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京都・常寂光寺は嵐山観光で!歴史を感じる紅葉や新緑の見頃は?

京都・常寂光寺は嵐山観光で!歴史を感じる紅葉や新緑の見頃は?
投稿日: 2017年10月16日最終更新日: 2020年10月8日

京都の嵯峨野に位置する常寂光寺です。常寂光寺は、有名な歌人・藤原定家の山荘の跡地に建てられました。歴史的にも由緒ある寺院です。夏には小倉山の新緑に圧倒され、京都の紅葉の名所と呼ばれるように、秋には全山満開の紅葉が常寂光寺を包み込んでしまいます。

京都常寂光寺を訪れてみよう!見出し

京都の人気の観光地の1つが嵐山です。その嵐山の奥に広がるのが嵯峨野になります。嵯峨野めぐりは、昔から定番の観光コースとして、あまりに有名です。その中に、静かに佇んでいるのが、常寂光寺です。百人一首で有名な小倉山の自然に包まれた、常寂光寺を訪れてみましょう。

京都にある常寂光寺ってどんなところですか見出し

常寂光寺は、「じょうじゃっこうじ」と読みます。京都の観光地、嵐山の奥に広がる嵯峨野にある日蓮宗の仏教寺院です。歌人・藤原定家の山荘の跡地に建てられたため、歴史的にも藤原定家との繋がりが深い寺院です。常寂光寺には、塀がありません。そのため、境内と山との境が不明瞭で、小倉山の自然に溶け込んでいるようです。

常寂光寺は、春は桜・夏は新緑・秋は紅葉・冬は雪景色と、四季それぞれに、美しい顔を見せてくれます。せっかく嵐山に来たのなら、足をのばして嵯峨野散策をしない手はありません。特に初夏が見頃の新緑、秋の見頃の紅葉は、京都の名所になっています。しかし、何故か観光客が押し寄せるのは、紅葉の時期に限っているようです。

京都駅からの常寂光寺へのアクセス

京都駅からのアクセスは、京都市バス28系統に乗って嵐山方面に向い「嵯峨小学校前」で下車します。徒歩15分で到着します。でも、あまり距離に違いが無いので、一つ手前の「野々宮」で降りて、「竹林の小径」を歩きながら向かうことをおすすめします。京福電鉄・阪急電車の「嵐山」駅からは、レンタサイクルがおすすめです。

京都嵯峨野巡り

山桜・青葉・紅葉・雪景色と四季折々の美しさが楽しめる、1年中が見頃の観光地です。京都の奥座敷、嵐山・嵯峨野。青々とした竹林の道や清らかな渓谷の眺めも素晴らしいです。温泉や和風旅館も多く、おすすめの観光地です。源氏物語にゆかりのある史跡も少なくありません。自然と歴史を満喫できる、京都観光の人気エリアです。

京都・嵯峨野おすすめの散策コース!竹林や紅葉がきれい!隠れ家カフェも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都・嵯峨野おすすめの散策コース!竹林や紅葉がきれい!隠れ家カフェも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都の嵯峨野の散策コースは秋が深まるにつれ、竹林の美しい青と各寺院の色づいた紅葉の両方を楽しむ事ができます。深まる秋に、色とりどりの散策道をカフェでゆったり休憩を挟みながら歩いてみませんか?それでは、京都嵯峨野のおすすめの散策コースをご紹介します。

常寂光寺の歴史見出し

平安時代にあった「時雨亭」名残の地に、安土桃山時代末の慶長元年、日蓮宗大本山本圀寺十六世日禎が、当山を開きました。「時雨亭」とは、藤原定家の山荘のことです。日禎は、歌人でもありました。その日禎に、小倉山の麓の土地を寄進したのは角倉了以と角倉栄可の両名で、堂塔伽藍は、小早川秀秋らの大名の寄進によります。

京都では紅葉の名所見出し

境内の庭園には、200余本のカエデが植えられていて、京都屈指の紅葉の名所として知られています。秋になって紅葉が始まると、特に紅葉狩りを楽しむ皆さんで、賑わいます。じっくりと紅葉鑑賞したいのでしたら、平日の午前中がおすすめです。まだ、人の出も少ないので、紅葉の鑑賞も写真の撮影も、ゆっくりと行えます。

小倉山全山と共に、常寂光寺が紅葉に包まれる姿は、息を飲むほどに美しく、素晴らしいものです。その紅葉に包まれた、常寂光土のような風情から、この寺院の名称である常寂光寺の名前がつけられたと伝わっています。これが、秋の季節の紅葉と、常寂光寺が同化する由来なのです。

新緑でも京都の名所見出し

常寂光寺は、京都の嵐山から奥まった地域である嵯峨野の、小倉山の斜面に諸堂が点在して建っています。境内の庭園には、カエデが多く植えられていて、秋の紅葉名所といても名高いです。秋の見頃の時期は、たくさんの観光客の方が訪れます。しかし、カエデが多くと言うことは、初夏の新緑もきれいなのです。

そうです、常寂光寺は、新緑の名所でもあるのです。見頃は初夏、この頃の常寂光寺は、とても人が少なくて、ゆっくりのんびり境内の散策ができます。ゴールデンウィークの期間は、観光の皆さんで混雑しますが、連休が明けて、新緑の見頃の初夏の頃には、人の数も減ってきます。

彼岸しだれ桜は京都の穴場で見出し

京都との奥座敷、嵐山・嵯峨野地域は観光客が絶えることがありません。歴史と自然が溢れんばかりの観光地です。四季それぞれに見頃があり、名所と言われる寺社仏閣は観光客で一杯になります。その中でも常寂光寺は、特に紅葉の名所として知られています。しかし、常寂光寺には、桜もあるのです。

3月から4月は桜の見頃です。この頃は嵐山界隈は満開の桜でピンクに染まります。嵯峨野巡りの入口、天竜寺も桜の名所として有名です。常寂光寺の桜は、仁王門近くにある大きな彼岸しだれ桜がメインです。さほど有名ではありませんが、人も少なめでゆっくりと桜の鑑賞もでき、間違いなく桜の穴場です。

常寂光寺観光の前に豆知識!見出し

『小倉百人一首』の和歌にも詠われる小倉山は、歌枕としても有名で、多くの和歌に詠まれています。「忍ばれむ、物ともなしに、小倉山、軒端の松ぞ」 この和歌は、歴史的にも良く知られている藤原定家の歌ですが、ここに出てくる軒端(のきばじ)は、常寂光寺の別名と言われています。

藤原定家は、鎌倉時代初期の歌人です。小倉百人一首の撰者でもあります。平安末期から鎌倉初期を生き抜き、歌道における地位を確立、代表的な歌道の宗匠として、人々から尊敬されてきました。宇都宮頼綱に依頼されて、『小倉百人一首』を撰じました。源氏物語や土佐日記の古典の書写・注釈にも携わった歴史的にも重要な人物です。

常寂光寺の「山門」見出し

現存する寺院の山門は、江戸後期に造り変えられたものです。太い角材を格子に組んで、豪快且つ大らかに造られた山門です。江戸中期までは、袖に土堀をめぐらした薬医門でした。現在の山門は、閉門した状態でも、脇にある角柱の格子の隙間から、参道を見ることができます。当時に比べて、開放的な山門になっています。

常寂光寺の「仁王門」見出し

茅葺の屋根が珍しい常寂光寺の仁王門は、元々は本圀寺客殿の南門でした。1616年に移築されて、仁王門となりました。境内の建築物の中では、最も古い時代のものです。身の丈七尺の仁王様の門像は、目と足腰の病にご利益があるようで、今でも、わらじを奉納して病気平癒を祈願され続けています。

常寂光寺の「本堂」見出し

常寂光寺にある本堂は、元々は、伏見桃山城にあった客殿を移築したものです。時期は慶長年間、その移築に尽力をしたのが、大名小早川秀秋でした。この本堂、江戸時代においては、本瓦葺きの二層屋根の重厚間溢れる建物でした。しかし、昭和7年の大修理の際、平瓦葺きの屋根に改築されたのです。

本瓦葺きから平瓦葺きに変わって、少々残念な気がしますが、それでも、お城の中の建物だったこともあり、重厚さは保たれています。そして、本堂内から臨む庭もまた見事で、紅葉の時期には、たくさんの観光客でいっぱいになります。じっくりと建物を観賞したいなら、紅葉の時期を外して来ることをおすすめします。

妙見大菩薩をお祀りする「妙見堂」見出し

常寂光寺の妙見堂は、北極星を神格化した仏様、妙見大菩薩をお祀りしているお堂です。平安時代以降より、京都の各所で祀られて、多くの人々の信仰を集めてきました。妙見菩薩像は、洛陽十二支妙見の一つです。京都御所の紫宸殿から見て酉の方角(西)に祀られています。

元々は、保津川洪水の際に上流から流されてきた仏様で、常寂光寺に安置されたものです。現在も、開運・厄除けの仏様として、連日参拝者の皆さんが、お参りをされています。妙見菩薩の妙見が麗妙なる容姿という意味のため、歌舞伎役者や花街の女性たちからの信仰も受けている仏様でもあります。

常寂光寺の重要文化財「多宝塔」見出し

常寂光寺の多宝塔は、重要文化財にも指定されている、シンボル的な建物です。二つの屋根を持ち、見るからにバランスの良い建物です。紅葉の中に佇む多宝塔の姿を写した写真は、ガイドブックでもよく見ます。多宝塔は、常寂光寺の敷地でも小高い位置にあるため、京都市内が一望できるスポットになっています。

常寂光寺の小倉山の山荘跡「時雨亭跡」見出し

時雨亭跡は、藤原定家が小倉百人一首を編纂した、小倉山の山荘跡とされる場所です。時雨亭があったといわれる場所は、この常寂光寺の他にも、いくつか候補地があります。時雨亭跡には、室町時代から定家を祀る祠がありました。常寂光寺創建の際、庫裏を祠より上に建てるのは申し訳ないと、現在の位置に移されたそうです。

京都嵯峨野屈指の名所「常寂光寺」見出し

京都の嵯峨野に静かに佇む、常寂光寺のご案内でした。嵯峨野にお寺はたくさんあるのですが、常寂光寺が持つ雰囲気と言うかその場の空気のようなものが、他のお寺とは違っています。それは、常寂光寺には塀と言われるものがなく、小倉山に同化して、霊験高い小倉山のパワーが直接に降り注いでいるからなのでしょう。

投稿日: 2017年10月16日最終更新日: 2020年10月8日

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