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韓国の国旗「太極旗」にはどんな意味がある?由来や歴史とともに解説!

韓国の国旗「太極旗」にはどんな意味がある?由来や歴史とともに解説!
投稿日: 2022年7月20日最終更新日: 2023年8月16日

日本人にとって一番身近な外国ともいえる韓国。そんな韓国の国旗は太極旗と呼ばれ、どこか日本の国旗にも似たデザインをしています。歴史的に少しずつデザインが変わっていった韓国の太極旗ですが、その興味深い由来やデザインの意味合いなども含めて詳しく解説します。

韓国の国旗の意味を知ろう!見出し

Photo byHeungSoon

日本から最も近い外国の一つである韓国。初めての外国旅行が韓国という方も多いです。そんな身近な韓国の国旗にはどんな意味が込められているのでしょうか。スポーツ大会などでよく見かける韓国の国旗について、その由来や歴史、デザインに込められた意味などをご紹介します。

韓国とはどんな国?見出し

Photo byHeartywizard

映画、K-popや韓国料理など、日本だけでなく世界中で人気を博している韓国文化。日本からは飛行機ですぐ行けるだけでなく、ソウルとは時差がないことから週末を利用して韓国旅行を楽しむ方も珍しくありません。まずは韓国とはいったいどのような国なのかについてご紹介しましょう。

韓国の首都

Photo bytragrpx

韓国の首都は、観光地としても知られているソウルです。一般的にはソウルと呼ばれていますが、正式にはソウル特別市という名前で、ソウルとは韓国語で「都」を意味します。面積は約605平方キロメートルで、日本と比較すると東京の23区よりもやや狭い規模です。

韓国の一大観光地である明洞(ミョンドン)もこのソウルにあり、24時間開いている巨大なショッピングセンターはもちろん、食べ歩きが楽しいグルメやエステなど、ソウルだけでも十分韓国文化を楽しめます。昌徳宮(チャンドックン)、宗廟(チョンミョ)といった有名世界遺産もソウルにあります。

韓国の面積・人口

Photo byjyleen21

では、韓国全体ではどのぐらいの規模があるのでしょうか。韓国の面積は100,033平方キロメートルです。日本は377,915平方キロメートルですので、韓国の大きさは日本の4分の1程度という計算になります。そして韓国の人口は約5,200万人です

ちなみに韓国の通貨はウォン、公用語は韓国語です。日本との歴史でいうと、1965年に国交が回復をしました。現在では、韓国ドラマやK-popなどが人気になり、韓流は日本だけでなく世界規模で知名度を増しています。

それに伴って韓国語を学ぶ人も増えており、ハングル文字と呼ばれる韓国の文字を勉強する会も珍しくありません。ハングル文字はアルファベットですので比較的簡単に覚えられるほか、日本語と韓国語には文法的な共通点が多いので、日本人にとっては学びやすい言葉の一つです。

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韓国の国旗のデザインと意味見出し

Photo bydifotolife

韓国を旅行しているとあらゆるところで見かける国旗。比較的シンプルなデザインですが、いったいどのような由来があるのでしょうか。また、中央には2色の色を使った円がデザインされていますが、各色にはどのような意味が込められているのでしょうか。

「太極旗」のデザイン

Photo bybaragaon22

日本の国旗ともどこか似たところがある韓国の国旗。正式名称は太極旗と書き、テグッキと読みます。太極旗の中央には日の丸のような円があり、周囲には黒い棒のようなものがデザインされています

遠くから太極旗を見ていると気づきませんが、この周囲の棒は全く同じものが4つデザインされているのではなく、4か所それぞれ少しずつ異なる形をしています。そしてこの太極旗は、中国に古くから伝わる占いの「易」の概念をもとにしてデザインされています。

易においては、この世の根源が太極であり、その太極は両義、四象、八卦から成ると考えられています。ちなみに、占いなどをする際に「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ということがありますが、この八卦はこの易に由来しているのです。

中央の円の色の意味

Photo byHeungSoon

韓国の国旗である太極旗の中央にデザインされているのが、この易における太極です。つまり、この世のすべての根源が国旗の中央にデザインされているのです。

色は青色が陰、赤色が陽を表しています。善と悪、太陽と月、男と女のように対になるものによって調和が図られ、統一がなされるという、易学の考え方を反映しています。

その他パーツ別の意味

Photo by Abode of Chaos

そして国旗の中央の円の周囲には、四隅に黒い線が描かれています。これは易の卦(け)で、それぞれに意味があります。まず左上の卦は乾(けん)で、天や空を意味し、正義の象徴です。右上の卦は坩(かん)で、水を意味し、生命力の象徴です

そして右下の卦は坤(こん)で、地を意味し、豊かさの象徴、左下の卦は離(り)で、日や火を意味し、情熱を象徴しています。また、国旗の地の色である白は平和を象徴しており、全体で韓国の途切れることのない繁栄をイメージしているのです。

韓国の国旗の歴史・由来見出し

Photo by김경복

今現在、一般的に見かける韓国の国旗である太極旗。現在のデザインは韓国の法律で決まっていますが、実は過去には異なるデザインの国旗が使われていることもありました。ここからは現在の国旗になるまでの歴史やその由来をご紹介します。

1882年アメリカとの調印式のために作られる

Photo byundercsh

韓国の国旗が初めてデザインされたのは、アメリカとの朝美修好通商条約の調印式のためだとされています。1882年、通訳としてアメリカに向かっていた李応浚(イ・ウンジュン)氏がデザインしたと伝えられていますが、当時のデザインは残念ながら記録には残っていません。

太極模様の周りに八卦のデザインから四卦に

Photo byOpenClipart-Vectors

調印式の後、1882年の9月には政治家の李応浚(イ・ウンジュン)氏が太極旗のデザインを作ったとされています。李応浚氏は遣日使節団員の一人として日本に向かっていたのですが、その船上でデザインがされました。

当時の太極旗は、中央の円の周りに易の八卦をすべて配置したものでした。これがイギリスの高官により複雑すぎないかと指摘されたので、結局は四卦のデザインに変更されたとされています。

ただし、この国旗のデザインにおける歴史はあいまいな点が多いのも事実です。1882年の7月にアメリカで発行された本には四卦のデザインの国旗が収録されているなど、どの時点で現在のデザインになったのか正式な時期は不明です。

Photo byTheDigitalArtist

現在まで残っている最古の国旗は、「デニー太極旗」と呼ばれるものです。「デニー太極旗」は、米国の外交官であったオーウェン・ニッカーソン・デニーが米国に持ち帰りました。

デニーは、1886年から1891年まで朝鮮政府の外交内部顧問として働きました。そして、任務を終えた1891年1月に当時の国旗を持ち帰ったのです。その後、1981年にデニーの子孫が韓国に寄贈し、その後韓国の文化財にも指定されています。現在は国立中央博物館で見られます。

1948年四卦の太極旗が正式な国旗となる

Photo byBig_Heart

その後、1883年3月6日には高宗により現在のデザインの太極旗が国旗として制定、公布されました。しかし、この時点では中央の円のサイズや四卦の位置、バランスなどの細かい規定がなかったので、国旗によって少しずつ配置やサイズが異なっていました。

1948年7月12日には、現在の大韓民国政憲法議会によって太極旗が公式に国旗として制定されました。また、国旗の細かいデザインにおいても1949年10月15日の文部告示で規格が定められたのです。例えば、色はウェブカラーでは赤は#CD2E3A、青は#0047A0と定められています。

「太極旗」の名前の由来

Photo bydo21c

太極旗の名前の由来は、デザインのところでもご紹介したように中国に古くから伝わる易学に関係しています。特に中央の円はすべての物事の根源を表し、太極(韓国語でテグ)と呼ばれ、これが太極旗と呼ばれるようになった理由です

国旗ではなく、太極旗と呼ばれるようになった由来は韓国の独立運動と関連があります。1919年には日本からの独立運動が盛んになり、国旗を準備することになりました。

しかし、「国旗」というと日本人に独立運動が知られてしまうという懸念から、「国旗」と呼ぶのを避けて「太極旗」と呼ばれるようになり、それが一般にも浸透しました。

Photo by Jeroen Stroes Aviation Photography

その後、「大韓民国国旗に関する規定」という1984年の大統領令、2007年の「大韓民国国旗法」が制定されたことにより、国旗の制作や掲揚などに関する細かい規定がなされました。

現在は、3月1日の三一節(サミルチョル)、7月17日の制憲節(チェホンジョル)、10月1日の国軍の日、10月9日のハングルの日などの国慶節や記念日などに国旗が掲揚されます。

これ以外にも祝日には国旗が掲揚されることが多いほか、学校や公共機関の建物、空港などでは日常的に国旗が掲揚されています。また、国葬の期間には半旗が掲揚されます。

韓国の国旗「太極旗」にはいろいろな意味が込められている見出し

Photo byCatsWithGlasses

中国の易に由来するという面白い歴史を持つ韓国の国旗。初めに作られたとされるデザインは八卦で、それが複雑だと言われたので四卦になったといわれる由来も興味深いです。日本国内でも韓国料理店などで目にすることの多い太極旗。次に見かけたらぜひじっくり観察してみてください。

投稿日: 2022年7月20日最終更新日: 2023年8月16日

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