南島原市の観光を楽しむ！見所からグルメ・宿泊までおすすめまとめ！

江戸時代に幕府からの弾圧を受けたキリシタン。その弾圧と年貢の厳しい取り立てに立ち上がったのが天草四郎あり島原天草一揆です。日本史で必ず登場するこの事件は日本では珍しく宗教とのかかわりをもった歴史となっており、そのミステリアスな雰囲気に惹かれる人もいます。その舞台となった南島原市をご紹介します。

南島原市は長崎の南部に存在し、島原湾に接しています。湾の向かいには天草上島下島があり、日本史で有名な「天草島原の乱」の舞台となっています。キリシタン大名の有馬晴信が治めていた島原藩にはキリスト教の信者が多くいました。日本の多くは神道、仏教を信仰している中でキリスト教と密接に結びついた稀有な歴史をもった土地となりました。

南島原市の交通として特徴的なのはフェリーです。島原湾を中心として、熊本への航路や、天草へのルートなど海路も重要な交通となっています。フェリーを扱っている交通会社も多く存在します。南島原から天草へ行く際にも有用な交通ですので、ぜひ島原巡りの交通手段として覚えておくと損はないですよ。

南島原市の観光といえば島原天草の乱に関する史跡を巡るのが良いでしょう。島原天草一揆の終焉の地、原城跡をはじめ多くの史跡がキリシタンと結びついています。日本でも数少ない日本とキリスト教の融合が生んだ歴史が垣間見える観光地をご紹介していきます。

島原といえば原城跡は訪れべき場所の一つです。観光名所としても有名ですが、観光だけでなく歴史を学ぶ場所としても肌で感じることができるでしょう。天草四郎に関するものが多くみられます。天草四郎の墓、天草四郎像、本丸門跡は天草四郎の最後の居場所ともいわれるところで観光には必ず訪れたいところです。

日野江城は有馬氏の居城でこちらも島原観光にはぜひ訪れたい場所です。キリシタン大名として有名な有馬氏と関わりの深かったイエズス会によれば日野江城は「黄金の品や豪華な絵画で装飾された壮麗な建物だった」と評されています。その後有馬氏の居城は島原城に移りましたが日本キリスト教史の中心として国の史跡に選ばれています。

先ほどの原城跡の中にある、天草四郎の像です。「天草島原の乱」の一揆の頭として、多くの民を率いて幕府と戦った神童と呼ばれています。多くの人を魅了するカリスマ性に優れ、盲目の少女に触れるとたちまち目が見えるようになった、などその伝説には枚挙にいとまがありません。カリスマ性を補強するための話であるという説もありますが、それだけ彼のカリスマ性が優れていたという証かもしれません。

観光といえば天草四郎に関するところが有名ですが、実は白浜海水浴場など綺麗な海岸もぜひ訪れてほしい観光スポットです。環境省の「快水浴百選」にも選ばれたこともあるほど白い砂浜と青い海のコントラストが美しい海水浴場です。

南島原市のイベントも見逃せません!夏の風物詩「花火大会」から口之津港で行われる「マリンフェスタ」。「島原天草一揆」に由来するまつりなど、歴史と伝統が今に息づくイベントをご紹介します。

南島原市加津佐町前浜海水浴場でおこなわれる花火イベントです、去年も同イベントがおこなわれ盛況でした。1500発の花火が夜空を彩ります。浜辺から見ることができるのでとても広々と花火を楽しむことができるでしょう。水中花火なども見られる注目のイベントです。8月中頃に開催されます。

かつて南蛮船が渡来してきた口之津港でおこなわれるイベントです。様々な海に関わるイベントが各所でおこなわれます。餅まき、ブラスバンド演奏、メッセージ付きのバルーンリリース、体験型イベントなどが目白押しです。その他にも花火が打ち上げるなど大規模なイベントです。

「島原天草一揆」の終焉の地、原城でおこなわれる殉難者の追悼するためのイベントです。一般参加者による追悼行列や原城跡にはキャンドルが並べられ訪れる人に当時の光景に思いを馳せる機会を与えてくれます。メインイベントは15メートルの巨大な幻の「一夜城」です。手作りの城が現れる様は圧巻の一言です。

「鶏の白石」のから揚げといえば地元でも知らない人のいないくらい有名なグルメです。各種のから揚げやもも焼き、とりめしいなりなど鶏料理が目白押しです。一品メニューの他にも定食メニューやお弁当もあるので、お酒を飲まない人でもしっかりグルメを楽しめるのがおすすめポイントです。

島原名物手延べそうめんや鶏のから揚げなど南島原市のグルメをまとめて堪能するならこちらで決まりでしょう。グルメだけではなく流しそうめんを楽しめるというアクティビティとしても魅力たっぷりのお店です。グルメとしてもただのそうめんではつまらないという方にはぜひおすすめのグルメスポットです。

雲仙みかどホテルの魅力はなんといっても天然温泉の露天風呂でしょう。宿泊者の浴場は「天空の湯」という名前の通り星空を眺めることのできる広々としていて、海を眺めることのできる温泉風呂です。大浴場だけでなく、客室風呂がある部屋もあるのでのんびりと家族、恋人と過ごしたいという方にもおすすめの宿泊施設です。

アウトドア向けの方にはこちらの宿泊施設がおすすめです。雲仙天草国立公園内にあり、ケビンという山小屋に宿泊できたり、キャンプをすることができます。キャンプを楽しむのはもちろん、夕日の丘で夕日を眺めるも良し、体験実験室、体験農園でアクティビティに興じるも良し、フラワー園でひまわりに囲まれるも良しと飽きさせない宿泊施設です。

宿泊といえば豪華なホテルやキャンプ場もいいですが、ビジネスホテルも庶民の強い味方。島原駅からのアクセスも良く、徒歩5分のところに日帰り温泉もあり、館内Wi-Fi完備なのでコストパフォーマンスはとても良いです。他のところにもっとお金をかけたい、ビジネスホテルが好きという方にはぜひおすすめの宿泊施設です。

南島原市の温泉といえば、こちら原城温泉です。真砂さんは宿泊者向けの温泉だけでなく日帰り温泉としても営業しているので、日帰り温泉と使いたいという方にもご利用いただけます。「美人の湯」と呼ばれるナトリウム源泉なのでお肌がすべすべになりますよ。営業時間は朝の9時から21時まで、大浴場には湯船の他に打たせ湯、サウナ、ジャグジーもあるので有明海を眺めながら存分に癒されることでしょう。

保健福祉センター「湯楽里」は天然温泉の日帰り温泉施設です。大浴場の他に家族風呂も別料金で入ることができるのが特長。泉質はナトリウム温泉、かけ流しです。温度が約47度と熱めなので、熱いお風呂にじっくり浸かりたいというリクエストにもばっちり応えることができます。ゆったりとした大広間もあるので、旅の途中にぶらりと立ち寄って休憩していくのもいいのではないでしょうか。

島原といえばそうめんが有名ですが、実はそれだけじゃないんです。お餅にお菓子、冷菓もあります。海の幸、山の幸にも恵まれた南島原だからこそお土産には迷っちゃいますよね。そんなあなたにおすすめのお土産をご紹介しちゃいます。

「島原の手延べそうめん」といえばそうめんの中でも、一、二を争うほどの有名なそうめんです。雲仙の澄んだ湧き水、寒期に晴天が続く、などそうめん作りに適した土地柄になっているのが大きなポイントです。一高本舗さんではそんなそうめんや、あごだし（トビウオの出汁）の販売をおこなっています。オンラインストアもあり、そうめんレシピを紹介しているサイトもあるのでそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

長崎といえばこの具雑煮も有名です。島原ではお正月にも食べられているようです。起源については「天草島原の乱」に遡ります。幕府からの年貢の取り立てが厳しく、耐えかねた島原の農民たちが一揆を起こしました。そんな中食料として餅を蓄えておき、餅と海や山の食べ物を集めて雑煮を作りました。それが具雑煮の起源とも言われています。お土産用にも販売されています。

「がんば」とは島原地方の方言でフグ全般のことを言います。その「がんば」を模した最中が「がんば最中」です。「がんば」自体もお土産として売られていますが、より手軽に、という方にはこちらのがんば最中がおすすめのお土産です。見た目もかわいらしく、「がんば」という言葉の響きも良いですよね。

島原の甘味のお土産としてはこちらの「かんざらし」が有名です。「きざら」という砂糖に「はちみつ」を加えたシロップに白玉団子を入れたシンプルなお菓子です。島原のきれいな水で作る白玉が「かんざらし」という銘菓を作ることのできる秘訣のようです。お茶屋やお土産としても買えるので甘いもの好きの方のお土産としては最高でしょう。

いまではすっかりお馴染みとなったふるさと納税とその返礼品。お得なアクティビティや食べ物、お菓子など様々な種類がありますよね。南島原のふるさと納税の返礼品も「ロザリオ南蛮パスタ」のようなご当地の珍しい美味しい食べ物もありますが、それだけじゃないんですよ。

南島原市のふるさと納税の返礼品の中にはとても珍しいものがあります。それはなんと「イルカウォッチング」ペア無料ご招待券というものです。実際に南島原市を訪れる良い機会になると思いますし、イルカを近くで見る機会というのも日本国内ではそうそうない機会です。なのでこのふるさと納税、ご当地お土産も良いですが実はこういったアクティビティも結構おすすめです。

いかがでしたでしょうか、島原には歴史、自然、グルメなど観光に訪れるには非常に多くの魅力が詰まっています。天草四郎をはじめとする日本におけるキリスト教の歴史を学ぶも良し、きれいな砂浜を訪れるも良し、おいしいグルメを食べ歩くも良し、フェリーに乗るも良し、そんな魅力的な長崎南島原、一度訪れてみてはいかがでしょうか。