歴史だけじゃない！関ケ原町の新定番観光スポットまとめ◎グルメやアートも人気

皆さんが一度は聞いたことがある「天下分け目の関ケ原」で有名な関ケ原町。

壬申の乱（じんしんのらん）と関ケ原の戦いという日本を二分する戦いの舞台となった地として、「このまち、まるごと、古戦場」というキャッチコピーを掲げているまちです。

そのキャッチコピーにふさわしく、関ケ原町は町全体が古戦場となっていて、至るところに歴史を感じられる史跡が。

さらに関ケ原町の魅力は古戦場の「歴史」だけにとどまらず、伊吹山やエコフィールドの「自然」、現代アート作家の作品が間近で鑑賞できるせきがはら人間村や、不破関を境に東西に分かれる「文化」など、多岐にわたります。

歴史ファンだけでなく、老若男女の人々が、「来て、見て、体験して」楽しむことができる関ケ原町。
そんな関ケ原町観光の定番である史跡巡りはもちろん、歴史だけじゃない新しい魅力を厳選して紹介します！

岐阜県最西部に位置し、東西約4キロ、南北約2キロの伊吹・鈴鹿両山地に挟まれた四方の狭い盆地である関ケ原町。

東国と畿内の境を分ける関所として「不破関」が置かれたことが地名の由来で、歴史を分ける数多の戦いの舞台になってきました。

歴史や文化が豊かなだけではなく利便性も高いのが特徴で、東西に中山道が走り、北西には北国街道、南東には伊勢街道が延びる交通の要衝でもあります。

東京・名古屋・大阪といった大都市からもアクセスしやすいので日帰り旅行にもおすすめですよ！

関ケ原町は、1600年に起こった「関ケ原の戦い」の主戦場であり、672年に起こった天智天皇の後継を巡って争われた「壬申の乱」の舞台となった場所としても有名。

山や川など豊かな自然に囲まれた土地であり、歴史のロマンが漂います。

町内には関ケ原の戦いに関する陣跡や史跡が点在し、うち9箇所が国指定史跡（徳川家康最初陣地・徳川家康最後陣地・石田三成陣地・岡山烽火場（おかやまのろしば）・大谷吉隆墓（おおたによしたかのはか）・東首塚・西首塚・開戦地・決戦地）となっています。

歴史好きはもちろんのこと、あまり詳しくない方でも自然と胸が高まること間違いなしですよ！

関ケ原町の自慢はもちろんそれだけではありません！

町内には岐阜県指定の文化財（八葉形半鐘／はちようがたはんしょう）や天然記念物（関ケ原本陣跡スダジイ・聖蓮寺の八房梅／しょうれんじのやつふさうめ）、史跡（長江氏墓・不破関跡）といった、文化的な側面も併せ持っているんです◎

加えて自然の方面では、天然記念物が生息し、小屋からバードウォッチングも楽しめる緑豊かな森林浴スポット「エコフィールド関ケ原」や、町の天然記念物であり2m以上の鍾乳石や湧き水で泳ぐ野生のニジマスなどが楽しめる「関ケ原鍾乳洞」も魅力♪

歴史・文化・史跡・歴史とさまざまな方面から観光が楽しめるまちなんですよ。

関ケ原町観光で特におすすめしたいのが、2020年10月21日にオープンしたばかりの岐阜関ケ原古戦場記念館。

日本史上最大級の戦いである関ケ原の戦いを、楽しく学び、体感できる施設で、大人から子どもまで楽しみながら勉強できるスポットなんです◎

そんな岐阜関ケ原古戦場記念館の見どころから施設を利用するときの注意点までまとめて紹介していきます！

岐阜関ケ原古戦場記念館は5階建ての建物。

1階では関ケ原の戦いを体験できる「グラウンド・ビジョン」と「シアター」があり、「グラウンド・ビジョン」では床面スクリーンにより俯瞰的にわかりやすく関ケ原の戦いを見ることが可能。

同フロアにある「シアター」では音や振動、風が吹く仕様により、関ケ原の戦いに没入できます。

どちらもまるで自分が関ケ原の戦いに参戦しているかのような臨場感が味わえますよ！

同フロアにある広域観光情報コーナーでは古戦場巡りの総合案内が置かれ、史跡ガイド（※事前予約／料金は人数により異なる）やレンタサイクルの申し込みができます。

関ケ原町観光で欠かせない、関ケ原町内の史跡や古戦場めぐりに便利なパンフレット等も貰えますよ！

時期によって展示物が変わる展示コーナーもあるので、合わせて立ち寄ってみてくださいね♪

この岐阜関ケ原古戦場記念館の2階では、貴重な資料を交えて関ケ原の戦いの歴史に触れられる「展示室」や、かっこいい陣羽織（じんばおり）を着て戦国武将になりきれる「戦国体験コーナー」があり、関ケ原の戦いのみならず、戦国時代についても学ぶこともできます！

5階の「展望室」は壁がガラス張りになっているため、関ケ原古戦場全体を見渡せるようになっているのもポイント。

歴史を楽しく学んだあとでみる関ケ原の町並みは、きっと変わって見えるはずですよ。

別館の売店では、関ケ原にちなんだ武将グッズや岐阜県の名産品などが1000アイテム以上販売されているのでお土産選びにもおすすめ。

ここでしか買えない限定グッズも販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね♪

また、別館売店の隣にあるレストラン＆カフェ伊吹庵では、関ケ原の戦いにちなんだフードやドリンクの提供も。

週替りでお味噌が変わる合戦汁のついた関ケ原合戦定食（金土日祝日限定）やほかとは一味違うカルボナーラなど、ここでしか食べられないメニューやスイーツが人気です。

古戦場巡りをする前の腹ごしらえや、途中の休憩にも気軽に立ち寄れるスポットになっていますよ♪

岐阜関ケ原古戦場記念館で歴史を楽しく勉強したあとは関ケ原町が誇る美味しいご飯屋さんでランチ・ディナーを楽しみましょう♪

ここでは、関ケ原町の中でもより抜きのお店を2軒紹介！

もちろん今回紹介したお店以外にも、関ケ原町には地元の食材を使った美味しいご飯屋さんやカフェがたくさんあるので、食べ歩きの旅も楽しんでみてはいかがでしょうか◎

最初にご紹介するのは、昭和9年に創業した「魚しげ」。

魚しげのうなぎ料理は、三河一色産のうなぎに創業以来80年以上継ぎ足しのタレを塗り、備長炭でふっくらと焼き上げて作られています。

コクのある秘伝のタレの味わいと、備長炭で焼き上げた香ばしさが絶品で、店主の「お客様に少しでもおいしい状態のうなぎを食べてほしい」という思いから、作り置きはせず、注文が入ってからうなぎを焼くとことにこだわっているお店。

おすすめはボリュームたっぷりの「ひつまぶし」。
秘伝のタレを塗り、備長炭でふっくら香ばしく焼き上げたうなぎを味わえるだけでなく、締めにだし汁をかけて食べることで、最後の一口まで楽しめます♪

関ケ原の蕎麦処「幸山」では、関ケ原産の絶品蕎麦を味わうことができます。

蕎麦は原材料の品種からこだわっており、蕎麦の実の栽培に適した土壌と気候が揃っている関ケ原と伊吹山麓で栽培された契約農場のものを使用。

そこで収穫した蕎麦の実を低温庫にて徹底管理し、その日に必要な量だけ自家製粉しています！

他にもおいしい蕎麦の必須条件である「挽きたて・打ちたて・湯がきたて」の三たてにもこだわっており、観光客はもちろんのこと関ケ原町の人々からも高い人気を集めています。

お蕎麦だけではなく、季節の食材を取り入れた天ぷらも絶品。
彩り豊かに盛り付けられており、味覚だけでなく、視覚でも楽しむことができますよ。

最後にご紹介する関ケ原町の定番観光スポットは、数多くのアート作品が楽しめるせきがはら人間村。

関ケ原町の産業機器メーカー「関ケ原製作所」の敷地内に造られた広大なアート空間で、約15万平方メートルという同社の敷地内に多くの現代アート作品やメインとなる「せきがはら人間村生活美術館」、食堂、カフェなどが点在しています。

関ケ原の自然や歴史、文化を感じることができるイチオシスポットです。

「せきがはら人間村生活美術館本館」は、せきがはら人間村にゆかりのある作家を中心とした企画展を随時開催するなど、生活美術をいつも感じられる私設美術館。（予約必須）

建物は周囲の風景と溶け込むよう木の温もりを生かし、四季折々の自然との調和を楽しむことができます。

さらにせきがはら人間村の広大な敷地内には石の彫刻やモニュメントが点在。
フランス人石彫家ピエール・セーカリー氏と関ケ原製作所の共同制作により整整された「平和の社」には、世界平和の願いを込めた記念碑「関ケ原」が設置されています。

また、新妻実氏の彫刻を配置したニイヅマガーデン、月や太陽、地球、水をイメージした杉本準一郎氏の彫刻が点在したスギモトオープンエアミュージアムなど、現代アートを近くで鑑賞することができます。

坂井達省氏の動物の彫刻や近持イオリ氏の石の滑り台などが設置されたたつみ石彫動物公園では、表情豊かで生き生きとした石造りの動物たちに触れることもでき、休日には子ども達の笑顔が集まる癒やしの場となっています。

2021年にリニューアルオープンした未来食堂では、窓の外に広がる伊吹山や庭の彫刻を眺めながら、地元食材を使用した手作りランチをゆったりと楽しめます。野菜の販売コーナーも併設されているので、家庭でも採れたての味を堪能することができます。

また、cafe miraiはこだわりのスイーツと丁寧にハンドドリップされた珈琲でほっと一息つける場所。2階のライブラリースペースでは、版画家・柳澤紀子氏の作品を鑑賞しながらゆったりとした時間を過ごせます。

開戦地や島津義弘陣跡といった観光名所が近くにあるので、史跡巡りの合間に立ち寄れるのも魅力。

古戦場の町という印象が持たれがちですが、実はアートやグルメ、自然をはじめとしさまざまな方面で数え切れないほどの魅力を持つ関ケ原町。

例えば、伊吹山を車で一気に駆け上ることができる「伊吹山ドライブウェイ」では季節や時間に応じた絶景だけでなく、伊吹山ドライブウェイを登りきった先にある「スカイテラス伊吹山」（山頂駐車場の西端に位置）の絶品グルメ＆スイーツも有名。

昼夜の寒暖差が大きく古くから上質なそばの栽培地として有名な伊吹山麓ならではの伊吹山そばやまろやかな口当たりと豊かな香りが特徴の伊吹山コーヒー、濃厚ミルクに伊吹山麓産のよもぎ粉を丁寧に練り込んだ伊吹よもぎソフトクリーム、23種類の薬草の粉末が練りこまれている伊吹薬草ソフトクリームなどが人気です！

また、伊吹山の漢字の形をしたイブキヤマチュロスは揚げたてを提供しているので、ぜひアツアツの状態で食べてみてください！

さらに、お土産として伊吹山麓で採れた良質な薬草を使用したお茶や入浴剤などの薬草関連商品や、伊吹牛乳を使用した人気No.1お土産 伊吹山プレミアムバウムクーヘンを渡せば受け取った側もきっと喜んでくれること間違いなし◎


ほかにも、ブランドの近江牛を堪能できるレストランやお土産が豊富に揃う「Sekigahara 花伊吹」（関ケ原ICから車で5分）では近江牛のすき焼きやカレーの提供を行っているレストランや、目の前で自家製ローストビーフが積み上げられていく、関ケ原町名物の天下丼（1日限定10食／予約不可）が味わえると人気。

もちろんお土産選びにもおすすめで、年間7万個以上を売り上げた伊吹高原チーズケーキ関ケ原や、岐阜県産の「伊吹百草蜜」を使用した花伊吹オリジナル商品はちみつバームクーヘンも人気です。

これらのほかにも、昔ながらのつるべ式井戸や絶滅危惧種であるヒメコウホネ（スイレンの仲間）が自生している池、マイナスイオンで満たされている名瀑などを有する関ケ原町。

今年の夏は、そんな関ケ原町で「来て、見て、体験して」素敵な思い出を作りませんか？