトドアスタイルに合わせて選ぶことができます。エアコンは無いですけど元々の気温が鹿児島市内より3度ほど低いですから、川（流水プール）で泳いで体を冷やせばそれだけで充分涼しく過ごせます。

おすすめの遊具を一つご紹介しておきます。画像奥の流水プールに併設された「ウォータースライダー」がそれ。約70メートルの開放的なウォータースライダーで、有料ですがとても人気です。下流に行けば「ペット可」の流水プールもあります。ちなみにウォータースライダーは1回50円と低価格なのも人気の理由です。

場所:鹿児島県南九州市川辺町清水3882 問合せ先:0993-56-5465

熊本県阿蘇地方で有名な温泉といえば「黒川温泉」でしょう。その黒川温泉から車で2分のところにある「黒川森のコテージ」は少人数用（2名）コテージから大人数（15名）まで対応できるコテージが全部で9棟あります。すべてに内風呂が設置されていますが、大人数であれば「貸切露天風呂」がおすすめです。

近くには自然の景観を生かした観光スポットも沢山あり、ご家族連れやカップルに大人気です。特に人気なのが「鍋ケ滝」で、落差9メートル、横幅20メートルの水のカーテンは裏に入って直接マイナスイオンを浴びる事ができます。多客期などはライトアップされることもあるので、情報を集めてからお出かけになる事をおすすめします。

場所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6489-5 問合せ先:093-931-5540

九州の大分には、アウトドアの名門「スノーピーク」の直営キャンプ場があります。専門店の直営ということでキャンプのベテランばかりが集うイメージがありますが、各キャンプサイトに水場や電源が敷設された実は初心者にも優しいキャンプ場です。標高950メートルと、星に近い立地を生かしたキレイな星空がおすすめです。

当然ケビンやロッジ、コテージもありますが、概ね1名あたりの金額が約3000円以下と、利用料もリーズナブルになっています。利用料金が安いのもうれしいのですが、とにかくここはキャンプ場の手入れが行き届いて気持ちが良いです。従業員の態度も感じよく、キャンプ初心者にはぜったいおすすめです。

ちなみに、一時期「スノーピーク奥日田」はスノーピーク製のテント以外張れない、という噂が流れたようですが、それはまったくのデマですのであしからず。従業員にお話を伺うと「他社製品でテントサイトが埋まったこともある」とのこと。しかし併設されている店舗には魅力的な品物ばかりが並べてあるのでご注意を。

場所:大分県日田市前津江町大野64-1 問合せ先:0973-53-2358

九州のキャンプ場、特にコテージや温泉、「ペット可」に特化して記事を進めて参りましたが、どうしても地区が偏ってしまいます。温泉は九州全域で出ますが、それをキャンプ場で使用するとなると熊本・鹿児島あたりがメインになります。まだまだ隠れた名キャンプ場はあると思いますが、この夏のアウトドアの一助になれば幸いです。