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人形町のたい焼きと言えば御三家のひとつ柳屋!三大天然物有名店とは?

人形町のたい焼きと言えば御三家のひとつ柳屋!三大天然物有名店とは?
投稿日: 2017年9月6日最終更新日: 2020年10月7日

人形町の"柳屋"と言えば、東京のたい焼き御三家の一角をになう、行列ができるたい焼き屋さんです。こちらでは人形町の"柳屋"のたい焼きの特徴について、また"天然物"と言われる他の東京の御三家たい焼きについて、ご紹介していきます。

人形町”柳屋”の天然鯛焼きがおすすめ見出し

人形町の"柳屋"と言えば行列のできるたい焼きがおすすめです。またこちらのお店のたい焼きは東京のたい焼き御三家の一角を担う行列のできるたい焼きです。また"天然物"と言われる他の御三家のたい焼き屋さんについても、その特徴や情報を簡単にご紹介していきます。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家①たい焼きの歴史見出し

日本の伝統的なおやつであるたい焼きは、小麦粉・砂糖・重曹などから作った生地を、鯛をかたどった焼き型に流し入れて小豆餡を載せ、もう片側は生地だけを入れ、合わせて焼いたものですが、紀元は明治時代だそうです。諸説ありますが、考案者は1909年(明治42)創業の浪花家総本店の、初代神戸清次郎だったと言われています。

関西から東京に出てきた神戸清次郎は、当初今川焼を売っていたのですが、売れなかったので亀の形にしてみました。しかしいっこうに売れず、次に鯛の形で型を取ったら、飛ぶように売れ始めたのだそうです。鯛は"めでたい"縁起物であったことや、当時の庶民には本物の鯛は高級品で手に入らなかったことから、人気が出たようです。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家②天然物と養殖物見出し

たい焼きには"天然物"と"養殖物"の二つがあります。天然物は一匹ずつの焼型で「一丁焼き」などと言われることもあります。天然物は一匹ずつ作るので効率が悪い上に、一丁2キロはある焼型を何度もひっくり返さなくてはならないので、体力も必要です。そのため職人が減少していますが、職人ならではの絶妙な感覚で焼き上げられた、天然物の皮はパリッと香ばしく、中はモチモチの絶品です。

対して"養殖物"は、何匹ものたい焼きの形(へこみ)がある大きな鉄板の片方に生地と餡、もう片方に生地だけをのせて、パッタンと重ねるものです。こちらは大変効率が良く、一気にたくさんのたい焼が製造できます。こちらは養殖物特有のワッフルのようなふわふわ感が特徴です。天然物より養殖物が好きな方もいらっしゃるでしょう。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家③東京のたい焼御三家とは見出し

東京のたい焼御三家とは古い順に①麻布十番の浪花家総本店、②人形町の柳屋、③四谷のわかばです。麻布十番の浪花屋総本店はたい焼きを考案した店としても有名で、創業も一番古いお店です。四谷のわかばも昭和28年創業の老舗で、人形町の柳屋と併せて東京のたい焼き"御三家"と呼ばれています。

いずれのたい焼きも天然物で職人の技術とこだわりを感じるたい焼きですが、比べてみると重さもだいぶ違っており、①の"浪花家総本店"は75グラム前後、②の"柳屋"は100グラム前後、③の"わかば"は115グラム前後と、ボリュームがだいぶ違います。写真は上から②柳屋、③わかば、①浪花家の順です。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家④柳屋とは見出し

柳屋は1916年創業の100年以上続く老舗のたい焼き屋です。人形町の駅のA1出口を出てすぐの"甘酒横丁"という商店街にお店があります。外にはためくオレンジ色ののぼりと看板には"高級たい焼き"の文字が書かれています。この"高級"というのは戦後、食料が不足していた時代に代用の甘味料を使わずに本物の砂糖を使ったことから由来しています。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家⑤柳屋の特徴見出し

餡へのこだわり

たい焼きは、やはり餡が命であると考える柳屋さんでは餡は毎朝早くから仕込みが始まります。餡は北海道産の小豆から作ります。北海道産の小豆は皮が柔らかく、つぶし餡に適しているのだそうです。その小豆を大きな釜でじっくり3時間かけて炊き上げ、炊き立ての小豆をさらに大きな銅鍋で精度の高い砂糖とゆっくり練り上げます。

皮へのこだわり

皮は餡が透けて見えそうなくらいに薄く、パリッとした食感に焼き上げられます。すぐに焦げてしまうのではないかと思うほどの強火で、職人さんの技術により手早く焼かれたたい焼きはもはや芸術の域です。また、焦げるか焦げないかの絶妙な職人の感覚で焼かれたたい焼きの皮は香ばしく食欲をそそります。

焼型へのこだわり

柳屋のたい焼きは勿論天然物で、一丁ずつ焼かれます。この焼型は他店の焼型に比べて凹凸が少なく特注品で、なんと創業当時から使われているものだそうです。よく見てみると型の外側には"柳屋"の名前が入っています。焼型はなんと一丁2.3キログラムもあるそうです。やはり天然物は手がかかります。

つつみへのこだわり

柳屋では1個や2個の場合はオレンジ色の印刷が入った紙袋に入れてくれるのですが、4個以上買うと経木に包んでくれます。経木は木材を紙のように薄く削って食品を包む、江戸時代から使われている包装方法ですが、ほかほかのたい焼きの包みを開けた時に香るたい焼きの香ばしい香りとほのかな経木の香りがたまりません。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家⑥柳屋の行列見出し

一匹ずつ丁寧に焼き上げる"天然物"であるがゆえに、柳屋さんには行列が絶えません。昼の12時半の開店早々に10人以上の行列が出来ていることも珍しくはありません。冬場にはなんと1日2000匹のたい焼きを売り上げるのだそうです。待ち時間は15分から40分ほどで、日によって待ち時間は変わりますが、閉店間際の午後5時以降は行列も比較的空いています。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家⑦柳屋の最中アイス見出し

たい焼きで有名な柳屋ですが、行列をしていると別のメニューに気が付きます。それが"アイス最中"です。冬場はまだよいのですが、夏場に行列をしていると店内の大きな看板が目に入り、ついつい買ってしまいます。フレーバーは小倉とバニラがあるのですが、もちろん小倉をおすすめします。

控えめの甘さの小倉アイスにパリッとした最中の食感がよく合います。たい焼きだけでなく、こちらの最中アイスもぜひお土産に持って帰りたいのですが、残念ながら柳屋さんではドライアイスの用意がありませんので、食べ歩き限定のスイーツになります。近隣でなく、どうしても持ち帰りたい場合は、ドライアイスや保冷材を持参するしか方法がありません。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家⑧麻布十番「浪花家総本店」見出し

それでは残りの御三家の紹介を少ししていきましょう。まずはこちらの麻布十番の「浪花家総本店」です。たい焼きを考案したお店と言われており、たい焼きを考案した初代が関西出身だったことから店名に"浪花"という地名が入っているのだそうです。またあの名曲「およげたいやきくん」のモデルになったのもこのお店だそうです。

こちらの餡は十勝産の小豆を8時間という長い時間をかけて煮た後に餡を練り上げます。また、皮は高級天ぷら店のように、小麦粉を氷でよく冷やして溶き、高温でいっきに焼き上げることで、外はパリッと中はもちっとした触感に焼き上げます。天然物ですのでもちろん行列ができます。こちらも待ち時間は20分から長いと1時間待ちの場合もあります。

浪花家さんにはイートインスペースがありますので、そちらで飲み物付きの"たい焼きセット"(600円)をいただくと、持ち帰りよりも早い場合があります。またもし席があいていればイートインスペースでたい焼きを召し上がってはいかがでしょうか。かき氷なども美味しいです。

また、こちらの浪花家さんにはたい焼きと並ぶ名物があります。それがこの"ソース焼きそば"です。見た目は何の変哲もない焼きそばですが、ウスターソースの香りとキャベツの食感が絶妙な焼きそばは名物のたい焼きとともに是非召し上がっていただきた一品です。

麻布十番でたい焼きを食べるなら浪花家総本店!焼きそばもおすすめ? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
麻布十番でたい焼きを食べるなら浪花家総本店!焼きそばもおすすめ? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
麻布十番は、ハイセンスでありながら古き良き東京の伝統が残る街。おしゃれなカフェやレストランが立ち並ぶ麻布十番の中で存在感を放つのが、たい焼きが有名な浪花家総本店です。今も変わらぬ人気のたい焼きや隠れグルメの焼きそばなど、浪花家総本店の魅力をたっぷり紹介します。

日本橋人形町”柳屋”と天然たい焼きの御三家⑨四谷「わかば」見出し

こちらの「わかば」は御三家のうち比較的新しいお店ですが、そのたい焼きの餡は他の御三家と違い、塩大福の餡のように少し塩味が効いています。この塩味が天然物特有のパリパリの皮とのバランスが大変良く、重さで御三家を比較したとき、わかばのたい焼きは浪花屋総本店のたい焼きの1.5倍のボリュームなのですが、甘さに飽きることなくぺろりといただけてしまいます。

こちらの餡は店頭で餡だけの販売もしていますので、餡だけを買って帰って、トーストに塗って"餡トースト"を作ったり、アイスクリームに添えてみたり、ミルクに溶かして"小豆ミルク"にするのもおすすめです。こちらもイートインスペースがあり、中で団子やかき氷などといった甘味を楽しむこともできます。行列の時間はやはり最低でも20分はかかるでしょう。

柳屋の”天然たい焼き”を食べに行こう!見出し

いかがでしたか?柳屋を中心に天然物のたい焼きの御三家を簡単にご紹介しました。100年以上前から日本人が愛してきたたい焼きは現在でも定番のおやつです。行列しなくて良いふわふわの養殖物も魅力ですが、職人さんの技術と思いがたくさん詰まった柳屋の天然物を是非食べにいきましょう。

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人形町を観光しよう!おすすめの名所や買い物スポットを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
ドラマで取り上げられてから観光地としてさらに人気を高めている、日本橋人形町には魅力ある観光スポットがいっぱいです。こちらでは日本橋人形町の名所、お土産などのお買い物スポット、おすすめの食べ歩きなどの観光情報をご紹介していきます。

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投稿日: 2017年9月6日最終更新日: 2020年10月7日

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