地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

京都・知恩院の見どころを紹介!紅葉のライトアップや七不思議とは?

京都・知恩院の見どころを紹介!紅葉のライトアップや七不思議とは?
投稿日: 2017年10月31日最終更新日: 2020年10月8日

知恩院は京都市東山区にある浄土宗総本山の寺院です。知恩院の本尊は、法年上人像及び阿弥陀如来です。この寺院は徳川家康や秀忠、家光らの援助により、現在の伽藍が形作られています。また、このお寺には知恩院の七不思議と云われるものがあり、人々の興味をかきたてます。

知恩院を参拝しよう見出し

知恩院は京都市東山区にある浄土宗の総本山で、山号は華頂山、本尊は、法年上人像及び阿弥陀如来です。宗祖法年が、吉水の地に草庵を結んだことが起原となり、1175年に源智上人により基礎が築かれ、徳川家康らの援助により、現在の伽藍が作られています。ここでは、そんな知恩院の国宝を含めた見どころや七不思議、ライトアップされた紅葉、アクセスなどについて紹介します。

知恩院へのアクセス見出し

見どころ満載の京都・知恩院へのアクセス方法は、バスによるアクセスの場合、JR京都駅から市バス206系統で約20分ほど乗り、知恩院前で下車後、徒歩約5分で着きます。電車によるアクセスの場合は、地下鉄烏丸線烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換え、東山駅下車後、徒歩約8分ほどで着きます。タクシーによるアクセスの場合は、込み具合にもよりますが、約15分ほどかかります。

知恩院の三門と男坂・女坂見出し

京都・知恩院の三門は三解脱門と言い、「空、無相、無作」の意味を持ち、1621年、徳川秀忠の寄進により建立されました。三門は、木造の門としては日本一の高さを誇り、1段の桁行は約26メートルあります。入母屋造り、本瓦葺きの二十門で、左右に山廊のある特有の形式です。三門をくぐり、境内に向かう階段には、急な階段が続く男坂と緩やかな階段の女坂、2つの坂があります。

知恩院の大鐘楼見出し

知恩院の大鐘楼は、1633年に鋳造されました。日本三大名鐘の一つと言われるこの鐘は、高さ約3.3メートル、口径約2.8メートル、厚さ約30センチメートル、重さ約70トンもあり、重要文化財に指定されています。大晦日の番組、「ゆく年くる年」で、ライトアップされた除夜の鐘の中継場面に必ず登場します。この除夜の鐘は、1山の僧侶17名により撞かれ、数万人の参詣者が訪れます。

知恩院の黒門と黒門坂見出し

知恩院には、三門と黒門二つの門があり、境内の北側に位置する門が黒門です。門構えや、黒門坂と呼ばれる境内への坂道は、石垣が組まれ、あたかも城郭のようです。二条城を造った徳川家康が、二条城にもしものことが起きた場合の備えとして、この知恩院を考えていたとのことです。また、黒門の前には周囲に石柵を巡らせた「瓜生石」があります。

知恩院の境内見出し

知恩院の境内には、国宝である法年上人の像が置かれている御影堂や、徳川秀忠によって建てられた日本でも最大級の木像の山門、重要文化財の勢至堂、法年上人の御堂である集会堂、方丈、阿弥陀堂、唐門など、多くの文化財に指定された建築物が見られます。また、江戸時代初期に造られた見事な庭園は、特に紅葉の時期の夜には、ライトアップされた美しい姿が人々を惹きつけます。

知恩院の大方丈と方丈庭園見出し

知恩院の大方丈は、1641年に建造された、見どころに溢れた単層皮葺入母屋造りの名書院です。正面約35メートル、側面約25メートルという広さと、二条城と同様の書院造りの形式で造られており、徳川将軍家が訪れた際には、座所として使用されました。54畳敷きの鶴の間など12の部屋があり、重要文化財に指定されている狩野派の金碧障壁画の襖絵で飾られています。

方丈庭園は江戸時代初期に小堀遠州と縁の深い僧侶、玉淵によって造られたと云われる築山林庭で、庭園には大小2つの池があり、大方丈、小方丈に面して造られています。そして見どころの多い庭園の背後には東山の裾野が迫っています。この方丈庭園は、華麗な2つの方丈の建物に相応しい雄代な空間を形成しており、秋には、ライトアップされた紅葉の絶景が見られます。

知恩院の友禅苑見出し

京都・知恩院の友禅苑は、始祖、宮崎友禅の生誕300年を記念して、1654年に改築、造園されました。東山の澄んだ湧水が引き込まれた庭園と見事な枯山水の庭園からなる見どころの多い庭園で、苑内には、裏千家ゆかりの茶室「華麓庵」と、知恩院第86世、中村康隆の白寿を記念して移された茶室「白寿庵」があり、木々や花々の多い庭園となっています。ライトアップされた紅葉は有名です。

宮崎友禅は、知恩院の門前に住んだと言われる、江戸時代に活躍した扇絵師ですが、彼は後に、友禅染の図柄を考案したり描いたりするデザイナーとして本領を発揮しました。友禅苑には彼の像が立っています。この庭園は、方丈庭園ともども、桜や紅葉の名所としても知られており、特に秋の夜のライトアップされた紅葉の美しさには目を瞠るものがあります。

知恩院の集会堂見出し

知恩院の集会堂(しゅうえどう)は、1608年に徳川家康の命により建立され、1635年、家光により再建されました。この見どころに溢れた集会堂は、千畳敷と呼ばれるほど広い御堂で、御影堂(みえいどう)の北側に隣接し、南北十五間の鴬張りの渡り廊下によって御影堂と通じています。また、国の重要文化財に指定されており、1872年には京都博物館の会場にもなりました。

この集会堂は、長い間僧侶の修行の場として使用されてきましたが、平成24年から行なわれている国宝の御影堂の修理期間中は、御影堂に安置されていた本尊の法年上人像が集会堂に移され、各種法要は、この集会堂で執り行われています。そして、この御堂は、御影堂修理の期間中に限り、「法年上人御堂」と称されることになりました。

知恩院の七不思議見出し

知恩院の七不思議1:鴬張りの廊下

知恩院の七不思議と言われるものの一つは「鴬張りの廊下」です。御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る廊下は、全長500メートルもの長さがあります。この上を歩くと鴬の鳴き声のような音が出るため、「鴬張り」と呼ばれています。忍び返しとも言われ、この場所にアクセスする曲者の侵入を防ぐための道具の役割を担っています。

知恩院の七不思議2:白木の棺

三門楼上に二つの白木の棺が安置され、中には将軍家より三門造営の命を受けた造営奉行、五味金右衛門夫妻の自作の木像があります。彼は精魂込めて三門を造りましたが、三門完成後、費用がかかり過ぎたことの責任を取り、この夫婦は自刃したと伝えられています。この夫婦の菩提を弔うため、白木の棺に納められ、現在の場所に安置されています。

知恩院の七不思議3:忘れ傘

御影堂正面の軒裏には、骨ばかりとなった傘が見えます。これが七不思議の一つ、「忘れ傘」です。当時の名工、左甚五郎が、摩性をさえぎる力があるとされるこの傘を魔除けのために置いていったという説と、御影堂再建以前に住んでいたという白狐が置いていったという説などがあります。また、この「忘れ傘」をモデルにした最中もこの知恩院の売店で売られています。

知恩院の七不思議4:抜け雀

大方丈の菊の間の襖絵は狩野信政が描いたものです。菊の間には、数羽の雀が描かれていましたが、あまり上手に描かれていたため、雀が生を受けて飛び立ったと云われています。現在でも残っている大方丈の襖絵には、飛び去った跡しか残っていませんが、狩野信政の絵の素晴らしさを物語っています。

知恩院の七不思議5:三方正面真向の猫

七不思議の一つ、三方正面真向の猫は、方丈の廊下にある杉戸に描かれた狩野信政作の猫の絵のことで、どちらから見ても見る人の方を正面から睨んでいるように見えるので、その名が付けられています。親猫が子猫をいとおしむ姿が豊かに表現されており、親が子を思う人々を、仏様はいつでも見守って下さるという慈悲の心を現わしていると云われます。

知恩院の七不思議6:大杓子

大杓子というのは大方丈入口の廊下の梁に置かれている大きな杓子のことで、大きさは、長さ2メートル半、重さ約30キログラムです。このような大きな杓子は存在自体が珍しく、拝観者は皆、その大きさに驚きます。伝説によれば、三好清海入道が大阪夏の陣の折り、兵士のご飯をこの杓子ですくい取ったと云われています。すくいは救いに通じ、縁起物として扱われています。

知恩院の七不思議7:瓜生石

この瓜生石には、誰も植えた覚えがないのに、この石からつるが伸び、花が咲き、瓜が実ったという伝説があります。また、別の説では、八坂神社の牛頭天皇が瓜生山に降臨し、その後またこの石に宿り、一夜の内に瓜が生え、実がなったとも伝えられています。更に、瓜生石の下を掘ると二条城まで続く抜け道があるとも云われており、知恩院七不思議の一つに数えられています。

知恩院の御朱印見出し

知恩院の御朱印には通常のものと特別のものがあります。通常の御朱印には、浄土宗宋祖法然上人の御朱印、御詠歌の御朱印、勢至堂の御朱印があり、いつでも手書きのものをもらえます。また、特別の御朱印には、国宝三門特別拝観の御朱印があり、期間限定となっています。更に2017年内には、家康の孫娘千姫の戒名である天樹院の御朱印をもらうことができます。

知恩院を訪ねよう見出し

京都東山の知恩院は、徳川三代の庇護を受け伽藍が形成されている壮大な寺院です。境内には数々の国宝の建築物や仏像、庭園などがあり、見どころの多いスポットとなっています。また、知恩院の境内は、秋には見事な紅葉が見られます。特に夜のライトアップされた紅葉は幻想的な美しさを見せます。ここではそんな知恩院の見どころやアクセスを中心に説明してみました。

投稿日: 2017年10月31日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote