筑波山ケーブルカーに乗ろう！料金情報・紅葉のおすすめスポットを紹介

筑波山は朝は藍、昼は緑、夕方は紫と日に何度も表情を変えることから「紫峰」とも呼ばれています。標高は低いものの日本百名山のひとつで、優美なその姿は「西は富士、東は筑波」と言われるほどです。そんな筑波山に気軽に登れるケーブルカーがあります。今回はそのケーブルカーとおすすめの紅葉スポットをご案内しましょう。

筑波山には男体山と女体山がありますが、ケーブルカーは男体山への乗り物です。開業は大正14年10月で、関東では箱根に次いで2番目、全国では5番目です。一時戦時中昭和19年2月に営業廃止になりましたが、昭和29年に営業を再開しました。現在の車両は3代目で「もみじ」「わかば」という名前です。

筑波山ケーブルカーの基本料金は大人：片道580円、往復1,050円、小児：片道290円、530円。特別乗車券として、「往復セット割引乗車券」があります。これはケーブルカーとロープウェイそれぞれ1往復ずつ利用できる乗車券です。ちなみにロープウェイは女体山へ登る時に使います。また回数券もあります。片道11枚分セットで大人5,800円。宮脇駅、筑波山頂駅で販売しています。

「往復セット割引乗車券」はケーブルカーとロープウェイ両方楽しんで駐車場まで戻ってこられるので、自動車で行くよ言う人におすすめな乗車券です。料金は大人：1,500円、小児：750円。大人でケーブルカーとロープウェイ往復券を買うと2,150円なのでどれだけ料金がお得かよくわかりますよね。

筑波山ケーブルカー、ロープウェイでは、ペットを乗せる場合は往復400円です。乗車中は専用のキャリーゲージに入れます。ない人は現地で無料で貸してくれます。またペット登山するする人も注意が必要です。他の登山者がペットに驚いて崖に転落することもあるそうです。動物が苦手な人もいることを忘れないでくださいね。

それはバスで出かけたいという方におすすめの「連絡片道乗車券」です。ケーブルカーとロープウェイを1回ずつ利用して別のバス停からつくばセンターまで戻れます。料金は大人：1,200円、小児：600円です。これらの乗車券はケーブルカー宮脇駅、ロープウェイつつじヶ丘駅で手に入りますよ。お得に楽しんでくださいね！

筑波山ケーブルカーの時刻表は出かける前に必ず確認することをおすすめします。平日と土日祝日はもちろん、季節によっても始発と終発が違うことがあります。ふだん始発が9:20でも元旦は4:30だったり、11月には土日祝日だけ夜間運行があったりと時刻表が変わります。詳細は「筑波山ケーブルカー＆ロープウェイ」のホームページをご覧ください。

もしもつくばエクスプレスで筑波山へ行くなら、断然「筑波山きっぷ」がお得です。1枚のきっぷで＜つくばエクスプレス線内の発売駅～つくば駅まで1往復有効。直行筑波山シャトルバス・つくバスのどちらか併せて1往復のみ有効。直行筑波山シャトルバス、筑波山ケーブルカー、筑波山ロープウェイ乗り降り自由＞発売日を含む2日間有効です。料金はホームページでご確認ください。

「筑波山きっぷ」はつくば駅を除く「つくばエクスプレス線各駅」の案内カウンターで購入できます。更にこのきっぷには特典が付いています。特典協賛店のマークのある施設で多数の特典が受けられます。特典はその時によって違いますが、例えば日帰り入浴の割引やグッズのプレゼントなど。「筑波山ケーブルカー＆ロープウェイ」のホームページを確認してくださいね。

「筑波山あるキップ」は1枚のきっぷでつくばエクスプレス・直行筑波山シャトルバス・つくバスに乗れる便利なきっぷなんです。筑波山に登山を楽しみに行く方向けなので、ケーブルカーやロープウェイにはこのきっぷでは乗れません。シャトルバスのみ乗り放題です。また筑波山きっぷと同様特典協賛店で特典が受けられます。

筑波山ケーブルカーは中腹の宮脇駅と山頂の筑波山頂駅の間、1634mを約8分で走っています。ケーブルカーからの眺めは四季折々に素晴らしく、特に標高500mを超えると樹齢500年以上の杉の大木をたくさん見ることができます。また山頂からはつくば市、東京スカイツリーや富士山、浅間、日光那須の連山が望めます。素晴らしい眺めが期待できそうですね。

筑波山の紅葉の見ごろは、例年10月下旬～11月下旬です。紅葉がきれいに見えるおすすめスポットは、筑波山神社やケーブルカーののりば付近、筑波山ケーブルカーのもみじライトアップ×夜間運行などが代表的です。もちろんケーブルカーの車窓からの眺めが素晴らしいことは言うまでもありません。

筑波山神社の御神体はもちろん筑波山。その歴史は約3000年を有すると言われ、有史以前から存在する古社中の古社です。イザナギ尊（男体山）とイザナミ尊（女体山）の2神が結婚して神産み、国産みをされたことから、縁結び、夫婦和合のご利益があるとされています。

更に筑波山はかつて仙人と天狗が棲むと言われたこと、国産みをなされたことから、開拓、社運隆昌などのご利益もあるとのこと。山中を歩きながら仕事の良いアイディアがうかぶかもしれませんよ。もともとパワースポットと言われていますが、特に梅の開花時はパワーが強いそうです。また関東で一番早く初日の出が見られることでも知られています。

そんな筑波山神社の紅葉、当然たくさんの人が参拝に訪れるでしょう。できればつくばエクスプレス線の「筑波山きっぷ」をおすすめしたいところですが、駐車場のご案内もしておきますね。筑波山神社有料駐車場：1回500円、1時間無料、市営有料駐車場：普通車終日500円、大型車（マイクロバス含む）：終日2,000円です。

他にはつつじヶ丘駐車場があります。10分までは全て無料です。普通車：2時間まで400円、以降1時間ごと100円。二輪車：2時間まで200円、以降1時間ごと100円。マイクロバス：2時間まで1,000円、以降1時間ごと200円、大型バス：2時間まで1,600円、以降1時間ごと300円です。

ケーブルカーのりばの宮脇駅は標高305m地点にあり、展望台からは東京の高層ビル群や東京スカイツリー、富士山などが見えます。また宮脇駅付近にはもみじがたくさん樹立しているので、紅葉の名所として有名です。紅葉の他にも春から夏にかけては、福寿草、カタクリの花、つつじ、あじさい、ヤマユリなども楽しめます。

もみじライトアップとケーブルカーの夜間運行は、ライトアップのもみじを楽しめるほか、もみじ祭りの特別イベントも開催します。時期は例年11月中旬ごろの土日祝日と見ごろの平日5日間です。営業時間は17:00～20:00で20分間隔の運行です。乗車料金は17時以降は大人（中学生以上）往復：1,000円で小学生以下は無料です。「筑波山きっぷ」の方ももちろん乗れますよ。

こちらの場合の駐車場は有料です。駐車場料金は駐車場により違います。やはり時季が限定されているため、自動車での来場は渋滞と駐車場の不足が考えられるので、「筑波山きっぷ」がここでもおすすめです。ライトアップとは別にもみじ祭りは11月1カ月間行われます。紅葉する木はブナ、イロハモミジ、ミズナラ、ウルシ、イロハカエデ、など11種類もあります。

筑波山や周辺にはまだまだ見どころがいっぱいあります。紅葉を楽しみながら寄っていきませんか？例えば頭上の岩が今にも落ちてきそうな「弁慶七戻り」、岩を抜けることで生まれた姿に立ち返ることを意味する「母の胎内くぐり」、ガマの油売り口上を考え出した場所と言われる「ガマ石」など珍しい場所がたくさんあります。

この奇岩と共に周辺は、「筑波山地域ジオパーク」のうちの1つです。ジオパーク内ににあるたくさんの奇岩を巡って、ハイキングもおすすめです。HPにはこの岩の場所も紹介されていますのでぜひ立ち寄ってみてください。

筑波山のケーブルカーと紅葉スポット、いかがでしたか？歴史ある筑波山神社、優美な姿の筑波山、その頂上から一望できる関東一円、他にも楽しみがいっぱいあります。ぜひあなたも紅葉の時季に合わせて、霊験あらたかな筑波山の魅力に浸ってみてください。心が洗われるような気分になることでしょう。