中正紀念堂観光は衛兵交代式の時間がおすすめ！行き方・周辺の小籠包情報も！

台北の人気観光スポットである中正紀念堂は、美しい建築や一糸乱れぬ動きで行われる衛兵交代式、展示室など見どころがたくさんあります。ここでは中正紀念堂への行き方や衛兵交代式の時間などの情報と見どころ、そして周辺のおすすめ小籠包のお店までまとめてご紹介していきます。台湾に旅行に行く際はぜひ参考にしてください。

中正紀念堂は台湾の台北にある、中華思想と現代建築を融合した造りの建築物です。蒋介石の没年5年後の1980年に建てられたもので、中には蒋介石の巨大なブロンズ像があります。建物の1階部分には蒋介石に関する資料の展示室があり、蒋介石の功績を紹介する文書や遺品を見ることができます。展示室も図書館も無料で開放されています。

中正紀念堂の周辺には、自由広場、国立コンサートホール、国立歌劇場があります。1987年に建てられた二つの建物は中国の宮殿形式で黄色い屋根に赤い柱と色鮮やかで豪華な造りとなっています。中正紀念堂から見渡す自由広場とこの二つの建物の景色はとても壮大で印象に残ります。

中正紀念堂のある敷地は約7万5000坪もあります。観光客は素通りしてしまいますが、中正紀念堂の庭園も必見です。時間に余裕がある方は敷地内をじっくりと見学してきてください。100メートルにも及ぶ足つぼロードもあるので、ぜひ挑戦してみてください。なかなか全部を歩くのは難しいですが数メートル歩いてみましょう。

台北を観光する際は電車(MRT)を利用するのが安く、便利でおすすめです。中正紀念堂への行き方もMRT利用が一番楽なのでご紹介します。台北駅からは淡水信義線(大安行/象山行)に乗車して約3分、中正紀念堂駅で下車します。中正紀念堂駅の5番出口から出てすぐなので迷うことなく中正紀念堂へ行くことができます。

宿泊しているホテルからMRTの駅まで遠い場合は、タクシーを利用してもいいでしょう。台湾のタクシーは初乗りが数百円と日本より安く、気軽に利用することができます。運転手さんに行き先を書いたメモを見せましょう。また、台湾のタクシーではシートベルト着用が義務付けられているので忘れないようにしてください。

中正紀念堂の蒋介石像の前には衛兵が立っており、蒋介石像を護衛しています。半年ごとに海軍、陸軍、空軍で担当が交代しているため、行く時期によって違った色の制服を見ることもあります。海軍が白か紺、陸軍が緑、空軍が青の制服を着用しています。交代式では衛兵の一糸乱れぬ動きに多くの観光客が感心し、魅了されていきます。

衛兵交代式以外の時間の護衛担当は微動だにしません。あまりに動かないので観光客の中には不思議そうにじっと眺めている人もいます。次の交代までの1時間の間同じ格好でずっと立っているだけでもすごいのですが、まばたきをしているところも見られないほど、本当に動かないので驚きます。

衛兵の交代式の時間は毎日決まっています。最初が9時からで毎時1回行われ、最後が17時からとなっています。毎時間いいポジションで見学したり、写真を撮ったりしようと観光客が集まります。そのため少し早めに場所取りをしておくと、より近くで見学できるのでおすすめです。静かな空間で衛兵の足音が響き渡るのが、とても印象的です。

毎日9時から17時までの間、1時間に1回行われる衛兵交代式は、毎時0分ぴったりに始まるので見逃さないようにしましょう。旧正月や大晦日、元旦、本堂でメンテナンスが行われるときなどは衛兵交代式がないこともあるので、衛兵交代式を目的で中正紀念堂に行くという方は事前にチェックしておくといいでしょう。

中正紀念堂の本堂は、中華思想を取り入れた造りとなっており、日本ではなかなか見ることのない形、スケールの建築を楽しむことができます。儒教の8つの徳を象徴する8角形の屋根でが特徴的です。また、青天白日を表す屋根の青と、外壁の大理石の白が美しいコントラストで印象的です。特に晴れた日の中正紀念堂の美しさは格別です。

高さ約70メートルもある中正紀念堂には89段の階段があります。これは蒋介石が89歳で生涯を終えたことに合わせているそうです。階段を上がって振り返ると、美しい庭園と大門、国立歌劇場、国立コンサートホールを一望できます。ここから見ると改めて中正紀念堂前の自由広場の広さに驚かされます。

中正紀念堂の階段を上がっていくとメインフロアには蒋介石の巨外なブロンド像があり、その前には衛兵が立っています。銅像の後ろの壁には蒋介石が大切にしてきた理念である三民主義の本質「倫理・民主・科学」という言葉が刻まれています。さらに土台の部分に目をやると蒋介石の遺言も見ることができます。

この蒋介石の像は、実際目の前まで行くとその大きさに圧倒されます。またこの像は西向きに置かれています。これは蒋介石の故郷である中国の方角に向いているそうです。中国の民主主義化実現に向けて努力してきた英雄は現在も多くの台湾人に慕われて、その功績を称えられいます。

本堂の1階部分には展示室があり、蒋介石の遺品や台湾の歴史、台湾と日本の関係など様々なことを学べます。案内ガイドの方もいるので、より詳しく話を聞くこともできます。蒋介石の部屋を再現しているエリアには蒋介石の蝋人形が置かれており、とてもリアルで驚きます。見応えがあるので、中正紀念堂に行ったときはぜひ展示室も見学してください。

中正紀念堂の正面には自由廣場牌坊という巨大な門があります。中正紀念堂と自由廣場牌坊の間は自由広場と呼ばれ、様々なイベントが行われたり、市民がゆっくりと過ごしていたり、と憩いの場ともなっています。ここではジョギングをしている人の姿もよく見られ、中正紀念堂の階段の上まで走っている学生なども見かけます。

自由廣場牌坊からは広大な自由広場の奥に立つ中正紀念堂を見ることもでき、ここは人気の写真撮影スポットとなっています。また日没後はライトアップもされ、昼間とは違った幻想的な姿を見られます。高さが約30メートルもありよく見ると細かな彫刻で美しい装飾がされています。近くからもじっくり見てみてください。

中正紀念堂の周辺にはいくつか小籠包が食べられるお店がありますが、中でも人気なのが杭州小籠湯包というお店です。地元民にも観光客にも人気があるためご飯時には行列ができていることも多いです。あまり待ちたくないという方は比較的お客さんの少ない14時以降に行くといいでしょう。

杭州小籠湯包の定番メニューが8個入りの小籠湯包で、120元で食べられます。スープがたくさん入っているのが特徴で、中の餡は濃いめの味付けとなっています。スープがさっぱりしているので餡と絶妙に合っており、何個でも食べたくなります。ヘチマの入った小籠包も人気です。またヘチマとハマグリの蒸し焼きも要チェックです。

中正紀念堂の近くでもう一軒おすすめしたいのが盛園絲瓜小籠湯包というお店です。ここの看板メニューはお店の名前にもなっているヘチマ入りの小籠包です。元祖ヘチマ小籠包のお店としても知られており、研究し尽くされたこだわりのヘチマ小籠包を食べられます。ヘチマが苦手な方もぜひここで絶品の小籠包を食べてみてください。

盛園絲瓜小籠湯包でヘチマ小籠包以外におすすめなのが牛肉餡餅です。もちもちとした皮で一口噛むと中から肉汁があふれてきます。肉がぎっしりと詰まっているため、見た目以上にお腹がいっぱいになります。焼き餃子も人気なので、お腹に余裕があるときは餃子なども注文して思う存分台湾グルメをお楽しみください。

中正紀念堂とその周辺のおすすめ情報をご紹介してきましたが、いかがでしたか?台湾を代表する観光スポットにもなっている中正紀念堂は見どころがたくさんあり、訪れた人を魅了します。行き方も簡単なので、観光計画に入れてみてはいかがでしょうか。そして観光後は台湾名物で人気の小籠包も楽しんできてください。