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飛騨高山の穴場スポット!光ミュージアム
岐阜県観光で人気の高山市。ここから車でアクセス10分もかからない場所に「光ミュージアム」はあります。光ミュージアムを見てまず驚かされるのは、ミュージアムを形成する巨大な建造物です。建物を見た瞬間から心奪われるその建物は、まさに「珍百景」。今回は高山の穴場と言われるミュージアム「光ミュージアム」をご紹介します。
光ミュージアムの姿はまさに「珍百景」!
高山の「光ミュージアム」のすごさは、まずその建物の「見た目の大きさ」に現れています。どうしてこんな巨大な建造物がここにあるのか、この建造物にはいくらお金がかかったのか、頭の中をいろんな疑問が駆け巡ります。光ミュージアムの建物は、われわれ一般市民が通常では出会うことのない「珍百景」の雰囲気が醸しだされています。
光ミュージアムの建物は、見たが巨大なだけではなく非常に豪華なのも特徴です。そのゴージャスな佇まいはまるでどこかの王族の宮殿そのもの。周辺にはあまり看板もないため、この建物の所有者や存在目的も明確ではありません。人間という生き物は謎の多い巨大建造物に心惹かれるものです。ではさっそく、光ミュージアムの正体迫ってみましょう!
住所:岐阜県高山市中山町175 電話番号:0577-34-6511
光ミュージアムの正体は?
高山の「光ミュージアム」は、新興宗教の1つである「崇教真光」の施設です。施設の中は主に美術館と博物館で構成されており、個人の宗教に関係なく入館し見学することができます。美術館では1000点にもおよぶ世界の絵画を所有し、美術愛好家必見の名作も展示されています。
「光ミュージアム」は1つの団体が私的に収集した美術品を展示している施設ですが、国宝や重要文化財に指定されるような「文化的遺産」も数点展示されています。国宝級の美術品を扱うためには文化庁から認可を受けなければ展示することができません。そんな貴重な遺物を展示する「光ミュージアム」とはいったいどんな団体なのでしょうか。
光ミュージアムについて
高山の「光ミュージアム」は2013年までは総合博物館の「光記念館」という名称でした。光ミュージアムを運営する「崇教真光」の創始者・岡田光玉の誕生日である2月27日に「光ミュージアム」という名称に変更されました。1999年4月8日に開館した光ミュージアム(旧・光記念館)は、地域文化の発展と国際交流を目的とし現在も活動を続けています。
「光ミュージアム」は、文化庁の「文化財保護法」にのっとり、美術品を展示するのに相応しい施設であることが認められています。また「博物館法」においては岐阜県内の登録博物館としても認められています。そのため光ミュージアムの館内では、歴史的にも価値の高い多くの遺産に出会うことができます。
光ミュージアム館内は、大きく「美術展示室」「人類史展示室」「自然史展示室」(飛騨展示室)の3つの展示室で構成されています。それぞれには大きな見どころがあり、子どもから大人までが楽しめるわかりやすい展示方法でも高い評価を得ています。中でも「美術展示室」では世界の巨匠が描いた名画も多く見学でき、人気を集めています。
光ミュージアムの見どころ1:建造物
高山の光ミュージアムに訪れたら、館内に入る前に見学しておきたい見どころはミュージアムの建物です。延べ床面積は3万2千平方メートルを超える広大な建物は、古代文明の建物をモチーフに建設されています。ミニチュアサイズの遺跡のレプリカとは一線を画す、本物の神殿のような厳かさが感じられ見る人々を圧倒しています。
メキシコの遺産をモチーフにしたピラミッド
光ミュージアム敷地内のランドマーク的存在のピラミッド型建造物は、メキシコ・メソアメリカ文明の「エルタヒン・壁龕(へきがん)のピラミッド」をモチーフにして建設されています。エジプトのピラミッドは王族のお墓ですが、エルタヒンのピラミッドは神殿として建てられたものです。エルタヒンのピラミッドには窓のようなくぼみが無数に開いています。
館内もゴージャス
光ミュージアムの建物は、外観だけではなく内部も見どころ満載です。高い天井と大理石の床でできた展示区画は広さは1万平方メートルをゆうに超えています。残念ながら館内は撮影できる場所が限られているため画像が公開されていませんが、訪れた人々は皆一様に、館内の豪華さを絶賛しています。ぜひ、その目で確かめてみてください!
光ミュージアムの見どころ2:美術展示室
光ミュージアムの美術展示室には、日本画・洋画を中心にした作品がおよそ1000点展示されています。私設美術館でありながら、モネやゴッホ、横山大観や棟方志功といった有名画家たちの作品も充実し大きな見どころとなっています。また、浮世絵や現代アートなど、時代に捉われないさまざまな作品も多く展示されています。
光ミュージアムの入館料金は大人であれば割引なしで900円です。美術館の規模にもよりますが、一般的な美術館の入館料と比較した場合、光ミュージアムの料金はかなりリーズナブルな金額といえるのではないでしょうか。美術館と比較しても引けをとらない展示内容に、多くの人が見ごたえを感じています。
国宝や重要文化財まで展示!
光ミュージアムの展示品の中には、国宝と重要文化財に指定された美術品も見どころとなっています。国宝に指定されているのは太刀「銘 康次」(やすつぐ)です。康次は、貞次や恒次らとともに古青江(こあおえ)を代表する刀工の名前です。康次が活躍したのは鎌倉時代中期。康次の作品の多くは重要文化財に指定されています。
手島右卿記念室も必見!(要予約)
光ミュージアムでは小字数書の能書家・手島右卿(てしまゆうけい)の記念室が開設されています。書をアートとして表現する「象書」(しょうしょ)という新しい分野を生み出し、文字に命を吹き込んだ手島右卿の作品が光ミュージアムで見ることができます。手島右卿記念室は別途料金100円と、当日までの予約が必要となります。
光ミュージアムの見どころ3:人類史展示室文明
光ミュージアムの「人類史展示室」には、旧石器時代の打製石器や、世界各地の古代文明の遺物などが約1000点展示されています。メソポタミア文明やアンデス文明など中南米の文明を中心に、エジプト文明など世界7大文明の世界にも飛び込むことができます。人類史や古代文明に関心を持つ人にはこの上なく興味深い展示室と言えるでしょう。
また館内にはメキシコ海岸・オルメカの遺跡で発見された「巨石人頭像」の写真撮影が許可されています。並んで一緒に記念撮影できる1つの見どころとなっています。また古代から受け継がれる「神を崇める心」についても、世界各地の文明遺産をもとに紐解き、見学者にも考えさせる展示となっています。
光ミュージアムの見どころ4:自然史展示室(飛騨展示室)
科学博物館(飛騨展示室)の中庭には、実物大の恐竜2頭の模型が展示されています。1匹は福井県で化石が発見された「スギヤマリュウ」で、もう1匹は石川県で発見された「カガリュウ」です。その大きさはどちらも10メートルを超えており、迫力満点の見どころとなっています。
光ミュージアムのある飛騨地方は、日本最古の化石が発掘される珍しい地層をもつ地域です。科学史展示室では、岐阜県や北陸地方でで採掘された化石や岩石を中心に、さまざまな展示物が12000点以上公開されています。アンモナイトやベレムナイトの化石の収蔵量は光ミュージアムが日本で一番多いといわれています。
光ミュージアムはお子様にもおすすめ!
たくさんの化石が展示されている「飛騨展示室」には、化石や隕石が実際に触れる体験コーナーがあります。ティラノサウルスの葉の化石もあり、恐竜が好きなお子様に人気のコーナとなっています。科学や歴史に興味を抱き始めたお子さまにはビデオコーナーもおすすめです。なにより学術的な視点で作られていますので夏休みの自由研究にも役立つでしょう。
光ミュージアムはランチもおすすめ!
高山の「光ミュージアム」の館内には、軽食と喫茶が楽しめるレストラン「ビラコチャ」があります。乗鞍連峰や近隣の公園の木々が見渡せロケーションにも優れており、館内を見学したあとの休憩やランチタイムにおすすめのお店です。カレーライスやハンバーグなどの定番メニューから、お店自慢の自家製シフォンケーキまでメニューも豊富にそろっています。
「ビラコチャ」は光ミュージアム館内にあるレストランですが、飲食のみで入館する場合はミュージアムの料金はかかりません。ランチメニューの料金もリーズナブルなのも嬉しいポイントです。「ビラコチャ」の営業時間は10時から17時まで、ラストオーダーは16時30分となっています。毎週水曜日と年末年始がお休みになります。
光ミュージアムに関する詳細情報
高山の「光ミュージアム」の営業時間は10時から17時まで。入館受付は16時が最終となりますので時間にゆとりをもって入館してください。休館日は毎週水曜日で、冬季期間と展示品の入れ替え期間も休業となります。お出かけの前にホームページなどで確認することをおすすめします。
光ミュージアムの料金について
高山の「光ミュージアム」の入館料金は、大人900円・高校生大学生は700円、小中学生は300円となります。さらに70歳以上の人も料金が700円となります。また、「飛騨高山美術館」のチケットとあわせた共通券も販売されています。共通券の料金は1枚1300円で、光ミュージアムと飛騨高山美術館の見学が可能になります。
光ミュージアムのお得な割引制度
光ミュージアムの料金は、ホームページから割引券をダウンロードし提示することで200円割引されます。1枚の割引券で6名まで割引料金が適用されますので、割引券を忘れず持参しましょう。また、光ミュージアムでは入館料金がさらに割引料金になる「年間パスポート」も販売されています。イベント展示の度に観覧する場合はパスポートの利用がお得です。
光ミュージアムへのアクセス方法
高山市の光ミュージアムは飛騨高山観光の際に、気軽にアクセスしやすい便利な場所に位置しています。公共交通機関・マイカーとも快適にアクセスできます。最寄り駅のJR「高山駅」からも車で約5分、現地には300台が駐車できる大型無料駐車場も整備されています。
公共交通機関でアクセスする場合
光ミュージアムの最寄り駅はJR「高山駅」です。高山駅からはタクシーで5分、徒歩でのアクセスでは40分程度かかります。公共交通機関でアクセスするなら「濃飛バス」に乗車すると約9分で「光記念館」に到着します。もしくは乗車料金が100円と格安な「高山市のらマイカー」でもアクセス可能ですが便数がかなり少なめです。
マイカーでアクセスする場合
大阪方面からアクセスする場合は、東海北陸自動車道「飛騨清見」インターチェンジで中部縦貫自動車道に合流し「高山」インターで降りてください。高山インターから現地までのアクセス時間はおおよそ3分です。東京方面からアクセスする場合は、長野県自動車道「松本」で降り国道158号線で現地まで進みます。松本インターから現地まで約2時間です。
合わせて行きたい!Hikaru Art Gallery
高山駅西には、光ミュージアムを紹介する「Hikaru Art Gallery」(ヒカルアートギャラリー)があります。室内では案内だけではなく、さまざまなジャンルの企画展も行われています。10時から17時まで料金は無料入館できますので、高山駅で気軽にアートに触れてみてください。
住所:岐阜県高山市昭和町2-105 電話番号:0577-33-5881
合わせて行きたい!飛騨高山美術館
飛騨高山美術館は、1997年に開発されたガラス工芸と世紀末芸術作品を展示する私立美術館です。これまでの美術館では収集されてこなかったジャンルに焦点を集め、世界各国の美術館を視察しながら作り上げた斬新な美術館です。収蔵される作品だけではなく、庭木や建築物の1つ1つに魂が込められた世界水準の美術館です。
光ミュージアムでは、飛騨高山美術館との共通割引券が1枚1300円で販売されています。高山市でアートに触れたいなら、光ミュージアムと合わせて飛騨高山美術館にも足を運んでみましょう。ここからは光ミュージアムと合わせて行きたい「飛騨高山美術館」をご紹介いたします。
飛騨高山美術館の開館時間は9時から17時までで最終受付は16時30分までとなっています。入場料は大人1300円で高校生大学生が1000円、小中学生が800円です。現在、飛騨高山美術館と光ミュージアムでは飛騨高山観光における相互連携事業「アートプロジェクト」を開催し、2つの施設で使えるお得な割引券が発売されています。
光ミュージアムの一般料金は900円、飛騨高山美術館は1300円で通常合わせて2200円となります。現在開催されている「アートプロジェクト」では、2つの施設に共通する割引券を1300円で販売しています。一般料金のみ適用される割引サービスですが、飛騨高山観光をよりお得に楽しめる制度として注目されています。ぜひ利用して下さい。
光ミュージアムで古代文明と美術に触れよう!
高山市の光ミュージアムは、個人所蔵品を展示する超大型施設です。建物の外観の迫力もさることながら館内には数え切れないほどの世界の遺物や美術品が展示されています。古代人の作り上げた文明は、当時の人々の宗教観や人生観を現代に生きる私たちにさまざまなこと教えてくれるでしょう。高山に出かけたときは光ミュージアムに足を運んでみてください。
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