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日田下駄はハイヒールやサンダルが女性に人気!機能性や工房など魅力を紹介!

日田下駄はハイヒールやサンダルが女性に人気!機能性や工房など魅力を紹介!
投稿日: 2018年1月16日最終更新日: 2020年10月8日

大分県の日田下駄は伝統的な技法に現代的な要素を取り入れ、ヒールのあるものやサンダル、室内履きなど様々な用途のものが作られ、そのデザイン性が注目を集めています。今回はそんな日田下駄の特徴や魅力、工房や販売店をご紹介していきます。

女性に大人気の大分・日田下駄をご紹介見出し

大分県日田の伝統的な下駄である日田下駄は、伝統技法と現代の技術とセンスが融合し、軽くて履きやすく女性はもちろんおしゃれに敏感な男性にも大人気です。今回は日田下駄の歴史や魅力、日田下駄の技術を生かしたサンダルや室内履き、人気の工房や販売店をご紹介していきます。

日田下駄の発祥は江戸時代から見出し

大分県日田は静岡県静岡市と広島県福山市に並ぶ日本の下駄の三大産地のひとつであり、江戸時代から杉の植林が盛んで、日田が天領だった天保年間に日田の代官がその端材を材料として利用する下駄づくりを殖産興業の手段として奨励したことから下駄づくりが発展しました。

その後も日田下駄は軽く履きやすい下駄として人気を博し、全盛期の大正時代には年間1000万足が生産されていました。戦争や履き物の多様化、洋服の普及などの影響でいったんは衰退するも、現在大分県日田には10軒の工房があり、下駄職人の数は日本一。現代に日田下駄の伝統と素晴らしさを伝え続けています。

日田下駄の特徴は軽さと履きやすさ見出し

下駄といえば桐のものがよいと一般的にいわれていますが、日田下駄で使っている素材は杉の木。杉は軽くて丈夫なのに、柔らかくクッション性があるので履き心地も抜群です。そして杉が足の裏の汗を吸収してくれるため、清潔でサラッとした履き心地を持続させてくれる効果もあるそうです。

また、下駄を履くことで最近増えている扁平足の予防にもなるため、日田市内では日田下駄を子供たちの履き物に取り入れている保育園もあるのだとか。幼少時から日田下駄を履くことで土踏まずがしっかり形成されることに伴い、足腰が粘り強くなるので、子供たちの基礎体力の向上にも役立っています。

日田下駄の定義とは見出し

他の衣料品と同様に、日田下駄も安価な海外の下駄に販売が押されているのが現状。日田下駄はブランド力をあげる為に日田下駄の定義を作り商標登録をするなどして大切な伝統を守っています。日田下駄の定義は「日田市で生産された、杉檜を材料として、日田の下駄工場で製造され、日田の下駄職人の手で作られた製品」です。

商標登録名は「天領日田げた」工房や日田の販売店以外で日田下駄を判別するときは、素材が何で出来ているかを聞いてみるのがおすすめ。海外製品では杉を使っている製品がほとんどないため本物の日田下駄の判別の目安になるそうです。日田下駄はこうして差別化をはかることで日田下駄の職人さんや工房を守っているのです。

日田下駄はこんなシーンでも見出し

日田市内では下駄を履いてダンスをする「日田もりあ下駄い」というチームがあり、軽さと足馴染みの良さを生かしたダンス専用の日田下駄を履いてダンスを踊っています。ダンスを通じて日田下駄の良さを伝えることで、日田下駄と日田の活性化につなげようと、イベントにも積極的に参加しています。

日田下駄は進化している見出し

日田下駄は軽くて履きやすいのが特徴ですが、洋服が当たり前になった現代では普段から下駄を履いて過ごす人は少ないのが実状です。そこで日田下駄の工房では、現代の生活にマッチした室内履きやサンダルやヒールのある下駄を生産し販売することで個性化をはかりました。

装飾を浴衣などの和装にも洋服にも合うデザインや形状にアレンジし、工房ごとに異なる個性的な柄やヒールのサンダルを販売したところ、おしゃれに敏感な人たちやメディアの目に止まり、日田下駄はその良さが改めて見直され、注目を集めるように。最近では映画の登場人物が履く下駄が日田下駄であると話題にもなりました。

伝統的な技術だけにとどまらず常に進化を続け、工夫をこらしたデザイン性と個性的な形状で現代にマッチした日田下駄は、多くの人々を惹きつけ虜にしています。また、日田下駄の工房が服飾ブランドや木工職人やネイリストや革職人とコラボした限定商品を販売するなどして、ますます注目が高まっているのです。

日田下駄は、下駄イコール着物とのイメージを打ち破り進化し続けることで、私たちに下駄の良さと可能性を現代に伝え続けてくれています。伝統工芸が身近になることで、日本の伝統の活性化にも繋がり、職人さんのもの作りを支える力にもなるという、現代の伝統工芸のお手本のような存在となっています。

また、日田下駄の工房では鼻緒と下駄台を選んで自分好みの下駄をつくるワークショップをしている工房もあり、日田下駄を買うだけでなく、お気に入りの浴衣や服に合わせた自分だけの日田下駄を作る楽しみを体験出来ます。大分旅行の工程に、自分だけの日田下駄作りを加えてみるのはいかがでしょうか。

日田下駄の革命・ヒール下駄見出し

ヒール下駄とは、普通の下駄で「歯」と呼ばれている地面に接する部分がヒールの靴のようにかかと部分が高くなっている下駄です。ヒールの高さは約9cmで、足をしなやかに見せてくれます。かかとの部分を合わせるとハート型が現れるキュートなデザインのものもあり、下駄に馴染みのない方でも気軽に洋服に合わせて履くことが出来ます。

このヒール下駄は、日田下駄の工房、本野はきもの工業さんで製作販売されています。九重町の木工職人さんが拘りぬいた杉材を時間をかけて乾燥させ、木目の流れまで意識しながら手間をかけて削りだしたものを工房のご主人が下駄に仕上げていきます。鼻緒も、お客様の足に合わせて仕上げるというこだわりぶり。

他にもネイリストとコラボして、ヒール下駄にラインストーンや立体的なデコレーションを施したものや、鼻緒と下駄台の柄がおそろいのアート下駄などもあり、見るだけでもワクワク楽しくなってきそうな品揃えです。直接工房へ出向き、下駄台や鼻緒を好みの柄でオーダーをすることも可能です。

ミュール下駄でおしゃれに個性を見出し

また、ヒール部分は同じですがデザインの違うミュール下駄もあります。鼻緒の部分が広くバンド状になっているため、見た目はまさにミュールそのもの。しかし履く人に合わせて作られ、木の良さを余すところなく感じられるヒール下駄、ミュール下駄は普通の靴とは一線を画するものです。そのデザイン性と品質の高さから、国内だけでなく海外からも注文が来るのだそう。

日田下駄サンダルは普段使いにおすすめ見出し

サンダルは、男性女性問わず気軽に履ける優れもの。素材が木で出来ているため雨に濡れても乾きやすく、軽い履き心地です。下駄の歯の部分が低く、平らなので普通の下駄よりも安定感があります。日田下駄の味わいがありながらもおしゃれなサンダルは庭履きやちょい履き、気軽なお出かけにも最適です。

サンダルのバンドの部分は伝統的な和柄だけでなく、革で出来たもの、藍染め生地で出来たもの、好みの柄の布を工房に持ち込みオーダー出来るものなど、工房によって様々な個性があります。サンダルの底も、普通のサンダルのような靴底のあるものや、傾斜がついていて姿勢を整える機能のあるものなどがあり、シーンや用途ごとに履き分けることも出来ます。

室内履きには工夫がたくさん見出し

室内履きが開発されたきっかけは、大分県の産業支援機関である大分県日田産業工芸試験所の職員さんと、日田下駄の昔ながらの工房であるうらつか工房さんが協力して作成したウッドスリッパが展示会で賞をとったこと。ウッドスリッパよりさらに軽くしなやかな室内履きができないかと、研究が重ねられました。

室内履きの表面には厚さ0.3ミリの日田杉の板5枚が張り合わせたものが使われています。走っても壊れない強度と、しなりがありながらも重ねた板が反らない木目の方向や厚さを何度も試行錯誤を繰り返した末に、まる3年かけて開発された室内履きは、販売を始めた当初、なかなか売れなかったのだとか。

しかし、大分県日田産業工芸試験所の職員が、室内履きをある雑誌に持ち込み、そしてその雑誌で室内履きが取り上げられたことがきっかけとなり、注文がくるようになったそう。スリッパのような感覚でありながら、杉がしっとり足裏に馴染み吸水性がある室内履きは、温泉上がりの足にもぴったりで、大分県内の高級旅館の室内履きとしても使われています。

日田下駄は魅力がいっぱい見出し

伝統的な技法を生かしながら現代にもマッチするデザインと機能性を兼ね備えている日田下駄は、洋服にも合わせられる上に、普段使いにもお出かけにと様々な場面で活躍をします。この機会に日田下駄の魅力と履き心地のよさを体感してみてはいかかでしょうか。

大分でカフェに行くならココがおすすめ!おしゃれなランチや夜も人気 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
大分でカフェに行くならココがおすすめ!おしゃれなランチや夜も人気 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
大分でカフェを探している人必見。数あるカフェの中から特に人気のカフェを厳選して紹介していきます。おしゃれなお店を揃えましたので、きっと女子会やデートなどの参考になると思います。昼も夜も時間を忘れて大分でカフェ巡りを楽しみましょう。
投稿日: 2018年1月16日最終更新日: 2020年10月8日

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