高知のうなぎが美味い！有名店は？源内・かいだや・福・大正軒・せいろ！

うなぎには多くのビタミン群が含まれています。さらにうなぎは高カロリーなイメージがありますが、脂質の部分にはDHA・EPAも豊富に含まれて、この脂肪分は魚類特有の「不飽和脂肪酸」と呼ばれる、コレステロールを抑制してくれる働り、ダイエットにもいいんです。もちろん食べすぎには注意です。

日本の伝統文化では関東と関西で別々に発展することが少なくありません。うなぎの調理法もその一つです。高知のうなぎを食べ感動・驚く人が多いのは高知で使われているうなぎの調理法が関西流という理由が大きく上げられます。まずは関東と関西の違いを見てみましょう。

関東では背開きにするのが基本で、蒸すことで油を落としつつ全体的にふっくらと仕上げます。関西では腹開きにし、頭を付けたまま金串を差し焼き上げます。また蒸す工程がないため焼き時間が長くなります。何度もひっくり返し表面はぱりっと中はふっくらするように仕上げます。

高知では関西流が主流となっており、多くのうなぎ屋でぱりっふわっ食感のうなぎが味わうことが出来ます。関東流のうなぎを食べなれてる方には衝撃な食感です。また高知では表面のパリッと感が引き立てられています。一度食べれば病みつきになること間違いなしです。

源内で使用しているうなぎは、うなぎに携わって40年の親方が毎日自ら仕入れ・選別を行っており、こだわれ抜かれたうなぎを頂くことが出来ます。また18年継ぎ足し熟成された源内秘伝のタレも堪能してみてください。

源内では注文を受けてから、捌き、串刺し、備長炭を使い丁寧に焼き上げをします。源内のうな重上には、そんな丁寧に焼かれたうなぎが丸っと一本乗せられています。口に入れた瞬間表面はサクっと中はふわっとした食感、うなぎとタレの香りが広がります。

源内ではうな重はさることながら、セットで付いてくるうざくと肝吸いも人気です。うな重とのバランスが抜群です。うな重セットでうなぎの三種の違うお皿を楽しめるのは嬉しいですね。

源内名物の“まぶし丼”。たっぷりの海苔と葱、そしてわさびが乗っています。この組み合わせはもう言うまでもありません。山葵が適度に絡み、甘めのタレがかかったうなぎとの相性に、お箸が止まらなくなること間違え無しです。

うなぎを食べに行くとなると気になるのはやはりお値段。ですが、源内のうなぎ丼は1300円から頂くことが出来ます。もちろんうなぎは丁寧に焼かれ、他のお皿と何ら変わりはありません。この価格でこのクオリティーのうなぎ丼がいただけるのは嬉しいですよね。

源内に来る多くのお客さんが注文する「肝焼き」。香ばしく焼けている部分ととふんわりとした部分があり、高知で一番の肝焼きと有名です。高知で有名な地酒と頂けば美味しさ倍増、間違いなしです。是非頂いてみてください。

また源内ではうな重・まぶし丼のお持ち帰りも可能です。予約をしておけば待ち時間少なく受け取れるそうです。お弁当用のうなぎももちろん直前に丁寧に焼かれています。お家で美味しいうな重が食べられるなんて幸せですよね。

駐車場に聳え立つ謎の飛行機がお客さんの間で常に話題になっています。この謎の飛行機のオブジェが言わずと知れた名店「かいだや」の目印です。かいだやのうなぎは外はカリッと中はふわっと焼き上げられ、甘めの濃厚タレが絡められています。訪れたほとんどの方が感動される一品です。一見こってりしていて重そうなのですが、バランスが抜群でこれがなぜかぺろりと頂けてしまいます。

かいだやでは素材にとことんこだわり、うなぎは宮城県の養鰻場から直接仕入れています。またお米にもこだわり高知の契約農家から直接仕入れ、低温貯蔵庫で保管されており、一年中新米の風味が味わえます。

その日に使用するうなぎの産地情報を毎日掲示されています。これも素材にこだわるからこそ。こうして目に見えることにより、消費者の私たちも安心していただくことが出来ますね。

うなぎを食べているとき、山椒が欲しくなる方は少なくないのでは無いでしょうか。必需品といっても過言ではないでしょう。かいだやに置かれている山椒は「高知・仁淀川山椒」。私の知りえる中でうなぎにあう最高の山椒です。

ピリッとした辛味と爽やかな香りが広がります。甘めのうなぎとの組み合わせは間違え無し。少し胃が重くなってきたなと感じた時にかけ、また一口食べてみてください。そのスッキリ感にまたさらにお箸が進みます。高知の物産センターや様々なお店で購入することが出来るので、是非試してみてください。

昔から、特に江戸っ子の間ではうなぎ屋に来たら時間は気にしないというのが暗黙のルールとなっています。それは　”まっとうな仕事”（捌き・串打ち・焼き）をすると時間がかかって当たり前ということからだったそうです。

高知では注文を受けてから焼き始める店舗が多いため、どこも待ち時間が出ることが多いようです。せっかくですから、高知・土佐の自然と伝統を感じながらまったりと待ってみてください。その先には素敵な出会いが待っているはずです。

福では提供時にうなぎの上からタレがかかっていません。初めて見ると少々ビックリしますよね。焼くときにうなぎに若干のタレはかかっているようですが、見た目からでも表面はサクサクです。自分の好きなタイミングで好きな量がかけられる。このシステムが気に入っている方が多くいらっしゃるそうです。是非体験してみたいですね。

タレをあまりつけないからこそ、カリカリの福オリジナルの食感が生まれます。表面は香ばしくカリッと中はふんわり。初めての食感をお楽しみください。また始めはたれをかけずに福のお店オリジナルの味を楽しんで、その後にたれをかけることもでき、2度楽しめるなんて何だかお得な気がしますよね。

大正軒は知る人ぞ知る名店。店内全５部屋、完全個室で予約制になっています。そのため多くの著名人、とくにプロ野球選手に愛されているお店です。あのイチロー選手もお気に入りのお店なのだとか。

大正軒では仕入れたうなぎを土佐の地下水の中で数日間飼育しています。そのためうなぎの臭みなどが消えより美味しいうなぎになります。そのうなぎを丁寧に焼き、少し甘めのたれと合わせています。甘めのたれですが、苦手な方でもペロリと頂けるうな重だそうです。

また大正軒ではうなぎフルコースというメニューもあり、うな丼・蒲焼き・肝吸いで構成されています。蒲焼きをおかずにうな丼を食べるなんて、こんなに幸せなことはありません。

高知城や土佐のうまいもん市場“ひろめ市場”から近く、高知観光と合わせて寄るにぴったりのお店です。観光して疲れた体を休めながら美味しい鰻がいただける、至福の一時を過ごせます。

お店の名前にもなっている“せいろ”。せいろとは木の枠の底に張った簀(す)に食品をのせ、下から湯気を通す蒸し器の事を言います。せいろではうな丼はもちろんのこと、このせいろ蒸し寿司も有名です。下は酢飯であっさりと頂くことができ、特に女性に大人気のメニューです。また、せいろは高知大丸内にも構えており、うなぎ屋さんに行く時間がなかったという方はこちらで購入することが出来ます。

こちらはうなぎ処福の「うなぎのたたき」です。白焼きにした鰻に軽く切れ目を入れ、薬味と鰹のたたきのようなさっぱりとしたポン酢をかけたら完成。たくさんのネギと頂きます。これがたまらなく美味しいのだとか。

なんとも高知県らしい一品です。現在は高知県外のいくつかのお店でもいただけるようですが、見かけたら是非召し上がってみてください。また高知のうなぎのたたきはタレが少し違うのだとか。これは要チェックですね。

高知の多くのお店でうなぎとセットで小さなサラダやフルーツを見かけます。他地区ではなかなか見かけないですよね。うなぎを食べてるとき箸休め、また栄養バランスを考えてくれているのでしょうか。このような小さな文化の違いを発見するのも楽しみの一つです。

いかがでしたでしょうか？それぞれのお店に個々の個性があり、まずはどこに行こうか迷ってしまいますよね。今回ご紹介した、源内・かいだや・福・大正軒・せいろ　以外にも高知・土佐には多くの有名店があります。それぞれのお店によって特徴が異なるので、皆さんのお好みにあったお店がきっと見つかると思います。次回高知に来られた際には、ぜひ高知のうなぎを召し上がってみてください。