京都太秦映画村を特集！観光やアクセス人気のランチもご紹介！

太秦映画村というと、家族連れはもちろん、お友達と一緒に京都に観光に来た時にぜひ訪れたいスポットの一つです。映画村で有名人を見た、ロケを見た、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。今回は京都の太秦映画村について、その楽しみ方やおすすめランチなどを調べてみました。

太秦映画村とは、正式名勝を東映太秦映画村と言います。その名の通り、東映の京都撮影所の一部で、それをテーマパークにして一般公開したもので、1975年に開村しました。修学旅行生などいつも多くの観光客でにぎわう、京都でも代表的なテーマパークです。

映画やドラマのオープンセットがあるため、タイミングがあえば撮影の様子を実際に見ることもできますし、時代劇の扮装を楽しんだり、忍者や殺陣などのショーを楽しむこともできます。撮影をしていないときには実際にセットの中に入って、役者気分を味わうこともできます。

さて、その太秦映画村は京都市右京区太秦にあります。アクセスですが、車やバスによる方法のほか、JR、嵐電などを使うアクセスもあり、便利です。入り口も正面口側、撮影所口側と2か所あります。ただ、駐車場はありますが、休日などは混む可能性があるので、公共交通機関を利用したほうがいいでしょう。

バスの場合は、京都市バス、京都バスのルートがあります。乗るバスによって違いますが、四條烏丸方面からは「太秦映画村道」、JR京都駅からは「常盤仲之町」「太秦広隆寺前」、京阪電車方面からは「太秦広隆寺前」、「太秦映画村前」などが最寄りバス停になります。「太秦映画村前」からは徒歩すぐ、ほかのバス停からは徒歩5分程度です。撮影所口から入るのであれば、「太秦開町」まで行けばこちらも徒歩すぐです。

一方、JRの場合はJR山陰線（嵯峨野線）の「太秦」駅、「花園」駅が最寄り駅になります。太秦駅からは徒歩5分、花園駅からは徒歩13分ほどですが、正面口側が花園駅、撮影所口側が太秦駅です。どちらの駅も普通列車のみ停まるので、乗る電車には気をつけましょう。

太秦映画村へのアクセスで最もおすすめなのは、嵐電を使うアクセスです。嵐電「太秦広隆寺」駅からは徒歩5分程度ですし、2017年3月に阪急電車の西院駅からのアクセスが便利になり、さらにアクセスしやすくなりました。またこの時に、撮影所口側そばに「撮影所前」という駅ができました。徒歩2分程度と近く、さらにアクセスしやすくなっています。

太秦映画村の見どころは、何と言っても時代劇の世界を丸ごと体験できることにあります。イベントや体験などについては後述するとして、ここでは全体的な施設の見どころについてご紹介します。

正面入り口を入った隣にある現代風な建物がパディオスです。チケット売り場などもありますが、中には3Dシアターや忍者の砦という立体迷路などがあり、天気がよくないときなどでも楽しめるアトラクションがあります。

太秦映画村ではここは外せません。江戸時代、明治時代の建物や乗物などが再現されており、タイミングがよければ撮影の様子を見ることもできます。長屋の中に入ったり、奉行所でお奉行様になったり、牢屋に入ったりしてみましょう。

オープンセットをまわる時には、細かいところも見逃さずに。蔵から忍者が綱渡りで出て来たり、目の前の堀から怪獣が出て来たりするかもしれません。人力車に乗ったりすることもできますので、まるごと色々楽しんでみましょう。

太秦映画村は前述の通り、東映京都撮影所の一部です。そのため、東映京都撮影所に所属する俳優がさまざまなイベントで時代劇について教えてくれます。このイベントは数人のグループで映画村をまわるのですが、俳優さんがガイド役をつとめるもの。普段気づかない撮影の裏話などを教えてくれるので、時代劇好きな方はもちろん、今まであまり見たことがないという方にも面白いイベントです。

このチャンバラ辻指南も俳優が指導してくれるイベントのひとつ。時代劇では外せないアクションシーンであるチャンバラについて説明したあと、実際にシーンを演じてみることができます。悪役をばっさりと斬ることができるなんて爽快ですね。

こちらは実際に時代劇に使われる小道具を使い、江戸時代の生活について教えてもらうイベントです。「学習」というと堅苦しいイメージですが、こちらも俳優が指導してくれるので、楽しく学ぶことができます。

太秦映画村で体験！というとやはり扮装体験があげられます。京都の観光地の中には花魁や舞妓などの扮装ができる場所はあるのですが、さすが撮影所、いろいろな扮装ができるのが強みと言えるでしょう。実際、オープンセットを歩く時に、殿様や町娘などの扮装で歩くと、さらに気分も出て楽しめると人気です。

この扮装体験ですが、大きく分けて2種類あります。扮装をして写真を撮るだけ、というものと、映画村の中を扮装の状態で散策できるものです。写真を撮るだけ、というほうはリーズナブルで時間も短いので、あまり時間がないが気分だけでも味わいたい、という方に人気。かつらと着ている服の上から着物を着て、着物にあった背景のところで写真を撮ります。

一方、散策がつくコースになると、ぐっと本格的になります。実際に着て動くことになるので、きちんと着物を着つけてもらうことになります。かつらやメイクなどはそのレベルによって違いますが、一番きっちり扮装するレベル100の本格扮装の場合、東映のベテラン技術者によるメイクに結髪、着つけのほか、衣裳によってはその格好で１時間の散策もできます（打ち掛けのタイプは散策不可）。

このような扮装のほかに、特殊撮影が体験できる場所などもあります。興味がある体験コースを選んで、映画村ならではの楽しみを見つけるのもいいですよね。おすすめコースなどもあるので、確認してみるといいでしょう。

映画村で楽しんだあとはおいしいランチを、ということになりますが、もちろん映画村の中にランチやスイーツを楽しめるお店が何軒かあります。それらのお店も江戸時代の建物を模しています。どんなものが食べたいかによって店が選べるので、簡単に紹介してみましょう。

家族連れなどでいろんなメニューから選びたい、という方には「スターズカフェ　CHANBARA」が人気です。映画村の中でもっとも大きなレストランで、定食やお子さまランチなどのメニューが揃っています。ラーメンが食べたいときは「ラーメン　喜らく」。なんと水戸黄門が食べたという「水戸藩ラーメン」が人気です。医食同源の思想で作られているとか。元気に旅行ができそうですね。

丼ものやそばなら「丼・そば・甘味花見茶屋」。京都名物「衣笠丼」が食べたいならここです。また甘味メニューやお抹茶なども味わえるので、そういったときもどうぞ。他にうどん屋さんや湯葉メニューが食べられるお店などもあります。映画村の中だけあって、ランチも京都らしかったり、時代劇のイメージが取り入れられていたりするので、その点でも楽しめるのではないでしょうか。

また、ランチのほかにスイーツが楽しめるお店もあります。スイーツの場合はイートインはもちろんですが、テイクアウトもあります。千両箱入りのポップコーンや、京都らしい抹茶味のスイーツなどを楽しむのも映画村らしくていいですね。

太秦映画村には京都らしいお土産ももちろんありますが、こちらも映画村ならではのお土産がいろいろ揃っています。時代劇が好きな方には時代劇に出てくるアイテムがおすすめです。たとえば水戸黄門に出てくる印籠や新撰組の旗やハッピ、忍者の手裏剣などはまさにここでしか購入できない一品です。

また、子どもたちに人気のものとしては、アニメグッズがあげられます。太秦映画村を運営する東映では、戦隊ものやプリキュアなどのアニメを製作しており、そのグッズもたくさん。大人でも、小さいころに好きだったキャラクターグッズがあるかもしれません。子どもと一緒に探してみてはいかがでしょうか。

駅やバス停の名前でもわかるように、太秦映画村のすぐそばにあるのが広隆寺。日本にやって来た渡来人の泰氏の氏寺として知られます。この寺の弥勒菩薩半跏像は国宝第一号であり、以前は切手のデザインにも選ばれました。せっかくですので、静かに仏像を拝む時間を持つのもいいですね。

京都の観光地として有名な嵐山ですが、特に嵐電を使うとすぐそばです。太秦広隆寺の駅からは一本で嵐山駅まで行けますし、撮影所前駅からでも帷子ノ辻乗り換えで行けます。嵐山には渡月橋や天龍寺、野宮神社など、観光スポットも多く、ゆっくり時間をとって観光したいところ。ぜひ嵐山まで足を伸ばしてみてください。

太秦映画村はそこだけで一日観光してもいいほど、楽しみどころがたくさん。有料アトラクションもありますが、回数券でお得に楽しめるプランもあります。また、今回は映画村の中のランチスポットを紹介しましたが、周辺には撮影所のドラマに出る役者さんがよく来る食べ物屋さんがいろいろあるとか。もしかしたら有名なあの方に会えるかもしれません。ぜひ、非日常の世界を存分に体験してくださいね。