南機場夜市に行ったら絶対食べたい！おすすめ台湾ローカルグルメ5選

台湾といったら夜市。とくに台北市内には士林夜市、寧夏夜市など有名な夜市があります。どの夜市も活気にあふれていてとてもエネルギッシュ。まるで日本のお祭りのようです。けれども、その雰囲気や名物などは夜市によってそれぞれ異なります。台湾グルメを食べ歩きするなら南機場夜市がおすすめ。今回は、南機場夜市の人気台湾ローカルグルメをご紹介します。

南機場夜市（ナンジーチャン・イエシー）は、台北市郊外にあります。そのため、旅行者向けのガイドブックの地図からは外れてしまうエリアでもあります。しかも、アクセスがあまりよくないため日本人観光客が他の夜市に比べて少ないです。このような理由から、南機場夜市のお客さんは、地元に住む人が多い下町情緒たっぷりの夜市です。

南機場夜市というネオンが掲げられたゲートをくぐると、そこにはグルメ系の屋台がずらりと並んでいます。食の屋台が密集しすぎて、“フレッシュジュースストリート”とか“水餃子ストリート”などジャンルごとに通りを分けているほどです。南機場夜市は大規模な夜市ではないにもかかわらず、繁盛している屋台がとても多く長い列を作っているお店をよく見かけます。

近所に住む人たちが、ふらっとごはんを食べにくるといった感じの南機場夜市。そこでは、台湾の人々に愛されているローカルフードでしのぎを削るお店が必然的に多く集まってきます。だから、値段は安いのに味はハイレベルというお店ばかり。台湾グルメのパラダイス。そんな南機場夜市は、食べ歩きするのがおすすめです。

南機場夜市の門をくぐった左側には、色とりどりの果物や野菜を並べた果物屋さんが沢山集まる“フレッシュジュースストリート”があります。その名の通り、“フレッシュジュースストリート”では、フレッシュジュースを飲むことができます。新鮮な果物や野菜をガガッとミキサーにかけてくれます。スイカやパパイヤ、グアバといった南国らしいフレッシュジュースが人気です。

南機場夜市のメインストリートにある「南機場現搾果汁」は、数あるジューススタンドの中でも有名なお店。地元のメディアでたびたび取材される名物の3姉妹が作るジュースがとても人気のお店です。30年続いている老舗のジューススタンドなので、看板娘だけでなく味も保証付き。

3姉妹が作るフレッシュジュースは、素材の味を生かしたシンプルなもの。最初、口に含んだときには甘さを感じるものの、飲み飽きないジュースと評判です。台湾名物の木瓜牛奶（パパイヤミルク）はおすすめです。フレッシュジュース片手に食べ歩きなんておすすめです。

麻油雞（マーヨージ）は、台湾の家庭料理のひとつ。身体を温める健康食として食べられる麻油雞は、南機場夜市でも食べことができます。鶏もも肉、黒ごま、生姜を炒めて、米酒という台湾のお酒を使って煮込んだスープは、寒い日に体の芯から温めくれます。冬の台湾は意外と寒いもの。冬に南機場夜市を観光して冷えた身体を温めるのにピッタリのグルメです。

「阿男麻油雞」は、麻油鶏を食べられる人気のお店です。ちらのお店では、麻油雞に追加で麺線（ミェンシェン）という日本の素麺によく似た台湾の細い麺を追加注文することができます。スープだけでも美味しいですが、ぜひ麺線も追加してみてください。

台湾の食文化を支えてきた料理のひとつである麺線と麻油鶏の相性は抜群。細い麺がスープと絡んでとっても美味しいです。麺線の他に、ごはんを注文してスープをかけて食べる人も多いです。台湾の人たちが普段から親しんでいる味を存分に堪能しましょう。きっと、台湾グルメの良さを実感するはずです。

排骨とは、中国語で牛や豚などのあばら骨肉のことです。排骨は、沖縄のソーキそばの上に乗っているソーキによく似ています。排骨湯（パーコータン）は、排骨を煮込んだスープです。骨付き肉の煮込み方で味が変わる排骨湯は、シンプルな味ながら深い味わいが特徴のスープです。そのため、各お店で味が微妙に異なるのが特徴です。

「曉迪筒仔米糕」は、南機場夜市の中でも地元の人たちが押し寄せる排骨湯の人気店です。イートインして食べるお客さんだけでなく、テイクアウトしていくお客さんもいることからその人気は明白です。「曉迪筒仔米糕」の排骨湯は、あっさりとしていて食べやすいスープです。

地元の人たちは、ピンク色の甘いソースが掛かったおこわ米糕（中華おこわ）と一緒に食べることが多いようです。美味しくて思わずパクパクと食べてしまいます。でも、南機場夜市を食べ歩きするのなら、数人でシェアして食べるのがおすすめ。1人で食べてしまうとお腹いっぱいになって、後の食べ歩きに影響が出てしまうかも。

台湾のB級グルメとして知られている臭豆腐。夜市に行けば必ずといってよいほど街中に強烈なニオイを放っている臭豆腐です。はじめてニオイを嗅ぐと、かなり抵抗があります。しかし、発酵汁に漬けた豆腐は、台湾の人にとってはポピュラーなファストフードです。一度食べてみると美味しくてハマってしまう観光客も多いのでチャレンジしてみましょう。

南機場夜市内に2店舗展開している「臭老闆」。臭豆腐の調理は様々あるのですが、「臭老闆」の臭豆腐は蒸したものです。地元の人たちにはとても人気なお店のうえ、こじんまりとしたお店なのでお目当ての臭豆腐にありつくまでにかなり待つようです。けれど、待つだけの価値がある臭豆腐と地元では評判です。

一般的な臭豆腐に比べてニオイがまろやかなので、初めて臭豆腐にチャレンジしたいという方にはおすすめです。スパイスも効いているので、臭豆腐がはじめてでも食べやすいかもしれません。ほんのり酸っぱくて辛いタレでいただく「臭老闆」の臭豆腐はあっさりとした味です。

台湾の人たちにとって身近な食べ物といえば“餃子”です。日本で、台湾グルメというと“小籠包”というイメージですが、実は、台湾では小籠包よりも餃子の方が市民に親しまれています。日本では水餃子を主食して食べることはほとんどありませんが、台湾では主食として食べるのがスタンダード。台湾に来たら絶対に外せないB級グルメといっても過言ではありません。

常に人で溢れている「来来水餃」。南機場夜市の水餃子ストリートにある水餃子専門のお店の中でも特に人気のお店です。人が多すぎて誰が店員さんでお客さんかわからないほどの混雑ぶりです。「来来水餃」のメニューは、水餃子と酸辣湯のみ。こちらの水餃子は豚と白菜の餡となっています。

モッチモチの皮の中に、味のついた肉餡がギュッと詰まった水餃子は、ひと口噛めば皮がプリップリ、中からジュワ―とたっぷりの肉汁が溢れ出てきます。ひと口でつるっと食べられる水餃子は、10個単位のオーダーですが美味しくってペロッと食べることができてしまいます。

南機場夜市は、台湾の代表的観光スポット“中正記念堂”からわりと近い場所にあります。しかし、最寄りのMRT駅がないため、龍山寺駅という駅から歩いていくのがおすすめの方法です。龍山寺駅から南機場夜市までは徒歩で約20分かかります。歩くのが苦手という方は、龍山寺駅からバスやタクシーも出ているので利用するのも良いかもしれません。

最寄り駅お龍山寺駅で下車したら、南機場夜市へ向かう前に台北最古の寺院「龍山寺」（ロンサンスー）を訪れることをおすすめします。龍山寺は、故旧博物館や中正記念堂などとならぶ台湾一の観光名所です。商売、勉学、病気、安産など20を超える神様が祀られています。

龍山寺は、台北最強のパワースポットとして台北市民の信仰の中心的存在。そのあめ、台湾の人は熱心に参拝します。台湾の寺院でお参りする際には、名前と住所、生年月日といった自己紹介をしてから、具体的な願い事をするそうです。神様にちゃんと願い事を叶えてもらるうために覚えておきましょう。

南機場夜市には台湾の下町グルメ盛りだくさん。メイン通りだけでなく、メインをそれた通りにも地元の人がこぞって集まる小さくても魅力的な屋台がひしめき合っています。南機場夜市は地元密着型の夜市なので、日本語がほぼ通じませんが指差し注文すれば問題なし。南機場夜市で食べ歩き観光をしてみてはいかかでしょうか。