天平庵は奈良のおすすめ和菓子店！銘菓のどら焼きなど人気商品や値段は？

東大寺の大仏殿や鹿など、日本人だけでなく外国人観光客にも人気の高い奈良。そんな奈良の地で銘菓を作り続けているのが天平庵です。作り立てのふわふわのどら焼き「大和三山」が代表的な和菓子ですが、それ以外にも洋菓子などの販売もあり、お店によってはカフェを併設しているところも!この記事ではそんな天平庵についてご紹介します。

日本のお菓子の発祥の地であると言われている奈良で生まれたのが天平庵です。その始まりは2006年12月、次の項目でご紹介する三輪本店をオープンしました。印象的なロゴマークは、香具山、耳成山、そして畝傍山からなる大和三山をイメージしたものです。そしてイメージカラーは濃い紫。これは、聖徳太子が定めた冠位十二階で一番上の位を意味する色です。

天平庵の本店があるのは奈良県桜井市。そしてこの地が万葉集で額田王によって詠まれた歌「三輪山を 然も隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや」の三輪です。三輪山からは先にご紹介した大和三山を見ることができます。そんな三輪にあるのが天平庵の三輪本店。本店の地鎮祭は、三輪山をご神体とする大神神社によるものでした。

そして三輪本店でぜひチェックしてもらいたいのが庭です。ここには法隆寺東院にある「夢殿」をイメージしたモチーフがあります。「夢殿」の八角形に当たる部分に岩を配置し、その中には霧島ツツジと柘(つげ)が植えられています。そして周りには天平庵のイメージカラーである紫の花が咲き乱れるという大変美しい庭です。

住所:奈良県桜井市吉備576-1
電話番号:0744-49-2535

また、天平庵では素材や製法にも徹底的なこだわりがあります。苺や山芋、葛などは奈良県産ものを採用。特に葛は「吉野本葛」を使用しています。素材へのこだわりは国内だけでなく、海外にまで向いています。デンマーク産のクリームチーズを使ったり、フランス産チーズを使ったりと、世界各地からベストな素材を集めて作られているのが天平庵のお菓子なのです。

そしてそんな素材の旬も大切にしています。素材が一番おいしく味わえる時期を大切にするため、例えば苺のお菓子「おしゃれ」は苺の旬の時期しか販売がありません。また製法に関しても、徹底した温度管理や湿度管理など、最高の状態のものを常に提供できるような環境が整えられています。

天平庵の人気が高いのは、奈良土産として喜ばれるからだけではありません。その素材へのこだわり、個包装となっている商品が多い、包装がシンプルでどの年代にも受け入れられやすいなどと言った理由から、会社訪問時の手土産にするのにぴったりという点が挙げられます。知名度も高いので結婚式の引き出物や法事などの供え物として採用される方も!

ここからは天平庵のおすすめメニューをご紹介していきましょう。まずは、天平庵の代名詞とも言える和菓子であるどら焼きです。名前を「大和三山」といいますが、これは万葉集におさめされている「香久山は 畝傍ををしと耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も 然にあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき」という中大兄皇子の歌にちなんでいます。

長く愛されるようにとの願いがこもっているこのどら焼き、使用されているのは北海道産の小麦やヨード卵など厳選に厳選を重ねた材料ばかりです。そしてこのどら焼きはなんと毎朝早朝に焼き上げられたものだけを販売するという鮮度へのこだわりも。甘すぎない餡子とふわっふわの生地のバランスが絶妙のどら焼きです。

値段は5個入りが810円、12個入りが2160円、18個入りが3200円、そして30個入りが5200円などとなっています。どら焼きには、三つの丸を組み合わせた天平庵のロゴマークがデザインされているのもポイント。天平庵の和菓子を初めて食べるという方にはこちらのどら焼きがおすすめです。

天平庵にはどら焼き以外の和菓子メニューも数多く揃っていますので、いくつかおすすめをご紹介しましょう。まずは「明日香川」という和菓子で、北海道十勝産の小豆を丁寧に炊き上げ、蜜で固めたものです。蜜の中には寒天が入っているほか、表面は乾燥させてあるので口に入れた時にしゃりしゃりした食感が楽しめるのがポイント。

「明日香川」という名前は、「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえむかも」という歌にちなんでおり、好きな人のところに行きたいという気持ちが込められています。値段は6個入りが770円、12個入りが1500円などとなっています。賞味期限は1ヶ月と比較的日持ちする和菓子でもあります。

「最中三昧」も人気の和菓子です。最中種と餡が別々に包装されているので、自分で組み合わせて作り立てを食べることができます。小豆餡の「最中三昧」の値段は10個入りが1900円、20個入りが3670円などです。また、小豆、トマト、抹茶、かぼちゃ餡が楽しめるものは「お手づくり最中」という名前で値段は5個入りで1100円です。

天平庵と言えばどら焼きというイメージが強い方も多いかもしれませんが、実は洋菓子も充実をしています。洋菓子でおすすめなのが「月の舟」と「小夜の舟」というメニューです。「月の舟」は、柿本人麻呂の歌「天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」をイメージしたメニュー。

舟に見立てたタルト生地の中には、アーモンド、ひまわりの種、そしてかぼちゃの種のほか、カカオニブがたっぷりとのせられています。カリカリの触感の楽しいこちらの洋菓子、日本茶にもあいますが、コーヒーや紅茶と一緒に楽しむのもおすすめです。値段は8個入りが1540円、16個入りが2970円などとなっています。

そしてもう一つの洋菓子おすすめメニューの「小夜の舟」は、ふんわりと仕上げられたアーモンド生地がポイント。名前に夜とついているのは、大伴家持の歌「青波に 袖さへ濡れて 漕ぐ舟の かし振るほとに さ夜ふけなむか」にちなんでいるためです。値段は8個入りが1540円、16個入りが2970円などとなっています。

続いてご紹介するのは、季節限定の商品です。特に今の時期は夏らしいフレーバーが人気で、おすすめメニューのはじめにご紹介したどら焼きの「大和三山」には季節限定でさわやかなはちみつレモン餡のどら焼きが登場します。白餡をベースにはちみつとレモンを組み合わせて作られたもので、7月末までの期間限定!値段は1個180円、5個入りが900円です。

他には、「夏の小箱」という大変涼しげな和菓子もあります。これは、宇治の抹茶をたっぷりと使用したゼリーで、抹茶ぜんざいをゼリーしたものです。本わらび粉を使用したわらび餅とのセットなどもあります。「琥珀糖 白露」は、食べるのがもったいなくなるほどの美しい見た目が特徴の和菓子です。

ホワイトキュラソー、ブルーキュラソー、グリーンペパーミントのリキュールの風味豊かなゼリーなのですが、表面だけを少し乾燥させてあるので外はカリカリ、中はソフトな食感の楽しい和菓子。「夏の小箱」も「琥珀糖 白露」も販売は8月末までとなっていますので、気になる方は早い目にお店にどうぞ。

ここまで天平庵のおすすめメニューをご紹介してきましたが、たくさんあってどれを購入していいか迷われる方も多いのではないでしょうか。そんな方へのおすすめが詰め合わせの購入です。天平庵の代表的な和菓子や洋菓子が組み合わせられているので、自宅用にしていろいろ試してみることもできますし、お土産や手土産にするにもぴったりです。

中でも人気のどら焼き「大和三山」が含まれているセットが人気で、「大和三山詰め合わせ」には、今回ご紹介した「大和三山」や「小夜の舟」、「月の舟」など合計で13個入ったものだと値段が2220円、合計で20個入りが3290円などとなっています。他には洋菓子と和菓子をミックしたセットなどもあります。

ここからは天平庵の各店舗についてご紹介しましょう。天平庵は奈良県内に現在7店舗を展開しており、観光客や地元の人でいつもにぎわっています。そのうち奈良県桜井市にあり、庭が非常に印象的な三輪本店はすでにご紹介しましたので、残りの6店舗を順番に見て行きましょう。

まず最初にご紹介するのは天平庵の西大和店です。場所は「畠田駅」や「大輪田駅」などに近いところで、西大和ニュータウンの中にあるサティ内に出店をしています。営業時間は午前9時から午後7時まで、定休日は1月1日のみです。駐車場も完備してあるので、車でのアクセスも便利です。

住所:奈良県北葛城郡河合町星和台2-6-2
電話番号:0745-33-0030

続いてご紹介するのは天平庵の3号店として2007年にオープンした天理店です。JRや近鉄「天理駅」からすぐという大変便利なアクセスが特徴です。営業時間は午前9時から午後7時まで、定休日は1月1日のみです。こちらの店舗にも駐車場がありますので、車での来店も便利です。

住所:奈良県天理市三島町101番地
電話番号:0743-69-5506

奈良と言えば奈良の大仏様を思い浮かべる方も多いでしょう。そんな大仏様のすぐ近くにあるのが天平庵の東大寺店です。「国立博物館」から「東大寺」からもほど近いところにある「夢風ひろば」というカフェやレストラン、お土産屋などが入っている施設の中に出店をしています。

住所:奈良県奈良市春日野町16番地
電話番号:0742-25-5525

そして天平庵の5店舗目は西日本最大級のショッピングセンターであるイオンモールに入っているイオンモール橿原アルル店です。2008年11月にオープンをしたこちらの店舗では店舗限定メニューのチョコソフトクリームもありますのでぜひ立ち寄ってみてください。営業時間は午前10時から午後10時までです。

住所:奈良県橿原市曲川町7丁目20番1号155
電話番号:0744-20-1221

そして2009年にオープンしたのは薬師寺からや唐招提寺からもほど近い大和郡山店です。有名観光地が近くにあるので観光のついでにお土産を買いに立ち寄るのにぴったり!営業時間は午前9時30分から午後7時まで、定休日は1月1日です。電車でのアクセスの場合は近鉄「九条駅」が便利です。

住所:奈良県大和郡山市九条町156番1
電話番号:0743-58-5566

7店舗目は奈良押熊店です。天平庵の10周年にあたる2016年の12月にオープンをしました。営業時間は午前10時から午後7時まで、定休日は1月1日です。けいはんな線の「学研奈良登美ヶ丘駅」からほど近いほか、店舗には駐車場が10台分あるので車でのアクセスも可能です。

住所:奈良県奈良市押熊町2198-1
電話番号:0742-52-3300

奈良に本店を構える天平庵。実は現在は東京にも進出をしており、2店舗だけですが店舗があります。まず一店舗目はお土産を買う時などに便利な東京駅構内にあるエキュートに入っています。二店舗目は西武新宿線「小平駅」にほどちかい小平店です。JR中央線「国分寺駅」からのアクセスも可能です。

奈良旅行中に天平庵に立ち寄ってお土産を買うだけでもいいのですが、実は店舗によっては天平庵のカフェを併設しているところもあります。どの店舗もゆったりとした座席の配置でくつろげると評判です。作り立ての和菓子などを楽しめますので、ぜひ時間を作って立ち寄ってみてください。

カフェがあるのは、天平庵の三輪本店、東大寺店、大和郡山店、そして東京のエキュート東京店の合計4店舗です。カフェの営業時間は、三輪本店が午前10時から午後6時まで、東大寺店は午前11時から午後6時30分まで、そして大和郡山店は午前10時から午後6時30分までとなっています。

そして気になるカフェのメニューですが、奈良の店舗によってはランチにもおすすめのご飯メニューがあります。東大寺店と大和郡山店限定で食べられるのが「三輪素麺セット」で値段は1200円、そして東大寺限定で食べられるのが「若鶏の釜めしセット」で値段はこちらも1200円です。

他には、歩き疲れた時にうれしい甘味もそろいます。「お抹茶セット」は宇治の抹茶と天平庵の上生菓子がセットになったもので、値段は1000円。他には北海道の契約農家の小豆を使った「ぜんざい」値段750円や「みたらし団子」値段750円などがあります。各種ドリンクももちろん揃うほか、東京の店舗ではお酒も!和菓子との新しい組み合わせをどうぞ。

天平庵のお菓子をぜひ食べてみたいけれど、奈良も東京も遠いという方におすすめなのがオンラインショップです。天平庵の公式サイトからいくことができ、特製のメッセージカードを入れてもらうことも可能です。100字まで可能ですので、誕生日のメッセージを入れたり、父の日や母の日などのプレゼントにするにもぴったりです。

また、オンラインショップ限定の商品もあります。それが詰め合わせの「お試しセット」です。天平庵の人気のお菓子を少しずつ楽しめるように作られたセットで「大和三山」を含む12個がセットになった「お試しセットA」はなんと2500円というコスパの良さ!「お試しセットC」は更にお得で、32個の商品が入って値段は5400円です。

多くの人に受け入れられやすい甘みを抑えた和菓子や洋菓子、シンプルで上品な包装、さっと手に取って味わいやすい個包装など、手土産としての条件をすべて兼ね備えている天平庵のお菓子。奈良だけでなく東京にも進出をしているほか、オンラインショップでも購入が可能なのでぜひ味わってみてください。