姫路で人気の「駅そば」とは？営業時間や値段などを徹底紹介！

姫路といえば姫路城や姫路ゆかたまつりなど名所、名物が数多く存在しますが、その中でも地元を代表するB級グルメとして有名なのがJR姫路駅で食べられる立ち食いそばの「駅そば」です。姫路の人はもちろん、全国から訪れる旅行客にも大人気の駅そば。一体、どんな食べ物なのか?その「姫路の駅そば」についてご紹介していきます。

姫路の駅そばの歴史は古く、60年以上も昔に誕生したと言われる立ち食いそばの古参ともいえる存在です。終戦後の物がない時代に当時手に入りにくかった小麦粉の代用品として試行錯誤を重ねた結果、編み出されたのが現在の「和風だしに中華麺」というミスマッチの商品が誕生しました。まさに偶然の産物で、苦労からのひらめきで生まれたものなんです。

そもそもこの姫路の駅そばは、地元で飲食店や弁当事業などを営んでいる「まねき食品」が営業するお店です。1949年に姫路駅の構内で店舗として販売が開始された非常に歴史のある立ち食いそばで、昔から地元姫路のソウルフードとして親しまれてきました。旅行者の間でも姫路の駅そばは大変有名で、わざわざ途中下車して食べる人もいるぐらいです。

姫路の駅そば最大の特徴は、一目瞭然。和風のだしに中華麺という独特なもので、一般的な立ち食いそば店で使用される和そばを使用しないスタイルです。一見ミスマッチなようにも思いますが、食べてみると不思議なほどにこの和風だしに黄色い中華そばという組み合わせがよく合うと評判で、一度食べたら恐らく病みつきになること間違いなしです。

食券制でお好きなメニューを選びます。電車の乗り換えのほんのひと時でもサクッと食べられるのが魅力です。どのメニューも値段はリーズナブル。定番メニューはもちろん「天ぷらえきそば」で値段は360円です。だしが染み込んだフニャフニャの天ぷらは衣のふんわり加減が絶妙で、それがまた中華麺とよく合って大変美味しいですよ。

駅そばメニューの定番「天ぷらえきそば」以外にも、ジューシーな揚げがどっしりと乗っかった「きつねえきそば」や、サクサクでボリュームのある「とり天えきそば」も人気のメニューです。その他、旬の食材を使った期間限定のメニューが数多く考案され、その時期にしか食べられないレアメニューも豊富です。

姫路駅そばの嬉しいサービスとして、「天ぷらえきそば」と「きつねえきそば」が毎日14時から17時までの時間限定で40円引きのタイムサービスを、在来線ホームの店舗のみ実施しています。これを目がけて来店するお客も多く、閑散時間帯にもかかわらずひっきりなしに人がやって来ます。もしこの時間帯に来店したならラッキーかも?

メニューはそばだけではありません。そばでは物足りない、という人にはサイドメニューとしてご飯ものが充実しています。お決まりの「おむすび」や「助六寿司」の他に、出汁の効いた「かやくごはん」は和風だしの駅そばと一緒に食べるには最適のサイドメニューとしておすすめですよ。どれも値段は200円以内とお財布にも優しいです。

せっかく駅そばをいただくなら、お得なセットメニューで定食スタイルもアリです。中でも開店から朝9時まで提供の「朝定食」はお安い値段としっかりとしたメニュー内容で好評です。駅そばミニサイズにご飯とおかず数品で310円とコスパの高い朝メニューです。旅の始まりにガッツリとお腹を満たせますよ。

駅そばが食べられる店舗は姫路駅構内と周辺合わせて6店舗あります。駅構内の店舗はそのうち3店舗で、中でも利用者が多いのは在来線ホームの店舗です。利用しやすさから早朝から夜遅くまで乗り換え客などで常に混雑します。ゆっくり食べたい人にはテーブル席が多数用意された新幹線改札口のマネキダイニングがおすすめです。

在来線ホームの山陽本線「上り」と「下り」両方に店舗が設けられています。店内はカウンターのみで入れ替わり立ち替わりお客がやって来ます。営業時間は、上りの5番6番ホームが午前6時から午後11時まで、下りの7番8番ホームが午前6時から午前0時までと下りホームの店舗が1時間より遅い時間まで営業しています。

立ち食いはちょっと苦手という方にもおすすめなのが、改札内で新幹線改札口すぐ横にある「マネキダイニング」です。レストラン形式の店内は広々としてテーブル席もたくさんあるので、ゆったりと駅そばを堪能できます。カレーや丼、ビールなどもあるのでお食事にも使える店舗です。営業時間は午前7時から午後8時までとなっています。

駅の外でも駅そばは味わえます。姫路市内の3か所に店舗があって、いずれも「早い、安い、美味い」の3拍子でサクッと手軽に食べられると評判で、さながらファストフード感覚のお店として多くの市民に親しまれてします。姫路観光の合間に利用するのもおすすめですので、ぜひこちらもご来店あれ。

姫路駅の中央改札を出て右の姫路城方面の出口を出て、駅ビル姫路フェスタの地下街にあるのが「グランフェスタ店」です。駅ビル内にあるので買い物やお土産選びのついでにも利用ができて便利な店舗です。カウンター席のみですが、広めな間口は開放的で入りやすいですよ。営業時間は午前10時から午後8時まで利用できます。

姫路駅から観光名所の姫路城まで行く道の途中に「大手前店」があります。場所柄、観光客にも人気の店舗で最近では外国人観光客がこの駅そばを求めてやって来ることも多いようです。姫路の駅そばの美味しさはまさに万国共通といったところでしょうか。営業時間は午前10時から午後6時までと早めの閉店ですので、利用の際はご注意を。

姫路市の沿岸部にある大型商業施設内の「イオンリバーシティ店」は、1Fのフードコート内に入居する店舗です。普段は買い物客がよく利用し、昼時や休日は多くの利用がみられます。行列でも回転が早いのですんなりと食べることができますよ。フードコートでも味はもちろん駅のものと何ら変わりません。営業時間は午前9時から午後9時までです。

関西地域のスーパーや量販店を中心に、何と姫路駅そばの「カップ麺」までが販売されています。旅行客などの評判や口コミから人気が湧きあがり、とうとうあの即席カップ麺メーカーの日清食品より商品化されます。天ぷらときつねの2パターンで、ネット販売では売り切れになることもあったほどの評判のカップ麺です。

お湯を入れて4分待つだけで、お店の駅そばがご家庭でも味わえます。カップ麺なのでスープも麺も実際の駅そばとはやはり違いますが、その再現度は高く、中華麺に和風だしという組み合わせが織り成す味わいは本物そっくり。現地に行かずともカップ麺で姫路の駅そばが体感できるので、購入できる方はぜひ一度お試しあれ。

運営するまねき食品は、駅そばの新たな事業展開を積極的に進めています。地元姫路以外にも出店をし、もっと姫路の駅そばを広める取り組みを行っています。現在は神戸の元町に店舗があります。他にもネットを通じて投資を募るクラウドファンディングを進めていて、全国展開も視野に今後は色んな所で駅そばが食べられる日が近いかも?

1日2000食以上を売り上げる姫路の駅そばは、立ち食いそばであるにも関わらず各種口コミサイトの評価でも好評を得るほどの一大グルメとして成長しました。数多くのテレビ番組でも紹介され、近年認知度は急上昇中です。また、姫路市の観光ガイドブックにも観光スポットとして掲載されるなど、もはや姫路を代表する名物へと進化しています。

姫路名物の駅そばについてご紹介しました。姫路にこんな興味深いB級グルメがあるなんて驚いた方も多いのではないでしょうか。値段は安いものですが、ここでしか味わえない貴重さや旅の雰囲気をより高めてくれる地元メシは何とも奥が深いものです。姫路に訪れた際には、ぜひこの駅そばを味わってみてください。