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北海道の廃線跡めぐりが人気!写真とともに紹介!駅や列車がなつかしい!

北海道の廃線跡めぐりが人気!写真とともに紹介!駅や列車がなつかしい!
投稿日: 2017年2月16日最終更新日: 2020年10月7日

なつかしい駅舎や列車の残る、北海道の廃線跡。郷愁のある北海道の廃線めぐりが人気です。希少な廃線跡の景色がたのしめるツアーを行っているところもあります。人気の廃線跡や、なつかしい風景を見ることのできる場所、宿泊できる駅舎などを写真とともにご紹介します。

なつかしい風景に出会える、北海道の廃線跡めぐり見出し

北海道には数多くの廃線跡があります。なつかしい風景がそのままのこされた駅舎、状態よく保存されているSLや客車、緑に覆われた廃線路。そんな廃線跡めぐりがいま、しずかな人気となっています。場所によっては廃線跡をめぐるツアーもおこなわれていて、ひとりで行くのはちょっと不安という方でも気軽に参加できるものがあります。路線図を片手に道内各地の廃線跡をめぐり、お気に入りの駅を見つけてみませんか?

1.北海道旧広尾線愛国駅の廃線跡見出し

道東・帯広市から広尾市までの全長84kmを走っていた広尾線。1987年2月に廃止された愛国駅は、路線図で見ると帯広駅から数えて3番目に位置します。昭和の時代に「愛国から幸福へ」というフレーズで、同じく旧広尾線の2つとなりの駅、幸福駅とともに全国のカップルに人気でした。現在もツアーが行われるほどです。いまの駅舎は交通記念館として運営されていて、大人気だった「愛国から幸福ゆき」の切符をモチーフにした像や、パネル、SLなどを展示しています。

有名な切符をモチーフにした像。むかし、列車に乗ると「切符を拝見します」とやってきた車掌さんがハサミを入れてくれました。その形まで再現されているのが、廃線跡とともに郷愁をさそいます。

2.北海道旧広尾線幸福駅の廃線跡見出し

名前を見るだけでもしあわせな気分になれそうな、旧広尾線幸福駅。路線図を見ると、愛国駅から広尾寄りに2つ目の駅です。愛国駅とおなじく、広尾線の廃止により、その役目を終えました。全国各地からツアーなどでやってくる、多くの観光客に愛された駅のひとつです。テレビ番組で紹介されたことがきっかけでブームを呼び、一時期は数年のあいだに1000万枚の切符が売れたというほどの人気でした。

廃線となった今もバスツアーなどが組まれるほど人気だった幸福駅。2013年、老朽化にともない建て替えがおこなわれましたが、いまも同じ姿をたもち、訪れる人をたのしませてくれています。

3.北海道旧広尾線忠類駅の廃線跡見出し

広尾に向かって幸福駅から4つ目にある忠類駅。忠類とはアイヌ語で「流れの強い川」を意味します。残された駅舎は交通博物館や記念館などに利用されるところも多いなか、忠類駅は時間が止まったかのように、駅舎や列車、線路がそのままの状態で保存されています。古い一軒家ふうの木造の駅舎は、なつかしの風景を思い起こさせてくれますね。保存状態がよく、廃線跡めぐりにもおすすめの駅です。

愛国駅、幸福駅、忠類駅が残る旧広尾線。そのほかにも大樹駅、広尾駅が残っています。路線図片手に、帯広から広尾までの廃線跡を順に回るのもいいですね。

4.北海道旧幌内線萱野駅の廃線跡見出し

岩見沢~幾春別間を走っていた幌内線は、石炭運搬に欠かせない存在でした。路線図を見ると、約18kmという短い距離ながら、炭鉱が栄えていたころには重要な役割を担っていたことを感じさせます。そのうちのひとつである萱野駅は1987年7月に廃止となりました。岩見沢から2つ目、三笠駅のとなりに位置します。岩見沢までは、千歳空港からだと車で1時間半もかからず、札幌からでも1時間かからない距離にあり、比較的めぐりやすい廃線跡と言えるでしょう。駅舎はライダーハウスとして運営されています。まれに、炭鉱跡や歴史的建造物のツアーコースにこの萱野駅も含まれる場合があるようです。

わずかに残されたホームと駅標。夕日に照らされた列車がノスタルジックな風景を見せてくれます。季節や時間によって、さまざまな表情に変わる廃線跡や駅舎の景色。何度でも訪れたくなりますね。

5.北海道旧幌内線三笠駅の廃線跡見出し

かつては炭鉱で栄えた三笠市。その石炭を運搬するために敷設された幌内線開通時は「幌内太(ほろないぶと)駅」という名前でした。現在、幌内太駅として復元された旧三笠駅舎は、鉄道村であるクロフォード公園のモニュメント的な存在として活用されています。旧幌内線の廃線を利用したトロッコ鉄道ツアーなどのアトラクションをたのしめるとあって、家族連れにも人気の駅です。

まるで、いまもまだ使われているかのような三笠駅の風景。廃線跡とは思えない現役感を漂わせています。

6.北海道旧幌内線唐松駅の廃線跡見出し

三笠駅をはさみ、萱野駅と反対側に位置するのが唐松(とうまつ)駅です。地元の方たちの手により修復・保存され、公民館として使用されています。特徴的な屋根の形が北海道らしさを味わわせてくれる駅舎です。ホームもそのまま残っていて、緑に覆われた姿が廃止からの年月を教えてくれるようですね。

区間は短いですが、炭鉱が栄えた明治から昭和にかけて、とても重要な役割を担っていた幌内線。札幌や千歳空港など要所からのアクセスもしやすく、日帰りで訪れることもできます。路線図を片手に、気軽にめぐれる人気の廃線跡です。

7.北海道旧士幌線・糠平駅の廃線跡見出し

帯広駅を起点として南下する広尾線とは逆に、絶景スポットの多い十勝平野を北上するのが士幌線です。帯広駅を境にして、広尾線と士幌線が南北に延びているのが路線図で確認できます。全長約78kmに渡る士幌線は、1987年3月にその役目を終えました。糠平(ぬかびら)駅に残された廃線跡は現在トロッコ鉄道として活用されています。かつてあった駅舎は糠平ダム建設で移転し、いまの場所に作られました。糠平駅構内を走る線路に沿って、森の中を散策してみるのもおすすめです。

8.北海道旧士幌線・幌加駅の廃線跡見出し

駅舎は現存していませんが、ホームや線路などは残されていて、緑におおわれた姿がうつくしい幌加駅跡です。その緑の多さが、廃線となってからの歳月の長さを感じさせます。森の奥深くにあるような風景ですが、実際の幌加駅跡は国道273号線からほど近い場所にあり、訪れやすい廃線跡です。

森の中へ分け入っていくようにまっすぐ延びた線路。自然に還るかのような一体感が郷愁をさそいます。

ツアーも人気のタウシュベツ川橋梁

旧幌加駅から5kmほどのところにあるタウシュベツ川橋梁は、士幌線最大の見どころでもある廃線跡です。北海道遺産ともなっていますが、倒壊の恐れもあり、いつまでこの姿を保っていられるかわからない状態。幌加駅とあわせて訪れたいスポットです。

士幌線が通っていた地域は、自然に囲まれた壮大でうつくしい景色や、なつかしい風景が残る場所が多くあり、これから廃線跡めぐりをはじめようとする方へもおすすめの路線です。

9.北海道旧相生線・北見相生駅の廃線跡見出し

道東に位置する旧相生(あいおい)線は、美幌駅から北見相生駅までの36.8kmを走っていた路線です。1985年4月に廃止となりました。相生線の終端駅ということで併設されていた職員官舎も現在残っています。いまの旧北見相生駅跡にある駅舎や列車、線路などが当時のままの姿で保存され、昭和のなつかしい風景をたのしむことができます。秋には紅葉も楽しめる観光スポットとしてもおすすめの廃線跡です。

駅舎も客車も保存状態がとてもいい北見相生駅。駅舎の向こうに残された客車は、今もまだ現役として使われているかのようです。トタン屋根の駅舎には、古き良き時代を思い起こさせるなつかしさがあります。

北見相生駅の広い敷地は鉄道公園として残されています。園内には旧駅舎をはじめ、機関車やトロッコなどもあり、とても見ごたえのある廃線跡となっています。

園内の中心あたりに置かれている、あざやかな青色の客車は、現在ライダーハウスとして使われています。車内からも、なつかしい風景を楽しむことができます。

10.北海道旧湧網線・計呂地駅の廃線跡見出し

湧網線は中湧別~網走間の全長約90kmを走っていた路線です。他の路線と同じく、1987年3月に廃止となりました。道東のサロマ湖に面した湧別町の計呂地(けろち)交通公園内に、旧計呂地駅とSL「S58」が保存・展示されています。ダイナミックな記念撮影のできる廃線跡としても人気です。

湧別町計呂地(けろち)にある、旧国鉄の駅舎です。突然現れた古い駅舎と除雪車。昔のまま保存されているので、見ごたえがありました。タイムスリップしたかのような感覚です。いい記念になる写真撮影もできるのが良かったです。(クチコミガイド【フォートラベル】canary-loveさん)

見ごたえのある廃線跡の写真撮影には気合が入ります。計呂地駅のように、駅舎だけでなくホームや客車、線路までが残されていると、いい写真が撮れるのではないでしょうか。

SLに連結されている客車には、大人300円、子ども150円という低料金で宿泊することができます。元保線区詰所として使われていた「駅長の家」にも、大人500円、子ども250円で宿泊できます。ここで疲れをいやし、また次の日に別の廃線跡をめぐる、というのもいいですね。旧湧網線廃線跡の計呂地駅は、夏休み中の家族旅行としてもおすすめの廃線跡です。

【まとめ】北海道の廃線跡めぐりが人気見出し

今、静かなブームとなっている、北海道の廃線跡めぐり。旧広尾線をはじめ、北海道には多くの廃線が残されています。なつかしい昭和の風景を切り取ったかのように保存された駅舎や客車。中には宿泊可能なところや、ツアーで訪れることができる場所、廃線跡を利用したアトラクションをおこなっている地域もあります。季節によって、その景色も変わり、一度だけでなく、何度でもめぐりたいと思える廃線跡もあることでしょう。路線図を活用し、計画を立ててめぐるのもたのしいですね。

投稿日: 2017年2月16日最終更新日: 2020年10月7日

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