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長崎街道400年の歴史を踏みしめて歩く!道中の景色やグルメも楽しもう!

長崎街道400年の歴史を踏みしめて歩く!道中の景色やグルメも楽しもう!
投稿日: 2017年6月17日最終更新日: 2020年10月7日

長崎街道は、今から400年前の江戸時代に脇街道のひとつとして整備され、豊前国小倉の常盤橋から25の宿場を通り、肥前国長崎に至る街道です。長崎街道は、鎖国政策の江戸時代において、唯一外国との交易を行う港である長崎に通じる街道として非常に重視されました。

長崎街道の歴史をかみしめる旅に出よう見出し

長崎街道は、豊前国小倉(現北九州市)の常盤橋から、木屋瀬、山家、神埼、佐賀、嬉野、彼杵、大村、諫早の宿場町を経て肥前国長崎に至る57里(223km)のルートです。宿場の数は、25以上で通行には一週間を要しました。ここでは、長崎街道400年の歴史に思いを馳せる周辺の景色とともにおすすめのグルメスポットなどを紹介していきます。

長崎街道は菓子文化を運んだシュガーロード見出し

江戸時代、砂糖が船運により長崎街道のルートを通って大量に運ばれていたため、長崎街道周辺は菓子文化が他の地域と比べて発達してました。今もなお、丸ぼうろ、カステラ、鶏卵素麺といった南蛮菓子が残っており、小城や飯塚など菓子製造が盛んな地域が多いのもこの地域の特徴です。そのため長崎街道はシュガーロードと呼ばれています。

シュガーロードの歴史と文化を活かし、西九州一体の地域の活性化を目指して、2008年、3県(長崎、佐賀、福岡)と8市(長崎市、諫早市、大村市、嬉野市、小城市、佐賀市、飯塚市、北九州市)で構成される長崎街道「シュガーロード連絡協議会」が設立され、シュガーロードに関するグルメ情報の交換や景色・景観のPRなどを行なっています。

各地で行われている長崎街道ウォーキング見出し

長崎街道沿いの宿場町ゆかりの各地では、ゆかりのルートをたどり実際にウォーキングに参加できる歴史発見のイベントが数多く開催されています。ウォーキングだからあせらずゆっくりと。友達、家族で景色を楽しみながら歴史発見のウォーキングにされて見てはいかがでしょうか。新たな長崎街道の魅力が発見できるかも知れません。

険しい難所を通る長崎街道の峠見出し

長崎街道は、小倉と長崎を最短距離で結ぶルートが直線状に整備されたため、その道程には険しい難所がいくつかあります。最大の難所である飯塚と筑紫野を結ぶ冷水峠、最後の難所である長崎の日見峠、その他嬉野市と東彼杵町を結ぶ俵坂峠、福岡県と佐賀県の境界である三国峠など険しい難所ウォーキングも楽しみのひとつです。

長崎街道の始発点は豊前国小倉の常盤橋見出し

江戸時代、常盤橋は、小倉から九州各地にのびる長崎街道をはじめとする諸街道の起点であり終点でもありました。平成7年に北九州市紫川整備事業のひとつとして、江戸時代と同じ「木の橋」に生まれ変わりました。木の橋を渡って室町方面の景色を眺めてみると、静かなたたずまいの家並みが続き、長崎街道のおもかげを感じることができます。

常盤橋は、江戸時代初期の細川時代に紫側の東部を東曲輪として開発した時に、以前からの城下町であった西側(西曲輪)とを結ぶ橋として架設されたといわれています。当時は大橋と呼ばれ、元禄5年から7年に架け替えられ常盤橋と呼ばれるようになりました。常盤橋は、城下町小倉の東西を結ぶ重要なルートだったのです。

人と文物が交差する筑前国の筑前六宿見出し

筑前宿場町内にある6つの宿、黒崎、木屋瀬、飯塚、内野、山家、原田が筑前六宿と呼ばれ、筑前、筑後、肥前、肥後、薩摩などの諸大名の参勤交代の他、長崎奉行や郡代の交代、さらにオランダ人や中国人の江戸参府、幕府への献上品の運搬などに重要な役割を果たしました。筑前六宿は異文化が行き交い、人と情報、文物が往来したルートです。

歴史を感じさせるカフェでほっと一息見出し

ピアスペースのーてぃす

北九州市木屋瀬の長崎街道沿いに、歴史の面影を残す築100年という民家の中に、和の装いの器とグルメカフェのお店「のーてぃす」があります。メニューは十三穀米入り ご飯、豆乳、おからなどのヘルシーな「お昼ごはん」やカロリーゼロに近い中国の天然甘味料・羅漢果(らかんか)を使ったクッキーなど、カラダにやさしいグルメです。

住所:北九州市八幡西区木屋瀬4-11-5長野家内 電話番号:093-617-9977

歴史ある街並み長崎街道木屋瀬宿見出し

北九州市のPR番組「旬感北九州」の中での木屋瀬宿の紹介です。古い街並みが息づく木屋瀬は、江戸時代に小倉と長崎を結んだ長崎街道の宿場でした。今も、敵の襲撃に備えて“く”の字に曲がった街道や、「矢止め」と呼ばれるノコギリ型の家並みなどが残ります。また本陣跡に建つ木屋瀬宿記念館では、豊富な歴史資料を展示しています。

長崎街道の面影がそのまま残る内野宿見出し

長崎街道の宿場町のひとつ内野宿があった通りには、江戸時代の雰囲気が漂い、古い家並みが歴史の面影を留めています。西溝口(山家側)から東溝口(飯塚側)まで約600mの通りには、切妻屋根の古い家並みが続きます。中央付近で逆T字型に本陣(御茶屋)へと道が向かっており、その本陣の脇を通っているルートは太宰府へと続いています。

飯塚市内野に樹齢400年の大銀杏があります。高さは約34m、幹周り7.6mもある大きな銀杏の木です。谷から吹き降ろされる風を受け傾いた形になり大変珍しい樹形をしています。かつては雌の大銀杏もあり、夫婦銀杏と呼ばれていました。江戸時代の本陣絵図からその位置がよくわかり、当時から内野宿の象徴であったと思われます。

町家をリノベーションしたものづくりカフェ見出し

ものづくりカフェこねくり家

佐賀市にある宿場町だった柳町には、長崎街道の町家(旧久富家)をリノベーションしたものづくりカフェ「こねくり家」があります。おすすめメニューは、「一汁三菜ランチ」「キッシュランチ」などカラダに優しいグルメランチです。食事以外にも常設の本屋や雑誌、そして噂のペッパーくんなど、長居しても飽きない工夫が用意されてます。

住所:佐賀県佐賀市柳町4-16(旧久富家住宅) 電話番号:0952-37-6905

長崎街道にある斉藤茂吉の歌碑見出し

精神科医としても活躍し、芥川龍之介の診察も担当していた歌人、斉藤茂吉も長崎街道を歩いたひとりです。その歌碑は、全国各地に150余りあるそうで、長崎県内に現存するのは4つ。そのうちのひとつが、ここ彼杵宿にあることはあまり知られていません。宿場町だった彼杵の景色を眺めながらのウォーキングを楽しんでいかがでしょうか。

大村宿にある和風喫茶小梅庵見出し

長崎街道の宿場町である大村宿だった大村アーケード街にある和風喫茶の小梅庵。入口上の看板に長崎街道の25宿場の名が記されています。知る人ぞ知る甘味処で、おしるこやあんみつなどの和テイストが人気です。中でもおすすめは、白玉アイスきなこ、歯ざわりの良い白玉とバニラアイスの絶妙な組み合わせです。ぜひお試しあれ。

住所:長崎県大村市本町458 電話番号:0957-52-6016

桜馬場から一の瀬へ通じる唯一の橋見出し

市指定有形文化財古橋(中川橋)

旧長崎街道中川地区にかかる石橋。中川橋が最初の名前でしたが、下流にもう一つ新しい中川橋が架設された為、古橋に変更されました。元々は浅い川でしたが、大水害の河川工事の為に現在の深さになっています。時代の変化によって道を通りやすくする為に、元々の橋の上にさらに石垣をくみ、なだらかな道にかえています。

松島稲荷神社へ続く参道は長崎街道の御道筋見出し

長崎市内蛍茶屋電停で下車した後、バイパス沿いに歩くと松島稲荷神社に到着。石畳の参道を進むと、お稲荷さんと石畳があり、近くにある由緒書きには旧長崎街道跡の石碑があります。この辺りは「松風の里」と呼ばれていたそうです。長崎街道の御道筋にあったであろう松島稲荷神社、この辺りの景色も絶好のウォーキングスポットです。

長崎街道にあるまんじゅう屋松井椛屋見出し

長崎市古賀町の八郎川に沿う旧長崎街道に「松井椛屋」があります。甘酒饅頭専門店「松井椛屋」の甘酒まんじゅう(こしあん)と黒糖まんじゅう(こしあん)は、生地がふっくらとしてほんのりとした甘さがある人気のお饅頭です。閉店間際には売り切れることが多いそうで、早めの来店がおすすめだそうです。

シュガーロードに思いを馳せるグルメカフェ見出し

ごはんCAFE長崎茶寮川徳

シュガーロードの始まりである長崎、その長崎市田中町にある「ごはんCAFE長崎茶寮川徳」は、お茶と食事を和食・洋食どちらでも愉しめるお店です。ゆったりくつろげるランチをはじめ、珈琲やお茶が愉しめるカフェ、夕食から会食まで幅広く利用できる和モダンのグルメダイニングとして和食、洋食、お好みで愉しめます。

住所:長崎市田中町280-15 電話番号:095-833-0500

まだまだある長崎街道の楽しみ方見出し

長崎街道は、今から400年も前に人とモノが交流したルートでした。その名残りは、今も各地の宿場町だったところに残っており、そして新たにその文化を継承していこうと毎年各地で、景色を眺めながらのウォーキングイベントなどで盛り上がりを見せています。あなたも自分だけの新たな長崎街道の歴史発見をしてみてはいかがでしょう。

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投稿日: 2017年6月17日最終更新日: 2020年10月7日

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