うさぎを祀る全国の神社まとめ！ご利益やお守り・御朱印などを紹介

うさぎに縁のある神社は、「うさぎ神社」と呼ばれ、うさぎ好きな方や卯年生まれの方を中心に人気沸騰中です。全国にあるうさぎ神社の中から、15社をピックアップ。北海道や東北、関東・中部・関西・九州の地域からうさぎ神社をまとめました。神社とうさぎの関係や、お守りや御朱印などのうさぎ情報、ご利益などうさぎ神社についてご紹介いたします。

うさぎを祀っていたり、うさぎの逸話が残っていたりする神社は、うさぎ神社と呼ばれてブームになっています。うさぎ神社の中には、うさぎが御祭神の神社もあれば、神の使いとして語り継がれている神社もあります。

うさぎ神社は、北海道から関東、関西を通り、南は九州にまで全国に分布しています。今回は、北海道1社、東北1社、関東2社、中部4社、関西5社、九州2社の計15社についてご紹介いたします。山梨県は中部地方に、鳥取県は関西に含みます。

全国のうさぎ神社の1つ目としてご紹介するのは、北海道にある湯倉神社です。御祭神は、大己貴神（おおなむちのかみ）と少彦名神（すくなひこなのかみ）。うさぎは、大己貴命と深い縁があります。神話「因幡の白うさぎ」にて、大己貴命に助けられたうさぎは改心し、以降は神の使いや神獣として多くの神社で親しまれています。湯倉神社もその1つです。

湯倉神社には、なでうさぎと呼ばれる像が設置されています。お願い事をしながらなでうさぎを撫でると叶うご利益があるといわれています。湯倉神社は、なでうさぎに因んだお守りと絵馬の飛躍セットが頒布されています。

うさぎ神社の中から2つ目にご紹介するのは、山形県にある熊野大社です。御祭神は、熊野大神。熊野夫須美大神（くまのふすみのおおかみ）と熊野速玉大神（くまのはやたまのおおかみ）と熊野速玉大神（熊野家津御子大神 ）の3柱を指し、伊弉冉尊（いざなみのみこと）や伊弉諾尊（いざなぎのみこと）、素盞鳴尊（すさのおのみこと）とも呼ばれています。

熊野夫須美大神と熊野速玉大神は夫婦神であり、熊野速玉大神はその子であることから縁結びのご利益があるといわれています。熊野大社の本殿の裏には「三羽のうさぎ」の彫刻が隠されています。3羽とも見つけることができると、恋や願い事が成就するご利益があるのだそうです。

熊野大社では、三羽のうさぎに因んだ叶う守りやおみくじのついた結（ゆわい）うさぎなどをいただくことができます。また、満月の夜には月の使者であり神様同士の縁を結んだとされているうさぎにあやかり、縁結び祈願祭が行われます。

続いては、関東にある神社をご紹介いたします。関東のうさぎ神社1つ目は、埼玉県にある調（つき）神社です。御祭神は、天照大御神（あまてらすおおみかみ）と豊宇気毘賣神（とようけひめのかみ）、素戔嗚尊（すさのおのみこと）。安産祈願やツキを呼ぶご利益があるといわれています。

中世の月待信仰と深い結びつきがあり、月の使いとしてうさぎが祀られています。戦姫絶唱シンフォギアの聖地としても知られています。調神社は、鳥居の無い神社です。通常、狛犬が居るところには狛うさぎの姿が見られ、手水舎もうさぎを模しています。関東のうさぎ好きさん必見の調神社は、御朱印や御朱印帳にもうさぎの姿が描かれています。

調神社の御朱印には、右上部分に兎の赤いスタンプが捺されます。御朱印帳の表紙右上部にも赤い上着を着たうさぎの姿が描かれています。

続いての神社も、関東地方にある神社となります。ご紹介するのは、関東の東京都にある神田明神です。御祭神は、大黒様とも呼ばれる大己貴命や少彦名命、平将門命（たいらのまさかどのみこと）です。縁結びや商売繁盛のご利益があるとされています。

歴史ある神社でありながら、下町や現代のサブカルチャーとの融合を果たした神社としても有名です。ラブライブやご注文はうさぎですか？とのコラボやジャンプで長年連載されたこち亀とも縁の深い神社です。

また、神田明神は60種類以上のお守りをいただくことのできる神社としても人気です。神田明神のおねがい兎守は、大黒様ともゆかりの深いうさぎがモチーフのお守り。しあわせ大開運お守りやハートのお守りにもうさぎが描かれています。

次にご紹介するうさぎ神社は、関東地方から移り、中部地方にある神社です。光兎（こうさぎ）神社は、新潟県にある神社です。御祭神は、月夜見命（つきよみのみこと）と光兎大神。月の兎が降り立った神社ともいわれています。ご利益は、安全祈願や生命に関すること、繁栄や学問など多岐にわたります。

紋や杵からひょっこり顔を出しているうさぎ、お守りなど神社内にはうさぎがいっぱいです。金箔兎神像という珍しいスポットもあります。願いを込めて、金箔をはりつけます。光兎神社は、御朱印や御朱印帳もうさぎ尽くしです。御朱印は、見開きにわたって金や銀で山々やうさぎが描かれる特徴的なものです。

奥宮の御朱印は見開きではないもののやはり、金の文字やうさぎが印象的です。御朱印帳には、月を眺めるうさぎのシルエットが描かれています。

新潟県のすぐお隣、富山県にあるうさぎ神社としてご紹介するのは高瀬神社となります。高瀬神社の御祭神は、大国主命（大己貴命）。福を招いたり、縁結びのご利益があるとされています。境内に設けられた「なでうさぎ」は、神話「因幡の白うさぎ」に登場する大黒主命とも縁あるもの。癒したい部位を撫でると、ご加護があるのだそうです。

高瀬神社では、おみくじにもうさぎが登場します。クスを3センチメートルほどの繭玉のような楕円に加工したうさぎおみくじには、人生の指針となるようなうさぎの姿が彫刻されています。また、高瀬神社では福結びやむすび、えんむすびなどのお守りにもうさぎの姿が多く見られます。

続いては、関東地方のすぐお隣、山梨県にある神社についてご紹介いたします。うさぎ神社は、カチカチ山のうさぎ神社とも呼ばれる神社です。民話「かちかち山」の舞台になった場所だとされています。三つ峠の登山者や、観光客の安全や健脚を祈願してうさぎがお祀りされています。

狛犬ならぬ狛うさぎが特徴的。狛うさぎはそれぞれ、夢見兎と富士見兎です。眠っているように丸くなっている夢見兎の頭を撫でると知恵がいただけ、富士山を見るように立ち上がっている富士見兎の脚を撫でると健脚を授かるというご利益があるのだそうです。うさぎ神社には、参拝記念のスタンプがありうさぎが模られています。

うさぎ神社では、うさぎと狸が仲良く手をつないだ家内安全の絵馬や、うさぎみくじをひくことができます。また、うさぎの耳がはえた必勝祈願のお守りをいただくこともできます。

次にご紹介のも、中部地方のうさぎ神社となります。三輪神社は、愛知県にある神社です。御祭神は、大物主神（おおものぬしのかみ）。大国主神（おおくにぬしのかみ）と同じ存在で、因幡の白うさぎで有名な大己貴命とも呼ばれる存在です。縁結びのご利益があるとされています。

三輪神社には、因幡の白うさぎにちなんで石像「幸せのなでうさぎ」が設けられています。撫でることで幸福がいただけるほか、痛みのある部分を撫でるとその痛みをとっていただけるとされます。三輪神社では、ちりめんうさぎ守やうさぎ根付、うさぎみくじや幸守などをいただくことができます。

三輪神社では、月ごとに変化の楽しめる御朱印にもうさぎが頻繁に出現します。三輪神社の御朱印帳にもうさぎの姿が描かれています。

ここからは、関西のうさぎ神社についてご紹介いたします。最初は、滋賀県にある三尾神社です。御祭神は、伊弉諾尊。御神紋がうさぎとなっています。縁結びや安産、子宝に恵まれるというご利益があるとされています。三尾神社では、手水舎にもうさぎの姿が見られます。

三尾神社の拝殿横には、2羽のうさぎ「めおと卯」が並んでるほか、いたるところにうさぎモチーフの像などがあります。三尾神社のお守りや絵馬には、うさぎの御神紋やイラストが描かれているのもうさぎ好きさんへのおすすめポイントです。もちろん、御朱印にも御神紋としてうさぎの印が捺されます。

うさぎ神社といえば、関西の岡崎神社が有名です。岡崎神社は、京都府にある神社です。御祭神は、速素盞鳴尊（すさのをのみこと）と奇稲田姫命（くしいなだひめのみこと）、そして三女五男八柱御子神（やはしらのみこがみ）です。平安京の四方に建立された神社の1つで、卯の方位である東にあることから東天王とも呼ばれています。

岡崎神社は、子授けや安産、縁結びや厄除けなどのご利益があるといわれています。岡崎神社には、多産で神の使いとも考えられているうさぎモチーフのものがいっぱい。狛犬ならぬ狛うさぎに始まり、本殿にも招き猫ならぬ縁結び招き兎と金運招き兎が配置されています。手水舎のうさぎ像は、子授けうさぎとして知られています。

岡崎神社は授与品もうさぎ尽くし。絵馬やお守りなどさまざまなものにうさぎが描かれています。特に人気なのがうさぎみくじです。縁結びや夫婦円満などのご利益があるとされていて、立ち上がったうさぎの姿が特徴的です。京都には、岡崎神社のほかに宇治神社や宇治上神社などもうさぎ神社として有名です。

関西のうさぎ神社としてご紹介する3つ目の神社は、奈良県の大神（おおみわ）神社です。日本最古の神社といわれている神社です。御祭神は大物主大神（おおものぬしのおおかみ）。大物主大神は、三輪山に鎮まったとされ、鳥居を通して山にお祈りを捧げる形となっています。

大神神社のマスコット的存在として、なで兎は元は鉄灯篭の一部でした。いつしか撫でるとその人の身体をなおしてくれると伝えられるようになりました。大神神社では、授与品にも多くうさぎの姿が見受けられます。源気（げんき）うさぎ守は、お守りを握ってパワーがいただけるお守りです。なで守や方除卯杖守、土鈴など可愛いうさぎで溢れています。

関西のうさぎ神社4つ目としてご紹介するのは、住吉大社です。住吉大社は、大阪府にある神社です。御祭神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)と中筒男命(なかつつのおのみこと)と表筒男命(うわつつのおのみこと)の住吉三神と神功（じんぐう）皇后こと息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)の4柱。

住吉大社は、祓（はらえ）を司り、航海安全のご利益があり、和歌や産業、弓や相撲などの神様としても知られています。住吉大社は、卯年卯月卯日に祀られたことからうさぎは神の使いだとされています。住吉大社のなでうさぎは、撫でると無病息災のご利益がある翡翠の像です。

住吉大社では、うさぎお祓い守やうさぎ水引守、合格守や開運のうさぎ守などさまざまな形やご利益のうさぎのお守りが頒布されています。御朱印帳にもうさぎが描かれています。大阪府では、住吉大社のほかに若宮住吉大社や恩智神社などがうさぎ神社として知られています。

関西のうさぎ神社として最後にご紹介するのは、白兎神社です。白兎神社は、鳥取県にある神話「因幡の白うさぎ」の舞台となった神社です。御祭神は、白兎神（はくとかみ・はくとしん）や豊玉比売（とよたまひめ）、保食神（うけもちのかみ）の3柱です。病気平癒や縁結び、安産や育児、海上安全などのご利益があるとされています。

白兎神社は、鳥居に入る前からうさぎ尽くしです。駐車場の奥には、神話の場面を模した「大国主命と因幡の白うさぎ像」が設置されています。鳥居近くのポストや、参道脇の石柱なども兎がモチーフ。白兎神社では、うさぎの耳が生えているお守りや、うさぎおみくじなどをいただくことができます。また、白兎神社の御朱印帳にも兎の姿が描かれています。

関西の次は、九州へと移ります。九州にも、うさぎ神社と呼ばれる神社があります。九州のうさぎ神社としてご紹介する1つ目の神社は、宮崎県にある鵜戸（うど）神宮です。主祭神は、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊（ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと）。日本の初代天皇である桓武天皇の父として知られています。

鵜戸神宮は、縁結びや安産・育児など司り、航海安全などのご利益があるといわれています。境内には、撫でると病気平癒や開運などのご利益があるといわれる「なでうさぎ」が設置されています。

鵜戸神宮では、うさぎの御朱印帳が何パターンも頒布されているのが特徴的です。可愛いうさぎを楽しみたい方には、ピンクの御朱印帳がおすすめ。デフォルメされたうさぎがキュートです。黒い御朱印帳のうさぎは写実的。リアルに描かれたうさぎが好きな方にぴったりの御朱印帳です。

全国のうさぎ神社として最後にご紹介するのは、九州の南東部、宮崎県にある一葉（ひとつば）稲荷神社です。主祭神は、倉稲魂命（うがのみたまのみこと）。商売繁盛や金運向上のご利益があるとされています。手水舎の横にある銭洗い社も有名です。一葉稲荷神社では、開運・厄除けの白兎が開運スポットとして人気となっています。

開運の白兎には、こんな逸話が残されています。350年ほど前に、西海大地震が起き、宮崎県を中心に九州に甚大な被害があったと伝えられています。九州の南東部、宮崎県から太平洋を覘く海辺にある一葉稲荷の周辺は津波被害にあいました。しかし、白いうさぎが津波を蹴り、神社を守ったのだそうです。

このようなことから、開運の白兎ができたのだそうです。九州にある一葉稲荷神社では、波を蹴る兎が特徴の開運うさぎ守をいただくことができます。御朱印にもうさぎの姿が描かれています。

最後までご覧いただきありがとうございます。うさぎ神社は、北海道から関東、関西や九州まで幅広くみられるうさぎゆかりの神社です。うさぎ神社は心を癒してくれること間違いなし！なでうさぎなど、健康をわけてくれるうさぎのいるうさぎ神社も多くあります。心も体も癒してくれるうさぎ神社にぜひ一度足を運んでみてください。