SIZUYAPAN（シズヤパン）のあんぱんはユニークでオシャレ！人気の味は？

京都のお土産の定番と言えば八ッ橋や阿闍梨餅が有名ですが、最近人気が上昇しているのが「SIZUYAPAN」のあんぱんです。オシャレなデザインが話題となっているSIZUYAPANのあんぱんとはどんなものなのでしょうか?今回は、SIZUYAPANの気になるあんぱんの人気メニューや、購入できるお店の情報をご紹介します。

SIZUYAPANは、「21世紀の新しい京土産」をコンセプトにデビューしたあんぱん専門店です。店頭のショーケースに並ぶ商品は、一見あんぱんとは分からない和菓子のような上品な形をしています。また、一般的なパン屋さんとは異なり、一つ一つのあんぱんは中が見えないような個包装を施されている所もユニークです。

SIZUYAPANのあんぱんの形は、どれも大判焼きのような円柱の形をしています。形は同じですが、メニューによって色合いやトップの焼き印などが異なるデザイン。並べるとそれぞれの個性が際立ちます。お土産だけでなく、「寿」の焼き印を押して結婚式の引き出物にも人気があるそうです。

SIZUYAPANのあんぱんは、中のあんと外側のパン生地の組み合わせが種類豊富で、たくさんのメニューがあります。京都ならではの素材をふんだんに使ったあんぱんの数々はどれを取っても京都らしさに溢れています。SIZUYAPANのあんぱんの人気メニューについては後ほどたっぷりご紹介します。

SIZUYAPANの母体は、京都河原町に1948年に創業したベーカリー「志津屋」です。「身体に良いパン作り」をモットーに、昔ながらの素朴なフランスパンやサンドイッチを作り続けて京都で長い間愛されてきた志津屋。SIZUYAPANのあんぱんは元々の志津屋の商品ではなく新しく誕生したメニューですが、もちろん志津屋の老舗の味を受け継いでいます。

SIZUYAPANのあんぱんが人気の理由は、味もさることながらオシャレなパッケージにもあります。和風モダンなラベルの注目ポイントは、「甘紋」と呼ばれるタイポグラフィー。家紋を思わせる甘紋はメニューごとにデザインが異なり、どんなあんぱんが入っているのか想像が膨らみます。

また、和風のデザインでありながらパッケージには日本語が表記されていません。これは、日本語の情報を敢えてなくすことによって甘紋の持つデザインのイメージを感じ取りやすくするという意図があるそうです。

そんなSIZUYAPANのあんぱんのパッケージデザインを手掛けたのは、グラフィックデザイナー集団「ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート」の代表である野口孝仁氏です。

オシャレなエグゼクティブ向けの雑誌「GQ JAPAN」や「東京カレンダー」といった名だたるハイセンスな雑誌のアートディレクションで、日本におけるマガジンデザイナーの代表的存在となった野口氏。近年では雑誌にとどまらず活動の幅を広げ、このSIZUYAPANのクリエイティブディレクターにも就任しました。

また、SIZUYAPANのコンセプト・プロデューサーは中村伸也氏。自身も東京目黒に「the park」というオシャレな犬グッズの店舗を持ち、飲食店のブランディングなどで活躍しています。この2人の感性によって、SIZUYAPANは志津屋ベーカリーとは全く趣向の異なるお店となりました。

それではいよいよ、SIZUYAPANで人気のあんぱんメニューをご紹介していきましょう。まずは「和栗」です。パン生地は沖縄産の黒糖を使用した黒パン、中身のあんは滑らかな大納言こしあん、そして中心には大粒の栗が入っています。栗のホクホクとした歯応えが人気。パン生地が薄めなので、お饅頭のような感覚でパクっといただけます。

注目の甘紋は、徳川家の家紋でおなじみの「三つ葉葵」を栗風にアレンジしたようなデザインです。和栗はSIZUYAPANでも人気ナンバーワンメニューだそうで、甘紋も金色に輝き風格が感じられます。和栗の値段は1個210円です。

なお、和栗のあんは大納言のこしあんですが、過去には季節限定メニューで栗あんのあんぱんも発売されたことがあるそうです。

続いて人気があるメニューは「抹茶」です。パン生地に抹茶を練り込み、あんにも抹茶がたっぷり使われています。抹茶あんには蜜漬けした大粒の小豆を加えて鹿の子に。あんはしっとりとして、羊羹のような滑らかさです。抹茶の風味もしっかりと感じられます。

SIZUYAPANのあんぱんは縦に切っても形が崩れず、断面を撮影しやすいのでインスタ映えするというのも人気の秘密かもしれません。

抹茶の甘紋は、白くて可憐なお茶の花と葉をモチーフにしたものです。抹茶あんぱんの値段は210円です。

そして、もちろんあんぱんの王道「小倉」も人気メニューの一つです。パン生地はきめ細やかな白パン、中には大納言小豆の粒あんがたっぷりと入っています。パン生地はやはり薄めですが、あんの甘さが控え目なのでくどさはなく良いバランスです。

大納言は小豆の中でも大粒で、味も香りも良い高級品種。その大納言小豆を蜜で煮て、こしあんに混ぜたものが小倉あんと呼ばれます。

ちなみに、京都の小倉山は平安時代から小豆が栽培されており、日本で初めて小豆と砂糖を使ってあんが作られた場所だそうです。ここから「小倉あん」という名前がついたと言われ、嵯峨野の二尊院には「小倉あん発祥の地」という石碑が建っています。

小倉の甘紋は、小豆の粒をイメージしたデザイン。中心の大きな黒い丸が大納言でしょうか。ちなみに、この甘紋にそっくりな家紋が存在します。「丸に九つ星」という名で呼ばれ、毛利家の家紋となっています。小倉あんぱんの値段は210円です。

続いてご紹介するのは「抹茶小倉」です。抹茶あんぱんと生地が似ているものの、抹茶小倉あんぱんの生地には宇治の有機抹茶の他に酒粕が配合されています。この酒粕の効果によってパンはもっちりとした食感が楽しめます。ちなみに、SIZUYAPANで使用されている酒粕は、人気俳優の佐々木蔵之介さんの実家「佐々木酒造」のものだそうです。

中のあんは、大粒の丹波大納言小豆たっぷりの粒あんです。抹茶の香りに混ざってほのかな酒粕の香りも感じられ、酒まんじゅうを思わせるすっきりとした味わいに仕上がっています。

抹茶小倉の甘紋は、小倉あんぱんの「丸に九つ星」の周囲をお茶の葉で囲んだデザインです。京都らしい食材を贅沢に組み合わせた抹茶小倉あんぱんの値段は210円です。食べ応えや味わいはコスパ十分!

小豆のあんとは一味違う優しい甘さが人気となっているのは「安納芋」です。白パンに包まれているのは、ねっとりとした食感が魅力の安納芋あん。種子島産の安納芋は甘さも十分で、散りばめられた大納言小豆との相性もぴったりです。濃い目のお茶と味わいたい和スイーツのようなあんぱんとなっています。

安納芋あんぱんの甘紋は、安納芋のモチーフではなくなぜか艶のある果実のようなデザインとなっています。値段は210円です。

SIZUYAPANのあんぱんメニューは他にもまだまだあります。「プレーン」は、大納言小豆をこしあんにして玄米ローストパンで包んだ、プレーンでありながら贅沢な素材を使ったメニュー。「シナモン」は、洋風の香りがオシャレな印象です。酒粕入りの黒パンに、シナモンパウダーを混ぜたこしあんと求肥が入っています。

四国産の柚子をあんぱんに使用したメニューもあります。「黒豆柚子」は、酒粕入りの白パンに大納言小豆の黒豆鹿の子という贅沢な組み合わせ。それに柚子の風味をアクセントに加えています。「柚子」は、宇治の有機抹茶を使ったパンで黄色い柚子あんを包んだものです。程良い甘さと酸味がお茶によく合います。

そして「濃い抹茶」は、抹茶を多めに練り込んだほろ苦いあんで求肥を包み、それをさらに白パンで包み込んだものです。パン生地の白さと抹茶あんの深い緑色のコントラストがきれいなメニューです。

また、季節限定のメニューが登場するのも楽しみです。春のシーズンメニューは「ごま」。黒ごまあんと、トップにたっぷりかかった白ごまでまさにごま尽くしのメニュー。心なしか中国の月餅を思い出します。

季節限定のメニューの情報は、SIZUYAPAN公式ホームページに掲載されます。新しいメニューの登場も期待しましょう。

SIZUYAPANのあんぱんをお土産にする時に気になるのが賞味期限です。賞味期限に余裕を持って相手に渡せるように、賞味期限と渡す予定の日はしっかりチェックしておくのがおすすめです。

SIZUYAPANのあんぱんの賞味期限は、製造日から1週間となっています。通常のパン屋さんで販売されているあんぱんの多くは1週間と待たずに賞味期限を迎えてしまいますが、SIZUYAPANのあんぱんは窒素充填剤と一緒に個包装しているために賞味期限を長くすることができたそうです。

他にもあんぱんの賞味期限を長くする工夫が施されているそうですが、その方法は企業秘密なのだとか。生菓子は賞味期限が短いのでお土産には不向きですが、1週間の賞味期限があれば渡せる相手の幅も広がりそうです。

SIZUYAPANのあんぱんは個包装なので、1個から購入できます。お土産におすすめのギフトボックスは5個入りと10個入りがあり、それぞれ好きな組み合わせであんぱんを詰めてもらうことができます。

SIZUYAPANのあんぱんをお土産にもらったら、賞味期限に関わらず早目に食べるのがおすすめです。そのまま食べてもおいしいですが、オーブントースターで軽くリベイクするのも表面の食感が良くなり、さらにおいしさが感じられます。

なお、SIZUYAPANのあんぱんは地方発送も可能となっています。京都の遠方から注文する場合は、あんぱんが到着してからの賞味期限がその分短くなりますので注意しましょう。

SIZUYAPANは京都に4店舗、大阪に1店舗を構えています。京都最大のターミナル駅、京都駅八条口には「SIZUYAPAN京都駅店」があります。場所は、JR京都駅の新幹線改札口近くのアスティロード。旅行や出張のお土産に購入しやすい立地です。営業時間は9時から21時までで、定休日はありません。

住所:京都市下京区東塩小路町8-3JR京都駅八条口
電話番号:075-692-2452

京都市営地下鉄四条駅のエキナカショッピング街にある「コトチカ四条店」の営業時間は、11時から20時までです。定休日はありません。観光客だけでなく京都に住む人の利用客も多いそうです。

住所:京都市下京区二帖半敷町先地下鉄四条駅構内
電話番号:075-343-6710

京都市営地下鉄京都駅のエキナカにある「コトチカ京都店」の営業時間は、7時30分から21時までです。朝早くからの開店なので、京都から朝出発する人もお土産が購入できておすすめです。京都駅の地下街はポルタや伊勢丹などの店舗もあり大変広くなっているので、迷わないように気をつけましょう。

住所:京都市下京区東塩小路町地下鉄京都駅構内
電話番号:075-365-1184

京阪電鉄の祇園四条駅構内にはベーカリーの志津屋があり、SIZUYAPANはその一角にショップインショップという形で展開しています。あんぱん以外のパンも食べるチャンス。ビーフカツサンドやカルネなど、人気のパンがたくさん揃っています。営業時間は7時から21時までで、定休日はありません。

住所:京都市東山区四条通大橋東入川端町192
電話番号:075-561-1930

SIZUYAPAN唯一の京都外の店舗は、大阪の淀川沿いを走る京阪本線くずは駅のエキナカショッピングモール内にあります。「京阪くずは店」の営業時間は8時から21時までです。定休日はありません。

住所:大阪府枚方市樟葉花園町14番1号京阪くずは駅ビル内
電話番号:072-864-5900

京都のオシャレなあんぱん専門店「SIZUYAPAN」をご紹介しました。従来の素朴なあんぱんから進化したオシャレなSIZUYAPANのあんぱんは、新しい京都のお土産として注目されています。オシャレに敏感な人へのお土産に、ぜひSIZUYAPANのあんぱんをセレクトしてみてはいかがでしょうか。