聘珍樓の横浜店情報！中華街での飲茶ランチにおすすめのメニューも紹介！

老舗高級中華料理店として有名な横浜の聘珍樓は、あらたまった会食や接待の場で人気のレストランです。聘珍樓と言えば円卓を囲んで北京ダックやフカヒレに舌鼓、というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、カジュアルに飲茶ランチを楽しむこともできるのです。今回は、聘珍樓横浜店でカジュアルランチにおすすめの飲茶メニューの他、贅沢なランチコースの内容をたっぷりご紹介します。

横浜中華街の歴史は1859年の横浜港開港から始まりました。香港や広東省からたくさんの中国人貿易商がやって来て横浜山下町に関帝廟や中華学校を造ったのが中華街の原型です。そんな中、故郷の味を懐かしむ人が集まる中華料理店として聘珍樓が誕生。創業は1884年で、現存する日本最古の中華料理店として横浜中華街を支えてきました。

聘珍樓の総料理長を務めるのは西崎英行シェフ。聘珍樓溜池山王店の料理長を経験後、2010年に聘珍樓の国内全店舗の総料理長に就任しました。西崎シェフはインターネットで公開されているまかない料理のレシピも好評です。過去の総料理長は、テレビでも有名な周富徳氏、数々のレシピ本を出版する謝華顕氏です。また、総点心長は徳永伸二シェフです。

錚々たる料理人が名を連ねる聘珍樓横浜店は、フカヒレやアワビといった高級食材を使用したメニューから、肉や魚と野菜の炒め物のような中華料理の定番おかず、そして点心のシェフが手掛ける飲茶の数々に至るまでバリエーション豊富な本格中華料理が楽しめます。また、ランチやディナーを楽しめるだけでなく持ち帰り用の点心やお菓子も販売されていて、横浜中華街のお土産スポットにもなっています。

聘珍樓横浜店は老舗の有名中華料理店なだけに敷居が高いと感じている人もいるのではないでしょうか。聘珍樓横浜店はフロアごとに異なる雰囲気になっており、利用シーンに応じて席が選べるようになっているので安心です。聘珍樓横浜店の新館1階は、広々としたフロアで飲茶がいただける聘珍樓の中ではカジュアルなコーナー。横浜中華街観光のランチで立ち寄るにはおすすめです。

聘珍樓横浜店の飲茶コーナーでは、様々な種類のメニューを少量ずつオーダーすることができます。価格は点心1個200円台からとリーズナブル。自分で食べる量を調整できるので、横浜中華街で食べ歩きしたい人には特におすすめです。飲茶の種類はさっぱりした前菜から人気の蒸し点心、プチサイズの一品料理、中華粥や麺類まで様々です。

早速、聘珍樓横浜店の飲茶メニューをご紹介しましょう。飲茶と言えば人気のメニューは蒸し餃子です。聘珍樓横浜店では、美しい翡翠色の「干し貝柱入りニラ餃子」や「アワビ入り餃子」がおすすめ。中の餡が一流店を物語っています。ちなみに翡翠色の点心は長寿や健康、徳を表す料理として、中国ではお祝いの席で好んで出されるそうです。干し貝柱入りニラ餃子は1個260円、アワビ入り餃子は1個200円です。

中華料理で人気のちまき。聘珍樓のちまきは竹の皮ではなく蓮の葉に包まれているので、蓮の香りがおこわに移って一層上品なおいしさが引き立ちます。「蓮の葉包みちまき」は1個360円。中国では古くから、蓮の葉で食材を包んで蒸したり鍋の底に敷いて煮込み料理を作ったりしているのだそうで、横浜中華街のお店でも蓮の葉が売られています。

点心の定番、ジューシーなスープがおいしい「小籠包」は、聘珍樓横浜店でも不動の人気を誇る名物メニューです。もちもちとした皮の絶妙な食感に名店の技が感じられる聘珍樓の小籠包は黒酢との相性も抜群で、何個でも食べたくなるリピーター続出のメニューです。小籠包は1個210円です。

「腸粉」は、うるち米100%でできたなめらかな皮で具材を包んだ広東飲茶の定番メニューです。聘珍樓横浜店の腸粉は、中に海老や帆立といった海鮮具材からチャーシューや牛肉などの肉類が入ったものなどバリエーション豊富。中の具材はしっかり出汁がきいていて、プルプル食感の皮もやみつきになるおいしさです。価格は1個260円からです。

ジューシーな揚げたての点心も、ぜひ聘珍樓横浜店で食べておきたいメニューの一つです。例えば「はるまき」。オーソドックスなメニューながら、サクサクの皮の中には大きめに刻んだ海老や椎茸などの具材がゴロゴロと入っていて、奥深い味わいと共に食感も楽しめる聘珍樓の人気メニューです。値段は1個260円です。また、クリスピーな「揚げワンタン甘酢ソース」360円もおすすめです。

「五目入り揚げもち餃子」は、中国では「ハムスイコー」と呼ばれる人気の揚げ点心です。白玉粉を使ったモチモチの分厚い皮が豚肩ロースのひき肉や干し海老などの餡を包み込んだ、食べ応えのあるメニュー。外側はサクサクで中身はジューシー。ビールのおつまみにもおすすめです。値段は1個260円です。

聘珍樓横浜店の飲茶メニューは点心だけでなく一品料理も豊富です。「スペアリブの豆鼓蒸し」は、味がしっかりと肉に染み込んだ人気メニュー。唐辛子の辛味も程よく効いて、ご飯やお酒と一緒に食べたいおすすめ料理です。豆鼓蒸しは他にも、海老のすり身とナスを使ったものや牛のハチノスも人気です。出来上がりまでに時間がかかるので、ゆっくり食事ができる時に注文するのがおすすめ。値段は620円です。

中華料理のご飯ものと言えばチャーハンやお粥ですが、白いご飯もあります。一品料理と一緒に注文すれば定食のように楽しめます。一品料理は、牛すね肉の煮込みや海老のチリソース炒めと言った日本でもおなじみのメニューの他、台湾では魔法の調味料と呼ばれる「沙茶醤」を使ったイカの沙茶醤蒸しなど本場の中華料理が存分に楽しめます。価格は一品500円から800円前後とリーズナブルなのもうれしいポイント。

家庭では難易度の高いパラパラのチャーハンは、中華料理店でぜひ食べたいメニューの一つです。聘珍樓横浜店のチャーハンの人気メニューは「チャーシューと海老のチャーハン」。卵をまとったお米はパラパラとしていて香ばしい仕上がり。聘珍樓の料理人たちの職人技が光るメニューです。また、ご飯ものでは熱々の海鮮中華粥も優しい味でおすすめです。チャーハンや中華粥の価格は1000円前後となっています。

麺類は、広東風の「香港海老乗せワンタン細麺」や「チャーシュー乗せつゆ麺」がおすすめです。また、スペアリブの豆鼓蒸しをトッピングした麺もあります。また、「サンマー麺」は昭和5年に聘珍樓横浜店の料理長が考案したという元祖メニューです。考案当時はまかないメニューだったサンマー麺は、聘珍樓の長い歴史の中で洗練されて上品なラーメンに進化しました。麺類メニューは800円前後のものが多いです。

「チーマーチュウ」と呼ばれるごま団子は聘珍樓の人気のお菓子です。香ばしい黒ごま餡を、ごま油を混ぜた白玉粉で包んだもの。さらに表面には白ごまをたっぷりとまぶして、ごま好きにはたまらないごま尽くしのメニューです。聘珍樓横浜店では揚げたて熱々のジューシーなごま団子を楽しめます。蓮の実の餡が入ったごま団子もあり、価格は200円です。

デザートを杏仁豆腐とマンゴープリンのどちらにするか迷う人は、「マンゴーと杏仁の二色豆腐」がおすすめです。人気の杏仁豆腐とマンゴープリンが一皿に入った欲張りなメニューです。杏仁豆腐には豆乳が入ってさっぱりとした味。マンゴープリンは果肉入りで、マンゴーの甘さがすっきりと感じられるおいしさです。値段は750円です。

聘珍樓横浜店では、単品の点心や一品料理を好きな量だけ食べられる飲茶の他に、高級店ならではのプチ贅沢なランチコースもあります。平日限定のランチコースは、二種前菜の盛り合わせ、日替わりのスープ、二種点心の蒸し物、野菜の炒め物、日替わりのチャーハン、デザートがセットになって価格は3000円。週ごとに変わるメニューも楽しみです。平日に横浜中華街に出かけたらぜひお試しを。

土日や祝日に楽しめるホリデーランチは、前菜のバリエーションが増えて平日よりもグレードアップ。コース内容は、三種前菜の盛り合わせ、日替わりのスープ、一品料理2種、日替わりの点心、日替わりのチャーハン、デザートとなっています。価格は4170円。贅沢なメニューの数々は、久しぶりに集まる家族同士の食事会などにも重宝します。メニューは3ヶ月ごとに替わります。

聘珍樓ならではの一流の味を堪能したいなら、料理長おまかせランチコースはいかがでしょうか。厳選した季節の食材をふんだんに使った料理が次々に登場する大満足のコース。プリプリ食感の真鯛の広東式刺身やふかひれスープ、聘珍樓自慢の点心もコースに含まれています。価格は6000円です。

ヘルシーに中華料理を楽しめる「アンチエイジング薬膳コース」はランチタイムはもちろんディナータイムにも注文可能な人気のコース。国際中医師の大田ゆう子氏が監修したコースは月ごとにテーマがあり、毎月楽しみなコースです。体を温める生姜を始め陳皮や棗などの薬膳素材がふんだんに使われた料理は、体の内側から生命エネルギーを上げて若々しくいられることを目指して作られているのだとか。価格は3900円です。

アンチエイジング薬膳コースの目玉となるメニューは「プレミアム壺蒸しスープ」です。フカヒレ、ナマコにスッポンといった高級食材や、白キクラゲ、龍眼、百合根、蓮の実などの薬膳素材を壺でじっくり蒸し上げたスープ。水を使わずに素材の水分だけがにじみ出たスープは滋味深く、体の中から浄化が期待できそうです。プレミアム壺蒸しスープは2日前までに予約が必要です。

おいしい中華料理を食べたら、食後はたまにはコーヒーをお休みして薬膳茶はいかがでしょうか。聘珍樓の薬膳茶は、ジャスミンをベースにラベンダーやミントを配合した香り高い「馥雅花茶」、ライチ紅茶をベースに杜仲や桂花を配合した「花陽貴茘茶」、プーアル茶をベースにレモングラスやクマザサを配合し、代謝を高める「多福多福茶」など充実の品揃えです。ティーバッグ入りのお土産用もあります。

聘珍樓横浜店の入口は売店になっており、食事をしなくてもお土産が購入できます。中華街の代表的なお土産と言えば月餅です。ベーシックな豆沙(こしあん)から黒ごま、くるみ入りまでバリエーション豊富です。1個から購入でき、ギフト箱入りもあります。毎年年末になると店先にお土産販売用の屋台が出る光景は、横浜中華街の年末の風物詩となっています。

子供へのお土産は、かわいい「パンダまん」がおすすめです。上野動物園のパンダの赤ちゃん誕生で人気急上昇中のパンダ。中身はごま油を使用していないオーソドックスなこしあんで、さっぱりとした甘さがおいしいと評判です。お土産の他、聘珍樓横浜店の店内でも蒸したてをいただくことができます。

聘珍樓横浜店の営業時間は、平日ランチタイムは11時から15時、ディナータイムは17時から22時まで。土曜は通し営業で11時から23時まで。日曜祝日は11時から22時までとなっています。横浜中華街にある聘珍樓は本店にあたり、店舗の規模も7階建てとさすがの大きさを誇ります。新館1階はカジュアルに利用しやすい80席の飲茶フロアがあり、本館はきちんとしたシーンで利用したいフロアが集まっています。

本館1階と2階はダイニング。庭園を見渡せる1階は45席、2階は広々とした70席のフロアです。3階と4階は4名から利用できる洋室の個室が18部屋用意されています。また、3階と4階にはパーティーができる大広間もあります。6階は旅館のような雰囲気の和室。座椅子に腰掛けてくつろぎながら中華料理をいただく珍しいスタイルの個室です。そして7階には特別室が4部屋。中国の歴史を感じさせる庭園を眺めながらの優雅な食事が堪能できます。

横浜中華街に本店を構える聘珍樓は、全国に5店舗を展開しています。東京都内には、日比谷、溜池山王、吉祥寺に。大阪には梅田のヒルトンプラザに。そして九州には福岡県小倉に店舗があります。また、全国百貨店のデパ地下には持ち帰り用の料理を販売する店舗も多く出店しています。

横浜中華街の元祖的存在の聘珍樓横浜店をご紹介しました。横浜中華街には多くの中華料理店があり、どこに入ろうか迷ってしまう人は手堅く聘珍樓を選ぶのも良いアイデア。老舗の名店が作り出す飲茶や本格中華料理の数々を、ランチやディナーで味わってみてはいかがでしょうか。