唐松岳の登山情報！コースや所要時間の他頂上山荘の絶景もあり！

北アルプスの人気スポットである唐松岳はシーズンともなれば多くの登山客で賑わいます。岩場の難コースは上級者向きですが、ゴンドラで中腹まで一気に登るコースは初心者向きです。唐松岳登山のコースや途中の楽しみ方などをまとめてご紹介します。ぜひ参考にして登山に出かけてみてください。

唐松岳(からまつだけ)は、長野県と富山県の県境にあります。後立山連峰に位置して富山からも美しい北アルプスの姿とともに見ることもできます。長野県の白馬村からも雄大な姿を見上げることもできます。富山県からも長野県からもアクセスが良くて多くの登山客に人気があります。

長野県と富山県の県境にあって、標高2696mの山です。山頂から東に八方尾根が延びて、その麓には有名な八方尾根スキー場があります。八方尾根からのアプローチは比較的易しい登山で日帰りコースもありますが、岩場や鎖場がある難コースもあります。登山をする人の力量によって様々な楽しみ方ができる山です。

唐松岳は中腹の2000ｍ付近までリフトで登ることができます。リフトの終点からは、難易度は低くなだらかな山道が続きます。そのため標高は高いのですが、初心者でも用意に登山を楽しめます。シーズンの8月になると、山ガールや高齢者、小学生などの登山客で賑わっています。

唐松岳は標高2696mと高い山です。天候は変わりやすく山頂に近くなると夏でも気温は下がります。初心者コースであっても十分な登山装備をおすすめします。登山靴･ザック･レインウェアは基本の装備です。時間もかかりますので、水や栄養補給のチョコレートも持つようにしましょう。

3000m級の山を登るには、低い山で経験を積んでから挑戦すべきですが、唐松岳は初心者でも気軽に登れる山です。それでも高い山には危険が潜んでいます。たとえ日帰りであっても入山届けは必ず提出してから登りましょう。日帰りコースではリフトを降りたところの八方池山荘で提出できます。

山頂付近は霧が発生しやすくなります。初心者コースでもリフトを降りたころには樹木はなく直接風を受けることになります。急な強風も吹ききますので足元には注意して歩くようにしましょう。天気も変わりやすいです。事前に天気予報をチェックしておくことをおすすめします。

唐松岳登山ではJR白馬駅からバスで八方バスターミナルまで行く事ができます。バスターミナルからは歩いて約10分でゴンドラ乗り場です。7月1月から8月31日までのシーズン期間中はゴンドラ乗り場まで運行しています。シーズン中は八方池を見るための観光客で混雑することが予想されます。

車で行く場合は、八方尾根スキー場を目標にしてください。ゴンドラ乗り場の隣に有料駐車場があります。周辺にもたくさんの有料駐車場がありますので、駐車場には困りません。8分から15分ほど歩いたところには、スキー場の無料駐車場が点在しています。歩くのが苦にならなければ無料駐車場もおすすめです。

唐松岳の登山は岸壁を登る岩場や鎖場などがあり難易度は高く上級者向きの山です。後立山連邦の中間点にあり、五竜岳･鹿島槍ヶ岳･白馬岳の縦走コースがあります。上級者には魅力的なコースですが、いくつもの迂回路もありますので自身の力量に合わせると楽しい登山ができます。

唐松岳は北アルプスにある標高2696mの山です。これだけ聞けば初心者には無理！と考えるかも知れませんが、唐松岳は初心者でも気軽に楽しめる登山コースがあります。約2000mまで苦労せずに一気に登れるとしたらどうでしょう。後700m登ればいいので、初心者でも大丈夫です。

登山コースは八方尾根スキー場からスタートです。まずはゴンドラに乗ってアルペンラインのリフトに乗り継ぎます。さらにリフトを乗り継ぎ最終駅の登山口に到着します。ここからは、約700mの登山になりますが、山頂までは比較的なだらかな道のりになります。

リフトの登山口から途中の丸山ケルンまでは、初心者でも約30分で到着します。休憩と水分補給をして、さらに1時間で山頂に到着です。2700m近い山の山頂まで1時間30分の登山ですから、初心者でも楽しめる登山だと分かっていただけたことでしょう。初心者でも安心してお出かけください。

初心者コースはゴンドラとリフトを乗り継いで登ります。その間は足元を眺めて楽しみましょう。麓から2000mまで登る間には美しい花を見ることができます。高度が上がるにつれて咲く花も普段見られない珍しい花に変わります。秋には一面の紅葉で、ゴンドラとリフトでけで日帰りする観光客もいるほどです。

2700メートルの山に楽して登れますが、決して侮ってはいけません。ゴンドラやリフトで楽して登れるけれど、標高の高い山には違いありません。きちんとした装備でお出かけください。梅雨明けの10日間が天候が安定しておすすめの時期です。8月中旬からは大気が不安定になりますので、初心者にはおすすめできません。

初心者コースは八方尾根スキー場からのスタートですが、駐車場が心配です。スキー場には民間の有料駐車場もありますが、無料駐車場もたくさんあります。第三駐車場には200台停められますので、早い時間ならまず停められる駐車場です。ゴンドラ乗り場まで歩いて約8分です。

日帰り登山のおすすめのコースをご紹介します。八方尾根スキー場からゴンドラとリフトを乗り継ぐのは初心者コースと同じです。リフトの登山口駅から八方池に向かって下さい。途中は木道になっていますので歩きやすいです。八方池までは一般の観光客もいます。歩いて1時間ほどで到着します。

八方池は幻想的な光景も見られる有名なスポットです。ゆっくりと休憩しながら、八方池の景色を楽しんでおきましょう。八方池から1時間30分ほどで丸山ケルンに到着します。丸山ケルンからは崖の道もありますが、約40分ほどで頂上山荘に到着します。さらに20分ほどで山頂です。

ご紹介しました日帰りコースでは、休憩しながらの登りで約4時間、下りは約3時間で合計7時間です。途中でゆっくりと風景を楽しみながら登山をしても、始発のゴンドラに乗れば十分に日帰り登山ができます。注意するのは登山口でリフトを降りたら最終のリフトの時間を確認しておきましょう。

初心者コースや日帰りコースをご紹介しましたが、このコースは子供にもおすすめのコースです。夏休みになると多くの中学生や高校生が登山を楽しんでいます。八方池までは観光客も訪れます。ゴンドラとリフトを乗り継いで往復するだけでも2000mの登山を堪能することができます。

唐松岳の頂上山荘は、収容人員350人の大規模山荘です。山頂を目指し赤レンガ色の山荘が見えるとホッとできる瞬間です。4月下旬から10月中旬までの営業になります。宿泊は個室も用意さtれていますが、予約が必要です。風呂はありませんがトイレは水洗です。

頂上山荘は本館と北館、南館があり、本館には食堂や売店があります。炊事場もありますので簡単な食事は作れます。ただし水は有料で500mlで80円です。北館は相部屋で南館は個室専用になります。山小屋とは思えないほどの充実した設備で、唐松岳登山を快適にサポートしてくれています。

頂上山荘では昼食を食べることができます。ケーキ･枝豆が500円、ウィンナ700円、カレーライス･中華丼･ラーメン・スパゲティーが1200円、生ビール850円、コーヒー･ココア700円が全てのメニューです。営業時間は11時から14時までです。昼食を準備していない場合は時間内に到着しましょう。

唐松岳の頂上山荘にはテント場もあります。頂上山荘から少し下がった斜面にテントサイトが点在します。テントの設置場所は予約で確保できないので頂上山荘に近いところから順番に設営されています。到着が遅くなるとかなり下のほうになるため、トイレなど何かと不便なことが多いです。

急斜面にあるテント場は25張り程度が設営できます。利用料金は1日1人1000円です。水場はありませんので、頂上山荘の下からポンプアップした水を山荘売店で購入します。1ℓで150円です。トイレは山荘のトイレを利用できます。斜面の下にテントを設営すると急斜面を何度も往復することになります。

登山の醍醐味は山頂からの展望もそのひとつです。唐松岳の山頂からの眺めも失望することはありません。はるかかなたの日本アルプスの山々や足元の雲海は2696mの山頂ならではの絶景です。山頂から見る大パノラマを見るだけで、それまでの苦しかった道のりをすっかり忘れてしまいます。

住所:長野県北安曇郡白馬村北城6336番地 電話番号:090-5204-7876

長い道のりを苦労して登った先には絶景のご褒美が待っています。唐松岳登山でも頂上山荘まで到着すると360度の大パノラマが開けます。立山をはじめ日本アルプスの山々が美しい稜線を浮かび上がらせています。そして、その絶景は時間とともに幻想的に変化します。

唐松岳の朝は早い時間に明けます。頂上山荘やテント場に宿泊したら、少し早起きをして夜明けを待ちましょう。夜明けが近づくにしたがって、高く積まれたケルンのシルエットがはっきりしてきます。遠くの山がだんだんと白み始める頃、太陽が顔を出すまでの楽しみな時間です。

やがて、待ちかねた太陽がはるか地平線の上から顔を見せ始めます。そのとき、初めて分かります。眼下には紅に染まった雲海が広がっています。太陽が登るにしたがって雲海は紅から白へとグラデーションを強めます。早起きをした人だけが見ることができる絶景です。

昼間の頂上山荘は多くの登山客がつめかけます。シーズンの8月にもなると都会の歩道を思わせるほどの混雑です。天気の良い日には、日本アルプスの山々の稜線がはっきりと見ることができます。天気が変わりやすく霧も発生しますので、晴れた合い間に足を止めて絶景を楽しんでおきましょう。

唐松岳の日没は8月初旬で19時ころです。太陽が西に傾き始めると立山が黒く影を落とします。だんだんと雲を赤く染め始めると一面が幻想的な光景に変わります。太陽が姿を消す時間になると、それまでの紅色から一瞬だけ燃えるような真っ赤な色に変化します。

山の夜空には都会では見られない天の川が見られます。しかし、唐松岳の夜空には天の川が見えせん。無いのではなく、夜空にきらめく星が多くて天の川がどこにあるのか分からないのです。澄んだ夜空を見上げていると、都会の空では味わえない感動が得られます。

唐松岳登山の楽しみのひとつは特別天然記念物の「雷鳥」に出会えるかも知れないことです。唐松岳の登山道の周辺には雷鳥の生息地があります。雷鳥はハイマツの中に巣を作ると言われています。樹林帯を越えた当たりからハイマツがあれば注意深く見ると雷鳥に出会えるかもしれません。

唐松岳登山の楽しみのもうひとつは、たくさんの高山植物を見ることができます。唐松岳は「花の唐松岳」とも言われ、種類の多さでも知られています。ミヤマトウキ･イワオトギリ･オオコメツツジ･シナノキンバイ･チングルマなど70種類以上の高山植物が見られます。高山植物の女王と言われる「コマクサ」の群生もあります。

JR白馬駅からゴンドラ乗り場までの間に、八方の湯やみみずくの湯、おびなたの湯などの温泉が点在しています。登山の前や登山の後にもおすすめです。日帰り温泉施設や足湯もありますので、気軽に立ち寄れます。天然水素温泉は美肌の湯としても知られ、登山の疲れも取れる温泉です。

3000m級の唐松岳登山は上級者のコースですが、ゴンドラとリフトを乗り継いで楽して山頂まで行けるコースもあり、上級者だけでなく初心者でも楽しめる登山があります。また、人気の八方池は本格的な登山準備の無い観光客や子供でも楽しめるスポットです。家族で楽しい登山に出かけてみませんか。