台湾(台北市)にあるグルメ店「盛園絲瓜小籠湯包」とは
台湾は日本人旅行客に人気の観光スポットですが、その1つの要因としては食べ物がおいしいという面があるのではないでしょうか。中でも本場の小籠包メニューを食べてみたいという方は多いようです。珍しい小籠包が食べられるとおすすめの盛園絲瓜小籠湯包について紹介しましょう。
「盛園絲瓜小籠湯包」の絲瓜って?
まず盛園絲瓜小籠湯包とはなんでしょうか。この長く漢字が連なったものはお店の名前であると同時に、この店のおすすめメニューの名前でもあるのです。では、盛園絲瓜小籠湯包というのはどのようなメニューなのでしょうか。まずはメニューにある文字のなぞ解きをしていきましょう。
「盛園」というのは最初のお店の名前です。このお店の初代は山東人の方で、お友達の「盛」さんと台湾にやってきました。ところが離れ離れになってしまいます。初代はいつか盛さんが尋ねてきてくれることを願い、朝ごはん屋をオープンするときに「盛園点心」という名前をつけました。
ところが、その店があるあたりが取り壊されるという噂が流れ、店主はその場所から200メートルほど離れたところに新しい店をオープンします。これが「盛園絲瓜小籠湯包」なのです。盛園絲瓜小籠湯包になってからは昼夜も食事ができる店となり、現在に至ります。
この盛園絲瓜小籠湯包は海外進出などはもちろん、台湾の中でも店舗は台北にあるこの1店舗しかありません。盛園絲瓜小籠湯包を食べるならば、この店に行くしかないのです。
次に「絲瓜小籠湯包」ですが、「小籠湯包」は字から見ても小籠包だなと推測が可能です。では「絲瓜」とはなんでしょうか。絲瓜は「スーグア」と言い、ヘチマのことなのです。日本ではヘチマというと化粧水の「へちま水」や体を洗うときの「たわし」のような使い方が主です。また学校でへちまを育てたことがある方も多いでしょう。
しかし、若い実の時には繊維が未発達であり、固い皮をむいて加熱することで独特の風味と甘い液が出て、食用にも使われます。日本でも南西諸島や南九州などでは煮物や焼物などの材料として使われています。そして台湾では小籠包の具として使われるおなじみの食材であるわけです。
小籠包は既にご存知の方も多いでしょうが、改めて説明すると、いわゆる中華料理の点心の一種です。上海が起源と言われます。「小籠湯包」のほか小籠包子、小龍包などと表記することもあります。豚のひき肉を薄い皮で包み、蒸籠で蒸した料理で、皮の中に具と一緒に熱いスープが包まれているのが特徴です。
小籠包は1871年、現在の上海の菓子屋で販売された「南翔大肉饅頭」がはじまりと言われます。この商品が好評を博したことから、工夫を凝らし皮を薄く、具を多くするなど技術的な改良を加え、「南翔小籠」という商品を出しました。この名前から「小籠包」という名前になったと言われています。
絶品料理!ヘチマ小籠包「盛園絲瓜小籠湯包」
つまり「盛園絲瓜小籠湯包」の絲瓜小籠湯包というのはヘチマの小籠包のことであり、店の名前にもなっているようにこれが盛園絲瓜小籠湯包のおすすめメニューです。実際、台北に旅行などで来る方の中にはこの小籠包を食べることを楽しみにしてくる方も多いのだそうです。次にこの小籠包の頼み方などについて紹介します。
お店の雰囲気は?
「盛園絲瓜小籠湯包」のお店にアクセスすると、まず目を引くのがガラス越しに見える小籠包です。小籠包などせいろで蒸すものと焼物のメニューは外からガラス越しに作っている様子が見えるようになっているのです。小籠包を包んでいる様子や蒸し上がった蒸気が漂う様子が、食欲をそそります。
お店の雰囲気は台北らしく、台湾を感じる雰囲気もありながら、カジュアルに楽しむことができるお洒落な感じです。座席は店内のほか、外にも座席があります。夕方など涼しい時間帯に行く予定があるならば、外の風にあたりつつ食事をするのもおすすめかもしれません。
超人気店ということもあり、食事時にあたると混雑していて待たなければならないということもあるようですが、ちょっと早めにアクセスすれば比較的すんなりと入れるのでおすすめです。台北観光の旅程を立てる時、工夫してみるとよいでしょう。
日本語のメニューはあるの?
日本から台北に観光に行く場合、ちょっと心配なのが言葉の問題です。なんとなく漢字でわかるようなところもあるものの、せっかく盛園絲瓜小籠湯包に行っても、どれがそのおすすめメニューかわからないということはないのでしょうか。
実はうれしいことに、「盛園絲瓜小籠湯包」のメニューにはちゃんと日本語表記があります。さらに写真もちゃんとついているので、それを見れば食べたいものがちゃんと注文できます。盛園絲瓜小籠湯包のほかにもいろいろなメニューがあるので、いくつか頼んでシェアしてみるのもおすすめです。
どのように注文するの?
次に注文方法です。店員さんは日本語ができるのかなとここも心配になるところですが、こちらも簡単に希望のメニューを注文できます。なぜかというと、口で頼むのではなく、メニューが書いているオーダーシートに数量を記入する方法だからです。
先ほどのメニューと同じ文字が書いてあるわけですから、メニューと照らし合わせれば自分の食べたいものがどれかがわかります。こちらには値段も書いてあるので、そのあたりも見ながら注文しましょう。あとはこのオーダーシートを店員さんに渡せば大丈夫です。
他ではあまりこういう注文方法はないようですが、言葉がわからない旅行者の方でも、自分の食べたいメニューを見つけて頼むことができるので、旅行者には好評のようです。
基本はセルフサービス
メニューの注文ができたら、食べる準備をしましょう。「盛園絲瓜小籠湯包」では、小籠包は運ばれてきますが、そのほかのものはセルフサービスとなっています。生姜や醤油、酢などの調味料、小皿やレンゲや箸などの食器は店内奥に専用コーナーがあって、そこに取りに行きます。
セルフサービスなので、小皿に自分の好みになるように調味料を入れて自分のテーブルに持ってきます。好きなように味つけできるので、いろいろ試してみてもよいでしょう。
「盛園絲瓜小籠湯包」の名物ヘチマ小籠湯包の味は?
無事にメニューの注文ができて、セルフサービスの小皿や調味料などの準備ができたら、いよいよ盛園絲瓜小籠湯包をいただく番です。小籠包は食べたことがあっても、ヘチマは食べたことがないという方も多いでしょうから、どんな味がするのか、とても興味がそそられます。それでは盛園絲瓜小籠湯包の味を紹介しましょう。
上海小籠湯包 VS ヘチマ小籠湯包!どちらが美味しいおすすめメニューなの
小籠包はそのあつあつの濃厚なスープを、あつあつのうちに味わうのが一番の要です。注文が届いたらすぐに食べ始めましょう。とはいえ、ただおいしいと言われてもよくわからないので、一般的な小籠包である上海小籠湯包と比較してその味を紹介していきます。
上海小籠湯包は豚肉と濃厚なスープがたっぷり入り、レンゲで持ちあげるとずっしりと重みを感じるほどです。それに対して盛園絲瓜小籠湯包の方はひと回り大きく、中には豚肉のほかにヘチマとエビが入っています。そのため、味わいは上海小籠湯包に比べあっさりしており、スープも少なめです。
ですから、盛園絲瓜小籠湯包だけを単独で頼んで味わうのももちろんいいのですが、上海小籠湯包と両方頼んで食べ比べてみると、その違いがよりわかりやすく感じます。両方頼んでも食べきれないほどではないようなので、もし台北で小籠包をいろいろ味わいたいというならば、両方食べ比べるのをおすすめします。
「盛園絲瓜小籠湯包」へのアクセス情報
それでは、「盛園絲瓜小籠湯包」に行く方のために、アクセス情報をここで紹介しておきましょう。盛園絲瓜小籠湯包は前に述べたように、台北のここにしか店がないので、まずは台北にアクセスしましょう。日本から台北までは一般的には桃園国際空港利用となります。
桃園国際空港は台湾最大の国際空港で、台北市にあります。日本からは成田、関西をはじめとする多くの空港から便が出ているので、近くでアクセスの便利がいい便を選ぶのがおすすめです。
最寄駅はMRT(地下鉄)東門駅
桃園国際空港に到着したら、そこから盛園絲瓜小籠湯包の近くまでアクセスすることになります。空港からまず台北市内までアクセスするためにはMRTもしくはバスを利用することになるのですが、MRTを利用してアクセスする方がおすすめです。
なぜならば、MRTは本数が多く、しかもバスよりも早く台北駅まで移動することができるからです。しかも渋滞の心配もなく、長蛇の列もあまりありません。2017年後半からは「JOINT TICKET」といって、MRT桃園空港線と台北のMRTが乗り放題になるチケットもあります。台北の観光をするならおすすめのチケットです。
まず、桃園国際空港に着いたら、MRT桃園空港線に乗ります。このまま「台北車站」駅(台北駅)まで移動します。台北車站駅に着いたら、MRTの淡水信義線に乗り換えてください。正確に言うと、淡水線と信義線という2本の路線がありますが、淡水線はすべて信義線に乗り入れているので心配はありません。
台北駅から象山・大安方面行のMRTに乗ったら、最寄り駅までそのままアクセスします。最寄り駅は「東門」駅です。駅に到着したら、盛園絲瓜小籠湯包までは徒歩でアクセスすることになります。
駅からの時間は徒歩でどれくらい?
それでは東門駅から盛園絲瓜小籠湯包までの徒歩でのアクセスを確認しましょう。裏道を通るともう少し早く着くルートもあるようですが、行き慣れない方も多いでしょうから、比較的繁華な道を通りながらアクセスする方法を紹介します。
東門駅に到着したら、出口3から地上に出ます。出口を出たら左にずっと進んでいくと、交差点を過ぎて壁に絵が描かれた建物に出ます。これが私立金甌女子高級中学です。この学校が角地にあるので、この学校に沿って左に曲がります。すると道路の向かい側に中正紀念堂が見えます。
中正紀念堂が見えたらそのまま1ブロック進み、杭州小籠湯包の店舗の前を通過、次の角を左に曲がると赤い看板が見えます。これが盛園絲瓜小籠湯包です。東門駅から徒歩で8分程度で到着となります。
盛園絲瓜小籠湯包の基本情報
それでは最後に、盛園絲瓜小籠湯包の基本情報として、営業時間や定休日などの情報を紹介しましょう。また盛園絲瓜小籠湯包は台北市でも観光スポットが多い永康街にあります。日本人の観光客も多く訪れる場所でもありますので、このあたりの観光スポットもいくつか紹介します。
営業時間
まず、盛園絲瓜小籠湯包の営業時間は、昼の営業が11時30分から14時30分まで、夜の営業が16時30分から21時30分までとなっています。昼夜通しで営業している可能性もありますが、14時30分から16時30分はもしかしたらやっていないかもしれません。
また、定休日は特にないようで、土曜日曜も営業しているようです。ただ、どうしても食事時は混雑しがちなので、もし可能であれば少し時間をずらして行くと待ち時間の心配もなくよいかもしれません。周辺観光地の観光の時間と見比べて行く時間を決めることをおすすめします。
周辺の観光スポット
それでは、盛園絲瓜小籠湯包の周辺観光スポットをいくつか紹介しましょう。まずは東門駅から盛園絲瓜小籠湯包に行く途中に見えていた、中正紀念堂です。ここは台湾の三大観光名所の1つとなっており、いつも観光バスや多くの観光客でにぎわっています。
中正紀念堂というのはなにかというと、初代総統である蒋介石の顕彰施設です。蒋介石の本名が中正(介石というのは字)なので、この名前がつきました。1975年に蒋介石が死去した時に全国民の哀悼の意を示すことを目的とするため紀念堂を作ることを決定し、1980年に完成しました。
この場所は日本統治時代の軍用地の跡地であり、本堂の他に国家戯劇院や国家音楽庁、公園広場などの施設が造られていて、市民の憩いの場ともなっています。本堂は中国の伝統的な宮殿陵墓式を採用しており、内部には蒋介石に関する展示などが行われています。
また、店舗の周辺は繁華街ということもあって、小籠包が有名な店が多く軒を連ねていますし、マンゴーかき氷などの台湾グルメを楽しむことができる店も多くあります。小籠包の食べ歩きをするもよし、食べたあとのデザートを見つけるもよし、グルメもいろいろと楽しんでみましょう。
グルメにおすすめの「盛園絲瓜小籠湯包」は興味深いお店だった!
台湾は見どころも多く、グルメも多いので日本人にも人気の観光地です。特に盛園絲瓜小籠湯包の周辺は観光スポットも多いです。そこで本場の小籠包を食べてみたいという方には盛園絲瓜小籠湯包はおすすめです。一般的な小籠包はもちろん、ぜひ店名にもある台湾独自のヘチマの小籠包を味わってみてください。
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