ハウステンボス歌劇団が人気！開演時間は？宝塚出身者のステージが楽しめる！

長崎県の佐世保にある「ハウステンボス」で、あの「宝塚歌劇団」にも引けを取らないほどのレビューを見せてくれるハウステンボス歌劇団。その華麗なステージに魅了される女性ファンが続出しています。宝塚のスターさんより身近に会えるという楽しみもあっておすすめなのですが、その人気やステージについて詳しくご紹介していきますね。

ハウステンボス歌劇団の最初のステージは、今から4年ほど前の2013年7月。「アトラクションタウン」にある噴水広場でのステージでした。現在とは違って当時はまだ雨がしのげる程度のテント小屋で、飲食をしながらショーが楽しめるような気軽な雰囲気の中での公演だったのです。ちなみにそれ以前も噴水広場では、2010年から別の劇団によるショーなどが行われていて人気だったとか。

「世界に誇るエンターテインメントを届けたい」というハウステンボスの思いから結成された歌劇団の創設メンバーは、「宝塚歌劇団」と「OSK日本歌劇団」の出身者が大半でした。宝塚歌劇団出身の優雅、愛那結梨、雪菜つぐみ。そしてOSK日本歌劇団出身の伊織はやと、鞍馬みしろ、深佳さえを中心として、その他オーディションで選ばれた10名で構成されたのです。

そして2014年1月には、ハウステンボス歌劇団の専用劇場「MUSE HALL」がオープンしてますます注目度が上がり、女性からの人気も急上昇し始めました。さらに同年「宝塚音楽学校」のような、ハウステンボス歌劇団の出演者の育成を行う1年制の学校「ハウステンボス歌劇学院」も創設。毎年新たな歌劇団メンバーを輩出するようになったのです。

長崎のハウステンボス歌劇団にも、宝塚歌劇団のようにいくつかの組（チーム）分けがされています。現在は総勢50名がそれぞれ「チーム華」「チーム光」「チーム心」のいずれかに所属していて、さらに「ブルーローズ」という新進の男役さん達のセクションがあります。ちなみにチーム心とチーム光には男役トップスターが2人体制となっています。

男役トップスターさんは女性とはいえ、とても凛々しくて男性としての理想像を体現する方々。宝塚歌劇団のように、同性の女性人気が高いのもうなずけますよね。1度長崎のハウステンボスで、雨から逃れる目的でステージを見た時にすっかり大ファンになってしまったというもいると言われています。おすすめのチームがあるという女性ファンも少なくないとか。

元「チーム光」トップスターで、現在新セクション「ブルーローズ」の優雅。宝塚歌劇団のOGで、過去最高の入試倍率となる48.25倍となった1994年入学の82期生で「伝説の82期生」と呼ばれているうちの1人です。2011年に宝塚を退団後は歌手として活躍し、2013年にはハウステンボス歌劇団の創設メンバーとなりました。

「チーム光」トップスターの青蘭（せいら）そら（左）、夕貴まこと（右）。2017年4月にトップに就任したお2人です。4月から5月29日まで長崎のハウステンボスで行われていたお披露目公演「GREEN FLASH」では、それぞれカウボーイと保安官に扮して、凛々しく華麗なアクションレビューを繰り広げました。

「チーム華」トップスターの伊織はやと。OSK日本歌劇団のOGで、優雅と同様にハウステンボス歌劇団創設メンバーの1人です。OSK歌劇団解散後はフリーで活動をし、石川県和倉温泉にある旅館「加賀屋」専属の「雪月花歌劇団」のメンバーとしても活躍。数々のステージを経て、男役トップスターとして多くの女性ファンを魅了し続けています。

チームの中では一番新しく、2016年に作られた「チーム心」トップスターの愛那月（まなづき）ひかる。「チーム心」には2人のトップスターがいますが、2人とも他歌劇団出身ではない、ハウステンボス歌劇団創設以来の初の生え抜きトップとなりました。ちなみに愛那月ひかるさんは、昭和音楽大学ミュージカル科出身とのことです。

もう1人の「チーム心」トップスターの泉美匠（いずみしょう）。愛那月ひかるさんと同様、長崎ハウステンボス歌劇団が2013年7月に結成された時、オーディションで入団しました。しかも愛那月ひかるさんと同じ、昭和音楽大学ミュージカル科出身なんですよ。新しいチームを牽引するトップスターとして、人気の高い愛那月さんと泉美さんです。

トップ娘役は男役トップスターさん達より人数は少ないのですが、深佳さえさんは「チーム華」のトップ娘役として高い人気を誇っています。OSK日本歌劇団のOGで、長崎ハウステンボス歌劇団の創設メンバーとなった1人。娘役のトップとして、男役トップスターをより魅力的に見せる大事な役どころを数々演じています。

もう1人のトップ娘役である「チーム心」の愛那結梨（あいなゆうり・画像中央）。ハウステンボス歌劇団創設メンバーの1人で、宝塚歌劇団のOGです。可憐なヒロインクラスの大役を数々演じて人気のスターさんなんです。ちなみに現在ハウステンボス歌劇団の「チーム光」で娘役として実妹の高嶋マリエさんも活躍中という、姉妹の歌劇団メンバーです。

歌劇団の公演は長崎ハウステンボス内にある「ミューズホール」で行われています。3つのチームのうち、常時2つのチームが1日に2公演ずつ公演を行い、1つの演目は約4ヶ月の間上演されることになっています。不定期ではありますが、新人公演なども行われるので、トップスターさんではないお目当ての新人さんを探すのにもおすすめですよ。

お天気が良くない日にハウステンボスを訪れた際に、急な雨で思わずミューズホールに駆け込むという方も多いようです。平日ならそのような雨宿りも兼ねての鑑賞でも、席に余裕があるという話なのでおすすめです。その反面、土日や祝日は雨をしのぐためにホールに訪れても、席に座れない場合も多いのでご了承ください。

長崎のミューズホールでの公演には、無料席と有料席があります。ハウステンボスパスポート、あるいは年間パスポートをお持ちであれば、なんと無料で歌劇団の公演が見られるのです!ただし「散策チケット」の方は1ステージ500円、1日終日でも1000円となります。ミューズホール前の券売機でチケットを購入してくださいね。

そしてよりステージに近い席が有料席となるのですが、こちらも「プレミアム席」（最もステージに近い席）が1公演1000円、SS席は500円という低価格なんです。ただし、席数が少ないため1人で3席までの制限付きとなっています。しかも雨が突然降り出した時などは園内にいたお客さんが無料席を買い求め、ホールが早めに満席になることもあるのでご注意を。

公演は通常1日4回行われています。開演時間は11時50分、14時40分、17時45分、20時15分となっていますが、各公演の演目などの詳細は、事前にホームページなどで確認することをおすすめします。雨が降る可能性があるとホールが混むことも予想されるので、当日のお天気チェックもおすすめですよ!

1回の公演時間は約55分ほどなので、映画や演劇の舞台を見るよりも短いステージとなっています。雨宿り気分で鑑賞していても、その後の散策予定に響かない程度なんですよ。舞台上にはセットらしい大きなセットもなくシンプルで、客席との距離もとても近くてびっくり!出演者がすぐ隣りで歌ったり踊ったりする展開は宝塚では味わえません。

公演会場ではハウステンボス歌劇団のグッズ販売も行われているのですが、CDやパンフレットなどの対象グッズには購入特典があるんです。それはトップスターはもちろん、公演出演者との握手や写真撮影ができるというもの。これは女性ファンにとってはたまらない、おすすめ特典ですよね!

歌劇団グッズは公演に来られなくても、公式ホームページから通販で購入することもできます。でも握手や写真撮影特典はミューズホールでの販売分のみなのでご注意くださいね。しかも、会場で販売されているグッズでも特典対象ではないものもあるので、スターさん達と写真を撮ったり、握手をしたいという方はグッズを確認してから購入しましょう。

基本的にハウステンボス歌劇団の公演は、各チーム週1日の休演日が設けられています。そしてその1日は、もう1つのチームが3公演受け持つという形がとられているんですね。したがってお目当てのチームがある場合は、公演日をちゃんと確かめてから足を運ぶのがおすすめです。さらに雨の日の混雑予想もしておくと万全ですね。

長崎ハウステンボス内のミューズホールは、客席とステージの近さが人気ですが、公演前にホール入りする際や上演後にホールを出る際にスターさん達と身近で会えることも、女性ファンにとっては大きな魅力。宝塚歌劇団のスターよりも、お話しをしたりプレゼントを手渡ししやすいところがうれしい限りなんです。

スターさんをはじめ、公演の出演者は舞台用メイクをした状態で、ハウステンボス内の楽屋とホールの間を雨の日でも傘をさして徒歩で移動しています。そんな状況も宝塚とは違って、ファンとの距離を縮めてくれますよね。プレゼントを手渡しするにはそんな時がおすすめです。しっかりアピールしてしまいましょう!

男役さんと娘役さんのそれぞれがお揃いのパーカーやコートを着ているので、ハウステンボスのスタッフのような雰囲気にも見えます。さらにチーム的なつながりも感じさせてくれるので、歌劇団のことをあまり知らないお客さんで、園内でスターさん達が移動している姿を発見した人は思わず2度見してしまうとか。抜群の華やかさがありますよね。

現在、公演中のステージは撮影や録音が禁止とされていますが、ホールの入りや終演後の出待ちの際には出演者の写真撮影がOKなんです。雨の日など荒天時はうまく撮影しにくいかもしれませんが、歌劇団の方々は気軽に撮影に応じてくれますよ。思い切って声をかけてみるのがおすすめです。

ハウステンボス内で行われるパレードにも、歌劇団の皆さんは参加しています。普段のステージ衣装とはまたひと味違った衣装で、人気のパレードに華を添えていますよ。これには女性だけでなく、お子さんにも人気があるのでご家族で観るのもおすすめ。お子さんにとっても憧れの存在となっているのではないでしょうか。

ハウステンボス歌劇団には養成所として「ハウステンボス歌劇学院」という1年制の学校があります。ここは舞台に立つための基礎から学べる場所として、2014年5月に創設されました。高校卒業から大学卒業資格のある女性なら、入学試験を受けられるので、宝塚音楽学校の入学資格よりも1年分長いわけです。こちらからの卒業生が続々とステージに立っていますよ。

学院には長崎県内だけでなく、県外からも受験者の女性が多く集まります。長崎のハウステンボスに観光で訪れた際に歌劇団の公演を見て、学院への受験を決めたという人もいたり、今や宝塚と並ぶような人気歌劇団となっているんですね。長崎県内在住の女性でなくても、舞台への情熱があれば入学のチャンスもあるというわけです。

ハウステンボス歌劇団の公演が見られるのは、今や長崎ハウステンボスだけではありません。愛知県蒲郡市にある「ラグーナテンボス」でも、2016年4月29日から公演が見られるようになり、第2の拠点として歌劇団人気がますます上昇しているのです。こちらで公演を行うのは、3つのチームのうち長崎ハウステンボスで公演を行っていない1チームとなっています。

ラグーナテンボスでは「ラグナシア」園内にある「アートシアター」で公演が行われています。長崎のミューズホール公演と違って、アートシアターでは「ラグナシア」への入園料だけで観覧は無料です。なお、事前に電話やインターネットから予約可能な、ステージ前方や通路に面した有料席もあるので、近い距離から公演を楽しみたい方はこちらがおすすめです。

ハウステンボスを訪れた際に雨が急に降り出して行き場に困った時、何気なく覗いた公演が出会いだったという女性も少なくない、ハウステンボス歌劇団。ステージのクオリティーの高さは宝塚歌劇団に匹敵するほどですが、スターさんと気軽におしゃべりも可能という身近さが魅力です。楽しいアトラクションだけでなく、ぜひ1度歌劇団の公演も鑑賞してみてくださいね!