鎌倉野菜を使ったランチがあるレストランはある？お店の情報まとめ

鎌倉は1年を通して温暖な気候であることから、良質な野菜が育まれる地です。古くからの伝統である地産地消（地域生産・地域消費の略）に則って、鎌倉野菜を使ったランチが食べられる鎌倉のお店を厳選して7店、ご紹介しましょう。まずは、そもそも鎌倉野菜とはどんな野菜なのか、その歴史や定義、品種についても解説します。

鎌倉野菜は賀茂なすや九条ねぎなどの伝統的な京野菜と違って、鎌倉独自の品種の野菜ではありません。鎌倉で無農薬や減々農薬によって育てられた高品質な野菜のことで、その品種は200種以上もあります。そもそも鎌倉野菜が誕生したのは、まだルッコラやズッキーニなどの西洋野菜が日本で一般的に知られる前、1997年のことでした。

ある1人のシェフが、フランス修行時代に使っていた野菜が日本で手に入らないため、栽培してもらえないかと鎌倉市農協連即売所を訪れたのです。新品種の栽培に興味があった農家が引き受け、出来た野菜が今の鎌倉野菜の代名詞とも言える、オレンジズッキーニ。元はフランスのクルジェット・トロンペットという名前の野菜です。

そうした経緯で生まれた鎌倉野菜は、目利きのシェフたちの目に留まり、栽培リクエストを受けながら品目を増やしていきました。ハウスやトンネルを使用せず、戸外の自然な環境で育てる露地栽培によって、少量多品目で生産される鎌倉野菜は、野菜本来の美味しさが濃縮されています。ぜひ、おすすめの鎌倉野菜を鎌倉のレストランで、味わってみてください。

鎌倉市由比ガ浜にあるカフェレストランBITTERSWEETは、ゆったり寛げる大人の空間をテーマにしたお店です。鎌倉野菜や鎌倉しらすなどの地元食材を始め、良質な食材にこだわっています。おすすめは季節の鎌倉野菜をふんだんに使った、ピザ・オルトラーナ1297円。ヘルシーなピザで女性客に大人気なのだとか。

鎌倉市農協連即売所で毎朝仕入れる、鎌倉野菜をおよそ40種以上使った本日のサラダは1343円。色とりどりの野菜は珍しい西洋野菜も多く、素材ごとに茹で時間を調整、蒸したり炒めたりといった調理法まで変えているそうです。丁寧な仕込みに時間をかけたサラダは、鎌倉野菜の魅力を存分に味わえます。アクセスは鎌倉駅から徒歩約10分。

江ノ電が走る線路脇からエントランスを抜け、階段を上がると目の前は稲村ヶ崎の海。鎌倉野菜や葉山牛のしゃぶしゃぶ・すき焼き、腰越の地魚料理がいただける和食レストランの海菜寺（うなじ）は、ロケーションも最高のお店です。おすすめのランチは季節の海菜寺御膳。釜炊きご飯とたっぷりの鎌倉野菜を使った一汁三菜の御膳は3850円です。

鎌倉野菜のしゃぶしゃぶ御膳は、メインのしゃぶしゃぶが金目鯛か葉山牛のいずれかを選べ、11品目の鎌倉野菜がセットになっています。旬菜小鉢4種、牛肉のおこわ、鰹出汁の卵締め、卵雑炊にデザートまで付いて5300円です。そのほか和牛ステーキ御膳4500円などもおすすめ。アクセスは江ノ島電鉄線稲村ヶ崎駅より徒歩約3分。

住所：鎌倉市稲村ガ崎3-7-11 電話番号：0467-22-1416

鎌倉野菜と無添加の調味料にこだわったイタリアンレストランのESSELUNGA（エッセルンガ）は、古民家をおしゃれに改装した女性客に人気のお店です。イタリアの現地ワイナリーまで赴き自社輸入しているというイタリアワインを始め、厳選したワインリストも魅力のひとつ。

ランチは前菜の盛り合わせとパスタのセットが2000円、パスタの代わりにメイン料理をセットにすると3000円。前菜の盛り合わせとパスタ、メイン料理、ドルチェ、カフェのセットは4700円で、パスタとメイン料理は2、3種の中から選べます。古民家で100人規模の貸し切りパーティーも可能。アクセスは江ノ島電鉄線長谷駅より徒歩約4分です。

住所：神奈川県鎌倉市長谷1-14-26 電話番号：0467-24-3007

土鍋ご飯と本格和食のお店Kaedena.（カデナ）は、優しい木目調の店内にモダンなセンスが光る人気のレストラン。ランチは材料がなくなり次第終了となりますが、予約は受け付けていないため、11時のオープンと同時の来店がおすすめです。昆布などから丁寧にとった出汁を使い、ひとつひとつ直火で炊き上げた土鍋ご飯が同店の売り。

ランチメニューのおすすめは釜揚げしらすの土鍋ご飯。うにの西京漬け土鍋ご飯など全8種類のほか、季節限定の土鍋ご飯も。すべてのご飯に月替わりで3種の小鉢と味噌汁が付いて、価格は1300円から。鎌倉野菜を使った料理長自慢の創作和食を、美味しい土鍋ご飯とともに堪能してください。アクセスは江ノ島電鉄線長谷駅より徒歩約3分です。

住所：神奈川県鎌倉市長谷3-8-13 2F 電話番号：0467-25-3770

鎌倉パークホテル内にあるPergola（ペルゴーラ）は、フレンチの伝統と斬新なセンス、地元鎌倉のこだわり食材をミックスさせた料理を独自に鎌倉フレンチとネーミングしています。メニューは季節によって変わりますが、獲れたて鮮魚の湘南風サラダ仕立ては、10種以上の鎌倉野菜と8種以上の地魚を使ったおすすめの一品。

ランチメニューは前菜、パスタ、パン、コーヒー付きのAコースが2200円。そのほか全5品のBコース2700円、全6品のCコース3600円、全8品のSコース5000円もあり、フルコースでは約40種類以上の野菜が使われているのだとか。最寄り駅の江ノ島電鉄線長谷駅からは徒歩約13分です。

30年ほど前、10坪のハーブ畑から始めて現在は600坪の畑を持つ、農家としても地元に根づいたイタリアンレストランのOsteria Gioia（オステリア・ジョイア）。地元農家の方々に教えを請いつつ、いずれは100％自家栽培の野菜を提供するお店にするのが目標という、生産から野菜にこだわったレストランです。

ランチメニューは前菜、パスタ、自家製パン、デザート、ドリンクのセットで1900円。メインディッシュをつけても2500円とリーズナブルです。季節の鎌倉野菜とハーブは全メニューに使用するといった徹底ぶりで、前菜は600円から、パスタは1200円から、メインディッシュは1300円から単品の注文も可能。

常連客のなかには同店の畑作業をボランティアで手伝っている人もいるとか。ランチタイムは11時半から15時半まで、ゆったり食事を楽しめます。2016年5月、由比ガ浜から鎌倉駅徒歩1分のアクセス便利な立地に引越した同店。JR鎌倉駅のホームから見えるほどの駅チカでありながら、静かで落ち着いた雰囲気の路面店です。

2011年9月にオープンしたkuriyum（クリヤム）は、新鮮な鎌倉野菜と種類豊富なタイのハーブやスパイスを使ったタイ料理のお店です。ランチは全部で4種類。鶏肉のバジル炒めと目玉焼きのせご飯のガパオ・ガイ、鶏肉と鎌倉野菜のグリーンカレーのゲーンキヨワーン、タイ風焼きビーフンのパッタイ、茹で鶏のせご飯のカオマンガイ。

ランチにはすべてのプレートに生春巻きと季節野菜のサラダがついて1300円。そのほか、仕入れ状況によっては期間限定のランチメニューがあることも。どの料理も素材の良さがわかる上品な美味しさと評価の高い、おすすめのお店です。アクセスは江ノ島電鉄線長谷駅より徒歩約2分。

住所：神奈川県鎌倉市長谷2-16-15サイトウビル2F 電話番号：0467-25-1525

シェフが求める西洋野菜のリクエストに応え、生産者とレストランが協力関係を結んだことで生まれた鎌倉野菜は、自然栽培にこだわり、旬にこだわった高品質な野菜です。食品の安全性が注目される昨今、安心で美味しい鎌倉野菜がブームとなったのも頷けます。あなたもぜひ、鎌倉で鎌倉野菜の新鮮な美味しさを味わえるランチを食べてみてください。