洒水の滝へのアクセス方法・駐車場は？ハイキングや絶品パンケーキを楽しもう！

東京から西に約80kmの場所にある、神奈川県で唯一静岡県と山梨県に隣接する町があります。町の90％が丹沢大山国定公園の森林などに囲まれた山北町です。この町は、自然資源にめぐまれた人気観光スポットが沢山あります。

そんな山北町には、鎌倉時代に名僧文覚上人が修行したと言われる洒水の滝があります。西丹沢山系や酒匂川の清流が流れ、自然に囲まれた緑豊かな町です。そんな場所にある洒水の滝は、山北町にある人気観光スポットです。洒水の滝情報を紹介します。

山北町の人気観光スポット洒水の滝は「日本の滝百選」や「かながわの景勝50選」に指定された名瀑です。酒匂川の支流滝沢川から流れ落ちる滝の姿は、森林の緑に囲まれて勇壮に、そして厳かに流れています。

その景観は、マイナスイオンで癒やされる空間の中に、絵画にある風景のように美しく映ります。そして古くから、滝修行のできる場所ともいわれる静粛な洒水の滝の姿は、日本の滝百選やかながわの景勝50選に指定されて尚、かながわ未来遺産100にも選定されています。

神奈川の名瀑の一つに数えられる洒水の滝は、相模国最大の滝であったという様に新編相模風土記稿に記録されています。そして、その滝の名前は「蛇水の滝」と記されています。古来から引き継がれた、洒水の滝は滝行のできる滝として名だたる歴史があります。

丹沢山系の西側に位置する山北町の山林部には、丹沢湖などの観光スポットや洒水の滝と周辺の紅葉スポットなどの自然資源が豊富にあります。古来から続く滝行のできる聖地として存在する洒水の滝です。1年を通して観光客の往来のある人気の洒水の滝です。

洒水の滝の意味する由来は、奥深いものがあります。そもそも洒水とは「浄水を散らして身を清め、道場を清める行為」を意味する仏教用語と言います。神聖なこと故に、洒水の滝に流れる滝沢川の浄水に打たれて修行するというものです。

鎌倉時代初期には、文覚上人が100日間洒水の滝に打たれて、荒行をなすなどして身を清めたと云われ、その後に続く修行者が洒水の滝の荒行に臨んだ等と伝えられています。山の深い山北町に浄水が流れ落ちる様が、洒水の滝と云われるようになったと言われます。

一の滝69m・二の滝16mそして、三の滝29mの落差のある洒水の滝の規模は、古来より相模国最大の滝と記されています。

この様に、全部で114mの長さを流れ落ちる滝です。三段構造の滝の流れは、景観的にもすらしいものがあります。一般的には観瀑台から見る一の滝や、周辺の緑や秋口の紅葉の景色などが映える洒水の滝は、ハイカーや観光客に人気の場所です。

酒匂川の支流滝沢川から流れ落ちる洒水の滝の水は、名水で有名です。年間を通して水温21度のミネラル分を多く含んだ水は、生活用水としても認定されています。

観光客は、ペットボトルなどに汲んで持ち帰り、近くでは洒水の滝の水でコーヒーを点てたりしています。ミネラルを多く含んだ洒水の滝の水は、多くの人に愛されています。

1985年に環境庁（現環境省）が、全国各地の名水と言われる湧水や地下水や河川（用水）の中から、100箇所を選定しています。

神奈川県では、秦野市の秦野盆地湧水群とともに洒水の滝が名水100選に選定されています。それほどに神奈川を代表する名水として人気のある洒水の滝の水です。

一般的に洒水の滝の水は、ミネラル分を含む軟水と言われています。富士山の東・丹沢の西南部を主源流として、丹沢山地と箱根山の間を抜けるように相模湾に流れる酒匂川です。その源流に近い山北町の滝沢川に流れる水の成分は、ミネラルを含んだ名水です。

洒水の滝の水の人気の秘密は、1リットルあたりに含めれるミネラル成分で証明されています。含まれているミネラル分は、カルシウム・重炭素・硝酸などがあります。そんな洒水の滝の水は、1リットルあたり58ミリグラムの軟水ミネラルウォーターです。

この様に、日本の名水100選に選定された名水洒水の滝の水は、ハイカーの喉を潤したり観光客は、持参したペットボトルに水を汲み込んで、持ち帰ったりしています。

洒水の滝の名水は美味しいと評判で、洒水の滝の近くには水汲み場もありペットボトルに汲み入れています。洒水の滝近くでは、ペットボトルを販売しています。丹沢山系のマイナスイオンを身体中に浴びて、洒水の滝のおいしい水を飲むという贅沢がそこにあります。

洒水の滝の楽しみ方は、様々あります。洒水の滝その場所で、景観楽しむという一番オーソドックスな楽しみ方から、洒水の滝周辺のハイキングなど1日を満喫する楽しみ方があります。

ハイキングコースの途中には、石像や木像がおいてある場所があったりもします。そして、河村城址などの歴史散策や、洒水の滝周辺の鬱蒼と茂る森の風景は四季の移り変わりが楽しめます。春には桜・秋には紅葉が楽しめるという神奈川の人気名勝地でもあります。

丹沢山系から流れるマイナスイオンは、洒水の滝をまるごと包み込むようです。そんなマイナスイオンを浴びながらのハイキングも、洒水の滝の楽しみ方です。

山北の町を見下ろすことのできる小高い丘の上に、河村城址歴史公園があります。そして神奈川の名瀑洒水の滝といったハイキングは、史跡と名瀑を散策するという山北の歴史を知るとともに、マイナスイオンの恩恵に預かるというおすすめのハイキングコースです。

JR御殿場線山北駅から歩いて10分くらいのところに「森林セラピーコース」の始点があります。標高100mから約200mの整備されたハイキングコースは森林の緑に憩い癒やされ、河村城址歴史公園で山北町を一望し、山北の歴史を知る事ができます。

自然を活かした体験型のイベントが行われたりしています。河村城址歴史公園から約30分位で洒水の滝入り口です。霊験あらたかな洒水の滝のエリアに入ります。赤い橋から見上げる洒水の滝の素晴らしさにしばし目を奪われます。見どころタップリのハイキングです。

河村城址・洒水の滝コースのハイキングの最後に、山北鉄道公園に着きます。ここでは、D52の勇姿を見ることができます。この様に、歩行距離約6.1km・所要時間約2時間15分のハイキングコースです。

比較的アップダウンのやさしい人気ハイキングコースは、周囲を囲む木々や森から流れるマイナスイオンを浴びて癒やされ、霊験あらたかな洒水の滝のパワーを感じることのできるハイキングコースです。

洒水の滝の夏の始まりを告げるとも言えるイベントが「洒水の滝祭り」です。毎年7月の第4日曜日に開催される洒水の滝の一大イベントです。

箒持ちを先頭に馬鈴師や導師や僧侶などが、観光客の安全を祈願して洒水の滝までの道を、掃き清めるという名瀑おろしという儀式をとりおこないます。

神奈川の山北洒水の滝で行われる洒水の滝祭りは、午前10時に滝不動尊境内の洒水の滝碑の前で、滝開式が行われます。そして、お祭りは午後2時30分に始まる洒水の火祭りまで続きます。

滝祭の最中には、水行や洒水太鼓の演奏などが行われます。木々に囲まれた一筋の洒水の滝を見て、イベントはすすめられて行きます。そして、洒水の滝祭りのイベントが終わると、洒水の滝の夏シーズンが始まるという恒例の滝祭りです。

神奈川の名水洒水の滝のイベントは、このようにして恒例的に行われます。洒水の滝祭りは、観光客の安全を祈願すると同時に、来場する人や山北町の安全祈願なども含めた地域イベントとして盛り上がっています。

壮大に華やかに繰り広げられる和太鼓の競演は、洒水太鼓の他に2018年のイベントには、八潮太鼓（東京品川区）や小山町の駿河の国鼓太郎に夜太鼓演奏がありました。この洒水の滝祭りは、毎年7月の第4日曜日に開催されています。

神奈川の洒水の滝へのアクセスは、意外に便利にアクセスできます。JR御殿場線山北駅から、ハイキングを楽しみながら歩いて約35分というアクセスができます。公共交通機関を利用するアクセスもありますが、歩いて森林浴を楽しむアクセスはおすすめです。

洒水の滝は、駐車場も整備されていますが、駐車場に駐車できる台数に制限があります。マイカーなど車でのアクセスもおすすめですが、駐車場情報を確認することをおすすめします。丹沢山系の一部の森林の中にある洒水の滝は、アクセスしやすい場所にあります。

洒水の滝は、何度も言うようですが丹沢大山国定公園の一部、森に囲まれた場所にあります。と言っても山奥深い場所にあるのではなく、歩いてもバスでも行ける比較的近い距離の場所にあります。

JR御殿場線山北駅から約2.3kmの場所に位置します。国道246号線から県道を経由して、車で10分とかからない場所に洒水の滝はあります。そんな洒水の滝の所在地は神奈川県足柄上郡山北町平山です。

洒水の滝にバスを利用してアクセスする場合は、バスの本数が少ないので事前に調べておくことをおすすめします。山北駅前からは、町内を循環するコミュニティバスが運行されています。

JR御殿場線山北駅から山北町内循環バスぐるりんで、7つ目の平山バス停で下車します。バス停からは、ハイキングコースを歩いて約10分くらいでアクセスできます。因みにバス代は、大人3kmまで100円・3km以上200円です。

洒水の滝に車でアクセスする場合は、東京方面からアクセスは東名大井松田ICを降りて、約10kmの距離を走ります。県道72号線を籠場交差点まで走り右折してすぐに左折して国道246号線アクセスする方法があります。

もう一つは、東名大井松田ICを降りてから国道255号線を走り籠場インターから国道246号線にアクセスする方法があります。そして、山北町に入る県道76号線で山北町から桶口交差点（国道246）を越えて、県道矢倉沢山北線からアクセスします。

洒水の滝には駐車場があります。しかし、駐車場のキャパは狭くて約10台程度の駐車場スペースです。駐車場が満車の場合は、隣に大型車用の駐車場がありますから、そちらの駐車場を利用できることもあります。

洒水の滝駐車陽から洒水の滝までは、約160m・歩いて3分位の場所にあります。高低差60m位の坂道ですから、普通に歩いて疲れない距離の場所という駐車場との距離感になります。

丹沢山系に囲まれる地形の中にある山北町には、洒水の滝の他にも丹沢湖などの観光スポットがあります。そして、ハイキングなどで森の中でマイナスイオンを体感したり、街中を散策したり歩く楽しみがある場所です。

そんな山北町の洒水の滝周辺にあるおすすめの立ち寄りスポットを紹介します。古民家を利用したパンケーキの美味しいお店やハイキングの疲れを癒やす日帰り風呂、そしてD52機関車が見れる鉄道公園などがあります。

洒水の滝の風景に馴染むように古民家風のカフェがあります。古民家カフェ恭月です。40年前に鎌倉にあったパンケーキのお店の伝統の生地を引き継ぎ、この地に古民家カフェを開業しています。

古民家カフェ恭月では、しっかりもちもちの生地の美味しさを伝承したパンケーキをいただくことができます。洒水の滝や周辺の緑の中に馴染んだ古民家の雰囲気に癒やされながら、美味しい恭月のパンケーキを味わうことができます。

古民家カフェ恭月は、オーナーシェフを始めスタッフ全員が女性という様に、ソフトで美味しい伝統のパンケーキを食べさせてくれます。おすすめのメニューは、クリームチーズパンケーキです。

このクリームチーズパンケーキこそ、Higeの伝統と味をそのまま再現したという、しっかりもちもちした生地のパンケーキです。人気のクリームチーズパンケーキの他にもシナモンなどシンプルなパンケーキやお食事のできるおすすめメニューが揃っています。

古民家の雰囲気でいっぱいの古民家カフェ恭月のお店には、20台分の駐車場があります。築100年を越える古民家を改築して、ゆったりできる空間を作り出した古民家カフェ恭月です。営業時間は11時から18時までで、定休日は毎週水曜日です。30席のテーブル席は、古民家の雰囲気をそのまま感じられる空間の中にあります。

古民家カフェ恭月の裏側には、駐車場（20台収容）があります。古民家カフェ恭月に、東京方面から車でアクセスするには、国道246号線を御殿場方面に走り、桶口交差点を左折して県道726号線（矢倉沢山北線）をしばらく走った右側にあります。

電車を利用してアクセスする人は、JR御殿場線山北駅で下車して、山北町循環バスに乗車します。西部循環線平山バス停から歩いて2分くらいの場所にあります。その他にも足柄橋バス停（徒歩4分）・高瀬バス停（徒歩6分）からもアクセスできます。

洒水の滝ハイキングのあとの疲れを癒やすには、山北町健康福祉センター内にある「さくらの湯」で入浴を楽しむ事ができます。北海道長万部の名湯二股ラジウム温泉の石灰華原石100%使った、炭酸カルシウム人工温泉です。

効能は、疲労回復など様々ですが、ハイキング等の疲れを癒やすには最適なさくらの湯です。さくらの湯の利用料金は、一般2時間200円と6時間700円です。小中学生・幼児（3歳以上）と障害者は、半額です。定休日は木曜日と年末年始（12月28日から1月4日）です。

炭酸カルシウム温泉さくらの湯は、午前10時30分から21時まで営業している日帰り入浴施設です。さくらの湯には、2種類の大浴槽と露天風呂があります。浴室（1）は、奇数日男性・偶数日女性。浴室（2）は、奇数日女性・偶数日男性というように利用区分がされています。この他にサウナ（高温・低温）やかぶり湯などがあります。

さくらの湯へのアクセスは、東名大井松田ICから約9km・所要時間約20分の時間距離があります。山北町健康福祉センターの3階にあります。駐車場は、健康福祉センター駐車場を利用するようになります。駐車場詳細は、健康福祉センターでお尋ねください。

電車でのアクセスは、JR御殿場線山北駅から歩いて2分程度でアクセスできます。大井松田ICから国道255号線から246号線を経由して山北町内からアクセスする方法と途中で県道721号線からアクセスする方法があります。

山北町でおすすめの立ち寄りスポットに、JR山北駅から2分の場所に、山北鉄道公園があります。日本最大の貨物機関車D52が展示されています。公園には、子供が遊べるSLの形をした滑り台等の遊具があります。

そして山北鉄道公園は、桜や紅葉が楽しめる観光スポットでもあります。山北鉄道公園は、山北町が神奈川の「鉄道の町」として重要な役割をしていたという証明をしている場所でもあります。

日本最大貨物機関車D52の勇姿は、鉄道ファンならずとも足を止めて見入ってしまうほどです。1日3回D52型機関車が動くときがあります。D52が動く姿が見られるのは、山北鉄道公園だけです。

D52型機関車は、10時30分と13時と14時30分の1日3回動きます。運行距離は車輪2回転分の約12mですが、ボーッという大きな汽笛を合図に動くD52の姿は、圧巻としか言いようのない感動の場面に遭遇できます。

山北鉄道公園へのアクセスは、大井松田ICから約9km・所要時間約23分の時間距離があります。山北鉄道公園には、大井松田ICから国道255号線から246号線そして県道721号線を走り、山北町岸から県道74号線を利用するアクセス方法があります。

電車でのアクセスは、JR御殿場線柳北駅から約200m・歩いて3分位の時間距離の場所にあります。桜や紅葉が楽しめる山北鉄道公園は、電車で山北駅まできて、周りの景色や町風などをたのしみながらアクセスする方法もおすすめです。

丹沢湖は、西丹沢の酒匂川水系の河内川につくられた三保ダムによってできた人造湖です。洒水の滝とは、道路距離で約12kmの距離関係にある、四季折々の自然の変化が見られる丹沢湖です。

丹沢湖には大仏大橋や永歳橋など57の橋が架かっています。丹沢大山国定公園に属している自然との調和が素晴らしい人工湖です。神奈川景勝50選やダム湖100選に選ばれるなど、景勝地として人気の観光スポットです。山北町は自然に恵まれた観光資源が豊富な町です。

神奈川の最西端に位置する山北町は、丹沢大山国定公園の一部に属し森林等自然に恵まれたのどかな町です。そんな、自然資源の豊富な町に鎌倉時代初期に文覚上人が滝行を行なった伝わる洒水の滝があります。

神奈川の名瀑として人気の洒水の滝は、名水の流れる場所でもあります。丹沢山系から流れるきれいに澄んだ水は、ミネラル分が多く含まれる名水として人気です。そんな洒水の滝で、名瀑と名水を堪能しませんか。おすすめの観光スポットです。