滝沢ダムを見学してみよう！ループ橋など綺麗な景色も楽しめる！

「滝沢ダム」は都内から日帰りで往復できる距離にあり、内部見学ができる珍しいダムです。豊かな自然に囲まれた「滝沢ダム」と「奥秩父もみじ湖」へ行ってみませんか。「滝沢ダム」の内部見学やアクセス方法、更にはおすすめの景色、エレベーターや階段の情報についてもまとめました。

「滝沢ダム」は荒川に建設されたダムです。ダムの向こうには「奥秩父もみじ湖」が広がっており、秩父の大自然を楽しむことができます。国道140号線はダムの下から横へ抜けるので、「ループ橋」が合わせて615mに渡って続いています。ぐるりと「ループ橋」を登ってアクセスするのも、アトラクションのようで楽しいです。

近年配布が始まったのが、おすすめのダムカードです。表面はダムの写真、裏面にはダムのデータが記載されている手乗りのカードで、「滝沢ダム」でも配布されています。無料ですが、基本は各管理所のみでの配布なので、ゲットしたい時は管理所の休館日や開館時間にご注意ください。

「滝沢ダム」は2011年に完成したばかりのダムで、高さは132m、横の長さは424mという巨大な建造物です。形式は重力式コンクリートダムです。国道140号線を進むと、埼玉県と山梨県の境にダムはあります。周りは秩父多摩甲斐国立公園で、大自然が広がっています。山の中にダムがどんと構える様は圧巻です。

ダムというと上部からの放流が1番に思い浮かびますが、あの形の放流はなかなかありません。上部の放流口は非常用洪水吐きゲートと呼ばれ、通常は使用されません。もし非常用洪水吐きゲートの放流が見たい場合は、大雨時は道中危険ですので、点検放流を狙うことをおすすめします。見られたらラッキーくらいの気構えが良いでしょう。

アクセス方法は自動車やオートバイの他、電車とバスを乗り継いで行くこともできます。都内から向かう場合は「池袋駅」から西武池袋線で「西武秩父駅」へ向かいます。秩父鉄道の「御花畑駅」（芝桜駅）から電車で「三峰口駅」へ向かい、「三峰口駅」からは中津川行きのバスでアクセスします。ただしバスの本数は少ないです。

自動車かオートバイでアクセスした場合は、ダムの真横にダム左岸広場駐車場があります。埼玉側から向かう時は、トンネルを抜けた先で左折してください。ダム左岸広場駐車場からは歩いて管理所へ向かうことができます。ダムの下にもダム下流広場駐車場があります。こちらはダムから少し遠いです。

「滝沢ダム」では内部見学が可能です。駐車場から眺めるだけの方もいますが、時間に余裕があればぜひ見学してみてください。堤の真ん中まで歩いて、エレベーターで下へ向かいます。廊下が「滝沢ダム」の展示スペースとなっています。外に出て、ダム下流広場から「滝沢ダム」、「ループ橋」を眺めてみてください。絶景です。

いつでも見学ができるわけではなく、「滝沢ダム」には休館日があり、開館時間も決まっています。年末年始や点検日は休館です。開館時間は9時から17時までです。他にも、冬期は雪で危険なため、ダム下流広場と階段は封鎖されるようです。決まりを守って内部見学を楽しみましょう。

ダムと「ループ橋」は素晴らしい景色です。個人的におすすめなのは、ダム下流広場から流れる水、吊り橋、階段を望むことです。ダムの堤の上もぜひ歩いてみてください。長さは424mなので、ちょっとした気分転換にはもってこいです。「奥秩父もみじ湖」は夕焼けを反射する湖面もキレイです。

エレベーターは開館日の9時から17時まで利用することができます。しかし、何らかの事情でエレベーターの利用を停止している時もあります。エレベーターが止まっている場合は、冬期以外であれば外の階段で昇降が可能です。車で来ている場合は、ダムの上部と下部にそれぞれ駐車場もあります。

ダム下流には下流広場駐車場があります。国道140号線を進んだダム上部の左岸広場駐車場からは、下まで全435段の階段が続いています。冬期以外はこの階段で昇り降りが可能です。ダムの下からは遊歩道が続いており、ダム下流広場とその先にある「蛹沢不動滝」（さなぎさわふどうたき）へ徒歩で向かうことができます。

下から眺める「滝沢ダム」はとんでもない迫力です。「ループ橋」も見上げてみると高くて驚いてしまいます。広場にはちょっとした吊り橋が掛かっており、左岸、右岸の階段を行き来できます。ちなみに右岸の階段は全454段と、左岸の階段よりも多いです。右岸にも駐車場がありますが、国道140号線には面していません。

「ループ橋」は正式には「雷電廿六木橋」（らいでんとどろきばし）といいます。もっと正確にいうなら、大滝大橋と廿六木大橋がくっついた建造物です。橋と橋の中央部には廿六木望郷広場という、駐車場付きの説明スペースがあります。ここから滝沢ダムへアクセスすることはできませんので、ご注意ください。

この「奥秩父もみじ湖」はダム建設による人造の湖です。周りが秩父多摩甲斐国立公園となっているため、立ち入り禁止区域がある他、自動車やオートバイの駐車も定められた駐車場のみアクセス可能です。ボートなどの船の持ち込みは禁じられています。この湖では時期によって釣りができますが、ボート釣りはできません。

「奥秩父もみじ湖」では釣りができます。ヤマメなどのトラウト類やワカサギが生息しています。ただし湖は「秩父漁業協同組合」の管轄内であり、釣りをするには遊漁料が必要です。詳細は「秩父漁業協同組合」に問い合わせましょう。周囲に釣具屋はありませんので、ご自身で用意できる方のみお楽しみください。

住所:埼玉県秩父市荒川久那4001-1 電話番号:0494-22-0460

「蛹沢不動滝」（さなぎさわふどうたき）には、ダム下流広場駐車場から遊歩道を通り、徒歩で向かうことができます。そこまで大きくはありませんが、音と勢いの激しいおすすめの滝です。実は合計3段の滝で全長は約50mとのこと。ここから見ると15mほどの滝に見えます。古くから修験者が訪れた、信仰の滝でもあります。

ダムを見に来たからには、ぜひおすすめしたい食べ物があります。ダムカレーです。文字通りダムを模したカレーで、「滝沢ダム」のダムカレーは2ヶ所で食べることができます。ダムカレーのおすすめポイントは放流です。ご飯でカレーをせき止めるような作りになっていて、カレーを下部に流せるようになっています。

「大滝レイクビューハウス」は「滝沢ダム」の左岸広場駐車場近くからアクセスできます。国道140号線を進むと看板があるのですぐにわかります。「秩父滝沢サイクルパーク」に隣接している売店です。「滝沢ダム」の資料も飾られています。営業時間は9時から16時まで、12月から3月は冬期休館ですのでお気を付けください。

住所:埼玉県秩父市大滝2901 電話番号:0494-53-2121

「大滝レイクビューハウス」のダムカレーは現在1日限定10食での提供です。ご飯の形がダムそっくりです。店員さんに聞こえるように「放流」と叫んでウィンナーを引き抜くと、コーヒーが1杯無料になるサービス付き。おすすめです。ここは恥ずかしがらずに放流してみましょう。

「道の駅大滝温泉」は大滝の町の中と、「滝沢ダム」からは少し距離があります。名前の通り日帰りで温泉に浸かることのできる道の駅です。露天風呂とサウナ設備もあります。木曜日と年末が休館日です。ダムカレーを食べることができるのは、食堂の営業時間11時から16時内になります。

住所:埼玉県秩父市大滝4277-2 電話番号:0494-55-0086

ダムカレー「道の駅大滝温泉」バージョンはオニオンリング付きで、これは「ループ橋」を表しているそうです。「道の駅大滝温泉」では近隣のダム2つのダムカレーを取り扱っており、もう1つは「二瀬ダム」ダムカレーです。扇状になったご飯がアーチ状のダムを表しています。お好きな方をどうぞ。

「滝沢ダム」の近くにはもう1つダムがあります。それが「二瀬ダム」です。国道140号線からアクセスできる、高さ95m、横の長さは288.5mの重力式アーチダムです。ダム湖は「秩父湖」です。1961年に完成した古いダムですが、それゆえコンクリート壁に味わいがあります。おすすめのダム2ヶ所をご一緒にいかがでしょうか。

「滝沢ダム」の魅力は伝わりましたでしょうか。おすすめの「ループ橋」や「奥秩父もみじ湖」をはじめ、見所の多い巨大なダムです。特に自動車やオートバイは往復もしやすいので、ぜひ一度訪れていただきたいです。ダムの魅力にずぶずぶハマってしまうかもしれません。ダムカレーも放流してみましょう。