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長宗我部元親は真田丸で話題!子孫・城・家紋・銅像を巡る旅行がおすすめ

長宗我部元親は真田丸で話題!子孫・城・家紋・銅像を巡る旅行がおすすめ
投稿日: 2017年3月1日最終更新日: 2020年10月7日

土佐の有名人は坂本龍馬だけではありません。大河ドラマ『真田丸』でも有名な戦国時代に四国を平定した土佐の風雲児・長宗我部元親。高知市内には、彼の軌跡がいたる所に残されています。真田丸ファンにもおすすめの、長宗我部元親やその子孫ゆかりの観光スポットをまとめました。

真田丸時代に活躍した戦国武将・長宗我部元親ってどんな人?見出し

長宗我部元親は1539年、土佐の岡豊城主・長宗我部国親の嫡男として誕生しました。細くて背が高く色白で、幼い頃から部屋で本を読んでばかりだったことから、家臣たちから「姫若子(ひめわこ)」と呼ばれていたとか。しかし22歳の初陣をきっかけに、彼は頭角を現し始めます。こつこつと学んでいた兵法とリーダーシップで家臣たちの心を掴みながら次々と戦績を収め、後には「土佐の出来人」「鬼和子」と呼ばれる武将となります。

そして36歳のとき、土佐を統一。母方の血縁関係から、織田信長と同盟を組んだこともありました。元親47歳の1585年には四国平定を果たしますが、関白となったばかりの豊臣秀吉に臣従することとなり、阿波・伊予・讃岐の3国を没収されてしまいます。晩年は体調を崩し、関ヶ原の戦いの前年1599年、その生涯を閉じました。

真田丸で見た?長宗我部氏の家紋のルーツを探る。見出し

長宗我部氏の家紋は『丸に七つ方喰(まるにななつかたばみ)』。室町中期の家紋集『見聞諸家紋』に記されています。カタバミは繁殖力の強い植物であることから、子孫繁栄の願いが込められたもの。カタバミが7つあるのは、元親が土佐七郡を平定したのを記念して家紋のデザインに取り入れたという説もあります。

略式では、中心のカタバミ1つだけを描いた家紋『方喰』や、それを丸で囲んだ『丸に方喰』も使われています。家紋をモチーフにしたグッズもたくさんあります。

長宗我部元親生誕の地『岡豊城』跡。イケメン銅像と資料館も!見出し

元親が生まれ育った岡豊城は、現在は城跡となっており、高知県立歴史民俗資料館があります。お出迎えするのは何ともイケメンな『長宗我部元親飛翔之像』!資料館には、土佐の人々の暮らしがよくわかる展示のほか、長宗我部家由来の品々や資料も1フロア丸ごと展示されています。

後姿もりりしいこちらの銅像は、2015年に建立されたもの。毎年5月には『長宗我部フェス』なるイベントが開催され、銅像と同じポーズで記念撮影する歴史ファンで賑わいます。

『高知県立歴史民俗資料館』基本情報 ●所在地/高知県南国市岡豊町八幡1099-1 ●TEL/088-862-2211

『鎮守の森公園緑地』で、長宗我部元親初陣の銅像に会える!見出し

長宗我部元親の銅像といえばこちら。土佐を文字通り鎮守しているかのような立派な姿です。『鎮守の森公園緑地』は若宮八幡宮の外苑にあたり、適度な木陰もある広々とした芝生はピクニックも楽しめそうです。毎年行われる『長宗我部まつり』は、武者行列や鉄砲隊演武を見るために多くの土佐っ子や戦国ファンで賑わいます。もしかすると長宗我部家の子孫もいるかも!?

『鎮守の森公園緑地』基本情報 ●所在地/高知県高知市長浜付近

長宗我部元親が初陣勝利を祈願した『若宮八幡宮』。見出し

長宗我部元親ゆかりの地として有名な『若宮八幡宮』。父・国親と共に臨んだ長浜城攻略の初陣前夜に戦勝を祈願した、いわば元親の戦国武将としてのスタート地点です。「姫若子」と軽く見られていた元親でしたが、圧倒的不利な状況にひるむ家臣たちに向かって「武士なら命を惜しまず、名を惜しめ!」と檄を飛ばし、自らも槍を持って勇敢に戦いました。そして見事、初陣を勝利で飾ることができたのです。

初陣勝利後、『若宮八幡宮』は出陣祈願の神社と定められ、社殿はトンボをモチーフにした出蜻蛉(でとんぼ)式建築に改築されました。手前をトンボの頭部、両側に広がる屋根を羽根に見立て、これから戦に向かう様子が表現されています。トンボは当時「勝ち虫」として縁起のよい虫だったそうです。

『若宮八幡宮』基本情報 ●所在地/高知県高知市長浜6600番地 ●TEL/088-841-2464

真田丸の戦いの光景がよみがえる!元親初陣の地『戸ノ本古戦場』見出し

元親の初陣は1560年5月のこと。土佐では長宗我部氏と本山氏のにらみ合いが続いていましたが、元親の父・国親が、送った兵糧を本山氏の兵に奪われたのをきっかけに、長浜城を急襲しました。長浜城城主は朝倉に逃れ、本山茂辰に助けを求めます。長浜城奪還のため駆けつけた本山軍2500人と長宗我部軍1000人が対決したのが、ここ『戸ノ本古戦場』です。折しも、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を破り、天下統一への第一歩を踏み出したのと同じ年でした。

『戸ノ本古戦場』基本情報 ●所在地/高知県高知市長浜「戸ノ本1号公園」内

真田丸でも活躍?長宗我部家のために戦った兵士・一領具足を偲ぶ。見出し

長宗我部軍の兵は、武士だけではありません。一領具足(いちりょうぐそく)と呼ばれる半農半兵の民たちも、貴重な戦力でした。元親は人情深い人柄で民を大切にしており、収穫などで農民が忙しくなる時期には兵の仕事をさせないよう気を配っていました。民たちはそんな元親を慕い、武芸の鍛錬に一層励んだといいます。彼らの忠誠と活躍を偲んで、桂浜近くの『石丸神社』に『一領具足供養の碑』が建てられています。

国親の代から土佐を支えてきた農民たち。元親の息子・盛親も、真田丸で一領具足たちと共に戦っていたかもしれませんね。

『一領具足供養の碑』基本情報 ●所在地/高知県高知市浦戸『石丸神社』前

『浦戸城』を本城にしたのは、真田丸時代の真っ只中。見出し

元親は四国平定の後、豊臣秀吉に臣従することになりますが、秀吉の意向により本拠地を浦戸城へ移します。浦戸城は海から近いため、朝鮮出兵への拠点とする目的があったようです。

現在は城はなく一部に石垣が見えるのみですが、浦戸城の発掘はさほど行われていないようで、地下にはまだまだ浦戸城の貴重な遺跡が眠っているといわれています。かけがえのない史跡の数々を、後世の子孫にまでしっかりと受け継いでいきたいものです。

周辺一帯は、坂本龍馬記念館や桂浜水族館など、高知市の主要な観光スポットです。桂浜から海を見ながら、じっくり土佐の歴史に思いを馳せてみては?お土産屋さんもありますよ。

『浦戸城跡』基本情報 ●所在地/高知県高知市浦戸

真田丸の終焉と共に長宗我部元親も病没。菩提は『雪蹊寺』に。見出し

四国八十八箇所霊場の第33番札所『雪蹊寺』。元親の菩提寺ですが、お墓そのものは『雪蹊寺』から少し離れた天甫寺山のふもとにあり、ここにあるお墓は元親の嫡男・信親のもの。元親は信親の将来にとても期待していましたが、信親は秀吉の命で出陣した九州征伐で戦死してしまいます。元親は悲しみに暮れ、自殺まで思い立ったほどだといわれています。嫡男であった信親の死後は兄弟や家臣たちの間で家督争いが始まり、長宗我部氏の子孫繁栄の願いが危ぶまれていきます。

『雪蹊寺』は、眼病平癒の寺としても知られています。目の病気にかかり失明してしまったことをきっかけに遍路の旅に出た玄峰という僧侶は、行き倒れになるところを『雪蹊寺』で太玄和尚に助けられます。そして和尚から「目が見えなくても、心眼を開け」と言葉を授かったことから、目の病気に悩む人々が祈願に訪れるようになりました。

『雪蹊寺』基本情報 ●所在地/高知県高知市長浜857−3 ●TEL/088-837-2233

長宗我部元親の墓。関白・秀吉から拝領した愛馬と共に眠る。見出し

元親は秀吉への謁見の際、丁重なもてなしを受けました。元親の愛馬「内記黒(ないきぐろ)」もそのときに秀吉から贈られたもの。嫡男・信親が討死するほどの激戦だった九州・戸次川の戦いでは、「もはやこれまで」と死を覚悟して馬を降りて戦っていた元親でしたが、そこへ内記黒が駆け寄って元親を再び乗せ、彼の窮地を救ったといわれています。

元親のお墓のそばには『愛馬之塚』という内記黒のお墓もあります。また、お墓のすぐ近くにある秦神社には、元親の木像や肖像画が安置されています。

『長宗我部元親の墓』『愛馬之塚』基本情報 ●所在地/高知県高知市長浜857番地1※秦神社

真田丸にも登場した長宗我部盛親は、長宗我部元親の四男。見出し

元親から家督を継いだのは、四男の長宗我部盛親です。父・元親と共に土佐を治め、秀吉の小田原攻めや朝鮮出兵にも参戦しました。しかし、大坂夏の陣で豊臣軍は敗北。家紋に込められた子孫繁栄の願いは叶わず、長宗我部氏の歴史は盛親の代で幕を閉じます。盛親は京都で処刑されてしまったため、お墓は高知ではなく京都にありますが、盛親の足跡は高知県立歴史民俗資料館でも辿ることができます。

真田幸村と共に大阪で徳川軍と戦った、正真正銘の真田丸武将はこの人。大河ドラマ『真田丸』では阿南健治さんが好演!右下です。

真田丸の武将たちと共に戦国時代を生き抜いた長宗我部元親。見出し

高知市内には、元親をはじめ長宗我部家の子孫ゆかりの地がまだまだたくさんあります。海に近いので、景色が良く海の幸もおいしい高知へ、戦国時代の歴史を訪ねる旅に出かけてみませんか?

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投稿日: 2017年3月1日最終更新日: 2020年10月7日

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