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白神山地に観光へ!世界遺産に登録!トレッキングのベストシーズンは?

白神山地に観光へ!世界遺産に登録!トレッキングのベストシーズンは?
投稿日: 2017年2月26日最終更新日: 2020年10月7日

白神山地の観光についてご案内します。世界遺産に登録された白神山地は青森と秋田の両県にわたり、広くて分かりにくいかもしれません。白神山地の特徴や、おすすめする観光・トレッキングのコース、ベストシーズン、さらに宿や温泉などもご紹介しますので、ご覧ください。

白神山地とは見出し

「東北に白神山地という所がある」、「世界遺産にも登録されている」ということは知られていますが、具体的にどこにあって、どう行って、何を見ればいいか、などはよく分からない人も多いかもしれません。謎に包まれたエリアかもしれませんね。観光やトレッキングで訪ねるにしても、まずそれらの基礎的なことからご説明します。

白神山地はどこにある?特徴は?

白神山地とは、青森県の南西部から秋田県の北西部にかかる広大な山地をいい、西側は日本海の海岸近くまで含まれています。はっきりした境界線があるわけではなく、1,000前後の山地(山岳地帯)を指しております。その中には白神岳(1,235m)、向白神岳(白神山地の最高峰で1,250m)、小岳・駒ケ岳などが含まれています。

白神山地の特徴は、なんといっても世界最大のブナの原生林でそれによって世界遺産に登録されました(詳しくは後記ご参照ください。)なお、実際にはブナ以外にも、カツラ、アサダなどの樹木もあります。また、白神山地という名称は昔からあったものではなく、以前は弘西山地(こうせいさんち)という呼び方もありました。

白神山地の観光でなにを見る?

白神山地の特徴は手付かずのブナの原生林です。ブナ林を観察し、自然の中に身を置くことが白神山地に行く目的であるともいえます。エリアの中には、山や川・滝・湖など観光のポイントもありますが、基本的には景勝地を売りものにする観光地ではありませんので、それを理解のうえで出掛ける必要があります。なお、全体としてベストシーズンは5月から6月頃の新緑と10月頃の紅葉で、具体的には記事の中でご紹介します。

白神山地は世界遺産へ登録見出し

日本初の世界自然遺産に登録されている

白神山地は世界最大のブナの原生林があるため、1993年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。このときは同時に屋久島も登録されています。登録以前には新しい林道を設ける計画がありましたが、自然保護運動が高まり計画は中止され、世界遺産登録を目指すことになりました。このようないきさつも理解しておきたいところです。

なお、世界遺産登録については、白神山地全域が登録されたのではなく、全体の約13%にあたる17,000ヘクタールが登録されました。県別には青森県が約3/4を占め、秋田県が約1/4となっています。

白神山地には中核地域と緩衝地域がある

世界遺産に登録されたエリアについては、最も中心的な部分を「中核地域」、その周辺部分を「緩衝地域」と呼んで、保護に努めることになっています。この両エリアでは、従来あった林道・登山道は残されますが、今後は新たには整備しないことになっています。また、特に核心地域には勝手に入ることができず、登山届の徹底やルート以外への立ち入り禁止などが義務付けられています。

白神山地へ行くときの注意見出し

この記事では、白神山地の観光やトレッキングのスポット・コースをご紹介していますが、自然条件が厳しく、また自然のままに保存するのが基本のエリアです。認められたルートでも落石・土砂崩れ・降雪などによって通行できなくなることがあります。現実に、2015年まで代表的な観光ルートであった「暗門の滝遊歩道」が2016年から危険になったため上級者しか立ち入れないことになっています。

従って出掛ける前に最新の現地情報を確認する必要があります。なお、上の写真は一例ですが最新情報ではない可能性がありますので、必要によりご確認ください。また、場所によっては登山・入山届が必要です。そのほかルート以外に立ち入らないなどの現地ルールを確認、遵守するようにしてください。

世界遺産の径(みち):観光コース(青森県)見出し

「世界遺産の径ブナ林散策道」は白神山地の中心部にあり、ブナ林を知りたい人におすすめの初歩的散策コースです。遊歩道が整備され、案内標識もありますので安心です。なお、前記のように「暗門の滝遊歩道コース」があり一般者向けとして人気のコースでしたが、落石などのために2016年から、上級者向けのコースに変更されました。

そのため、「世界遺産の径」はそれに代わる一般的なコースとしておすすめです。コースは周回型で、途中でショートカットもできるので、行きやすい所です。暗門の大橋付近を起点として、短ければ20分、1周して1時間から2時間です。シーズンは雪の残る早春から散策でき、新緑の6月、紅葉の10月がベストです。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村大字川原平字大川添417 TEL:0172-85-3021 アクセス:JR弘前駅からバスで約1時間 西目屋役場下車 ここから車で約30分

マザーツリー:人気の観光コース(青森県)見出し

白神山地の中心部を走行できる林道「白神ライン」の途中に津軽峠があり、その近くにマザーツリーと呼ばれるブナの巨木があります。樹齢は400年といわれ、樹高は30m、幹周り4.65mもあり、白神山地のシンボルとなっている人気のスポットです。津軽峠から10分ほどの所ですので、巨大ブナの肌に触れてみてはいかがでしょうか?紅葉のベストシーズンは10月中旬から下旬です。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村大字川原平字大川添417 TEL:0172-85-3021 アクセス:JR弘前駅からバスで約1時間 西目屋役場下車 そこから車で約30分

十二湖散策:観光で人気(青森県)見出し

世界遺産のエリアには含まれていませんが、白神山地の日本海側の標高250mほどの台地に十二湖があります。ブナ林の中に33個の湖沼があり、見る場所によっては12個に見えるために十二湖と呼ばれるという説もあります。青池(上の写真)、鶏頭場の池(下の写真)、壺池などがあり、池によって色が変わり神秘的な光景を見せてくれるため人気があります。

遊歩道も整備されていますので、気軽にウォーキングすることができ1周すると1時間30分ほどです。日本海側のJR十二湖駅から便利に行くことができます。なお、ベストシーズンは、新緑の4月中旬から5月上旬、紅葉の10月上旬から11月下旬です。

【基本情報】 所在地:青森県西津軽郡深浦町松神山国有林内 TEL:0173-77-2138 アクセス:JR十二湖駅からバスで約15分 十二湖駐車場下車

高倉森自然観察:トレッキング(青森県)見出し

白神ラインの津軽峠(標高559m)から歩いて、マザーツリーを経て高倉森山頂(829m)に登り、アクアグリーンビレッジANMONまで下るコースです。行程は5.6kmで、およそ5時間30分です。高倉森から津軽峠へ引き返すこともでき、その場合は3時間30分ほどの行程です。

ブナを観察できるのはもちろんですが、展望が開ける所もあります。アップダウンが激しく、山道がぬかるむ所もありますので、ご注意して出掛けください。ベストシーズンは、新緑の5月上旬から下旬、紅葉の10月中旬から下旬です。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村大字川原平字大川添417 TEL:0172-85-3021 アクセス:JR弘前駅からバスで約1時間 西目屋役場下車 そこから車で約30分

崩山(くずれやま)中腹:トレッキング(青森県)見出し

前記の十二湖の南東にある崩山(標高940m、上の写真にある山)の中腹の大崩まで往復するトレッキングです。大崩からは下の写真のように十二湖を望むことができ、そこから12個の池沼が数えられたため十二湖と呼ぶようになったという説があります。自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか?

行程は十二湖から登り2時間30分、下り2時間が目安です。なお、崩山の頂上へ行くことができますが、ハードになりますし、さらに白神岳へのルートもありますが、健脚向きの登山コースとなります。ベストシーズンは、新緑は4月中旬から5月上旬、紅葉は10月上旬から下旬です。下の写真はエゾオヤマリンドウ(白神岳にて)です。

【基本情報】 所在地:青森県西津軽郡深浦町松神山国有林内 TEL:0173-77-2138 アクセス:JR十二湖駅からバスで約15分 十二湖駐車場下車

白神ライン:林道のドライブ(青森県)見出し

弘前市と西津軽郡深浦町を東西に結ぶ県道28号線は愛称を「白神ライン」と呼ばれています。特に山岳地帯は白神山地のやや北部を走る林道で、ほとんどが砂利道でタフですが、自然の中をドライブ、ツーリングできるルートとして愛好者もいます。

東側から進む場合は、アクアグリーンビレッジANMONから津軽峠がありますのでマザーツリーに立ち寄り、天狗峠へ進み一つ森峠を越えて行きます。途中には数カ所の展望所もあり眺望を楽しめます。所要時間は3時間30分から4時間30分程度で、くれぐれも安全運転でお願いします。冬季は閉鎖されますのでご注意ください。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村 鰺ヶ沢町 深浦町 TEL:0172-85-2810 アクセス:弘前市中心部からアクアグリーンビレッジANMONまで車で約1時間

岳岱(だけたい)自然観察:観光(秋田県)見出し

「岳岱自然観察教育林」は秋田県側の白神山地のブナ林を散策するのにおすすめのスポットです。400年ブナ・イタヤカエデ・ホオノキの巨木やモリアオガエルの生息地、苔むした巨岩など、自然観察にうってつけです。遊歩道も整備され、ゆっくり巡っても50分ほどで1周できます。なお、一部は車いすでも通行可能です。ベストシーズンは、新緑は6月、黄葉は10月下旬です。

【基本情報】 所在地:秋田県山本郡藤里町藤琴沢 TEL:0185-79-3001 アクセス:秋田自動車道の二ツ井白神ICから車で約1時間20分

田苗代湿原・駒ケ岳:トレッキング(秋田県)見出し

田苗代(たなしろ)湿原:観光でも人気

前記の岳岱から3.4kmの林道の終点から、15分ほどの所に田苗代湿原があります。標高は780mで、春から夏にかけさまざまな高山植物が咲き、目を楽しませてくれます。特に7月上旬のニッコウキスゲ(下の写真は秋田駒ケ岳のもの)が見事です。木道が整備されていますので、駒ケ岳に進まずに、田苗代湿原までの行程でしたら安心して散策できます。

藤里駒ヶ岳登山:トレッキング(秋田県)

藤里駒ヶ岳(標高1158m)は能代山本エリアの最高峰で、山頂からは北側にある白神山地の中央部を見下ろすことができる絶好のポイントです。上記の田苗代湿原を経て登る黒石ルートは約2時間で登ることができ、見どころも豊富ですのでおすすめです。南側から登る樺岱コース(2時間30分)もあり、黒石ルートから登り、南側に下りることもできます。上の写真は写真は藤里町素波里湖からの風景、下の写真は麓の峨瓏の滝です。

【基本情報】 所在地:秋田県山本郡藤里町 TEL:0185-79-2115 アクセス:秋田自動車道の二ツ井白神ICから約2時間10分

釣瓶落峠:観光・ドライブ(秋田県~青森県)見出し

釣瓶落(つるべおとし)峠は秋田・青森の県境にある峠ですが、付近は紅葉の絶景ポイントとして知られています。秋田県の藤里町と青森県の西目屋村を結ぶ県道で、藤里町から舗装路をドライブして行くことができます。峠で折り返してもよく、西目屋村側へ抜けてもよいルートですが、青森側は砂利通もありますのでそのつもりで行く必要があります。ベストシーズンは10月下旬です。

【基本情報】 所在地:秋田県山本郡藤里町藤琴沢 TEL:0185-79-2115 アクセス:秋田自動車道の二ツ井白神ICから約2時間

白神山地の宿と温泉(青森県)見出し

アクアグリーンビレッジANMON:温泉も

白神山地観光の中心部、暗門にある施設です。山地探訪の前線の拠点・案内所としても大変便利な施設で、白神公社が運営しています。宿泊としてはコテージの素泊まりのみで、料金は1から3人用で1人4,150円からです。一角に天然温泉があり、露天風呂を楽しむこともできます。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村大字川原平字大川添417 TEL:0172-85-3021 アクセス:JR弘前駅からバスで約1時間 西目屋役場下車後 車で約30分

ブナの里白神館:ホテルと温泉

白神館は温泉と西目屋村の料理に癒やされるホテルで、白神公社が運営しています。白神山地には車で30分ほどの所にあり、山地観光の後などに宿泊し疲れを癒やすのがおすすめです。食材は地元産にこだわったものが提供されますので、とことん白神山地を堪能できます。温泉は源泉かけ流しの大秋温泉で、立寄り湯もOKです。料金はシーズンにもよりますが、2人利用で1人1泊2食付きで6,000円台くらいです。

【基本情報】 所在地:青森県中津軽郡西目屋村田代字神田60-1 TEL:0172-85-3011 アクセス:JR弘前駅から車で約20分

アオーネ白神十二湖:宿泊と温泉

十二湖まで車で10分ほどの所にある、十二湖エリア探訪の拠点です。宿泊はコテージか和室(セルフ方式)となります。宿泊料は1泊2食付き2人利用で1人10,000円くらいからです。温泉は「アオーネの湯」という天然温泉があります(注、2017年4月21日まで休止)。

【基本情報】 所在地:青森県西津軽郡深浦町大字松神字下浜松14 TEL:0173-77-3311 アクセス:JR五能線十二湖駅から送迎バスで約5分

白神山地の宿と温泉(秋田県)見出し

ホテルゆとりあ藤里:温泉あり

藤里地区にある白神山地に行くときに便利なホテルで、藤里開発公社が運営しています。宿泊は洋室と和室があり、料金は平日1泊2食付きで10,000円台から利用できます。天然温泉で露天風呂ほかバラエティに富んだお風呂があり、立寄り湯もできます。

【基本情報】 所在地:秋田県山本郡藤里町藤琴字上湯ノ沢1-2 TEL:0120-535-362 アクセス:JR奥羽線二ツ井駅から車で約15分 送迎バスあり

あきた白神温泉ホテル

秋田県の海岸線に近く、JR五能線の東八森から徒歩圏にある人気のホテルです。十二湖方面や藤里方面など白神山地への拠点としても利用できます。料理では白神山地の山の幸とハタハタなど海の幸を楽しむことができます。宿泊は洋室と和室があり、料金は平日の1泊2食付きで1人8,000円台からです。 温泉があり、肌がつるつるになると評判です。下の写真は八峰町のきりたんぽ鍋です。

【基本情報】 所在地:秋田県山本郡八峰町八森字磯村100 TEL:0185-77-2233 アクセス:JR五能線の東八森駅から徒歩約7分

まとめ:白神山地の観光は魅力がいっぱい!見出し

白神山地の観光についてご案内しましたが、いがでしたでしょうか?白神山地は世界遺産に登録されて高い人気がありますが、青森県と秋田県にまたがる広いエリアで、分かりにくいかもしれません。また、自然保護のためにあまり整備されていない所もありますので、この記事も参考にされ、実際に計画する場合は、最新の現地情報を十分確認のうえでお楽しみください。

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投稿日: 2017年2月26日最終更新日: 2020年10月7日

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