ベジマイトはオーストラリアの独特な風味の調味料!
ベジマイトという調味料をご存知でしょうか。初めて名前を聞くという方も、食べたことがあるという方も、ハマっているという方もいるかもしれません。今回は、気になるベジマイトについて特集します。
味の特徴や美味しい食べ方・おすすめ活用レシピもご紹介!
調味料であるベジマイトで最も気になるのは味です。自分の口に合うのか、またそもそもどこの国の調味料なのか、美味しい食べ方はあるのかなど、徹底リサーチします。ベジマイトのおすすめ活用レシピもご紹介です。
ベジマイトってどんな調味料?
ベジマイトとは一体どんな調味料なのでしょう。名前からして日本古来の調味料でないことは確かのようですが、ではどこの国の調味料なのでしょう。調味料、ベジマイトについて詳しく掘り下げていきましょう。
オーストラリアではポピュラーな発酵食品
ベジマイトは、オーストラリアやニュージーランドではポピュラーな発酵食品です。国民食と言われることもある程ポピュラーな食べ物で、酵母エキスと麦芽エキス、塩を原料に作られています。全て天然の素材を使い、合成保存料や合成着色料は使われていません。
栄養価が高いことから第二次世界大戦の軍の携行食として採用され、現在でも国防軍が利用しています。オーストラリアのメルボルン近郊の工場で製造されていて、オーストラリアを中心に年間2300万個が販売されている食品です。
「世界一まずいジャム」と言われることも
オーストラリアの国民食と言われる程メジャーなベジマイトですが、麦芽や酵母を使っているため独特の風味がします。一般的にはトーストに塗ったり、スープに入れたりして食べられているペーストなので、ジャムに分類され、「世界一まずいジャム」と言われることもあります。
ベジマイトの味や香りの特徴
ベジマイトは一般的な食品にはない強烈な発酵臭がします。ジャムと言っても甘さは全くなく、塩辛く、じんわりと染みだすほのかな苦みなど、確かに「世界一まずいジャム」と言われるのも納得の味わいです。
ベジマイトの栄養と効果
世界一まずジャムと言われることもあるベジマイトですが、戦時中に活躍した食品なだけに栄養価は保証付きです。
ビタミンB1、B2、B3が豊富に含まれ、その他脳機能に欠かせないチアミン、神経系をサポートするリボフラビン、食物栄養素をエネルギー変換するのに欠かせないナイアシン、疲労回復を助ける葉酸なども含まれています。
脂肪分は全く無く、カロリーは5gほどで8.6キロカロリーです。オーストラリアでは毎日パンに塗って食べる人もいる程の食品なので、日本の納豆的な存在として、健康に良いのも明らかです。
ベジマイトとマーマイトの違い
オーストラリアにはベジマイトとは別にマーマイトという、ベジマートに似た食品もあります。マーマイトは、イギリスから輸入されていた食品ですが、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えたことで開発されたのがベジマイトと言われています。
かつてベジマイトは、マーマイトをもじった「パーウィル」という商品名がついていたこともあります。
パーウィルとは、「Ma might not like the taste, but I'm sure Pa will」=「ママはこの味が好きじゃないかもしれないけど、パパならきっと好きだと思う」からきている商品名です。そんな洒落た名前の歴史もあるベジマイトとマーマイトを比較してみていきましょう。
ベジマイトとマーマイトの共通点
ベジマイトとマーマイトの共通点は、原材料にあります。ベジマイトの成分は、酵母エキス、塩、岩塩、モルトエキス、キャラメル、野菜エキス、ナイアシン、チアミン、リボフラビン、葉酸で、マーマイトの成分は酵母エキス、食塩、野菜エキス、スパイス、セロリエキスです。
ベジマイトもマーマイトもビール製造の過程で増殖する酵母と塩が主原料になっています。栄養価はどちらも高く、特にビタミンB類が豊富なのも共通しています。
イギリス圏では好んで食べられているベジマイトとマーマイトですが、アメリカ圏では好まれていないという点も共通しています。
ベジマイトとマーマイトの違い1:原産国
先にも少し触れましたが、マーマイトの原産国はイギリスです。マーマイトが製品化されたのは1902年ですが、似たような食品はビールの製造が始まった1680年頃には存在していたと言われています。一方、ベジマイトは1923年にオーストラリアで製造されています。
現在、ニュージーランドでは本家イギリス産をモデルとしたマーマイトが製造・販売され、オーストラリアにも輸出されて幅広く受け入れられています。ニュージーランド産はイギリス産よりも塩味が弱く、全体的にマイルドな味付けになっています。
オーストラリアとニュージーランドでは、ニュージーランド産のマーマイトが「マーマイト」、イギリス産のマーマイトは「アワメイト」という商品名で販売されています。一方ニュージーランド産がイギリスへ輸出されると「ビタマイト」という名前の商品になります。
ベジマイトとマーマイトの違い2:味
ベジマイトとマーマイトは原材料や製造方法が似ており、栄養価が高いという点も共通しています。しかし、味や食感に関しては若干の違いがあるようです。
ベジマイトもマーマイトも原材料に塩が含まれているので、どちらも塩味を感じる点は共通していますが、マーマイトの方が柔らかく甘みがあります。一方、ベジマイトはマーマイトと比べると食感が固くしっかりしていて、若干の苦みを感じます。
ベジマイトの美味しい食べ方・おすすめ活用レシピ
ベジマイトは日本でも輸入食を扱うお店や通販などで気軽に手に入る商品です。日本人でも栄養価の高さからハマっている人もいます。ベジマイトの美味しい食べ方やおすすめ活用レシピをご紹介します。
ベジマイトの基本の美味しい食べ方
ベジマイトは、オーストラリアではバターなどと一緒にパンに塗ったり、スープに入れたりして食べられています。日本人にとっても、パンに塗る食べ方は、比較的美味しいと感じる人の多い、入門的な食べ方になっているためおすすめです。
ベジマイトのおすすめ活用レシピ1:ベジマイトとアボガドのトースト
ベジマイトとアボガドのトーストは、初心者でも簡単にできるベジマイトの美味しいレシピです。トーストに薄くベジマイトを塗って、フォークでマッシュしたアボガドにパプリカパウダーを加え、ベジマイトを塗ったトーストにのせていただきます。
ベジマイトはあくまで薄く塗るのがポイントです。ベジマイトの味が苦手なひとにもおすすめの食べ方です。
ベジマイトのおすすめ活用レシピ2:ベジマイトのハニートースト
ベジマイトのハニートーストも簡単なベジマイトレシピです。少々苦みのあるベジマイトですが、はちみつを加えることによって、得も言われぬ味わいになります。
トーストにバターやマーガリンを塗って、ベジマイトとはちみつを塗ります。ベジマイトの量は少なめから徐々に好みに調節していくのがおすすめです。
ベジマイトのおすすめ活用レシピ3:ベジマイト入りチャーハン
ベジマイトはお米との相性も良い調味料です。オーストラリア在住の日本人の方にもおすすめのベジマイト入りのチャーハンをご紹介します。他にはない美味しさに感動のレシピです。ぜひお試しください。
原材料(2人分)
- ご飯 2膳
- 玉子 1個
- マッシュルーム(スライス) 小4個
- 玉ねぎ(みじん切り) 好みの量
- ベジマイト 小さじ1/2
- バター 大さじ1
- こしょう 少々
作り方
- ベジマイトは約50ccの水で溶いておく
- バター半分を使って卵をフライパンに入れ、スクランブルエッグにする
- バターの残り半分とマッシュルーム、玉ねぎを加え炒める
- ご飯を加え、ベジマイトを加えて全体をほぐしながら混ぜる
- 好みで焦がし醤油、塩を加え、最後にこしょうで味を調える
ベジマイトのおすすめ活用レシピ4:ベジマイトのエスニックチキン
鶏もも肉をベジマイトで味付けしたエスニックなレシピです。発酵調味料であるベジマイトは日本の味噌にも似た風味があるため、美味しく感じます。ふっくら焼きあがるクセになるレシピでぜひおすすめです。
材料(4人分)
- 鶏もも肉 2枚
- ベジマイト 大さじ2
- はちみつ 大さじ2
- みりん 大さじ2
- ごま油 大さじ1
- にんにくパウダー 適量
作り方
- 鶏もも肉は余分な脂を取り除き半分に切り、皮に包丁で数カ所切込みを入れておく
- ポリ袋に調味料と鶏肉を入れ、調味料を良く揉み込んで2時間以上おく
- タレの汁気をしっかり切手、フライパンに皮目を下にして中火で焼く
- 約4分焼いたら裏返し、ポリ袋に残っているタレを加えてフタをして約7分焼き、更に裏返して約7分焼く
- オーブンを使う場合は200℃で約18分焼く
ベジマイトのおすすめ活用レシピ5:ベジマイト入りツイスト
ベジマイトでパイを作ってみてはいかがでしょう。市販の冷凍パイシートにベジマイトとチーズを挟んで、1.5cm幅位に切ってリボン状にし、180度のオーブンで約20分焼きます。焼き立てが美味しいおすすめレシピです。
ベジマイトのおすすめ活用レシピ6:ベジマイト入り味噌汁
ベジマイトは味噌汁にちょっとだけ加えるのもおすすめです。体に良く、栄養価の高いベジマイトは夏バテ防止にぴったりです。わかめと豆腐、ネギの味噌汁にベジマイトを好みの量加えてみてください。
ハマるとクセになるベジマイトを美味しく楽しもう!
いかがでしたでしょうか。気になるベジマイトについて特集しました。ハマるとクセになる人も多いベジマイトは、夏バテ防止にもぴったりの栄養価の高い食品です。ぜひベジマイトを購入して、美味しく楽しんでみてください。
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