阜杭豆漿（フーハン・ドゥジャン）は超人気の朝ごはん店！おすすめのメニューは？

台湾は外食文化が発展しているので、朝ごはんを買ってそのまま出勤し、職場で食べる人がほとんどです。台北の朝ごはんのお店と言って、まず名前が挙がるのが「阜杭豆漿(フーハン・ドゥジャン)」。1958年創業の老店で、どんなに並んでも食べたいくらい美味しいと、地元の人にも観光客にも大人気のお店です。阜杭豆漿で人気のメニューをご紹介します。

行列必至のお店です。地元の人も、観光客も、とにかく待ちます。開店は朝5時30分なので、なるべく早くアクセスするのがGOOD。建物の1階は華山市場ですが、行列が1階の市場まで続いていることも。

営業時間は、朝5時30分から12時30分くらいまで(なくなり次第終了)。休業日は、月曜日、旧正月5日間、端午節、中秋節。クレジットカードは使えません。「阜杭豆漿(フーハン・ドゥジャン)」へのアクセスは、MRT板南線「善導寺」駅で下車。5番出口を出てすぐなので、アクセスも簡単。1階が「華山市場」になっている建物の2階になります。

住所:台北市忠孝東路一段108号2F-28 電話番号:02-2392-2175

台湾名物「胡椒餅」を焼く伝統的な「貼り窯」の内側に、焼餅(台湾風焼きパン)の生地を貼り付けていきます。ひとつひとつ、熟練の職人さんが丁寧に焼く「阜杭豆漿」の焼餅は、美味しいと評判です。薄餅は、油分を多めに使い、クロワッサンのような食感。サクサク感を楽しむことができます。厚餅はインドのナンのような食感でふっくら。

「豆漿(ドゥジャン)」は、日本のものよりサラッとしている豆乳。阜杭豆漿の豆漿は、大豆を水に6時間浸すところから始まります。大豆が十分水を含んだら、すりつぶして豆乳とおからに分け、煮込んでから濾していきます。時間をかけて、大豆から丁寧に作られる豆漿は、なめらかな口当たりでとても美味しい。

阜杭豆漿のメニュー「豆漿」は、毎朝大豆から丁寧に作られる豆漿に甘みを付けたもの。大豆の甘さと香りが存分に引き出された豆漿は、ほっこりする優しいお味。油條(台湾風揚げパン)を浸して食べるのが地元流です。「熱」はホット、「冰」はアイス。各25元。ホットはお椀で、アイスはパックに入ったものが提供されます。

台湾の豆漿は、日本の豆乳よりもサラッとしているので、日本の豆乳は豆の香りが強くて苦手だという人も飲めると言われています。日本で豆乳が飲めない方も、ぜひ阜杭豆漿の美味しい豆漿を飲んでみてください。その飲みやすさと美味しさに驚くはず。

ネギ、ザーサイ、黒酢、塩、干し海老、肉そぼろなどを器に入れ、温めた豆漿を注ぐと、酢や塩分の凝固作用によって、豆漿はおぼろ豆腐のようにプルプルの食感になります。これに油條(台湾風揚げパン)やパクチーなどをトッピングしたものが「鹹豆漿(シェンドゥジャン)」。

トッピングコーナーがあるので、お好みでラー油などをかけていただきます。「鹹豆漿」は台湾の代表的な朝ごはんのメニュー。阜杭豆漿の鹹豆漿は美味しいと評判で、阜杭豆漿を訪れる多くの人が注文しています。鹹豆漿(葷)はネギ入り、鹹豆漿(素)はネギなし。鹹豆漿30元。

小麦粉、ネギ、油というシンプルな材料で作られる焼餅(台湾風焼きパン)。薄餅(台湾風薄焼きパン)と厚餅(台湾風厚焼きパン)は、台湾の伝統的な貼り窯を使い、高温で一気に焼き上げます。薄餅は、クロワッサンのようにサクサク。厚餅は、インドのナンのようにふっくら。

薄餅(台湾風薄焼きパン)に油條(台湾風揚げパン)をはさむと、サックサクの美味しい「薄餅油條」のできあがり。厚餅(台湾風厚焼きパン)にはさむと、しっかりした厚みがある「厚餅油條」になります。地元の人は、「薄餅油條」や「厚餅油條」が大好き。豆漿に浸しながら食べている人も。薄餅油條44元、厚餅油條50元。

薄餅(台湾風薄焼きパン)に卵焼きをはさむと、「薄餅夾蛋」になります。厚餅(台湾風厚焼きパン)を使うと、「厚餅夾蛋」です。薄餅はパンのサクサク食感とふわふわの卵焼きが絶妙なコンビネーション。厚餅は、柔らかい卵焼きとしっかりした生地で満足感たっぷり。薄餅夾蛋32元、厚餅夾蛋38元。

薄餅(台湾風薄焼きパン)に油條(台湾風揚げパン)と卵焼きをはさんだものは、「薄餅蛋夾油條」。厚餅(台湾風厚焼きパン)を使うと、「厚餅蛋夾油條」になります。油條のサクサク食感に、卵のフワフワ感がプラスされ、後引くお味に。薄餅蛋夾油條54元、厚餅蛋夾油條60元。

何層にも重なった生地の中に、具が入った小さなパイ。こちらも阜杭豆漿の名物のひとつ。「蔥花鹹餅」はネギのみじん切り入り、「蘿蔔絲酥餅」は台湾風切干大根入り。「焦糖甜餅」は、キャラメル入りの甘い味わいが後を引くパイ。どれもサクサクの生地にゴマがたっぷりまぶされているので、ゴマの香りもふわっと香ばしい。各22元。

楕円形で白ごまがまぶしてあるのは、キャラメル入りの「焦糖甜餅」。丸形で白ごまと黒ごまがかかっているのが、台湾風切干大根入りの「蘿蔔絲酥餅」。丸形で白ごまのみかかっているのが、ネギのみじん切り入りの「蔥花鹹餅」です。

「飯糰」は、台湾風おにぎり。ビニールの上に蒸したもち米を平たく伸ばし、肉そぼろや台湾風切干大根、卵焼き、油條(台湾風揚げパン)をのせて包み、握ったものです。ご飯と揚げパンの組み合わせは、想像がつきにくいかもしれませんが、これがサクサクして美味しいのです。ボリュームがあるので、これひとつでお腹いっぱいになります。

飯糰(鹹)は塩辛いおにぎり、飯糰(甜)は甘いおにぎりです。飯糰(鹹)40元、飯糰(甜)35元。日本のおにぎりとの一番の違いは、台湾の飯糰はお米がもち米であること。もち米を使うことでもちもちに。油條が入っているので具はサクサク。飯糰は、台湾在住の日本人にも大人気のメニューです。

卵とクレープの皮にゆっくりと火を通し、火が通ったら端からくるくると丸めて一口サイズに切り分けてできあがり。もちもちとして美味しい。お好みで醤油などを垂らしていただきます。小腹が空いたとき気軽に食べられるボリュームです。蛋餅28元。

「糙米漿」は、玄米とピーナッツから作られる甘いライスミルクです。優しいピーナッツの甘みで、ほっこりするお味。糙米漿(熱)はホット、糙米漿(冰)はアイス。各25元。糙米漿(熱)はお椀で提供されます。

中身なし薄焼餅は22元、中身なし厚焼餅は28元。中身を単品でオーダーすることも可能です。目玉焼き「荷包蛋」は12元。ネギ入り卵焼き「蔥花蛋」は12元。台湾風揚げパン「油條」は22元。

阜杭豆漿が入っている建物の1階は、小規模の市場「華山市場」になっています。「合掌村」という美味しいお寿司屋さんが開店し、人気です。果物屋さん、花屋さん、肉屋さんなども、1軒ずつほどですが入っています。2階の阜杭豆漿は12時30分くらいまでなので、その後は色々な料理を楽しめるフードコートに。

華山市場へのアクセスは、MRT「善導寺」駅下車。5番出口を出てすぐの建物なので、アクセスは簡単です。2階に「阜杭豆漿」が入っているので、朝ごはんを買い求める地元の人、観光客で長い列ができていることもよくあります。

住所:台北市忠孝東路一段108号

台北の朝ごはんのお店で大人気の「阜杭豆漿」のメニューをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。外食文化のある台湾では、朝ごはんは外で買う人がほとんど。テイクアウトして職場で食べる人、家に持ち帰って食べる人、さまざまです。台北を訪れたら、ちょっとだけ早起きして、阜杭豆漿の絶品朝ごはんを食べに出かけましょう。