地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

涸沢岳の登山ルートやヒュッテ情報など紹介!初心者でも登れる?

涸沢岳の登山ルートやヒュッテ情報など紹介!初心者でも登れる?
投稿日: 2017年11月25日最終更新日: 2020年10月8日

北アルプスの穂高連峰にある涸沢岳は、紅葉の名所である涸沢カールで有名な山です。涸沢岳へのおすすめ登山ルートや、涸沢岳周辺のヒュッテ、登山口までのアクセス方法など、登山初心者に役立つ情報をまとめました。いつか登ってみたい憧れの穂高涸沢岳がまるわかり!

北アルプスの穂高連峰「涸沢岳」へ!見出し

3000m級の山々がそびえる日本の屋根、北アルプスの穂高連峰は名峰揃い。今回は穂高連峰の中の一座で、紅葉が美しい涸沢カールで有名な「涸沢岳」にスポットを当てて、おすすめの登山ルートや登山口までのアクセス方法、山行中の大切な拠点となるヒュッテなど、初心者に役立つ情報をたっぷりご紹介します。

涸沢岳ってどんな山?見出し

涸沢岳は、長野県と岐阜県の県境にある穂高連峰の一座です。ギザギザでこんもりとした形の涸沢岳は標高3110mで、その隣に美しい三角形の涸沢槍を従えています。涸沢岳が有名なのは、山頂よりも中腹の涸沢カール。日本最大規模のカールには、夏は青々とした高山植物が、秋には美しい紅葉が見られる絶景スポットです。登山のベストシーズンは7月から9月頃となっています。

上高地の紅葉の見ごろはいつ?穴場スポットや混雑状況も調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
上高地の紅葉の見ごろはいつ?穴場スポットや混雑状況も調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
長野県の自然が豊かな上高地の紅葉の見頃はいつだか知っていますか?上高地は自然が多い分、それだけ広大な美しい紅葉が楽しめます。今回は、そんな上高地の紅葉の見ごろの時期やおすすめや穴場スポット、混雑状況なども調査しましたのでお伝えいたします。

涸沢岳登山ルート1:上高地ルート見出し

涸沢岳を始めとする穂高連峰の山々では日帰り登山は難しいです。自分の体力や技術に合わせて、余裕を持った登山計画を立てましょう。初心者におすすめのルートは長野県側からのアプローチ。上高地をスタートして梓川沿いに歩きます。途中の徳沢はロッジや旅館があるリゾートエリアで、道も整備されているので森林散策気分で楽しく歩けます。道はその先の横尾まで続き、出発地点の上高地からはゆっくり歩いて約2時間です。

ヒュッテやテント場のある横尾からは、いよいよ登山の様相になってきます。横尾谷にかかる本谷橋は吊り橋になっているので、立ち止まらずに慎重に渡りましょう。河原で休憩を取るのもおすすめです。本谷橋地点の標高は1780mです。本谷橋正面の屏風岩をぐるりと迂回してガレ場を進むと、いよいよ涸沢カールが見えてきます。

標高2300mの涸沢カールは雲上の楽園とも呼ばれ、高山植物の花畑や紅葉が楽しめる一大観光スポットとなっています。涸沢カールは穂高連峰に囲まれるように位置しており、残雪のある初夏にはスキーを楽しむ人の姿も。涸沢カールには涸沢ヒュッテと涸沢小屋という2つのヒュッテがあります。涸沢カールに宿泊したら、穂高連峰が赤く染まる朝焼けのモルゲンロートもお楽しみに。

涸沢カールからは、向かって左側のザイテングラートと呼ばれる岩の稜線を登ります。ハイマツ帯を抜けるとハシゴや鎖場が現れます。十分なステップがあるので難易度は見た目よりも高くはありませんが、上からの落石や滑落に注意しましょう。また、ハイシーズンには登山客が増え、ハシゴ場が渋滞することもあるので焦らずに。安全のためにヘルメットを着用しましょう。

ザイテングラートを越えると、涸沢岳山頂と奥穂高岳の谷間に当たる白出のコルへと出ます。ここからいよいよ穂高連峰の稜線です。涸沢岳山頂まではもうすぐですが、稜線はガレ場の急斜面となっており、高度感もあるため初心者には勇気がいる場所。また、見事登頂を果たしたら下山は急な下りとなります。滑落には十分気をつけましょう。

登山に必要な装備はこれ!初心者からベテランまで使えるおすすめリスト! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
登山に必要な装備はこれ!初心者からベテランまで使えるおすすめリスト! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
初心者の方は必見です!登山で必要な装備がわからない!そんな時に役立つおすすめリストを作成しました。登山の装備は万が一のことを考えながら、コンパクトで軽量化していくことが必要になります。そのためには必要最低限の藻を持っていくようにしていきましょう。

上高地ルートのヒュッテ見出し

奥上高地にある便利な立地のヒュッテ「横尾山荘」

長野県側から涸沢岳へ登山する場合は、ピストンでも2泊3日以上の日程で計画を立てるのがおすすめ。山行中はヒュッテやテント場で宿泊することになります。横尾山荘は、穂高連峰方面だけでなく北の槍ヶ岳や東の蝶ヶ岳方面への登山拠点として便利な立地で、紅葉シーズンには予約が取れないほどの人気。ランチは誰でも利用できますが、お風呂は宿泊客専用です。

涸沢カールの絶景が見渡せる「涸沢小屋」

涸沢カールには2つのヒュッテがありますが、涸沢岳の南斜面に沿って建つのが涸沢小屋です。涸沢小屋は、古くから「涸沢の岩小屋」として猟師や登山家を守ってきた歴史あるヒュッテ。宿泊はもちろん、食事や休憩で多くの登山客が訪れています。見晴らしの良いテラスで、おでんやラーメンをおつまみに生ビールを飲むのは格別の気分!ハイシーズンは混雑するので、宿泊する場合は予約をしておきましょう。

診療所や救助隊もいる「涸沢ヒュッテ」

涸沢小屋より裾野にあるのが涸沢ヒュッテです。長野県警山岳遭難救助隊が常駐し、さらに夏季には診療所が開設されるなど、登山家たちの重要拠点となっています。宿泊や食事、休憩はもちろん、アイゼンやストック、テントのレンタルも。涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間は広々としたテント場で、色とりどりのテントが所狭しと並ぶ光景もきれいです。

涸沢岳上高地ルート起点へのアクセス見出し

長野県側から涸沢岳へアプローチする時の起点となるのが上高地バスターミナルです。公共交通機関でのアクセスは、JR松本駅またはアルピコ交通新島々駅からバスで1時間強。東京からのアクセスも新宿駅や東京駅から直行バスが運行していて便利です。また、上高地バスターミナルのアルピコ交通窓口で登山届の提出と山岳保険の加入ができます。

上高地に駐車場はある?マイカーでのアクセス方法や混雑状況を調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
上高地に駐車場はある?マイカーでのアクセス方法や混雑状況を調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
夏場や紅葉の時期に多くの観光客が訪れる上高地ですが、マイカーで行く際、駐車場はどうなっているか知っていますか?今回は、上高地に駐車場はあるのか、マイカーでのアクセス方法や混雑状況、料金や穴場駐車場など、一挙ご紹介いたします。

涸沢岳登山ルート2:白出沢ルート見出し

涸沢岳のもう1つの登山ルートは、岐阜県側からのアプローチ。新穂高温泉を起点とし、穂高連峰の西側から登山します。穂高連峰を大きく巻いて登山する長野県側の上高地ルートと違って、岐阜県側のルートはほぼ一直線に山頂を目指すため初心者にはおすすめできないハードなルートです。新穂高温泉を出発してしばらくは、緩やかな上り坂の右俣林道を歩きます。

林道は奥穂高岳登山口まで続きます。ここは槍ヶ岳登山道への分岐地点となっており白出小屋と呼ばれることもありますが、現在はもう小屋はなくテント場になっています。ここから先はいよいよ本格的な登山。白出沢が増水すると渡れなくなる重太郎橋を過ぎて、岩切道という絶壁の鎖場を進みます。足元だけでなく上からの落石にも注意が必要です。

荷継小屋跡を過ぎると、最大の難所とも言える急勾配のガレ場へと入っていきます。この付近は登山道が分かりにくいので、特に下山の際は道迷いに注意を。所々にある小さなマーカーと、足場がしっかりしている場所を探しながら一歩一歩進みましょう。うっかり浮石に着地してしまうと落石や転倒のおそれがあります。

セバ谷出合を過ぎると雪渓です。西側斜面のため遅くまで雪が残る年もあるそうです。上が見えているものの、急勾配な上に足場が不安定な登山道のためなかなか登り切ることができず、疲れが出てくる頃です。休憩したくなりますが、落石のおそれがあるので一気に登り切りましょう。そして階段状の石段を上がると、白出のコルへと合流します。

雪山登山の服装・装備まとめ!初心者にもおすすめのアイテムを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
雪山登山の服装・装備まとめ!初心者にもおすすめのアイテムを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
雪山の登山に必要なアイテムは一体何なのでしょうか。雪山の登山に行ったことがない初心者の人から、上級者の人まで、雪山の登山に必要な装備をリストアップしました。今回の記事を参考にしてぜひ雪山に入る前の事前チェックにご活用ください。

白出沢ルートのヒュッテ見出し

涸沢岳ふもとの素泊まりヒュッテ「穂高平小屋」

白出沢ルートのヒュッテは、ふもと付近と山頂付近の2ヶ所となっています。右俣林道沿いの「穂高平小屋」は、夏休み期間と9月の土日祝日のみ管理人がいる不定期営業のヒュッテ。管理人がいない日は避難小屋として使うことができます。宿泊の場合は食事がつかず素泊まりですが、太い木の幹をくりぬいて作られた風情あるお風呂には入ることができます。

穂高連峰の老舗ヒュッテ「穂高岳山荘」

涸沢岳山頂が間近に見える白出のコルには、有名な「穂高岳山荘」があります。創業は大正時代と言われる老舗のヒュッテで、穂高連峰縦走登山者にとっては重要な拠点です。畳の大部屋でゆっくり休んだり、隣のテント場で絶景と星空を満喫したりと、思い思いの楽しみ方ができます。

涸沢岳白出沢ルート起点へのアクセス見出し

白出沢ルートの起点は、新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅の近くにある「新穂高登山指導センター」となります。ここで登山届を提出して出発しましょう。公共交通機関でのアクセスは、JR高山駅から濃飛バスで1時間40分。マイカーでのアクセスなら、東海北陸自動車道高山ICまたは北陸自動車道富山ICが最寄りとなります。

新穂高のロープウェイ観光は紅葉の季節におすすめ!温泉もあり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
新穂高のロープウェイ観光は紅葉の季節におすすめ!温泉もあり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
新穂高ロープウェイは、岐阜県の奥飛騨、穂高連峰の中腹にあります。新穂高温泉駅から西穂高口を結ぶ2本のロープウェイからなり、鍋平高原の穏やかな風景や、槍ヶ岳の勇ましい景観を楽しむことができます。温泉も豊富にあり、紅葉の季節は大混雑の人気の観光地です。

涸沢岳初心者には登山ツアーもおすすめ見出し

3000m級の涸沢岳登山は、やはり初心者でも簡単にとはいかず長い時間と体力が必要です。滑落事故や山岳ヘリが出動することもしばしば。初心者だけど穂高へ行ってみたいという人は、長野県側の上高地から涸沢カールまでをトレッキングする登山ツアーに参加するのも一計です。山頂へ挑戦する場合は、ソロ登山は絶対に避けましょう。

涸沢カールへ紅葉狩り旅行!登山初心者でも綺麗な絶景が見られる! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
涸沢カールへ紅葉狩り旅行!登山初心者でも綺麗な絶景が見られる! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
美しい紅葉のシーズンがやって来ます。涸沢カールは長野県松本市にある氷河圏谷で、涸沢カールは紅葉の名所でもあります。三段紅葉と言われるこの名所にたくさんの方が集まり、この美しい絶景を一度は見ようとたくさんの方が涸沢カールを訪れます。

涸沢岳登山にチャレンジしてみよう見出し

穂高連峰の一座、涸沢岳の登山ルートやヒュッテなどのお役立ち情報をご紹介しました。長野県側にある涸沢カールを始め、あちこちで大自然の絶景が満喫できる涸沢岳。険しい岩場を越えてそのピークを踏む時の感動を楽しみに、しっかり山スキルを上げておきましょう!

投稿日: 2017年11月25日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote