新屋島水族館は香川・屋島の山頂にあり！イルカショーなどの見どころまとめ！

香川県高松市の人気ドライブコース、屋島の山の頂上に水族館があるのをご存知でしょうか?「新屋島水族館」には国内でも珍しいアメリカマナティが展示されている他、イルカショーやふれあい体験などのイベントが盛りだくさんで、アットホームな雰囲気も手伝っていつもたくさんの人で賑わう香川県内でも人気の高いお出かけスポット。今回は、新屋島水族館の見どころをご紹介します。

新屋島水族館は香川県屋島の山頂にある水族館で、1969年に「屋島山上水族館」として開館しました。2006年に閉館の憂き目に遭いましたが、同年冬に「新屋島水族館」として見事復活を遂げました。施設の老朽化により2015年に再び閉館が危ぶまれましたが、口コミやSNSで人気が広がっている現在では改修しながら存続される方針となったそうです。

新屋島水族館はさほど大きな施設ではないものの、展示されている生き物が多く見どころはたくさんあります。まずご紹介するのは2016年に新しく仲間入りした2頭のバイカルアザラシ。名前は一般公募され、オスは「叶夢」(とむ)、メスは「くるり」と命名されたそうです。2頭とも子供で、元気いっぱいに水槽を泳ぎ回っています。また、白黒のぶち模様がかわいい4頭のゼニガタアザラシもまだ子供で愛嬌たっぷり!

歩く姿が愛嬌たっぷりのフンボルトペンギンは、毎年続々と赤ちゃんが誕生して大きなファミリーになっています。ベビー誕生前は親ペンギンが卵を温める姿を見ることもできて、フンボルトペンギンの生活の様子がよく分かります。ケンカをする子ペンギンたちの姿も微笑ましく、いつもペンギンプールの前にはたくさんの人が集まっています。

こちらも人気の高いコツメカワウソ。サンちゃんとソラちゃんの仲良し姉妹です。2頭で寄り添って昼寝をしたり、2本足でジャンプしてエサをおねだりしたりと、思わず写真や動画を撮りたくなるフォトジェニックな女優さんです。ちなみに、2頭の兄弟に当たるカワウソが東京のサンシャイン水族館にもいるのだとか。

一時は絶滅危惧種にも指定されていたアメリカマナティも新屋島水族館にいます。日本でアメリカマナティが見られる水族館は少なく、もちろん香川県ではここだけ。わざわざアメリカマナティを見るために新屋島水族館を訪れる人もいるのだとか。はるばるドイツの水族館からやって来た2頭のアメリカマナティ、ベルグくんとニールちゃん。2頭は仲の良い様子で、赤ちゃんアメリカマナティの誕生も待ち遠しい!

様々な種類の魚たちも見どころの一つです。映画でおなじみのカクレクマノミなどの熱帯魚はかわいらしい姿で泳ぎ回ります。砂から顔を出す姿が目を引くチンアナゴも人気。香川県内の漁港から魚を採集してくる事もあるそうで、ゴンズイやオニオコゼなど、瀬戸内海に生息する魚も数多く展示されています。アカエイは香川県では食用にもなるそうです。

パイプの巣に入って居心地の良さそうなウツボたち。危険な魚として知られるウツボやモヨウモンガラドオシも新屋島水族館ではのんびり暮らしています。ツマグロやオオセといった小型でも危険なサメも展示されています。エサやりの時間は迫力満点!また、ピラルクやアリゲーターガー、アルビノにデンキウナギなどの大型淡水魚も見応え十分です。

おしゃれにライトアップされたクラゲの水槽は、若い女性やカップルに人気のスポットです。ふわふわとしたクラゲたちの動きに癒されるひとときが過ごせるとあって、クラゲ水槽の前は写真を撮ったりボーっと見入ったりする人が絶えません。展示されているクラゲはぷっくりとした姿のキタミズクラゲや足の長いアカクラゲなど様々。種類の入れ替えもあるそうなので訪れる度に楽しみな見どころです。

新屋島水族館では、海の生き物たちとふれあえるコーナーがたくさんあります。その一つがタッチプール。海の浅瀬を再現した水槽で、ヒトデやナマコ、ウニやイイダコなどを自由にさわることができます。飼育員の人が詳しい解説をしてくれるので、生き物たちへの理解も深まってより楽しめます。おっかなびっくりさわる子供たちにも貴重な体験!

新屋島水族館はイベントが盛りだくさん。イルカショーで活躍するイルカたちと間近でふれあうことができるイベントも人気です。世界初と言われる全面透明アクリル製のボートに乗ってイルカプールに漕ぎ出せば、人懐っこいイルカたちが遊びに近寄ってきます。握手を求めるようにヒレを持ち上げたり、水面に顔を出してくれたりするイルカは愛嬌たっぷり!

イルカショーで見るダイナミックでかっこいいイルカとは一味違った、穏やかでのんびりとしたイルカたちの姿が見られる透明ボート。土日祝日限定のイベントで、10時30分から16時まで30分おきに開催されています。乗船時間は15分から20分程度で、ボート1隻に6人まで乗船できます。料金は1人500円で、身長110cm以上の人が参加できます。

フンボルトペンギンとのふれあいイベントは、自由に歩き回るペンギンが間近で見られる「ペンギンおさんぽタイム」です。たくさんの人が見守る中、飼育員の誘導についてよちよちと歩くフンボルトペンギンたち。たまに寄り道してお客さんの足元の様子をうかがうペンギンの姿も。土日祝日の13時から出発します。

フンボルトペンギンの赤ちゃんが産まれると、抱っこイベントが開かれます。ふわふわの羽毛に覆われたベビーペンギンを膝に乗せて写真を撮れる貴重なチャンスです。抱っこイベントは1回100円で、平日開催されることが多いようなので、赤ちゃん誕生のニュースを聞いたら抱っこイベントをチェックしてみましょう。

水族館の定番イベント、アシカショーは新屋島水族館でもやっぱり人気です。色々な物を鼻に乗せたりお客さんが投げるボールをキャッチしたりと芸達者なアシカたち。鳴き声が思いのほか大きく、びっくりしてしまう子もいますが最後は笑顔で拍手喝采!平日は11時40分と14時30分から、土日祝日は11時45分と14時45分からの開催です。

アシカショーは無料ですが、その後のふれあい体験には100円で参加することができます。アシカと握手をしたり記念撮影をしたり、楽しい思い出になりそう。なかなか触ることのないアシカの感触にびっくりしたり歓声をあげたり、お客さんの反応は様々なのだとか。ふれあい体験は平日のみの開催です。

新屋島水族館では海の生き物たちへのエサやり体験イベントも豊富。人気のコツメカワウソへのエサやりは、ひしゃくに入れたアジの刺身をおねだりするカワウソたちの前に差し出します。思いもよらない力でひしゃくを引っ張られるので油断しないように。小さな手で握手もしてくれます。1回100円で、平日は12時5分と15時5分、土日祝日は10時からも追加されます。

他にも、ウミガメやゼニガタアザラシ、フンボルトペンギンへのエサやりも!ウミガメのエサやり体験は、イルカショーの各回終了後に行われます。ゼニガタアザラシのエサやりは、飼育員の解説を交えて行われるのでためになります。平日は13時から、土日祝日は13時15分と16時15分から。フンボルトペンギンのエサやりは土日祝日のみで12時5分と15時5分からです。

アメリカマナティへのエサやりは、身長110cm以上の子供だけが参加できる限定イベント。レタスやニンジンなどの野菜を、アメリカマナティのいるプールに直接入って与えることができます。アメリカマナティエサやり体験は土日祝日10時からの開催で、チケット売り場で受付をします。1日5名までの限定イベントなので、アメリカマナティとふれあいたいファミリーは早目に出かけましょう!

新屋島水族館で最も人気のイベントは何と言ってもイルカショー。イルカのダイナミックなパフォーマンスはもちろん、キャストの体を張った演技がSNSや口コミで話題となり、香川県内はもちろん、県外からもたくさんの人がイルカショー目当てに新屋島水族館を訪れているそうです。イルカショーの時間は平日11時、13時40分、15時40分の3回公演。土日祝日は11時、12時30分、14時、15時30分の4回公演です。

新屋島水族館のイルカショーは演劇仕立て。1日に2種類の演目が行われます。その一つは「爆烈海洋戦隊ドルフィンジャー」!海を汚す悪の秘密結社と正義のヒーロー、ドルフィンジャーとの戦いを描いた2017年の目玉作品です。イルカプールの外で繰り広げられる俳優たちの迫真の演技で、もはやイルカは脇役と化しているとの噂も。

もう一つの演目は、世直し侍とイルカが活躍する「走れ!侍!!2017」。2015年から続くロングラン公演の人気作品です。「バケツの水は枯らしても心の水は枯らさず参れ」という心に響くキャッチフレーズがプリントされたスタッフキャップを、思わずお土産コーナーで探してしまう人もいるとか。イルカショーはクリスマスに向けてリニューアル予定で、現在特訓中だそうです。

希少なアメリカマナティを始めかわいい生き物たちやイベントを堪能した後は、思い出となるお土産を。海の生き物たちを象ったオリジナルグッズが種類豊富に揃っています。新屋島水族館限定販売のアメリカマナティグッズはゆるキャラのような可愛らしさ。アメリカマナティがパッケージに描かれたお菓子もあります。

小さいながらもコミカルな動きと癒し系の姿でファンの多いチンアナゴ。新屋島水族館ではチンアナゴグッズもたくさん販売されています。ステーショナリーからぬいぐるみまで思わず手に取ってしまうかわいさでプレゼントにも喜ばれそう。チンアナゴプリントのボクサーパンツまで!

新屋島水族館の営業時間は9時から17時まで、最終入館は16時30分となっています。定休日はありませんが、台風などの悪天候時は休業となったりショーが中止される場合があるそうです。料金は大人1200円、中学生と高校生及び65歳以上のシニアは700円、3歳以上の幼児と小学生は500円、2歳以下は無料となっています。旅行代理店や各種カードでの割引券は発行されていないようです。

住所:香川県高松市屋島東町1785-1 電話番号:087-841-2678

新屋島水族館へのアクセスは車が便利。2017年夏から無料化された屋島ドライブウェイを通って屋島山上まで行くことができます。屋島山上には有料の駐車場があり、普通車は1日630円かかります。電車で行く場合は、JR屋島駅及びことでん屋島駅から屋島山上へのシャトルバスが1時間に1本程度運行しています。

屋島ドライブウェイは走行距離は短いものの、美しい瀬戸内海や源平古戦場、遠くの山々などの景観が楽しめる人気のドライブコース。終点の屋島山上には四国88ヶ所霊場の一つ「八島寺」や展望台もあり、たくさんの観光客はお遍路さんが訪れています。屋島山の中腹付近には「ミステリー坂」と呼ばれる珍スポットも!

新屋島水族館にはレストランがないため、ランチをするなら屋島山上またはふもとの食事処を利用するか、お弁当を持参することになります。うどん県香川の名物讃岐うどんを食べるなら、おすすめは屋島ドライブウェイ入口の四国村にある「わら家」です。江戸時代の古民家を活かした風情ある店内で、本場の釜揚げうどんを生姜や生醤油でいただきます。

住所:香川県高松市屋島中町91 電話番号:087-843-3115

香川のご当地グルメ骨付鳥もおすすめです。骨付鳥の専門店「一鶴」では、大きな鳥もも肉を高温の窯で一気に蒸し焼きにするので、皮はパリッとしていて中はふっくらジューシー。お肉はがっつりと食べられる親鳥とふっくら柔らかなひな鳥が選べます。テーブル席も座敷もある広い店内は、子連れのファミリーでもゆったり過ごせます。

住所:香川県高松市屋島中町220-1 電話番号:087-844-3711

日本では珍しいアメリカマナティを始めかわいい生き物たちがいっぱいの新屋島水族館は、思わず見入ってしまうイルカショーや楽しいエサやり体験など見どころ満載。小ぢんまりとした施設はかえって生き物たちが身近に感じられてアットホームな雰囲気と評判で、何度でも通いたくなるとリピーター続出の水族館です。香川にお出かけする時にはぜひお立ち寄りを!